地域研究(県北の沢)



   一里滝尺左股二の沢

 一里滝沢出合八時十五分。一の沢の出合で池上、江連と別れる。

九時四十分。二の沢出合。水量は一対一。荒れたゴーロ帯をすぎる

と小滝が表われる。砂岩のせいか沢床がきれいである。この沢の大

滝が二十五メートルは大きい。下部はハングしており、とても登れ

ず、左岸をまく。六メートルをこせばナメが続く。この沢はわりと

小滝が多く楽しめる。まもなくイオウの固りの場所に出る。ここを

掘れば温泉が出るかも。そのせいかムカデが多い。何十匹といる。

一の沢のパーティーと交信。源流となり、十五分ほどヤプを越えた

ら笠松の所に出た。十二時五分。ボウズの小屋で休んでイダテン走

り。甲子に三時につく。

       昭 四九、六、二十三  (松尾・小林 記)