2001/8/9〜8/12 飯豊連峰縦走 撮影:梅原/佐藤(一)
だまし地蔵にて | 地蔵岳頂上にて | 御坪手前のダケカンバ林にて | 種蒔山手前のお花畑にて | 切合小屋テント場の朝 |
飯豊連山をバックに | 飯豊の最高峰大日岳から御西岳、飯豊本山を眺める | |||
御西岳から飯豊本山をバックに | 飯豊本山頂上にて | 本山小屋をバックに | 飯豊の最高峰、大日岳を眺める | |
梅花皮小屋での大宴会 | 梅花皮小屋にて、最終日 | 梅花皮小屋にて Lサイズ | 可憐に咲くタカネマツムシソウ Lサイズ |
1)8月9日(木)〜12日(日) ・飯豊連峰縦走パートT(大日杉〜地蔵岳〜切合小屋〜飯豊本山〜御西岳〜烏帽子岳〜梅花皮小屋〜 北股岳〜丸森尾根〜飯豊山荘) ・吉野、東、梅原、薄井 ・8月9日(木)夜8時に岳友会事務所に集合し、東さんの車で田沢の道の駅へと出発する。梅原が ナビゲータとして助手席に座ったが、最新のDVDカーナビにはとても叶わない。ナビスケとちょ こっと遊びながら、後はお・ま・か・せ・。11時過ぎ、ほぼ予定通り、田沢の道の駅に到着し、 明日からの山行の成功を祈願して、 軽ーーく一杯という事になったが、 果たして軽かったかど うか?・・・ 2名は明くる日までお酒が残ってしまったようだった。 8月10日(金)朝4時30分に起床し、5時45分に出発、大日杉へと向かう。起きた頃は山々 はガスって見えなかったが、少しずつ回復し、登り始める頃には青空が見える様になっていた。 6時45分、登山開始。大日杉の小屋を出発して間もなく、道はだんだんと勾配を増し、ザンゲ 坂の急坂が我々を暖かーーく?(それにしてはきつーーーい!)出迎えてくれる。薄曇りの天気だ が湿度が高く、地蔵岳への登りは、荷物と共に徐々に肩に重ーーくのしかかってくる。だまし地 蔵で、雪渓の残る飯豊本山(誰かな?種蒔と間違えた人は…?)を見る事ができたが、瞬く間にガ スが全山を覆ってしまった。地蔵岳で一息入れた後、新潟の山岳会の方から、目洗い清水は水が 使えてお昼に最適との情報を聞き、もう一踏ん張りと目洗い清水へ向かう。ここで食料補給と休 憩を充分に摂り、今日の最後の登りになる種蒔山を目指す。 このコースは登り始めから『ちたけ』が豊富で大物がゴロゴロ・・・最初はそれを横目に見なが ら歩いていたが、がまんできずちたけ取りに精を出す。『ナスとうどんがあればちたけうどんが 食べられるのになあ』と話していたら、タイミング良く一博さんから私の携帯に電話が入る。 今日の飯豊の状況を聞きたかったのだそうだが、我々にとっては『かもがネギをしょって来た感 じ・・・』で『ナスとうどんとお酒と・・・を持ってきて・・・』と頼みたい放題・・・。この 後はリーダー以下、明日の晩のメイン?デッシュであるちたけ取りに精を出し、何時の間にか今 までの登りの疲れも忘れてしまった様だった。 御沢の分岐手前でダケカンバ林に出たが、この辺りからタカネマツムシソウの群生が見られる様 になる。また、種蒔山の最後のトラバース手前では雪融け水が流れる小沢で小休止・・・周りは 一面のハクサンコザクラのお花畑でのんびりとした時間を過ごす。15時少し前、切合小屋に到 着し、テントを張る。まずは、ビール&最高級?の赤ワインで一日目の山行に乾杯!前日の睡眠 不足と登りでの疲れに心地よいアルコールの酔いが手伝ってか何時の間にかみんなは睡りの世界 に誘い込まれていた・・・。 8月11日(土)夜半から時々、テントを雨が叩く。4時に起床。今日は雨かなと覚悟を決め、朝 食後、テント撤収、パッキンに掛かっていたら、何時の間にか雨がやみ、飯豊本山が草履塚の右 手後方に見えるまで天気は回復していた。日頃の行いがよほどいいのだろうと自己満足の面々・・・。 6時過ぎに出発。更に天気はどんどんよくなり、草履塚からは飯豊の最高峰の大日岳から御西岳、 飯豊本山へと連なる山並みをくっきりと見渡す事ができた。さほど日差しが強くなった訳ではな かったが、御秘所の岩場から本山の最後の登りに掛かる頃からは雲が少しずつ沸き上がって来る。 本山小屋で小休止した後、飯豊神社にお参りをし、8時45分には今回の目的地である飯豊本山 の頂上に立つ。沸き上がって来たガスでかなり視界も悪くなってきたが、これから向かう御西岳 から天狗岳、烏帽子岳への縦走路を手に取る様に見る事ができる。雪渓の白とハイマツの緑に無 数に咲く色とりどりの花々が、何とも言えずやさしい世界へと導いてくれる。 また、御西岳手前では予想通り、マツムシソウの群生が私達を出迎えてくれた。 御西小屋を少し過ぎた所で、お昼とする。お決まりのビールで乾杯!の後、みんな思い思いにく つろぐ・・・。充分に休憩を取った後は、烏帽子岳、梅花皮岳を越えてテント場への予定だった が、烏帽子の頂上までが意外と長かった。それでも14時には全員元気に梅花皮小屋横のテント 場に到着・・・。水場で白ワインとビールを冷やしながら、一博さんと『ナス』が来るのをじっ と待つ。 しばらくしたが、待ちきれずビールで練習の開始・・・いい気持ちになってきたかなと思ったら、 北股岳の方から一博さんが元気よく下ってきた。『久ぶり!』『お疲れ様!』と声を掛け合った 後、一博さんの一言、『ナシ持って来たよ!』に一同、一瞬『うーーん・ん・ナシーー?』と聞 き返す。これはとばかりに、ザックから本物の『ナシ』がでてくる・・・。『ナスはなしーー?』 と多いにあわてた我々を見ながら、こんどは本物の『ナス』がでてくる。きつーーーい『シャレ』 の為に、ナシまで運んでくれた皆々様方・・どうもありがとうございました。一博さんの同僚の 2名を加えて、総勢7名の宴会はいつまでとはなく、静かに?、静かに?続くのでした。 8月12日(日)昨晩は夕焼けが見えたのに、夜半から明け方に掛けてテントを叩く雨足は一向に 衰えない。天気の回復を待つべく起床時間をずらしたが、回復する気配もなく、携帯(Iモード)に 入る天気予報では今日は一日雨模様との事。4時45分、意を決して起床。 この後も一向にやまない雨音を聞きながら、下りに備えて腹ごしらえを十二分にする。 一博さん達は今日一日は停滞と決めた様だが、我々は予定通り飯豊山荘へ下山する。6時50分、 一向にやまない雨とみんなに見送られながらテント場を出発したが、北股岳から門内までは雨の 中だった。登山道は水びたしで徐々に染み込んで来ているのが判ったが、風は強くないし、雨脚 も徐々に弱まって来ているようだ。扇の地紙から地神山へ向かう途中で岳友会の溜口さんと出会 った。昨日から入山し頼母木小屋に停まったそうだが、梶川尾根を下りる予定との事であった。 溜口さんと別れ、いよいよ丸森尾根の下りに取り掛かる。最初の急坂を滑らない様に慎重に、慎 重に、ゆっくり、ゆっくり下りたがそれでも滑って尻餅をついてしまった。梅原はここぞとばか り、魔法の杖(ただのストックですが・・・)を出し、滑るのを防ごうとするが、それでも滑る、 滑る、滑る。そうこうしているうちに、丸森峰まで下って来ていた。この頃からは雨も上がって、 雨具の上を脱ぐ。下りが長いのは判っているのであせらず、無理せず、下る、下る、下る。 水場を過ぎてからは、みんなにも余裕ができてきたのか、また『ちたけ』とりに没頭しながら下 山するリーダー達。 しかし、林道が見えてからの下りが長かった事、長かった事。特に最後は、ガレ場も多く焦って、 転倒でもしたら大怪我をしてしまう。 『高名の木登り』で最後は慎重に、慎重に、ゆっくり、ゆっくり下山した。最後に『ポーーーン』 と、林道に出た時、『やった!』『終わったよ』という気持ちで『お疲れ様』と声を掛け合って いた。 最後は、あったかーーーーーいお風呂と山都のおいしーーーーーいおそばと何はなくともビール アンドお酒で大・大・大満足の山行でした。 同行した皆様、本当にほんとーーーーに、お疲れ様でした。また、一緒に、山へ行きましょう。(U) 2)8月10日(金)〜13日(月) ・飯豊連峰縦走パートU(飯豊山荘〜丸森尾根〜梅花皮小屋〜梅花皮岳〜梶川尾根〜飯豊山荘) ・佐藤他2名 ・パートTの吉野チームから遅れる事一日・・・コースは逆コースだが、この一日の差が大変だっ た。先発隊に様子を聞くべく携帯に電話をいれたのが運のつき・・・言いたい放題の注文が次か ら次へと・・・しかしそこは冷静?に対処し、10日夜小国の道の駅にて泊る。 飯豊山荘からの歩き始めは曇り空であったが、徐々に天気は良くなり、丸森尾根では晴れ間も見 えてくる。マツムシソウも今が盛りかあちこちに見られる。梅花皮小屋に到着したのは16時前 であったが、既に先発隊は出来上がっている様子・・・。『ナシを持って来たよ』に対する反応 が面白かった。この後は、宴会モードへ・・・。明くる日は雨・・・。先発隊を見送った後、し ばらくして雨もあがったので梅花皮岳へと足を伸ばすも、梅花皮テント場にて連泊とする。 3日目・・・やはり朝からの雨・・・。しかたがなく梶川尾根を下る事とするが北股岳を登り切 った頃から雨が上がり、滝見場では快晴に・・・しかし、林道が見えてからの長かった事。暑く て暑くて沢で水浴びをし、米沢の焼きカツを食べて帰ってきた。 3)8月11日(土)〜13日(月) ・飯豊連峰縦走パートV(飯豊山荘〜丸森尾根〜頼母木小屋〜地神山〜扇の地紙〜梶川尾根〜飯豊山荘) ・溜口(単独) ・11日朝に出た為に、飯豊山荘着が11時とかなり遅い到着になってしまった。最初は門内まで 行くつもりであったが、荷物が重く肩にのしかかり、18時頃、頼母木小屋に到着。ここではテ ントは四国のGrだけで静かな夜を迎えるはずだったが、水量が豊富でその音に気を取られ寝付 けにくかった。明くる日は朝から雨・・・出発は7時頃になったが、地神山を越えた所で、吉野 Grと出会う。天候の回復が期待できそうにないので、梶川尾根を下る事にしたが、ここからの コースの方がやはり長かった。吉野Grは12時40分頃飯豊山荘に下山したが、私が飯豊山荘 に着いたのはそれから1時間30分位後の事であった。天気も回復してきたので、翌日の晴天を 期待して、もう一泊する事にしたが、結果はやはり雨・・・しかたがなく、帰栃する事にした。