2002/8/30〜31  尾瀬    撮影:浅川

淺川です。
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 8月30,31日、ひうち裏林道、尾瀬口山荘からのブナ林を散策してきましたので報告します。
まだまだ残暑が続いていますが、山は次第に秋に近づきつつあります。
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 御池田代はトリカブトの花が見頃を迎えていた。湿原には季節ごとに入れ替わり花が咲く。トリカブト、
イワショウブ、ウメバチソウ、これから咲き始めるサラシナショウマ、終わりかけたサワギキョウ等の花が
咲いていた。御池田代に足を踏み入れると、夕日に透けて輝くトリカブトの花が咲いていた。
 上田代からは平ヶ岳と荒沢岳を傾斜湿原越に見ることができる。写真中央奥の山並みが荒沢岳だ。
平ヶ岳は写真のもう少し左だが写っていない。
 湿原から樹林帯に入ると登山道沿いにゴゼンタチバナの真っ赤な実が点在していた。
 ここ、上田代はひうち裏林道中一番大きな傾斜湿原だ。湿原は早くも狐色になり始めていた。この湿
原には雪解け後、目立たないがヒメシャクナゲが一面に咲く。あまり派手な花はないが秋にはピカ一の
日本庭園のように衣替えして訪れた人の心を捉えてやまない。
 ひうち裏林道を引き返し、車で尾瀬口山荘に移動する。ここから渋沢小屋へのブナ林の登山道を散策
する。この原生の森に入ると何故か心が和で来るような思いになる。素性の良いセンノキのふもとに立
って空を見上げていると、天からキラキラと森の命が降り注いで来るような思いにさせられた。

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 ゴゼンタチバナとの出会い
この花を始めて見たのは、ここひうち裏林道だった。花といい、葉といい均整のとれた美しい花は初め
て見たときから強く印象に残った。更に初秋になって見た真っ赤な実は更に印象深いものだった。
その後、図鑑で調べたら、白く美しい花びらと思っていたのは総ほう片で中央に小さい花が頭状に集ま
っているとのこと。一つの花だった思ったのが、幾つもの花が集まったものだから実も幾つも結ぶのだと
納得した。それにしても花といい、実といい山の小さな女王ように気品がある。
 
 ゴゼンタチバナ:ミズキ科、ゴゼンタチバナ属、常緑の多年草、漢字名→御前橘、御前は白山の最高
           峰で白山に因んで命名されたとのこと。橘の花を見たことがないが、ミカンと同じよう
                       な白い花とのこと。この花にゴゼンタチバナの花は似ていたのだろう。
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