朝日連峰縦走   (写真はクリックすると拡大できます。)

NEW(1月25日追加の写真はは以下の6枚です。 撮影は撮影:植木孝 君)

古寺山に向かう稜線から
右奥後方に月山を望む。
小朝日岳頂上にて左後方に
大朝日岳を望む。
大朝日岳頂上にて
西朝日岳頂上から後方に
大朝日岳を望む。
清太岩山から日暮沢小屋の
下りで見かけた木の根っ子。
りんご温泉にて山行の疲れを癒す。

以下は従来通りです。(撮影は梅原浩 君)

写真は左上より

古寺山山頂にて
小朝日岳から見た大朝日岳
大朝日岳山頂にて
西朝日岳から見た大朝日岳
西朝日岳からの竜門山、寒河江山

【 日時 】 :10月9日(木)から10月12日(日)
【 山域 】 :小朝日岳(1647M)大朝日岳(1870M)西朝日岳(1814M)
【メンバー】:柏木宏行、久保周二、佐藤一博、植木孝、梅原浩、野沢豊
【 撮影 】 :梅原浩
【 記録 】 :梅原浩
【コース】10月 9日 20:00岳友会事務所集合−20:20出発−21:00
            那須IC
     10月10日 2:00日暮沢小屋−6:30日暮沢小屋発−8:25古寺
            分岐−9:45古寺山−10:30小朝日岳−12:40
            大朝日小屋−12:55大朝日岳−13:15大朝日小屋
            13:40−14:40西朝日岳−15:55竜門小屋(幕)
     10月11日(土)竜門小屋8:40−9:45清太岩山−12:00
            日暮沢小屋

10月9日(木)
 午後8時、岳友会事務所に柏木、植木、佐藤、野沢、梅原の5名が集合する。稲葉
さんが都合で参加できなくなった。8時20分、2台の車に分乗し出発する。途中で
久保さんを乗せ、セブンイレブンで食料を買い足し、午後9時那須ICに乗る。空は
やや雲が掛かっているが、北の空には星もでている。
 村田JCで東北自動車道から山形自動車道に乗り換え、寒河江に着いた頃は12時
を少し回っていた。
 月山湖から寒河江川を南下し、大井沢に車をデポし、日暮沢に着いたのは1時30
分だった。日暮沢小屋はちょうど立て替え中で、その横に建てられた簡易小屋に入り
午前2時、就寝する。

10月10日(金)
 午前5時10分起床。眠い目をこすりながら朝食を摂り、食料を振り分けパッキン
グする。午前6時30分、車に乗り込み、根子川を渡り、林道の終点まで詰める。
 午前6時40分、登山開始。人の手がほとんど入っていないないブナの原生林を
10分ほど行くと、竜門滝の水音が聞こえる。ここから急登が始まり、汗がどっと吹
き出す。40分ほど歩くと傾斜が徐々に緩やかになり、色ずいた木々の間から眺望が
効くようになる。稜線にでると遠くは月山から、近くは正三角形をした障子ケ岳が真
近に見える。秋晴れの空に、周りの紅葉が素晴らしい。ハナヌキ峰付近は平坦な道で
気分もうきうきしてくる。
 午前8時25分、古寺からの登山道の合流点である三叉路に着く。古寺から登って
くる人は多いが、日暮沢からの登山者は少ないようだ。
 午前9時45分、古寺山(1501M)に着く。ここからの景色は一変し、小朝日
から大朝日、西朝日、竜門、寒河江山へと続く朝日連峰の主脈が眼前に広がる。ハイ
松や熊笹の緑とガレの灰色、尾根筋を彩る紅葉が、雲一つない青空に映え、しばらく
の間、360度の展望を楽しむ。
 午前10時30分、小朝日岳(1647M)の頂上に立つ。ここからは、大朝日岳
が目前に迫り、しばし時間を忘れ、30分の大休止。 小朝日の急な下りを過ぎると
快適な尾根歩きとなり、途中、銀玉水で喉を潤す。日陰には数日前に降った雪が少し
残っていたが、残雪はほとんどない。
 午後0時40分、大朝日小屋に着く。ここから空荷で大朝日岳(1870M)を往
復し、大朝日岳では文字通り360度の素晴らしい展望を堪能する。 大朝日小屋に
戻り、少し遅めの昼食を摂る。
 午後1時40分、大朝日小屋を出発する。目の前には、中岳から西朝日、竜門山へ
と登山道が続く。金玉水へは立ち寄らず、午後2時40分、西朝日岳(1814M)
に着く。ここから振り返る大朝日岳は朝日連峰の主峰と呼ぶにふさわしいどうどうと
した姿を見せてくれる。また北西方面は竜門から寒河江、三方境、以東岳へと続く主
脈縦走路がどこまでも見渡せる。
 午後3時55分、竜門山(1688M)を越え、竜門小屋に着いたが、小屋は満杯
状態で6人が入る余地はないようだ。狐穴小屋まで足を伸ばす事も考えたが、時間的
にも遅い為ここで泊る事にする。結局柏木さんと植木さん、佐藤さんと野沢さんがそ
れぞれツエルトに、久保さんと私は小屋の土間に寝る事とする。
 午後5時、外で夕食(あったかいおでんと小林さんの差し入れのオールドパーがう
まかった。)を摂り6時には寝袋に入る。昨日は遅かったのと疲れも有り早々と熟睡
・・・・。

10月11日(土)
 夜中の0時過ぎから、暴風が吹き始め、昨日の天気が嘘のような荒天となる。当た
らなくてもよい天気予報が当たり、朝からは雨と風。ツエルトの4人は、朝5時には
小屋に待避してきたが、小屋の中は大混雑で我々が寝ていた土間で、スペースができ
るまでじっと立っている他はない。
 午前7時頃、ようやくスペースができ、遅めの朝食を摂る。外の天気は相変わらず
暴風雨が吹き荒れており、予定を変更し、下山する事にする。
 午前8時40分、竜門小屋を出発する。竜門山へはわずか15分程だが、風が予想
以上に強く、風に飛ばされないよう注意しながら一歩一歩、歩く。竜門山を超え、下
がるにつれ風は弱まって来た。ユウフン山を越え、清太岩山に着いたのは午前9時
45分。風もほとんど気にならなくなったが、雨で至る所がぬかるみ歩きにくい。
下るにつれ天候は回復してきたが、縦走路の方は厚い雲に覆われている。途中、写真
などをとりながら、最後の急坂を、1日早く下山した残念さを振り払うように一気に
下った。
 下り終えてすぐ林道にでてから日暮沢の小屋に着いたのはちょうど正午だった。こ
の後、林道終点と大井沢にデポした車を取りに行き、寒河江でそばを食べ、りんご温
泉で汗と汚れを落としてから、仙台の魚しげで海の幸を食べながら夜遅くまで、お酒
を酌み交わした。ごくろうさまでした。