5)鉱石検波器の作り方
A)鉱石には何を使う
鉱石検波器の鉱石には方鉛鉱や黄鉄鉱等が使われますが、私は手持ちの
方鉛鉱を使いました。何でそんな物を持っているのかというと、昔から各種
鉱石や貴石といわれるものに興味があり、オパールやトパーズ、ガーネットの
原石を集めていました。黄鉄鉱もありますが、これは今は日光江戸村の敷地
になってしまった鉱山跡で昔採集したもので、今は採集不可能なことから使
わずに記念に保存しています。
参考:今年’03年は年12月12日〜15日に東京池袋サンシャインシティで
「国際化石鉱物ショー」が開催されます。興味のある方は行ってみて
下さい。くれぐれも彼女や奥様を連れていかないように!
さもないととんでもない買い物を要求されても私は責任を負いかねます。
なお、方鉛鉱であれば、千円も出したら使い切れないほどの量です。
B)構造
中央下の傷のようなものは接点位置を調整する穴です。今回撮影用に作った 為、ネジの短いものがなく飛び出ています。10mm長があればナットも不要です。 |
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先端から5mm程引っ込ま せる様にしてビスねじ込む |
その穴に半田を流し込む | 半田を溶かしながら鉱石を 中央に置き半田で固定する |
左上の部品は「接合ボルト」 (株)モリギン オニメット EX4X10 詳細はこちら |
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ワッシャ、スプリング、ビス等を取付け最初の写真のように組み立てる
アクリルには事前に加熱したネジを使いタップを付けておく |
調整用のゲルマダイオード |
C)注意点
・バネ:出来るだけ細く柔らかいものを使い、ソフトに接触させて下さい。強く当て
ると感度が落ちます。また鉱石に接触する先端はヤスリで尖らして下さい。
但し振動で直ぐにズレるのは覚悟して下さい。そのくらいの接触が一番
いいようです。
・方鉛鉱:大きければ大きいほど感度がいい・・・ということはありません。
1〜1.5mm角程度で充分です。
また、取付時には平らな面が針側に来るようにして下さい。どうしても角が
来てしまったものを後からヤスリで削ってみたところ、充分使えました。
案外いい加減な作りでも使えるものだと変なところで感心しました。
・調整:根気よく行って下さい。良く調整するとゲルマニュームダイオードと変わら
ない感度が得られます。
・ゲルマ:聞こえないのは調整時は同調が取れていない為かそれとも検波器が
未調整なのかわかりません。その為、足をコイル状にしたゲルマニューム
ダイオードを用意して、同じケースに入れたものを作っておきます。
(入手できないときはショットキーバリヤダイオードでもOKです。)
これで同調を確認した後で、鉱石検波器に替えて接点の調整をします。
どうしても検波器の調整が出来ないときはそのまま使えますので。