2004/7/24〜26 山行報告:飯豊連峰縦走 撮影:梅原
日時:7月24日(土)〜26日(月)
山行:飯豊本山・大日岳
メンバー:吉野、斉藤、梅原、薄井、岸、小林(弘)
コースタイム:川入〜三国岳〜切合〜飯豊本山〜大日岳〜烏帽子〜梅花皮〜梶川尾根〜飯豊山荘
23日(金)岳友会事務所21:00===24:00川入御沢キャンプ場(幕)
24日(土)キャンプ場5:40---横峰8:18---三国岳10:30---12:40切合13:40---15:50一ノ王子テント場(幕)
25日(日)一王子6:20---飯豊山6:45---7:55御西8:05---9:00大日9:10---御西10:10---13:40梅花皮(幕)
26日(月)梅花皮5:45---北股岳6:10---門内7:00---9:50湯沢峰9:55---11:05飯豊山荘==川入==矢板
記録
数日前の大雨で川入への道路が崩壊したが前日復旧したとの事で予定通り川入へと向かう。予定では
栗の沢へ入るつもりだったが林道工事中で通行止の為、御沢キャンプ場で幕営とする。軽〜く喉を湿し
た後、明日に備えて早々に眠りに着く。
明くる朝、周りの物音で目を覚ます。昨日、東北地方も梅雨明けしたとあって朝から夏の日差しが眩
しい。キャンプ場を出て暫くは林道を行き、御所小屋跡から本格的な登りとなるが直ぐに汗が噴出して
くる。担ぐ荷も重く、下15里、中15里と小刻みな休憩を取りながら横峰を目指す。
地蔵山をトラバースしてから前半の核心である三国岳の登りに掛かる。真夏の暑い日差しがジリジリ、
ジリジリと身体を照らす。剣が峰に掛ってからガスが少し出たが、この岩場を登り切った三国岳頂上に
はまたまた真夏の暑〜い暑〜い日差しが待っていた。
『あぢ〜〜い!』と声を上げながらも、種蒔山を越え切合の小屋が見えた時は正直、ほっとした。
切合でお昼と休憩を取った事で体力も回復し、今日の幕営地である一ノ王子を目指す。最後の登りに掛
った頃は何故か皆余裕が出て来た様だった。この日は初日の疲れもあってか早々に就寝する。
2日目、少し朝寝坊をしてしまい出発が遅くなる。しかし、この日の予定は余裕があり、皆ルンルン
気分で本山を目指す。飯豊本山では先客が沢山いたので記念写真だけを撮って先を急ぐ。本山から御西
へと続く斜面には大きな雪渓が残っておりいつ来てもきれいな所だ。
御西小屋にザックをデポし大日岳を往復する。この辺りまでは非常に天気が良かったが、本山の方か
らどんどんどんどんガスが湧き上がってくる。それがやがて黒い雲へと替わり、天狗の庭を越えた頃か
ら雷鳴が聞こえる様になる。『やばい!』と思う分、自然に足が速くなる。暫くは『その雷鳴』をバッ
クグランドミュージックとして何とも良い気持ちのしない時間が過ぎる。
幸い雷鳴もそれ以上大きくならず、雨もパラツイただけで、烏帽子の方を見ると青空が広がっている。
ほっとした気分で昼食を取り、烏帽子の最後の登りに掛かる。どうやら雷は本山の方だけだった様だ。
最終日、朝日と共に起床する。昨晩は雨がかなりテントを叩いた様だったが、今朝は天気予報通り夏
空が戻って来た。しかし早朝とあってか気温は幾分低めで歩くペースは快調そのもの・・・周りの花々
や景色を楽しみながら軽快に歩く。
門内を越え、梶川尾根に掛かる。振り返ると、北俣岳から梅花皮岳、烏帽子、本山へと続く飯豊連峰
が一望できる。少し名残り惜しい気もしたが、最後の長い長い下りを一気に下る、下る、下る。やがて
飯豊山荘が見えるようになり、それがどんどん大きくなって、最後の急坂を下ると舗装された林道に、
ポーーンと飛び出た。『お疲れ様でした・・・』、山にもそして同行して下さった仲間達にも心から、
そう言っていた。 本当にありがとうございました。m(__)m