07/8/12(日)〜8/15(水) 黒部川・上ノ廊下 撮影:植木
《山行日》07/8/12(日)〜8/15(水)
《参加者》植木、石田
《日程》
8/12(日)黒部ダム11:05〜ロッジくろよん11:40〜平の小屋14:55/17:05〜針の木谷17:20〜奥黒部ヒュッテ19:00(泊)
8/13(月)奥黒部ヒュッテ6:00/7:40〜下の黒ビンガ9:25〜口元のタル沢上のゴルジュ10:45〜スゴ沢出合左岸16:00(泊)
8/14(火)スゴ沢出合左岸6:00/8:10〜上の黒ビンガ8:30〜金作谷上ゴルジュ10:00〜美しい滝15:50〜テン場16:45(泊)
8/15(水)テン場5:20/7:15〜溯行終了9:00〜薬師沢小屋10:40〜太郎平小屋13:10/13:35〜折立15:15--有峰口--立山
《要約》チンネの後半戦、上ノ廊下。これまた天気に恵まれ溯行できた。
《本文》
8/12(日)お盆の後半戦、上ノ廊下に向かう。まずは黒部ダムから平の渡しへ。コースタイムの計算を間違うわ、コースが
きついわで14:00の便に間に合わず、17:00の便に。せっかくなので平の小屋でゆっくりする。そういえばここんとこ全然ゆ
っくりしてなかったなぁ。風が気持ちいい。おかみさんにとうもろこしをごちそうになる。ありがとうございました。渡し
舟の中で名前を書き、渡った後はペースをあげる。丸太を組んだ独特の道がすごい。きょうはゆっくりの日のはずなのにな
ぜか忙しい。思った以上に早く奥黒部ヒュッテに到着。上ノ廊下の名手のkaさんからいろいろと教えていただく。
8/13(月)いよいよ上ノ廊下に入渓する。まずは広い河原状。kaさんから得た情報を元にどんどん進む。下の黒ビンガ手前
は水流の中をどんどん進み突破。一番の核心という「口元のタル沢上のゴルジュ」はへつりと泳ぎ、へつりで突破。次の渡
渉は作戦に時間がかかった。結局、空荷で飛石を伝って左岸に渡り、ザイル渡渉する。それから右岸に戻るのにこれまた手
間取る。へつってから流心を飛び越えて泳ごうと思ったがおぼれてしまい撤退。どうしようかと思っていたところ「何かを
探している部隊」が突然上流から現れ、流れてきたビデオカメラを回収。一瞬の出来事だった。渡渉は赤レンジャーにバト
ンタッチ。クロールで鮮やかに突破。一段落しているとさっきの部隊はカヌーで鮮やかに登場。すばらしい。そこから少し
上のゴルジュは水中の岩を伝って突破。その上からは広河原状態。レンジャー部隊は明日戻るとのこと。俺たちはもう少し
先に行き、スゴ沢上左岸で幕とする。昨夜、kaさんは「金作谷まで、君らなら立石まで行けるんじゃないかな」。そんなの
無理っス。
8/14(火)きょうはゆっくりスタート。まずは上の黒ビンガ。渡渉が大変だがそれほどでもなくクリアー。左岸からの滝が
きれい。下降部隊とすれ違う。高天原からだそうだ。その後も続々下降パーティーが現れる。単独もいる。渡渉が難しそう
だが自分でやってみると流されながらが安心で楽しい場合が多い。
程なく金作谷。雪渓がまだ残っている。この上が第2の核心とのこと。まずはへつり、へつり、石田さんのリードでへつっ
てから泳いで流心突破、すばらしい。そして大釜の吸い込まれそうなへつりで突破。自前のウェットスーツをもってしても
体が冷えてしまい日向で体を温める。ほっとして河原状を行く。先行パーティーに追いついた大きい淵は石田さんがリード。
右岸からへつって行きクリアー。すると立石。苔のテン場を探したが残念ながらわからなかった。その先も淵がありドンド
ンへつる。立石奇岩で先行パーティーが幕としている。ちょいうらやましいが先に行く。いくつかのテン場があるがこれと
いった物件はない。ガレ場を過ぎるとそこには…。石田さんの予言どおりにありました、今回最高の物件です。ゆっくり休
みました。
8/15(水)きょうが最終日。ここまで毎日快晴。こんな天気は今までで初めて!感謝。遅くなく早くなく出発。しばらくは
河原状だがそこは上ノ廊下、まだまだ腰までのへつりがある。それでも昨日までとは違い安心だ。大きい淵を左岸から巻い
ていくと先行パーティーが懸垂中。ということはこれで終了?右岸を見ると登山道の丸印。「やったー終了だー」。最後の
飛び石に失敗し石田さんに助けられながらもがっちり握手。ご苦労様でした。
その後は薬師沢小屋のほとりで小休止。太郎平小屋まで登り。振り返ると黒部五郎、水晶、雲の平、薬師岳がきれい。太
郎平小屋でサントリーモルツ プレミアムの生を一気飲み。1000円ととても高いがそれ以上にとてもおいしい。念のため小屋
でバスの時間とタクシー料金を確かめる。バスの時間まで2:20、タクシー料金16,050。すかさず判断、ダッシュすればバス
に間に合うと下山を開始する。1:45で折立に下りきる。はー。水浴びをしてバスを待つ。バスで爆睡して電車で立山に戻り、
温泉と富山のすしを堪能し矢板に戻る。
「チンネと上ノ廊下」やり遂げました。