1)アンテナチューナーの回路
トップページにあるアンテナチューナーの回路から一部変更します。
これはケースが薄いためロータリースイッチとトロイダルコアを小さいものにする必要がありました。
また、あまり使わない「ミラクルアンテナもどき」を省きました。(モードBを省略)
トロイダルコアの巻き数:T−80 を使うため巻き数が増えました。タップの一は下記の通りです。
コイルタップ番号はアンテナチューナーのページをご覧下さい・
タップ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
巻き数 | 0 | 7 | 13 | 19 | 24 | 29 | 33 | 37 | 41 | 44 | 47 | 49 |
線径は0.3mmです。
2)写真
アンテナチューナー部分(見やすくするため電池ボックスをはずしてあります。) |
全体の様子(これで完成です) |
全面パネル (VXO、Tune-onair SW、LED、コイルSW、MODE、Tune(VC)の順) |
背面パネル (ANT、TRX-ATU切替、ATU入力、 電源SW、Key、Phoneの順) |
3)まとめ
中波放送の回り込みは無くなりました。(電界強度が強いところでは未確認。) また、アンテナチューナー
のLEDはちゃんと動作しており、100mwでも同調点が判ります。もちろんFT-817でも問題なく使えてい
ます。下記の問題点はありますが割合簡単に作れますので、複数のバンドを一つのケースに入れること
も可能です。
改善を要する点(前回は詳しく確認していませんでしたので漏れている点を列挙します。)
1)送信時の電圧変動でキーダウン中に周波数変動がある。(数十ヘルツ?)・・・レギュレーターICを変更
して確認する予定。
2)アンテナチューナーのVCを回していくとマッチングの最良点以外で感度の変化点がある。(FT-817の
アンテナチューナーとして使うには発生しない。) これは受信回路に高周波アンプがなく、チューナー
の影響が検波段の同調に影響していると思われます。
3)出力不足。100mWをちょっと切っています。やはりインバーターを4個使わないとだめなようです。
4)RITが付いていない。「Rock-Miteに付けたのに何でこれには付けないのか?」と思われる方もいらっ
しゃるでしょうが、初めてのトランシーバーの完全自作なので、まずは使えることを第一としたためです。
性能だけで言えばRock-Miteの方がはるかに良く設計されています。
5)オペアンプのノイズがある。我慢できる範囲ですが少ないに越したことはありません。ソケットを使って
いるので、ピンコンパチのローノイズ品が手に入れば確認してみる予定です。
このトランシーバーはメインにはなり得ません。しかしRock-MiteやPIXIE
2 でも楽しめるのがCWの面白い
ところです。
ハムの試験からCWが無くなっても、CWを使う楽しみは無くなりません。皆さん是非チャレンジして下さい。
QRPトランシーバーの製作はこれで終わります。(性能改善時には追加掲載します。)