2002/5/18 高原山チャレンジ登山2 (自宅から歩いて)
・5月18日(土)
・梅原(自宅)〜岳友会事務所〜ミツモチ山〜剣が峰〜釈迦ケ岳(往復)
・メンバー:梅原
・コースタイム:梅原家3:00−−岳友会事務所3:30−−4:42長井りんご園4:47−−5:20鱒
池5:25−−6:10寺山ダム6:15−−6:45七尋林道出会6:50−−7:25県民の森キャンプ場7:45−
−ミツモチ登山口7:50−−9:20ミツモチ山頂9:30−−10:02剣が峰登山口10:07−−10:40八海山神
社10:45−−11:45トラロープ急坂11:52−−12:28釈迦ケ岳山頂(1794.9M)12:42−−13:56八海
山神社14:00−−14:25剣が峰登山口14:35−−15:02ミツモチ山15:07−−16:05県民の森キャンプ
場16:20−−17:02七尋林道出会17:07−−17:34寺山ダム17:42−−18:12鱒池18:17−−
18:47長井りんご園18:52−−20:15岳友会事務所20:30−−20:52梅原家(行動時間17時間52
分)
・今年は5月の山行を入れてまだ2度しか山に行っていなく体調も万全でない。天気予報
も朝は雨で午後から曇り・・・前日どうするか悩みに悩む・・・しかし、気合と根性で兎
に角行こうと決意する。
朝2時40分起床。3時出発。案の上雨は間断なく降り続いている。雨対策には6足の靴
下の替えと靴の替えを用意し、バンドエイドとエアサロンパスを頼りに暗い戸外へ出る。
雨にも関わらず新聞配達のバイクの音がまだ寝静まった街に響き渡る。いつも通り岳友会
事務所近くのコンビニで食料を調達しいざ出発・・・今回は昨年末の1回目のチャレンジ
が教訓にあり、できるだけ休憩を取り疲労を蓄積させない様配慮する。30分強歩いて5
分休むパターンと靴下を豆に換える点に注意し先へ行く。これが功を奏してか今回は最後
まで膝などが傷まなかった。どうやら梅原も学習能力があるようだ。
4時過ぎに長井の公道に入る。この頃からもう空が白みはじめるが雨は一向にやむ気配が
ない。長井リンゴ園を過ぎ、5時ともなると周りは明るくなって来ている。寺山ダムには
6時過ぎに着いたが、休みを頻繁に取っている割には時間は前回よりも早く、膝の痛みも
ない。ただ、アスファルト歩きは確実に足の裏を突き刺し豆を作り、足腰にダメージを与
えようと狙う悪魔の様だ。その点山道に掛かると、土が足腰を優しく包み、靴に進入して
くる雨水さえも暖かさを感じる様な気さえする。『やはり自然はいいな』を実感する。
4時間30分余りの林道歩き(アスファルト)でかなり足にダメージ(違和感)が残ったが、
ミツモチ山登山口に入ると少しずつそのダメージが癒されて行くような気持ちになる。
ミツモチ山頂に9時20分に到着する。前回よりも2時間早く着いた事で気分的にも余裕
はでるがここから暫くは未知の世界・・・それと朝から降り続く雨に傘を差しているとは
言え6時間以上打たれては全身濡れ鼠になり、体温と体力を少しずつ奪って行っているの
が分かる。最初は全く気にもならなかったザックが徐々に重さを増してくる。
ミツモチ山から剣が峰登山口の間の砂利の林道には閉口したが、ムラサキヤシオやムシカ
リの花々が慰めてくれる。
剣が峰へと向かう登山道から八海山神社、釈迦ケ岳への道は何回となく歩いておりここへ
来てやっとホットするが、朝からの雨と長時間の歩行で少しずつ体力を失っている様だ。
また、今年は始めての釈迦ケ岳だが、登山道の細々とした所まで整備されており、寸暇を
惜しみ整備戴いている小林会長に同じ会ながらも心からお礼を述べたい気持ちになる。ま
たこんな雨の中を来る人はいないだろうなと思っていたら、釈迦ケ岳の最後の登りで、上
から降りてくる埼玉の8人のGrと出会った。釈迦ケ岳頂上では群馬の2人連れに出会い
、高原山もいろんな所から来られる様になった事を実感し、ちょっぴり嬉しくなった。
結局、釈迦ケ岳頂上着は12時30分となり、9時間30分掛かった計算になる。会長に
携帯で連絡するも繋がらず(3本立っていました)最後の握り飯を頬張り帰り支度に掛かる
。帰り道は多少早くなると計算しても8時位になる可能性もある。下山始めてから、朝か
ら降っていた雨が止んだ。ここから山道の下山は快ピッチとなりこのままのペースだと何
時間でも山の中を歩ける様な錯覚に陥った。
16時過ぎ、県民の森キャンプ場着・・・ここから地獄の林道歩き(アスファルト歩き)が
始まる。朝からの雨で靴下は全て使い果たし、シミテックシューズにより雨水が侵入し足
はふやけ気味・・・ここへアスファルトの魔の手がチクチク・チクチク・・・寺山ダム付
近から歩くスピードが極端に落ちる。両足に豆を作っている。バンドエイドで緊急治療・
・・後はやっぱり気合と根性・・・しかしそんなに続く筈がない。荷物もどんどん重さを
増し、30分毎の急速の度に地べたに座り込んでしまう・・・しかし、何としても帰ると
言う気持ちは微動だにしない。いや、多分その逆で、3度目はやりたくない・・・完歩し
たいという気持ちだけが足を前に進めさせる。もうスタートから14時間以上が経ってい
る。今までこれだけ長い時間歩いた事がない。ほとんど一人で色んな事を考えながら歩く
。体力に余裕のある時は周りの景色も楽しんでいたが、今は痛みを色んな考え事でその気
をそらせるしかない。
長井りんご園を19時前に通過・・・長井の町で日も暮れたので安全対策にヘッドランプ
を付ける。足は益々遅くなる。矢板の町の日が見えるがあそこに着くのは8時過ぎか・・
・身体も疲れ切っているが、幸いな点は足の豆が傷むだけで後はどこも痛くない事。もう
16時間も歩いているのに・・・歩幅もだんだん小さくなる。20時少し前、矢板の街に
入る。街の灯かりがやけに暖かく感じる。岳友会事務所手前で最後の休憩を取った後、会
長の家を覗いたら、玄関前に会長が出ておられたので報告をし、ラストスパート・・・何
故か最後は元気もりもりで21時前に我が家に到着・・・疲れきった身体にやり遂げた爽
快感が満ち満ちていた。