2000/7/20〜22  鹿島槍

鹿島槍 ご来光 ブロッケン
三人で記念撮影 針ノ木岳
 鹿島槍ヶ岳(7月20日〜22日:移動日含む。)
メンバー:飛島、印南、水上(写真と文)

 北アルプスの前進基地である飛島宅に20日に集合し、飛島、印南、水上の3人で鹿島槍ヶ岳に行
った。20日は扇沢に車中泊。駐車場へは9時過ぎに着いたが、すでに9割以上が車で埋まっていた。

 ここ数日、梅雨が明けたというのにすっきりと晴れた日がなかったが、今日は、真っ青な青空。
まさにNHKの朝ドラではないが「私の青空」。夏の日差しに照らされて吸い込まれそうなほどの青い
空となった。登山口は、扇沢から10分ほど戻った左手。ここにも5〜60台ほど停められる駐車場
はあるが、すでに満杯。

 ゆっくりと登り始める。登山道は、傾斜もきつくなく、また、整備も行き届いているのですこぶる
登りやすい。途中、針ノ木岳が望めて展望もよく快適な道だ。2時間ほど登ると正面に白く光る雪田
の隣に赤い屋根の種池山荘が見える。そこから2回ほど雪渓を横切ってしばらく登ると種池山荘に着
いた。山荘前からは立山方面は望めないが、正面に針ノ木雪渓が天に延びている。ここまで3時間半
ほど。

 今日の予定は、冷池山荘まで。種池山荘からは2時間の距離。展望を楽しみながらゆっくりと歩く。
種池山荘を出ると下から見えた雪田を渡り爺が岳への登り。この辺りから、立山方面がよく見える。
どうも、かなりの雪が残っているように見える。特に、立山周辺は、山頂部近くまで雪が残っている
ようだ。一方、剣岳の沢筋もかなり下から山頂近くまで雪渓が延びていてかなりの雪が残っているこ
とが想像される。

 爺が岳山頂は、たくさんの人達がいた。どうも大半がツアー客らしく、おそろいのバッチを着けて、
これまたおそろいのちらし寿司の弁当を食べていた。最近の山小屋で作るお弁当は、豪華ですね。
 
 さて、天気がよく、また、景色もいいとなると根っこが生えてしまってなかなか動くことができな
いが、そんなわけにもいかず、冷池山荘へ。小屋に泊まる僕達と別れて、飛島さんはテント泊という
ことでテント場へ。落ち着いたところで、小屋前のベンチで恒例のビール。500mlが750円。
いい気で飲んでいたらかなりまわってしまって、一瞬気を失いそうになり食事まで休憩。食後にテン
ト場の様子を見に行った後、小林さん、吉野さんに電話。印南さんのDocomoは、アンテナ3本たっ
て栃木につながった。

 翌朝、5時半出発。途中、ご来光を拝み、雲海に浮かぶ富士を眺めながら登る。そして、鹿島槍の
登りにさしかかった頃、信州側からガスが流れてきて、黒部側にブロッケンが出現。かなりはっきり
した形で何度も何度も出た。また、それがうれしくて、出るたびに両手を広げて左右に振り動かして、
ふと気がつくと周りはガスと強風の中。山頂に近づくほどに体感気温も下がってきて、指先もかじか
んでうまく動かない。そんな中、半そで姿で食事をしている「鉄人」を発見。すごいね・・・。山頂
に着いてもなにも見えず、とにかく風が強くて寒いので10分もいずに下山した。

 計画では、今日は新越小屋まで行って、翌日針ノ木を回って下山の予定のため、とにかく引き続き
吹き続ける風の中を種池山荘に向かう。しかし、小屋まで後もう少しというところで雨が降り出し、
小屋に着いたときはかなり激しく降り出してしまった。で、停滞。元気なおばさまやおじさま達はい
ろとりどりのレインウェアを着て元気よく小屋を後にしていったが、以前白馬で「リゾート大名登山」
をやって以来、その癖が抜けない印南、水上の強い主張で「前進あるのみ」という飛島さんの意見をふ
り切って小屋であったかいコーヒー。あぁ、極楽極楽。針ノ木にはまた今度行こうということで、さ
っそく昼食を取った。

 このごろ夕食付きの山小屋泊ばかりしているが、今回もそのパターン。以前は意地張って素泊まり
ばかりだったのに、「大人」になったのでしょうか?夕食後、小屋前から川島さんに電話で山行報告。
しかし、便利になったものですね。こんな山の上から携帯電話が通じるんだから。

 翌日、山行最終日、朝6時半に印南さんが京都の佐野さんにおはようコール。5時前から起きてい
たので、電話をかけたときは、8時頃と勘違いしていたようです・・・。今日は、扇沢に下るのみ。
相変わらず、立山方面はガスが巻いていて、鹿島槍も山頂が見えないけれど、信州側は晴天。7時半
に下り始めて2時間で扇沢駐車場に。その後、堀金村の「ホリデー湯」(いいとこです。場所は、常念
岳登山口の三俣への入り口付近です。)で汗を流し、別れを惜しんで印南さんは松本駅から長野経由
で栃木へ、また、水上は塩尻インターから静岡に向かった。もっとも、再来週、また一緒に雲の平に
行くんですけどね。

 あっそうそう、ちなみに、今回のお土産は、JA松本ハイランドの売店で1,000円のスイカを、
そして、山梨ではいつもの、国道52号線裏道の青果浅野で桃を買った。松本のスイカはまだ食べて
いないけど、山梨の桃は甘かった!