2003/11/1〜3 中央アルプス・木曾駒ケ岳〜空木岳 撮影:梅原
11月1日(土)〜3日(月)
・中央アルプス・木曾駒ケ岳〜空木岳縦走
・溜口、梅原
・10/31(金)岳友会事務所19:30=(日光・足尾・伊勢崎・東部湯の丸・岡谷・駒ヶ根)==24:40菅平(泊)
・11/1(土)菅平バス停8:12===8:47しらび平9:00===9:10千畳敷9:30−−−10:08宝剣山荘10:35−−−
11:30木曾駒ケ岳山頂12:10−−−12:50宝剣山荘(泊)
・11/2(日)宝剣山荘7:10−−−7:30宝剣岳7:40−−−9:00獨沢大峰9:05−−−10:00檜尾岳10:05−−−
11:20熊沢岳(昼)12:00−−−13:20木曾殿小屋(義仲の力水)13:50−−−15:00空木岳15:10−−−
15:40空木岳非難小屋(泊)
・11/3(月)空木岳非難小屋6:17−−−7:12迷ピーク7:17−−−8:20池山非難小屋8:35−−−9:50スキー場9:55
−−−10:25菅平===駒ヶ根12:20===18:15矢板
・集合時間を急遽早め、ダイユーで食料を調達した後、7時30分過ぎには矢板を出発する。今日は沖
さんから教えて貰った節約コースを取る事にする。それでも伊勢崎まで2時間強、駒ヶ根まで5時間強
で着いた。
11月1日、菅平は紅葉真っ盛りと言った所だ。しかし、大駐車場は閑散としている。やはりシーズ
ンを過ぎた為なのだろう。我々の今日の予定は楽々コースの為、バスを2本見送り、8時過ぎのバスに
乗り込む。しらび平からは8分弱で標高2600m強の千畳敷に着く。
ここで身支度を済ませ、千畳敷カールを横切り急坂を登るとあっと言う間に宝剣山荘へと着く。ここ
で早くも受付を済ませ、木曾駒ケ岳を目指す。この日は、生憎のガスまじりの天気・・・しかし、木曾
駒の頂上からは、雲の上に頭だけをちょこんと出した甲斐駒ケ岳、千丈岳、北岳などの南アルプスの山
々や八ケ岳なども見ることができた。この後、山荘の周辺を散策した後、小屋で体を温め、しばらく休
憩とする。夕方周りを覆っていた雲が切れ、夕陽に染まる山々の景色を楽しむ。
また、この日、宝剣山荘に泊まったのは16人・・・6畳の部屋に3人という広々とした中、ふっか
ふかの羽毛フトンでゆっくりと一日の疲れを取る。
11月2日、雲一つない快晴の天気・・・日の出は6時過ぎだが、5時30分頃から起きだして、朝
焼けに染まる宝剣岳、南アルプスから出る日の出などを飽きるほど楽しむ。この後、少し遅めの朝食を
済ませて7時過ぎに山荘を出発する。
11月のアルプスという事でアイゼンなど準備してきたが、今年は思いのほか暖かく、積雪、凍って
いる所などほとんどなく、宝剣の登りも全く問題はない。しかし凍っていたら嫌な所だ。快晴の天気、
溜さんは宝剣の剣先?に登り満足気・・・この後、空木を目指し、いよいよ縦走がはじまる。左手に南
アルプスの山々を見る。甲斐駒から千丈、北岳、間ノ岳、農鳥、そしてその後方に富士山、塩見岳から
更に延々と続く南アルプスの山々がくっきり見える。目を反対側に移せば、御岳の堂々たる姿が・・・
また後方に目をやれば乗鞍が・・・最高の縦走日和となった。
この時期、このコースを縦走する登山者は極めて少ない・・・静かな静かな山歩き・・・風もさほど
ではなく、陽だまりにはいればじっとしても汗ばむ様な陽気となる・・・。長丁場の縦走コースが我々
に精一杯の歓迎をしてくれる。
熊沢岳の少し手前の陽だまりでお昼とする。目の前にはこれから行く、空木岳が一際大きく見えてく
る。昼食後、にわかに雲がわき始める。特に、空木岳の後方の雲は次第に次第にその厚さを増す。熊沢
岳から木曾殿越えまで一気に下る。ここで『木曾義仲の力水』まで6分、という事で、汲みに行ったの
が誤算だった。この水は完全に涸れていた。 (地図にある水場も季節により、この様な事があるので要
注意!)
気を取り直して、空木岳の登りに掛かる。この頃になるとガスがかなり出始める。やはり山の天気は
変わり易い!要注意だ!ゆっくりゆっくりだが休まず頂上を目指す。登り初めてから1時間余り・・・
空木岳の頂上に立つ。溜さんにとっては、『夏のリベンジ!』山頂で喜びあっていると周りのガスが一
瞬スーーーッと晴れ、今歩いてきた縦走路が手に取る様に見えた。
時間も遅くなって来たので、下山に掛かる。結局、30分ほど下った、空木岳非難小屋に泊まる事に
する。この日、この非難小屋に泊まったのは16人。先月、内装を直したばかりのきれいな小屋・・・
また小屋では『駒峰山岳会』の『堺澤清人』さんから山の話を沢山、沢山聞かせて貰った。
11月3日、この日の天気予報は悪かったが、結局最後まで降られることはなかった。空木岳の山頂
からバス停までは、標高差は2000m近い。相当の厳しさは覚悟していた。でも、溜さんの安定した
ペースにも助けられ、思ったよりも早く下山する事ができた。最後に、汗を流した『こまくさの湯』、
創業が昭和2年の駒ヶ根の『蕎麦屋』さん、にも大満足でした。お疲れ様でした。