原街道その3  「黒磯から東小屋、槻沢を経て西那須野まで」 平成17年9月16日

黒磯駅7時10分〜東小屋9時15分〜槻沢10時55分〜西那須野駅12時47分
今回は白石、宮内両君が同行してくれるので、賑やかな道中となることを期待して
黒磯駅を出発する。駅前通りを少し行き、神山酒店と高木会館の間の道「原街道」を
東小屋に向かって歩く。那珂川から共墾社まではほとんど真っ直ぐで、道幅2間の名
残が今でも見られる。一度旧国道と合わさるが直ぐ左に分かれる。東北本線添えの道
は途中で工場内に入ってしまうので、佐野開墾踏切を渡っていくか?戻って次の下厚
崎踏切を渡ることになる。
下厚崎から山中新田に続く道が良く判らない?仕方がないので田圃の畦道を歩いてみ
る。方角的にはなんとなく良さそうなので、柵を乗り越えてパチンコ店の駐車場から
道路にでる。木戸口の長い農家の庭先が街道跡では無いかと前回歩いたときに感じた
ので、農家に立ち寄ることにした。
おばあさんから話を聞くことができ「すぐそこが街道跡だと案内していただくここは
佐野という地名で街道はパチンコ店の方に続いていると教えてくれた。」
墓地を左に見て林の中をいくとバイパスの地下通路のところに出る。
トンネルを抜けると丁字路となりグリコ工場が右手に見えた。ここから2間道路が昔
のままの状態で残っており、街道歩きの楽しさを味わうことが出来る。
途中でパン製造販売の「あきもと」でオヤツを買い休憩。
道路を渡ると東小屋宿で問屋は臼井家。広い屋敷にはアパートが立ち並び大きな門柱
に臼井家の表札、そしてポツンと石倉が一つ、昔の面影は無い。
今回の難問はここから槻沢を経由して平沢に行く街道と、石林を経由して平沢に行く
街道がはっきりしないことである。どの資料を見ても良く判らないが、最初は槻沢を
経由して後半は石林を利用したのではないかと結論付けている。
我々も検討した結果!今回は槻沢を目指すことにする。
国道4号線を渡り、陸橋の袂から街中の忘れ去られたような街道を歩く。
墓地のところで道は立ち消えてしまい、仕方なく国道に出て新幹線の下をくぐって熊
川の橋の上から上流を眺めると、街道跡らしき道がブリジストン工場に向かって走っ
ているのが眺められる。蛇尾川の那須野橋を渡るが普段は伏せ流なのに今日は水が多
い、間もなく藤田徳次郎翁、郡司忠平翁、遅沢喜三郎翁三人の記念碑の所を左に曲が
る。郡司忠平翁はこの付近の開墾に携わった方らしい? 東遅沢から関根に行くと、
左石林、大田原、右槻沢、高柳、西那須野の道標があった。この道は「立ち道」とい
われて日立の海と那須野が原が通じていたと言う。槻沢小を右に見て住宅地を行くと
田圃の片隅に西那須野町で立てた「槻沢宿問屋跡」に着く。東小屋から一里四町の距
離で問屋は郡司家。ライスラインを横切り高柳、南郷屋へと歩を進める、西那須野運
動公園を過ぎて、日新建設の前から右手の細い道に入る。
国道400号を横切った所に「讃岐ウドン」の店があったので昼食をしながら1時間
ほど休憩。原街道は2間幅のまま曲がりくねって、塩原街道を横断しながら、
「スーパーとりせん」の脇に出る。ここで今回は終了する。
黒磯駅からの歩数 22,000

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