2003/12/14  登山教室      撮影は梅原氏

乙女峠より富士山に沈む月を眺める 金時山へ向かう尾根から芦ノ湖方面を眺める
金時山頂上より富士山を眺める
12月14日(日)
・金時山・登山教室
・池田、梅原、薄井、溜口、岸、君島、小川、他登山教室参加者:27名

・ここ数年来、『初冬に富士山を眺める山行がしたい』と言い続けてきた池田さんの願いが通じたのか
今回の登山教室は、雲一つない澄み切った冬晴れと、風がほとんどなかった事も幸いして、初冬とは思
えないほど暖かな、素晴らしい一日だった。

  まだ真っ暗な中、5時30分過ぎに矢板を出発し、登山教室としては今回初めて首都高を越える事と
なる。またこの頃にはまわりもすっかり明るくなり、バスの窓からは、真っ白いベールを被った富士山
の姿を見る事ができる様になる。この後もバスは順調に進み、秦野を過ぎた辺りからはその姿が、ぐん
ぐんぐんぐん大きくなってくる。御殿場で高速を降り、すぐに山道に掛かる。その道路を、右に、左に
カーブを切るたびに目に飛び込んでくる、その雄大な姿に感嘆しながら、予定よりも30分以上も早く、
乙女峠の登山口に到着した。
  登山口で4班に分かれ、ストレッチなどで体をほぐした後、さあいよいよ出発、となる。いつもなが
ら軽い緊張感が体を包み、一歩、また一歩と足を踏み出す毎に、すーーーっと自然に溶け込んでいく様
な気持ちを覚える。
  暫くは展望のない樹林帯の登りとなるが、高度を上げるにつれ、木陰越しに徐々に富士山の姿を捉え
る事ができるようになってくる。今年は例年になく暖かい、とは言っても日陰にはかなり大きな霜柱が
立っている。それでも、峠に近づくにつれて日差しの方が強くなり、汗が滲んでくる様になる。
  乙女峠に立つと、展望が一気に開け、目の前に富士山の堂々たる姿を見る事ができる。ここから金時
山へは尾根歩きを楽しむ事となるが、山頂直下は意外と勾配があり気持ちよい汗をかく事ができた。
  11時過ぎに、金時山の山頂に立つ。ここからは360度の景色を楽しむ事ができ、富士山の右手後
方には、甲斐駒や北岳が、その右手には八ケ岳の山々を見る事ができる。一通り周りの景色を楽しんだ
後、ここでお昼とする。気温は余り高くないが、風がなく、日差しがある分。むしろ暖たかささえ感じ
た。
  十二分な休憩を取った後、下りに掛かる。金時神社への分岐までの下りは意外に傾斜もきつく、下の
方からは汗を掻きながらも、どんどんどんどん登山者が登ってくる。この為に登り、下りの人のすれ違
いに停滞することもしばしばだった。しかし、金時神社への分岐に掛かると、登山者がぐっと減り、周
りには静かな静かな時間が広がって行く。その杉林を下りきった所に、金時神社があった。ここで今年
の山行のお礼と今後の山行の安全をお祈りして、バスへと戻る。
  そしてお決まりの温泉で、今日の一日の汗を流した。・・その温泉で、その窓ガラスの先には大きな
大きな、真っ白な真っ白な雪を抱いた富士山の姿が、・・最後の最後まで、私達の目を楽しませてくれ
た。・・そんな山行、でした。参加された皆様、お疲れ様でした。m(__)m