2003/7/19〜20 北東北の山々・岩手山・白神岳 撮影;梅原
岩手山から八幡平方面を見る | 白神山地のブナの木 |
北東北の山々・岩手山・白神岳 7月19日(土)〜20日(日) ・岩手山・白神岳 ・吉野、東、梅原、薄井、溜口 ・岩手山(7/19)登山口7:00−−−9:00五合目9:10−−−10:00八合目非難小屋10:10−−−10:55岩手山 山頂11:25−−−12:00八合目非難小屋12:40−−−14:20登山口(行動時間7時間20分) ・白神岳(7/20)登山口8:15−−−9:33最後の水場9:40−−−11:55白神岳山頂12:45−−−15:40登山口 (行動時間7時間25分) ・前日の午後8時30分過ぎ矢板を出発。西那須野で東号に乗り換え、西那須野インターから一路北を 目指す。滝沢ICで高速を降り、馬返し登山口に着いたのは夜中の2時前だった。今後の行程を考え、 早々に就寝する。 明くる朝、前夜が遅かったので少し遅めの6時の起床とする。山を見上げると一面ガスが掛かってい る。『さあ、行くぞ』と言う気持ちとは裏腹に身体が中々起きないが、それでも何とか7時には駐車場 を出発する。一合目で遅めの朝食を摂る。身体はまだ眠っている様だが、日がささない事が幸いしてい る様だ。しかし、登るにつれてガスが切れ始め、樹林帯を抜けた頃には夏の日差しが戻ってくる。 八合目まで来ると、視界がぱっと広がり、目の前に岩手山のなだらかな山容を見ることができる。八 合目の非難小屋は太陽電池も備えた、がっしりとした立派な建物だ。水量も豊富で、ここの冷たい水で 喉を潤し、頂上を目指す。頂上手前の登りは瓦礫のグサグサの道で極めて歩き難いが、ここを越えると、 360度展望の得られるいわゆるお鉢巡りのコースとなる。天気は完全に回復し、八幡平へと続く縦走 路(現在は登山禁止)も見渡す事ができる。また頂上直下の焼走りコースへ向かう砂利付近では、コマク サの花々が丁度身頃を向かえており、その可憐な姿にしばし見入ってしまう。 頂上で小休止した後、まわりの景色、コマクサの花々を見ながら下山に掛かる。八合目の非難小屋で 昼食を摂り、ここから一気に下る・下る・下る。この後は馬返しのテント場で汗を拭い、東北道を一路 北へ・・不老不死温泉を目指す。現地の天気は、曇り、で時々小雨がパラツき、『日本海に沈む夕陽』 は見れないかなあと思いながらも、6時30分過ぎに不老不死に到着する。 チェックインを済ませた後は海沿いの露天風呂へ直行する。西の空は日本海と同じようにどんよりと 曇っている。湯船に浸かりながら『夕陽はあっちのほうだよね!』としゃべっていると、西の空が次第 に次第に赤く染まって行く。その夕陽がやがて海面まで赤く染める頃がクライマックス・・予期せぬ夕 焼けを露天風呂で見ることができ、大感激の一日だった。 明くる朝、昨晩パラツイた雨も、出発する頃にはほとんど上がる。また、海岸線を南下するにつれ、 頂上とその麓付近を真っ白な霧のベールで包んだ白神岳を望む事ができる様になる。その姿が一層神々 しく感じられる。陸奥黒崎駅からは、東方向に林道を暫く登ると白神岳登山口に到着する。 かなり広い駐車場だが、既に十数台の車が駐車しており、我々も身支度を済ませ出発する。ここから 尾根筋に出るまでは、ブナの原生林の中を行く。登り始めてから、小雨が木の葉を叩き、その音が次第 に次第に強くなって来る。登山道はぬかるみ、足元は滑りやすくなる。しかし、ブナの木々に守られて 身体はほとんど濡れる事がなく、結局、最後まで雨具を着ずに歩き通す事ができた。 マテ山までは、小さな水場を何度も横切り、その急登を越えるとなだらかなアップダウンの続く尾根 道となる。しかし、向白神から白神岳への尾根道に出るまでは、ブナ林に囲まれ展望を得る事はできな い。その尾根道への最後の登りを登り切ると、登山道はササ藪へと変わる。この辺りから花々が見られ る様になり、白神山地にしか見られない『シラカミクワガタ』も見る事ができた。ゆるやかな登りを尚 も行くと目の前に立派な建物が・・ここが山頂直下のトイレで、この先に非難小屋、そしてその先が、 白神岳山頂となる。一年越しの『白神リベンジ』でついに頂上に立つ。何とも言えない気持ちが身体を 包む。その感激に浸りながら、ゆっくりとゆっくりとくつろぐ。 頂上でたっぷりと時間をとった後、下りに掛かる。マテ山まで下って来ると夏の日差しが戻ってくる。 登山口に戻った頃には青空が広がり、夏の日本海を見ながら車を南に走らせていた。 ご同行頂いた皆様、本当にお疲れ様でした。m(__)m