山行名:高原山・釈迦ケ岳

大間々台の駐車場から 八海山神社付近からの釈迦ケ岳 剣が峰の下りから縦走路を眺める
撮影は梅原
釈迦ケ岳頂上からの鶏頂山 釈迦ケ岳頂上からの塩原・那須方面
山行名:高原山・釈迦ケ岳
日  時:1月5日(水)
メンバー:梅原(単独)
コース:矢板(自宅)8:30=9:10大間々台9:20−10:08八海山神社10:15−
        12:25釈迦ケ岳頂上12:48−14:22八海山神社14:30−15:05
        大間々台15:15=15:53矢板(自宅)
コースタイム:登り(3時間5分)、下り(2時間17分)
山行報告
      おとそ気分が中々抜けないので、自分に気合を入れる意味も込めて釈迦ケ岳へ行きを決める。
    しかし、起床が遅れて8時半の出発となる。(やっぱり気合が入っていない??)
      今年は例年に比べて雪の量は多いが、昨年末から暖かい日が続き、矢板から見る高原山も雪が
    かなり融け少なめに見える。愛車サニーで快適に山道を走り、道路の周りに積雪が見られたのは
    学校平から2〜3km手前からであった。しかし路面に雪はない。学校平手前で左折し、大間々
    台へ向かう道路に入ってからは、道路一面に積雪が見られたが、圧雪でさほど凍結している様子
    もなく、いつもと同じ時間で大間々台の駐車場に着いた。(大間々台の駐車場には雪はない。)

      駐車場には軽トラックが1台停まっていただけであった。今日の天気は快晴で風は全くなく最
    高の登山日和である。身支度をすませ(スパッツだけを付けた)取り付きの林道に入ったが一面の
    雪もかなり踏まれており歩くのには全く支障はない。
      林道を10分弱歩き、登山者カード届けのある「見晴らしコース登山口」からいよいよ山登りが
    始まる。積雪は徐々に増えて来たが、トレースはしっかりしており快調に登っているつもりであ
  った。所が10分程行くと積雪は益々増えトレースをはずすと雪の中に膝まで埋まるまでになっ
  てきた。その時、例のトラックの男性が下りてこられたので状況を聞いてみた。「積雪はここが
  一番多いが剣が峰まではトレースもしっかりしており、それから先も歩いた後がある。」という。
  彼は剣が峰まで行って来たという。
      樹林帯を抜けると見る間に積雪は減ってきた。ここ数日の暖かさでどんどん融けているようだ。
    それでも八海山神社まで50分近く掛かってしまった。やはり積雪の影響なのだろう。
      
      八海山神社で小休止した後、いよいよ剣が峰から釈迦ケ岳への縦走路へ掛かる。剣が峰付近か
  らは塩原、那須の山々が一望でき、更に進むと真っ白に冠雪した会津駒ヶ岳を眼前に見る事がで
  きた。今日の目的地である釈迦ケ岳への縦走路も手に取る様に見える。何故こんなに見晴らしが
  いいのだろうかと一瞬考えたが、すぐに答えはわかった。剣が峰からの縦走路は広葉樹がほとん
  どで、それらが全ての葉を落とした為、いつもとはまるで違う景色になっていたのだ。次第に増
  えていく積雪に多少の不安を感じていた矢先、行く先々での景色やこれから見られるであろう頂
  上からの大展望に期待感も膨らんだ。
      しかし、冬の高原山はそれほど甘くはなかった。トレースがあるとは言ってもそれは人が歩い
  たというわずかな窪みでそれも至る所で途切れ、多い所では膝まで埋まってしまうだけの積雪の
  中をつぼ足で1歩1歩進んでいくのである。
      最低のコルを越え少し登った所で2回目の小休止をする。夏道ならば、八海山神社で1回休ん
  だ後は一気に頂上までというのが自分のパターンであったが、今日はとてもそんな陽気ではない。
      南面の日当りのいい所を歩いているので積雪は少ないはずであるが、やはりその少ない積雪に、
    四苦八苦しているのである。恒例の笹刈りで幾度と無く歩きどこになにがあるのか分かっている
  つもりでも時々登山道を外してしまう。トラロープのある急坂手前では膝まで埋まる積雪に「こ
  れ以上になったら帰ろうか」とも思ったが、ここが一番積雪が多かったようだ。急坂を登りきり、
  3回目の休憩をとる。この時、あと2ピッチで登ろう(最後の登りの途中で1度休もう)と決めた。
  それ程、疲れが出てきたのと、帰れるだけの余力を残しておく為であった。
      いよいよ最後の急坂に掛かる。夏なら20分で登れるのは分かっている。しかし、今日は違う。
    急坂の為に積雪は少ないが、トレースも消えている。登るにはキックステップで足場を作り、1
  歩1歩進むしかない。予定通り途中で4回目の休憩を取り、やっとの思いで鶏頂山からの合流点
  に出た。しかし、ここから先もトレースはなかった。 頂上までの緩い登りをゆっくりと登り、
  12時25分頂上に着いた。大間々台から3時間5分、いつもより1時間以上も掛かったけれど
  登り切った満足感はあった。八海山神社をでてから2時間振りにザックの上にどっかと腰を降ろ
  し疲れた身体を休めた。

      頂上からは日光連山とその麓の霧降スキー場、その左に男体山、右に太郎山、奥白根山、その
  北には燧から会津駒ヶ岳の山々、また北には会津、塩原、那須の山々を見渡す事ができた。カッ
  プラーメンで腹ごしらえした後、下山に掛かる。急坂の下山途中にやはり単独行の男性とすれ違
  った。今日は、自分1人かなと思っていた所を、他に登ってくる人がいた事に、何故か嬉しくな
  った。
      下りは2人分の踏み後がある分、楽に下れるはずであった。しかし登りで疲れた分、ペースは
  落ち、剣が峰の登りがいつも以上にきつかった。八海山神社までに1回の休憩を入れ2時間20
  分掛かって下山した。今日は天気も良くよほど暖かかったのだろうか、八海山神社からの下りで
  はかなり雪が融けていた。ずっと雪の中を歩いていたのでガレ場や雪融け道は歩き辛かったが、
  3時過ぎには何とか、大間々台に着いた。身支度を整えそのまま家に直行・・・自宅のお風呂で
  一日の汗を流した。・・・
    お疲れ様でした。(記:梅原)