7)探り針式鉱石検波器

A)<やっぱり鉱石は大きな方が感度がいい!>
  鉱石ラジオをホームページに載せるにあたり、写真撮影のためには鉱石検波器を再度作り直す
  必要がありました。
  方鉛鉱を砕いたり、組み立てた検波器を調整している内に、大きな鉱石を使えばもっと簡単に調
  整ができるのではないかと考えたのです。「面積が大きいので最良点(に近い点)が多いはず。
  それにむき出しの方が調整がやり易い。」と誰もが思うはずですね。

  材料は
   (1)鉱石の受け皿(内径15mmの銅管次手A15というものです。下の写真参照下さい。)
   (2)鉱石(受け皿に入る大きさのものを用意する。)
   (3)接点を探す自在アーム(パドルや電鍵で使った穴あきのの板やL金具です)
   (4)それらを載せる台
   (5)まち針(裁縫に使う頭の付いたものです。)縫い針よりは曲げても折れにくく、先端が尖って
     いるので好都合です。

B)<完成写真>

完成 2個入りです。1個は左で使いました。


余計な説明は不要と思います。
小さくて見にくいのですが、鉱石の任意の点に針を移動できます。


C)<調整方法>

  (1)一番下にあるネジは、軽く動く様に締めること。自重ではりが下がる様にして下さい。
    そこでダブルナットで固定します。なお、平ワッシャを入れ接触面積を増やし接触不良を
    避けるようにします。
  (2)可動部分のネジは、必ずスプリングワッシャを入れて、手で動かせる程度に締めること。
    それほど頻繁に動かさないので、ダブルナットは不要でしょう。
  (3)針は長かったので適当に曲げました。お好みの形状でどうぞ。
  (4)どこかに感度のいい点があります。しかしちょっとした振動で感度が落ちます。昔の人は
    おとなしくして聞いていたのでしょうね。
    結論は、「大きくても感度は変わらない」しかし「調整は楽」でした。

先端へ移動 手前に移動
右端に移動 左端に移動


<鉱石の取付方>
  (1)まず端子となる鈴メッキ線を小さな輪にして受け皿にいれ、少し外に出しておきます。
  (2)受け皿に半田を溶かして入れます。半田鏝は100W程度は必要でしょう。
  (3半田は直ぐには固まらないので急いでこの中に鉱石のかけらを入れ浮かないように棒で
   押さえます。
  (4)半田が固まれば完成です。

 あとはリード線を半田付けして、セットに取り付けます。
 私はとりあえず作ったラジオで試すので、鰐口クリップを付けました。

以上です。