2002/8/22  那須ミニ山行報告  撮影:浅川

淺川です。
 このところ例会に出席せず失礼しています。たまたま私の山行日程と例会が重なってしまったただけ
です。特に理由はありません。ホームページにて皆さんの報告と計画はその都度確認しています。
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那須ミニ山行報告-第2回
 8月22日、那須に行ってきましたので山の様子を報告します。
台風一過の晴天を期待して20日午後峠の茶屋駐車場に入った。平地は風が少々強かったが、那須に
来て見ると時々雨まじりの冷たい強風が吹きつけていた。翌日同じような状況が続き、風の収まるのを
今か今かと待って車に停滞するはめとなった。峠の茶屋で二日も停滞するのは始めてだ。
22日になって、山にかかった雲は取れなかったが、ようやく風が収まり出したので山に入った。


 既にカリヤスモドモドキの穂が白くなり始めていた。季節の移ろいは肌で感じるより早い。つい3、4日
前までは、これまでにない猛暑に見舞われていたのがうそのようだ。今日は長袖のシャツはもちろんの
ことジャンバーまで着て歩いても汗が出ない。  

 オヤマリンドウも咲き始めていた。コケモモの実も赤くなり、クロマメノキの実も黒く熟し始めていた。

 無限地獄の噴煙が逆光に光っていた。科学的知識のなかった古人はこのような場所に立ったとき、自
然への畏敬の念を込めて無限地獄と名付けたのであろう。しかし、このような場所に立っていると、現代
人の私は、地球創生のロマンを彷彿とさせる思いにかりたてられる。

 牛ヶ首のお花畑にはヤマトリカブトが今は盛りと咲いていた。

 きれいな蝶がアザミにとまっていた。この蝶の名はキアゲハ? キアゲハなら羽の尾部に細長い羽があ
るはずなのにない。何らかの理由で取れてしまったのか。それと、このアザミは何アザミか、山渓の図鑑
「日本の野草」で調べたが、ナンブアザミか否か判別できない。後日確認しよう。

 牛首のカリヤスモドキは既に盛期を迎えていた。日出平のアキノキリンソウは盛期を過ぎていた。また
今年のトモエシオガマは不作だった。コキンレイカの花は既に散っていた。今回、残り花を確認しコキンレ
イカであることが確認できた。
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・・・・カリヤスモドキについて・・・・・
 カリヤスモドキについては、前々から那須の初秋を飾る植物として気に止めていたが、図書館に行って
調べるほどの意欲もなかったため、なかなかこの名が分からなかった。また、手持ちの山渓の図鑑「日本
の野草」に載っていない。村上君と那須山に同行したとき彼にこの名を聞いたが半信半疑だった。
その後、山渓ハンディ図鑑2「山に咲く花」が発行されたので早速これを購入してみると最後のページに
カリヤスモドキが載っていた。その後、下野新聞社発行の「下野の自然をたずねて・那須」を購入してみる
と、これには明快な写真が載っていたので、ようやくこの名を確信するに至った。
 イネ科ススキ属カリヤスモドキ、近種にカリス(刈安)がある。和名は刈りやすいことからきたという。
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