2001/5/3〜4 春山合宿 会津・窓明山〜高幽山(撮影:梅原)
写真追加:最後の1枚は『坪入山の東斜面を滑る植木さん』(撮影:吉野)です。 H13/5/30追加
・吉野、浅川、植木、梅原(以上2泊)、斎藤、平塚(以上1泊) ・コースタイム ・5月3日(木)矢板5:30==8:00窓明登山口8:43−−10:18巽沢山10:28−−11:55家向山西峰12:20 −−14:05窓明山14:20−−15:05(1612Mのコル(泊)) 5月4日(金)テント場7:20−−7:50坪入山8:15−−9:40最低のコル9:50−−10:55高幽山11:45 −−14:25坪入山14:35−−15:05(1612Mのコル(泊)) 5月5日(土)テント場6:30−−7:28窓明山7:38−−8:20三ツ岩分岐8:30−−8:50(1699M)9:45 −−11:05窓明登山口==木賊温泉==16:00矢板 ・今年のゴールデンウィークは天気があまり良くなく3日朝も雨空の中、2台の車に分乗し岳友会事 務所を出発する。尾頭トンネルを越え三依に入った頃から雨足も弱まり、高畑を過ぎる頃にはガス も切れ始め何とか登れそうな天気となる。窓明登山口で荷物を振り分けるが、植木さんは山スキー を担いで行くので荷物がどっしり・・・いきなりの急登に喘ぎながらも、巽沢山へ向けて尾根を登 る。 途中の登山道にはピンク色したイワウチワの可憐な花々が咲き乱れ心を慰めてくれる。巽沢山の 手前からは残雪が見られるようになるが曇天で温度が上がらないので雪は締まって歩きやすい。天 気の方もずっと曇空でこれ以上悪くなる様子もない。更に家向山に向うにつれ、山々の斜度が増し 東面には雪庇が見え始める。家向山の西峰で昼食としたが、風がありじっとしているとさすがに寒 いので、そそくさと済まし窓明山に向う。 植木さんは大きな荷物を背負いながらも、鍛え抜いた技でさっそうと斜面を滑る・・・がやはり 登りになると坪足で歩く我々の方がはるかに早く直ぐに追いついてしまう。14時過ぎに窓明山頂 へ到着しビールで乾杯。景色はガスの中だったが、時々ガスが切れこれから向う高幽方面も薄っす らと見えてくる。今日のテント場は坪入山へ向うコル付近と決め、風が避けられる窪地を整地し、 午後4時には全員がテントに潜り込む。 ここからはお決まりの宴会コースだが、明くる日も考慮し午後8時には就寝・・(飲むだけじゃ ないっす)。 5月4日、午前4時半起床。天気は回復傾向だが朝のうちはガスが掛かっていて視界は利かない。 坪入山で、今日三ツ岩経由で下山する斎藤さん、平塚さんと別れ、我々は高幽山を目指す。坪入山 を出た頃はガスが濃かったが、天候は徐々に回復し始め、高幽山の登りに差し掛かった頃には その頂上を全貌できるまでに回復していた。天気があまりに悪かった為に、坪入山にスキーをデ ポしてきた植木さんにとってはよだれのでる様な素晴らしい斜面・・・残念。高幽山山頂に着いた 頃は空は完全に晴れ上がり、窓明から三ツ岩、中門と続く稜線、そのやや後方に燧ケ岳、更には平 ケ岳、荒沢岳、越後駒ケ岳・・・などの新潟の山々が・・・360°の素晴らしい展望に時間を忘 れて見入っていた。 頂上で1時間程過ごした後はテント場に戻る事とする。丸山岳の方面に行きたいけれどピストン で予備日もない状況ではやむを得ない。日が上がり雪はシャーベット状になって来たが、下るには なんの抵抗もなく、高幽山の下りを猛スピードで駆け下りて行く。最低のコル付近で単独行の方に 出会った以外は静かな静かな山行。高幽山から坪入山まで2時間40分ほどで戻る。 坪入山でデポしておいたスキーを回収した植木さんはここからが本番。今回の山スキーの1本目 は坪入山の東面を我々の見守る中、僅か数分、20数ターンで滑りおりてしまった。我々は一足先 に下山し、テントの中で紅茶などを沸かして飲む。しばらくして植木さんが戻って来られたが今日 は梅原の体調が悪く、一滴のアルコールも喉を通らなかった為、非常に静かな夕食となったが、夕 飯は焼き肉という豪勢なメニューで明日の鋭気を養い、8時前には就寝する。(これが本来の姿? でしょう!) 最終日、テントを撤収し、窓明山から三ツ岩を経由して下山する事にする。空を見ると太陽が輪 っかをかぶり天気が崩れる前兆を見せるが結局最後まで崩れる事もなく快適だった。窓明山を越え、 三ツ岩に差し掛かる辺りの斜面は広大な扇状の沢になっており最高のゲレンデに見える。 吉野さんも思わず『俺も滑りたい』と言った斜面を3人に見送られ、植木さんが颯爽と滑って行 く。最大斜度30°、標高差300m位だろうか・・・何の障害物もない広大な扇形の斜面をゆっ くり−−と滑り降りて行く姿を見て、『俺も山スキーをやりたい・・・』はまさに実感。 三ツ岩の分岐を過ぎやや下った地点で再度登り返してくる植木さんを待つ。ここで紅茶とグレー プフルーツで燃料補給し後は一気に駆け下りる。 積雪のある所は、空荷で平地を歩くよりも速い、猛スピードで下る、下る、下る。1000mを 切る頃から雪が消え、何度か転び苦戦しながらも11時過ぎには、車を停めていた窓明山登山口に 着いた。この後は、お決まりのビールで乾杯の後、木賊温泉の露天風呂(200円です)で3日間の 汗を流し、矢板への帰路に付いた。お疲れ様でした。でも楽しい山行でした。