平成10年度山行報告


山行報告 (5月に報告があった分を追加しました。)  

期 日 :’99年3月13日
行 先 :朝日岳(くの字沢)、茶臼岳
目 的 :雪のくの字沢及び茶臼岳東部ガレバ帯の撮影
メンバー:浅川浩三(単独)

朝日岳と茶臼岳周辺を散策してきたので報告します。

3月13日(土)晴れのち曇り
  ここ1ヶ月、週末が天気の崩れるパターンにはまってしまい、思うような撮影が出来ず
気分がくさっていた。しかし、何とかこの週末は天気も回復するとの天気予報だったので
久しぶりで那須に行くことにした。
 朝日岳の「くの字沢」は3年前に登っただけで、その後足を踏み入れていない。前回は
急な雪壁を登ることを目的としたが、今回は朝日岳を一味違ったアングルから撮影してみ
たいと思いこの沢に入ることにした。くの字沢は雪がしっかりと締まってからでないと雪
崩の危険がありなかなか入れない。今週は前半が暖かく後半の3日間は真冬並の寒さにな
り、しかも降雪が殆どなかったので雪が良く締まり、くの字沢を登るには絶好の条件とな
っているはずである。
  4時55分、自宅を出発する。4時に出発したかったのだが前日の段取りが悪く出遅れ
てしまった。途中で食料を調達し、大丸に向かった。那須ホテル下の展望台近くで日の出
を向かえた。5時55分であった。大丸の駐車場には6時に着いた。久々に間近で見る那
須の山々が印象的であった。今朝は、放射冷却現象か、自宅の庭先でも−5℃まで気温が
下がった。  後で聞いたことだが、ここ大丸では−9℃まで下がったとのことだった。
車の中で朝食を済ませ、大丸を6時50分に出発した。車道はまだ全く除雪されていなか
った。しかし、ところどころ路面の雪が解け、既に乾いている部分もあった。峠の茶屋を
過ぎ、登山口にきてみると、鳥居が雪に半分ぐらいしか埋まっていなかった。例年なら殆
ど雪に埋もれているのだが。今年は本当に暖冬だったのだろう。
 林道跡を辿り、明礬沢に下り、くの字沢出合に7時50分に着いた。くの字沢はうっす
らと新雪がかぶり、汚れのない雪景色となっていた。新雪は多いところで5cm位のもの
で雪崩の心配は全くなかった。出合から10分程行くと滝のあるところに着いた。既に上
部は雪が解け、雪解け水が流れていた。滝を左にまいてしばらく行くと、ダケカンバがま
ばらに生えている傾斜の緩くなったところに出た。沢の中央にダケカンバが生えていると
ころを見ると、この辺りではあまり大きな雪崩が起きないのであろうか。しかし、数年前
に登山道から大きな雪崩跡を見たことがある。油断は禁物であることに変わりはない。
 晴天下の雪と岩峰の組み合わせは槍沢を思わせる雰囲気が漂い、すこぶる良い気分であ
った。三脚を固定し、何カットかシャッターを切った。小休止後、更に沢を詰めて行くと
次第に傾斜がきつくなったきた。雪の状態は日陰と陽の当たっている場所とでは大きな違
いがあった。日陰は2〜3p程の新雪の下はアイゼンが快適にきくアイスバーンとなって
いて、ピッケルのシャフトは殆ど差し込むことができず、ピッケルを倒しブレードを雪面
に食い込ませバランスを取った。逆に、朝早くから日が当たっている場所は足が膝ぐらい
までもぐった。雪は少し柔らかくなっていたものの、まだ腐れ雪になっていなかったので
ピッケルを差込み、しっかりと固定できたので緊張感はさほどなかった。しかし、急な雪
壁の登りに慣れていないので、どうしても急いで登ってしまう。急いで登ると疲れが倍加
され、20mも登ると小休止を取り呼吸を整えなければならない程バテてしまった。
 沢の2/3程詰めると、いよいよこの沢の最もきついところに出て、雪壁を登っている
実感が湧いてくる。

真っ直ぐ登り詰めれば鬼が面山への稜線に出る。沢の名前の通り、左に折れれば朝日岳山
頂直下の肩に出る。左に折れて、忠実にくの字沢を詰めることにした。肩の50m程手前
辺りから所々ハイマツが現れ厄介な登りとなった。慎重にハイマツ帯を越えて肩に着いた。
9時20分であった。写真撮影時間を差し引けば「くの字沢」をほぼ1時間で登れたこと
になる。
  既にトップライトとなって撮影条件は悪くなっていたが、記念のため鬼が面山へのやせ
尾根を下り、上部から雪の「くの字沢」を撮影した。撮影を終え、朝日岳山頂に10時1
0分に着いた。無風の山頂と晴天下の好展望は久々のものであった。三倉大倉山がいまだ
厳冬の装いで眩しく輝いていた。会津や只見の山々も遠く連なり、燧ケ岳がひときわ白い
頂きを見せていた。朝日岳山頂周辺で撮影後、剣が峰山頂周辺で撮影し峰の茶屋に下りた。
既に12時20分になっていた。さっそくここで昼食とすることにした。峰の茶屋避難小
屋には4〜5人ほどの人が休んでいた。一汗後のワインがのどにしみた。50分ほどの休
憩後、茶臼岳山頂周辺の撮影に足をのばすことにした。もともと雪の少ない茶臼岳のこと
だから、この時期には殆ど雪は消えてしまっただろうと思っていたが意外と山頂周辺には
雪が着いていた。しかし、岩氷は殆どなくなっていた。いつの間にか空には雲が多くなり
撮影すべき被写体もなかったので2時間ほどで散策を終え、3時半に峰の茶屋に戻った。
小休止後一気に大丸に下山した。4時40分であった。大丸温泉で今日一日の汗を流した。
朝10時頃までの晴天であったが、楽しい雪壁登りができて久々の満足いく山行となった。


[記録]
 コースタイム   
   自宅・野崎(4:55)→那須展望台(5:55 日の出)→大丸(6:00〜6:50)→峠の茶屋
   (7:25)→くの字沢出合(7:50)→ダケカンバ地点(8:20〜8:50)→沢終点(9:20
   〜9:50)→朝日岳山頂(10:10〜10:40)→剣ケ峰(11:20〜12:00)→峰の茶屋
   (12:20〜1:30)→茶臼岳山頂→峰の茶屋(3:00〜3:30)→大丸(4:40〜5:40)→
   自宅(6:50) 
[反省]  
  ・沢のダイナミックな撮影をするためには、もう1時間早く沢の出合に行くべきであった。
  ・急な雪壁はもっとゆっくり登るべきであった。急いで登ったため、少々バテ気味とな
  った。
                                      以 上

平成11年3月(第2回)矢板岳友会 例会 議事録より
【日時】3月17日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、浅川、稲葉、小口、植木、佐藤(一)、野澤 8名

   ※那須高原の有料道路の除雪も始まり、雪に埋もれていた山々も春の
  息吹きをつきはじめています。矢板岳友会のシンボルマークである
  カタクリ(ごんべろ)の花も咲き始め、今月末にはそこここでその
  可憐な姿を見せ、またその群生に惹かれ、野山を訪れる人々も増え
  る事と思われます。

【議事】
山行報告

0)先月の追加分です。
  期 日 :’99年2月28日(日)
  行 先 :甲子山・猿ヶ鼻
  メンバー:浅川浩三(単独)

  甲子山の手前の「猿ヶ鼻」まで行って、すっかりマタギになったような気分
を味わってきました。

・小雪・風強し
  那須山系の山で、積雪期に登りたい山として旭岳がある。2月も中旬になれば
雪も締まり、条件が良ければ日帰りも可能かと思い出かけることにした。3年前
友人と東面の崖をハイマツや小灌木に掴まって登ったことがあるが、ブッシュが
うるさくあまり好感のもてる山ではなかった。しかし、赤面山から見る旭岳は秀
麗で、ブッシュが隠れる積雪期に登れば快適ではないかと思い、今回の山行とな
った。
 自宅を4時50分に出発し、東北自動車道を利用して甲子温泉に6時15分に
着いた。甲子温泉近くまで来ると、路面に雪があり、所々氷結している所もあっ
た。
 天気予報通り、寒気が南下して真冬に戻っていた。昨日は4月初旬の気温に上
昇し、山は春山の状態になっていると思い登山を控えたが正解であったようだ。
 奥甲子温泉への入り口に来てみて、全く予想もしていなかったことに気付いた。
何と、ここから先は全く除雪されていないのだ。しかも奥甲子温泉の大黒屋は休
業中とのことであった。車は当然、大黒屋まで乗り入れられると思いこんでいた。
あまりに甘い考えであった。雪山に入る者としては情けない失態をしたものだ。
ここから大黒屋までは無雪期でも1時間はかかる。予定が大幅に狂ってしまう。
どうしたものかと随分迷ってしまった。予定が狂ってしまうのは仕方がないので
迷った結果、行ける所まで行って見ることに決めた。こんな訳で、出発は少々遅
れの7時15分になってしまった。
 大黒屋へは、阿武隈川沿いの旧道を行くことにした。新道の289号線は大黒
屋のすぐ上まで利用できるようになったらしいが、旧道の方が景観が良いと思っ
たからである。車道は、ゲートから先は全く除雪されていなかった。昨日は暖か
かったが、昨夜冷え込んだので雪は固く締まりカンジキはしばらく不要と思いザ
ックにくくりつけて歩き始めた。しかし、雪は以外と締まってなく、ツボ足では
とても長時間歩き続ける状態ではなかった。100mも行かないうちに、カンジ
キを着ける羽目となった。車道は以外と雪が多かった。この辺りは標高1,00
0mにも満たないのに、標高が1,200mを越える那須の大丸温泉よりずっと
積雪が多いのは不思議な感じだ。地理的条件がそうさせるのだろうか。
 車道の雪のつきかたは実に面白い。風の通り道と思われる場所は路面が露出し
風下と思われる場所は背丈を越える雪が吹き溜まっている。更に、小規模ながら
雪屁さえ出来ている所もある。また、雪面がカリカリに氷結し足が全くもぐらな
い所もあれば、新雪の吹き溜まりに足を入れるとカンジキを着けていても膝まで
もぐる所もあった。車道から見下ろす阿武隈川の流れの淀みには、強い風で運ば
れた雪が解けずに青白く浮いている。雪も解けないほど水温が低いのであろう。
時折、強い風が渓谷を吹き抜けると雪煙が舞い上がり、その中にぼんやりと渓流
の流れが見えた。これが阿武隈川源流の冬景色なのだろうか。
  大黒屋には8時50分に着いた。雪の渓谷にある、誰もいない旅館は冷たく不
気味に静まりかえっていた。温泉プールを右下に見ながら橋を渡るといよいよ登
山口である。このコースは、もう30年も前に歩いただけで、その後一度も足を
踏み入れていない。ルートの記憶は全くなかった。今年は雪が少ないと云っても
1mの積雪はある。夏道など分かるはずがない。地図をたよりに登るしかない。
しかし、樹林帯にある登山道とはよくしたもので、ところどころ木の幹や枝に多
かれ少なかれ目印がついているものだ。この目印と地図でルートを探すのだが、
これがまた面白いのだ。これが単独だと不安が倍加されスリルがあってなお面白
い。
 ルートの取り付きは、地図上では急登のためつづら折りとなっているはずであ
る。しかし、雪山の鉄則に従って直登した。日光白根山や会津駒ヶ岳と較べると
目印はほんの僅かだ。しかも少ないだけでなく、古くてやっと確認できるものが
大半だ。それでも注意深く探して行くとルートを外さぬ程度の目印は確認できた。
樹林帯の雪の状態は変化に富んでいた。カンジキを着けていても膝までもぐるか
と思えば、雪面が氷結していて全くもぐらない所もあった。こういう場所のため
にアイゼンを併用したが、急登となるとストックでは心もとなかった。樹林帯歩
きに終始すると思いピッケルを置いてきたことが悔やまれた。
 この急登を中程まで登り詰めたとき、びっくりしたことに、突然雪の中に胸ま
で落ちてしまった。そこは岩と岩の間が雪で覆い隠され、予想もできないところ
だった。この辺りは無雪期でも人間が殆ど足を踏み込まないような原生林の中で
熊が冬眠している穴にでも落ちたのかとぞっとした。それ以来、何だか急に体の
中に力が湧いてきたような気分になり、マタギになったような気分になった。谷
を挟んだ対岸の山肌に強い風が吹き付け、ごうごうと地獄のような唸り声をあげ
ていた。
  ルートは、今登っている尾根に遮られ、北西の風を殆ど受けることはなかった。
急登を登り詰めると、なだらかな登りがつづいた。注意して周囲を良く見ながら
歩いていくと古びた目印を確認することができた。ルートを外していないはずで
ある。この尾根を登り切れば、きっとしっかりしとした標識があるに違いない、
そう思いながら更に足を進めた。尾根を登り切ると、強い北西の風がまともに当
たる場所となった。この辺りはミズナラ、ブナ等の落葉樹林にアスナロが点々と
混じる混合林となっている。昨夜の天気予報通り、低気圧が東北地方で発達した
らしく台風並の風となったらしい。幸い、風当たりが良い場所と云っても、樹林
帯の中なので歩くのに困難を来すようなことはなかった。しかし、樹林の梢に当
たる風の音は私を圧倒した。尾根は平らになり、しばらく行くと真新しい標識が
立っていた。この辺りは樹林帯の中であっても、稜線なので強い風が吹き抜ける
のか、この時期になっても標識は雪に埋もれていなかった。
  標識には「猿ヶ鼻」西郷村教育委員会とあった。2万5千分の1の地図を見る
と、ここは1,300m地点である。奥甲子温泉と甲子山のほぼ中間地点となる。
時計を見ると11時40分になっていた。登山口から2時間50分を要したこと
になる。マタギになったような良い気分で登ってきたので疲れはそれ程感じなか
ったが、ここから先に行く時間は残されていなかった。
 この尾根から、見通しのよい日であったら、樹林の間から右に大白森山、左に
旭岳が見えるはずであるが、小雪混じりのガスの中に、谷の深い切れ込みがぼん
やりと見えるだけだった。強い風はいつになっても治まらず、ゆっくりと休憩し
ている状態ではなかった。小休止後、すぐ下山することにした。下りはルート探
しに手間取ることもなくあっけなかった。登山口に1時間ほどで戻ることができ
た。大黒屋の玄関先の風の当たらぬ場所を借りて昼食とした。いつもの好物のカ
レーうどんを作って食べると、身体の芯まで暖かくなった。50分程昼休みを取
り大黒屋を後にした。帰路は、大黒屋の少し上まで延びた新道を通って見たかっ
たが、阿武隈川の撮影を予定していたので、旧道を歩くことにした。途中、3カ
所で撮影のため寄り道をしたが、渓流沿えに生えているネコヤナギの蕾が大きく
膨らみ、銀色に光っていた。周囲はまだ真冬の状態で、春の気配などどこにも感
じられない雪景色であったが、春がもうそこまで来ているのだろうか。植物の逞
しい生への営みが胸にしみた。旧道の山側斜面は落葉樹林に覆われているが、か
なりの急斜面である。雪がもっと降れば、樹林があるとは云え雪崩がが起きそう
な場所が何カ所もあった。
  甲子温泉には3時半に着いた。朝、ここを出発して戻るまで、誰にも会うこと
がなかった。少し寂しくもあったが、静かな山行きを楽しむことができた。車を
置いた場所から少し戻った所にある旅館の風呂に入れてもらい、今日一日の汗を
流し落とした。湯船の中でぼんやりと身体を休めていると、今日あったことが思
い浮かんでは消え、次の山行きに年甲斐もなく胸が膨らんだ。

[反省]
    1.道路事情の事前確認を怠ってしまった。
    2.雪山始めての場所なのに、ルート探しの時間を全く考慮に入れておかな
    かった。
    3.低気圧が、北海道を通過するという天気予報だったので、ここまであま
    り影響はないだろうと思ったが、予想以上に影響が強く、終日強風が吹
    きまくった。

[所感]
    甲子温泉と大黒屋間が除雪されていない限り、雪の条件に恵まれていても積
 雪期には旭岳の日帰り往復登山は、私の体力では無理と思われた。

[記録]
  1.コースタイム
   自宅(4:50)→甲子温泉(6:15〜7:15)→大黒屋(8:50)→猿ヶ鼻(11:40)→
  大黒屋(12:40〜1:30)→甲子温泉(3:30〜4:50)→自宅(6:20)

  2.車走行距離
      往復 127q

  3.費用(ガソリン代含まず)
    ・高速料金     往復   1,900
    ・入浴料       1   1,000
    ・おにぎり      3     320
    ・あんぱん      1     100
    ・コッペパン     1      90
    ・チョコレート    1     180
    ・カレーうどん    1     150
    ・みかん       3     120
    ・チーズカツオ    3     120
  ----------------------------------------------
                   3,980

1)3月13日(土)
  ・谷川岳  山スキー
 ・植木孝、柏木宏行
  ・予報が外れて当日晴れた為、急遽二人で谷川岳へ山スキーに出掛けました。
  コースは、天神平からトマの耳経由で西黒沢を滑り降りました。西黒沢は
  斜度が急で雪も既にベチャベチャでしたが気分は最高でした。

2)3月13日 (土)
  ・塩原  小佐飛山
  ・稲葉昌弘
  ・萩平から登りました。途中までは工事用と思われる林道がしっかり有り、
  そこから先は薮の中を歩きました。展望は途中日光方面がそこそこ見える
  程度です。山頂には黒羽山の会の看板が有りました。雪は山頂で膝程度し
  かなく、今年の雪不足を感じました。それと他の踏み跡は鹿の足跡くらい
  しかありませんでした。

3)3月5日(金)〜6日(土)
  ・那須  大峠
  ・浅川浩三
  ・以下に詳細報告
期 日 :’99年3月5〜6日
行 先 :大峠
メンバー:浅川浩三(単独)
  三倉・大倉山に行く予定でしたが、悪天のため大峠で敗退しました。
3月5日(金)晴れのち曇り、夜半には風雨となる
  積雪期の三倉・大倉山からの茶臼岳の撮影のため、2月に入ってから大峠行
きのチャンスを伺っていたが、週末の天候に恵まれず、3月に入ってしまった。
今年は、もはや積雪期は過ぎてしまったようだが、何とか雪の多い時期に大峠
に行って見たいと、条件の良くない天気予報であったが、休暇を一日取って出
かけることにした。
今週は、月曜日から桜の花が今にも咲きそうな暖かい晴天が続いていたので、
週末には天気がくずれても仕方のないことと、覚悟を決めてのことであった。
  5時20分、いつものように朝食抜きで自宅を出発し、関谷のセブンイレブ
ンで朝食、昼食、行動食等を調達した。暖かい日が続いたためか道路は乾いて、
野際新田に入って日陰に少し雪が残っている程度であった。
野際新田には7時35分に着いた。除雪は、上水道の施設のある所までされて
いた。広く除雪された場所に車を置いて出かけることにした。2月14日、こ
こに様子を見に来たとき、近所の爺さんに随分心配されたので、車の外から見
えるように、マジックインキで書いた登山計画書を貼り付けておいた。空は春
霞となって、風もなく良い天気であった。身支度を整え8時半に出発した。  
 今回の計画は2泊3日の予定だったので、荷が結構重くなってしまった。ア
イゼンとカンジキは背負うより履いた方が楽と思い、両方履いて出発すること
にした。雪はすっかり春雪となっていて、朝のうちは固く凍っていて足がもぐ
らず、重い荷の割には快調なペースで歩くことができた。
 広河原沢橋を過ぎ、日暮の滝に1時間ほどで着いた。2月14日には、軽い
荷であったが、ここまで2時間を要したことに較べると大きな違いである。こ
の調子なら、大峠に12時前に着いてしまうのではないかと思ったのが大きな
誤算であった。観音山雨量観測所を通り過ぎた辺りから、気温がどんどん上が
り始めた。シャツ一枚となってもまだ暑かったので、腕まくりをして歩いた。
氷結した雪の表面がゆるみ、次第に足が雪にもぐるようになってきた。歩くペ
ースは、足のもぐる深さに反比例してダウンしてきた。鎧沢を渡り、林道終点
に着いたのは、すでに12時半を過ぎていた。雪はますます水分を含んで重く
なり、一歩足を進めるにも疲れを感じるようになった。ここまでくると、積雪
は背丈を超えているように思われた。林道がやっと判別できる程度である。降
雪直後なら林道がどこか確認できなくなっていることであろう。大峠林道は、
加藤谷川沿えに作られているが、この川は下郷町の落合に向かって開けている。
このためか、携帯電話の使用できる場所が何ヶ所かあった。
  いつのまにか空は薄曇りとなっていたが、風もなく弱いながら日差しがあっ
た。雪の状態は最悪となっていた。雪がカンジキにへばり付き、団子足となる
のだ。水分をたっぷりと含んだ団子雪は、片足2s以上もの重さが加わった感
じがした。足を上げる度に、ピッケルでカンジキに付いた雪を叩き落とした。
鏡沼分岐を1時に通り過ぎた。なおもベタ雪の悪戦苦闘は続いた。この雪が、
朝の状態のままであったら、どんなにか楽しい雪山歩きとなったことであろう。 
  ここから先、大峠まではブナを主体としたアスナロとイチイが所々混生する
原生林が続く。無雪期にはかつての会津中街道を彷彿とさせ、私の気に入った
場所の一つでもある。アスナロの林を過ぎ、少し下ると大峠への最後のブナ林
の登りとなる。ベタ雪の悪銭苦闘は最後まで続き、大峠に2時半に着いた。野
際新田を出て、6時間の行程となった。重い荷を担いでの久々の強行軍であっ
た。                                                                  
 大峠は生ぬるい南風が吹いていた。まづは、幕営場所を探した。どこにした
ら風が最もが少ないか。今夜から明日にかけて北海道を低気圧が通過するとい
う天気予報である。これから、北西の風が強くなるはずである。大峠は南北に
向かって開けている。南風と北風に弱いはずである。南側にするなら三斗小屋
寄りの樹林帯まで下る必要がある。北側なら峠からほんの少し下が樹林帯とな
っている。北側だが、樹林帯の中ならあまり風を受けないのではないかと思い
峠の北側に少し下りた樹林帯に幕営することにした。
 雪の表面は解けて随分ゆるんでいたが、足で踏みならしてみると、30pも
下は、表面程のこともなく幕営には問題なかった。ペグは、横にして足で踏み
込んだら簡単に固定できた。テントを張り終え、明日の撮影準備を済ませ、一
段落した時には4時半を過ぎていた。天気は徐々に悪くなっていた。大峠山も
旭岳も、山頂にガスがかかってきた。少々早いと思ったが、熱燗で一杯やりな
がら夕食の準備とした。久々の強行軍のためか、熱燗が喉にしみた。
 夕食を済ませ、寝袋に入ったのは6時半頃だった。早く寝て、翌朝は、4時
起床の予定にした。明日の天気が気になったので、ラジオを聞いているとぽつ
ぽつとテントを打つ雨の音が聞こえた。雨はしばらくの間、降ったり止んだり
の繰り返しが続いた。そのうち風が次第に強くなり、雨がテントを強く打ちつ
け始めた。強い雨がしばらく続くと、テントの内側がしっとりと濡れてきた。
テントから顔を出して見ると、みぞれ混じりの雨となっていた。濡らして困る
物は全てザックカバーで包み込んだ。シュラフカバーを持って来なかったので
濡れたテントの裏地に触れぬよう銀マットの四隅をまくり上げた。今回もフラ
イシートとシュラフカバーを持ってこなかった。カメラ機材が重くなるため他
の物をできるだけ軽くしたかったからである。これでも、今までは何とか凌げ
てきた。しかし、今日はこれまでとは違っていた。
  少しでも寝なければ疲れがとれないと思い再び寝袋にもぐり込み、しばらく
の間うとうととした。どの位の時間眠ったのか分からないが、強い風の音です
ぐ眼を覚ました。寝袋から顔を出してどんな様子になっているかと、ヘッドラ
イトを付けてみると寝袋の上にベッタリと雪が着いているが見えた。テントが
破けたのかと一瞬不安が過ぎった。テントが破けた様子は何処にもない。狭い
テントの中をよく見てみると、換気用の吹き流しが原因であることが分かった。
夕食の時、コンロを使用したときに換気のため吹き流しを目一杯開けて置いた
のだ。強い風のため、ここから雪が吹き込んだのだ。寝袋だけは濡らさぬよう
にと注意していたのに、しっとりと濡らしてしまった。しかし、幸いのことに
使用に差し支えのない程度のことであった。
  風は益々強くなってきた。強い雨が断続的にテントを打ちつけた。時折、日
中の暖かさで柔らかくなった雪が、下方から吹き上げる強い風に舞い上げられ
て、激しくテントに打ちつけてきた。テントは船の帆のような状態になってい
た。このままではテントの支柱が耐え切れられないのではないかと思い、両手
で帆の膨らみ部分を押さえた。テントを元の位置にもどすにはかなりの力を必
要とした。しばらく手で押さえていると疲れてしまうので、座ったままの状態
で背中で押さえることにした。この方が体重を利用できて少しは楽であった。
あと何時間こんな風が吹き続けるのだろうか。もっと強い風にならないだろう
かと、不安は大きくなった。不安が大きくなるのに逆比例して、時間がたつの
が気が遠くなるくらい遅く感じた。

3月6日(土)曇りのち晴れ、午前中まで風強し
 12時が過ぎ、2時となり、4時となった。この時間になると雨は止んでい
た。しかし、風は弱まることはなかった。これ以上、このままではテントは耐
えきれないのではないか。そう思い、外に出てテントを補強することにした。
外に出てみると、しっかりと足を踏ん張っていないと、よろける程強い風が吹
いていた。急ぎ、細紐をテントの支柱に結びつけ、近くの灌木の幹に固定した。
昨日の暖かさは何処に行ったのか、吹く風は厳冬の風に変わっていた。空を見
上げるとぼんやりと月明かりが見えた。雲が西から東へ激しく流れていた。 
  やっと雨から解放されたのだ。再びテントの中に戻り、寝袋にもぐり込んだ。
しかし、今度は次の異変に気付いた。今まで枕にしていたところが、丁度頭の
大きさぐらいが陥没していたのだ。テントを張るとき足で随分丁寧に踏みなら
したつもりであったが、夜半の雨と暖かさで雪がゆるんでしまったのだろうか。
 仕方なく、寝る向を変えることにした。寝袋に入っても強い風の音で殆ど眠
ることはできなかった。5時の天気予報を聞くと、風の弱まるのは午後になっ
てからとのことであった。これでは夜が明けて、仮に晴天となっても撮影には
ならない。この冬も三倉大倉山からの茶臼岳撮影はできず終いか。あと何回こ
んなことが私にできるのだろうか。もう自分にはそんなに多くの時間が残され
ていないと思うと、悔しい思いと云うより空しい思いが胸にこみ上げてきた。
来年の冬にチャンスを繋ぐほかなかった。
 計画ではあと1泊の予定であったが、天気予報によると次の低気圧が明日通
過するとのことであった。夜が明け次第下山の準備をすることにした。6時半
に寝袋から出て、朝食の準備とした。夕べの雨であちこちに溜まっていた水は
すっかり凍っていた。特にテントの内側の布地はバリバリに凍り付いていた。
水分が全て凍ってしまったためか、湿っぽさはなくなっていた。寝袋だけが体
温のため凍らずしっとりとしていた。風は相変わらず強く、時折テントが大き
く揺さぶられるため、朝食を作るためのコンロの扱いが厄介であった。コンロ
の上に載せたコッヘルをしっかりと手で押さえながらの炊飯となった。それで
も何とか朝食を作り、腹一杯食べることができた。   
  朝食を済ませ、ザックにパッキンを済ませてみると、テントの床に細かい氷
が白くなるほど溜まっていた。これを紙のお椀でかき集めて外に出した。お椀
一杯の量があった。テントの撤収は、風が強いので苦労すると思っていたが以
外と簡単であった。しかし、雨がテントの布地にしみ込んで出来た氷を払い落
とすことはできなかった。このためテント収納袋に納めることはできなかった。
しかも氷のへばり付いたテントは随分重くなっていた。
  パッキンを済ませ、大峠を9時半に出発した。一日分の食料が減って荷が軽
くなるはずだが、荷が濡れたためか、少しも軽くならなかった。冬の気温に戻
ったためか、荷は重くても、雪が固く締まり快調に歩くことができた。30分
程下ると、やっと強い風から解放された。しかし、空を見上げると早い勢いで
雲が流れているのが見えた。まだまだ上部は風が弱まっていないようだ。
  鏡沼分岐を過ぎ、林道終点に1時間半程で着いた。昨日は、ここから大峠ま
で3時間もかかったのが嘘のようだった。既に11時になっていたが、ザック
に付けた寒暖計を見ると、気温はまだ氷点下であった。これなら、昨日のよう
な腐れ雪とはならないだろうと安心した。鎧沢橋を少し下ったところで、一人
の山スキーヤーに出会った。今回の山行では誰にも会うことはないと思ってい
たが意外であった。いよいよ春山シーズンに入ったのだろうか。観音山雨量観
測所を過ぎ、広河原沢橋に12時少し過ぎに着いた。いつの間にか天気は回復
し、快晴となっていた。三倉山が半逆光の中に白く輝いていた。後ろを振り返
って見ると旭岳も青空の中に白く輝いていた。もう少し、大峠にねばって居れ
ば撮影ができたかも知れないと後悔の念が過ぎった。作品にはならないと思っ
たが記念のためカメラを三脚にセットしシャッターを切った。天候の回復とと
もに雪がゆるみ始めてきた。昨日の様な目には遭いたくないと、急ぎ足を進め
ることにした。
 野際新田には2時50分に着いた。途中撮影に要した時間を差し引いても、
下りに5時間を要したことになる。しかし、昨日の登りの6時間に較べれば、
随分楽で余裕があった。今回は、目的がかなわず敗退する羽目となったが、三
倉大倉山は何時来ても私に山の良さの原点を教えてくれる。この歳になれば、
積雪期に来れるのはあと何回もないことだろう。だが、歩ける限りは何度でも
この地に足を運んでみたい。そして、山の表情に自分の気持を重ねた撮影を続
けていきたいものだ。
 帰路、会津高原駅の入り口近くにある「ゆめの湯」で2日間の山の汗を流し
た。
 [反省 ]
     1.悪天の天気予報を知りつつ、僅かな希望で休暇まで取り出かけたのが
     敗退の原因となった。
     2.冬季の雨対策を甘く考えていた。
     3.幕営場所の判断に誤りがあった。樹林帯とはいえ、大峠の北側のすぐ
         下は、強い風が当たり雪が吹き飛ばされてササの葉が露出している場
         所であった。
     4.二日目に下山したことは正解であった。翌日は天気予報通り雨となっ
         た。
 [ 記録 ]
      1.コースタイム 
          3月5日
           野際新田(7:35〜8:30)→広河原沢橋(9:10)→日暮の滝(9:30)→
      観音山雨量観測所(10:10〜10:20)→鎧沢橋(12:15)→林道終点(12:35)
      →鏡沼分岐(1:00)→大峠(2:30)
          3月6日
            大峠(9:30)→鏡沼分岐(10:30)→林道終点(10:55)→鎧沢橋(11:30)
      →観音山雨量観測所(12:05)→広河原沢橋(1:00〜1:30)→野際新田
      (2:50)
      2.車走行距離 
            往復 173q 
      3.費用(ガソリン代含まず)
            ・アルハー米(2食分・1袋)     640      
            ・牛肉(2食分)                 500      
            ・ベーコン(1食分)             150      
            ・ハム(1食分)                 100      
            ・しいたけ(2食分)             140      
            ・ブロッコリー(2食分)           40      
            ・つけもの(2食分)             100      
            ・チョコレート(粒1箱)         180      
            ・ステックコーヒー(2本)       220      
            ・ガスボンベ(1)               420      
            ・コッペパン(4)               400      
            ・おにぎり(2)                 240      
            ・ラーメン(帰路・田島)         500      
            ・入浴料(帰路・夢の湯)         500      
         ――――――――――――――――――――――――
                    計                   4,130     

注.実際には2泊3日の分量を調達し、持って 
行ったが、持ち帰り再利用出来た分量は差し引いて記載した。

平成11年3月(第1回)矢板岳友会 例会 議事録より
【日時】2月17日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、浅川、東、稲葉、小口、柏木、植木、佐藤(一)、野澤
    計10名
【議事】
  ※早くも3月となりこの2、3日は春を思わせるような暖かい日が続いています。
   寒い日と暖かい日を繰り
   返しながら(いわゆる三寒四温)一歩一歩春が近づいて来ています。桜の開花
   予想も出され、待ち遠しい日々が続きますが、私にとって本当に待ち遠しいの
   は春の訪れよりも、スギ花粉の時期が早く過ぎる事です。暖かな風と共に症状
   が顕在化し、くしゃみと体のだるさ、顔がほてってぼーーっとなったりするこ
   の頃です。ごんべろ5号の校正が終わったと思ったら、今度はこれの印刷が待
   ち構えています。

山行報告
1)2月14日(日)
  ・日光連山  女峰山
 ・稲葉昌弘と他3名
  ・日光・女峰山へ行者堂から登った。唐沢小屋まではトレースあり、そこから先も
  雪は膝程度しか無くそれ程苦も無く登れた。(例年よりも雪が少ない)

2)2月21日(日)
  ・那須  冬山訓練
 ・植木孝、佐藤一博、野澤豊
 ・那須で岳連の冬山訓練に参加した。3名とも初級コースに参加し、アイゼン歩行
  や滑落停止訓練を受けた。当日は那須にしては案外天候が良かったものの、峰の
  茶屋付近では、風の強さも有り、体感気温が−20度程度にて、頬が凍りそうな
  思いをしたが、講師の方が熱心に指導してくださった事も有り、有意義な一日で
  あった。

3)2月20日(土)〜21日(日)
  ・那須  冬山訓練
  ・小口貴文、東和之
  ・岳連の冬山訓練に指導員講習生の指導・検定員として参加した。
 
4)2月21日(日)
  ・会津駒ヶ岳        詳細報告は末尾
  ・浅川浩三
 ・会津駒ヶ岳へ行く。途中、山スキーのお兄さん2名と会った以外は人に会わなか
  った。前の週に植木さん達が作った雪洞がまだ有ったが流石につぶれ掛けていた。
  ちょっと潜ってみたりした。

5)2月28日(日)
  ・甲子方面
 ・浅川浩三
 ・甲子の旭岳へ向かったものの、有料道路の先が除雪されておらず、残念ながら撤
  退する。

6)2月24日(水)
  ・高原山・山開き検討会報告
  ・小林会長
 ・ボランティア等によって高原山各コースが整備された為、より多くの人に高原山
  に親しんでもらう様、山開き行事を検討する旨矢板営林署より打診あり、一回目
  の検討会が開かれた。話はまだまだ具体化せず、次回以降の検討会にて引き続き
  協議される予定。
  他の参加団体は、市商工観光課、塩谷町、塩原町、塩谷写真サークル等。

7)詳細山行報告
   その1

期 日 :’99年2月20〜21日
行 先 :会津駒ヶ岳
メンバー:浅川浩三(単独)

  スキーのできない不器用なおじさん、カンジキスタイルで会津駒ヶ岳に行って来
 たので報告します。

・2月20日(土)小雪
 山に毎週入っていると、50代も後半になると、うまく身体をコントロールしない
と疲れが溜まってしまうので、今回は、費用がかさんでしまうが民宿利用とし、睡眠
を十分取って山に入ることとした。昨夜は10時に寝床に入り、今朝、7時に起床し
た。檜枝岐までの道中、雪の状態が良ければ撮影をしながらのんびりと行くつもりだ
ったので、自宅を出発したのは9時近くになった。
 今週の中程、3日間、春の様な暖かい日が続いたため道路は乾いていて、檜枝岐ま
で車の運手に何の心配もなかった。しかし、車の運転は楽であったが、雪の条件は悪
く、車を止めて眺める程魅力的な雪景色はなかった。南会津も今年は雪が少ない。例
年、この時期なら背丈ほどの雪があるのだが、檜枝岐の部落に入ってもせいぜい1m
位の積雪しかない。檜枝岐には11時少し前に着いた。無雪期と変わらぬ所要時間で
あった。
 昼食には少し早い時間であったが、これから雪の様子を見るため山に入りたかった
ので、たった一軒しか開いていないそば屋に入った。客は私一人であった。きのこそ
ばを食べたが、あまり美味しく感じなかった。檜枝岐の裁ちそばは、そば粉100%
と自慢しているが、何処の店で食べても同じ味がする。食い飽きてしまったのだろう
か。昼食後、今夜の宿「すぎのや」に挨拶し、山に入ることとした。
  下の沢の沢沿に作られた林道に入って見ると、雪は春雪の様に固く締まっていた。
一応、カンジキを着けたが、ツボ足でも十分歩ける状態だった。木の階段のある登山
口に来てみると、驚いたことに、山側の林道工事でできた崖に全く雪が付いていなか
った。暖かい日が続いたため解けてしまったのだろうか。唐松林を通り、ミズナラの
原生林に入ると、思っていた以上にスキー跡や人の踏み跡があった。いよいよ山スキ
ーシーズンに入ったようだ。ミズナラの林をしばらく行くと、樹林のまばらな急登と
なる。これを越えるとヘリポート跡である。ここからはミズナラに替わってブナ帯と
なる。ここまで来くると標高も1300mを越え、やっと春山から冬山となった感じ
がした。しかし、カンジキを着けていれば殆ど足がもぐることはなく、何処でも楽に
歩くことができた。
 今日は、明日に疲れを残さぬため、ここで戻ることとした。登りながら注意深く探
してきたのだが、植木隊長から報告のあった、2月13日に掘った雪洞跡をなかなか
見つけることができなかった。しかし、下山始めて間もなく、樹齢300年位の大き
なミズナラのふもとに、やっと見つけることができた。そこには危険防止のためか、
赤布のついた篠竹が3本立ててあった。植木隊長の話によれば4畳半程の、少しかか
めば立って入れる程の立派な雪洞であったと云うことだ。しかし、ここ3日ほどの暖
かい日のため、雪洞は無惨にも潰れる寸前の状態となっていた。腹這いになって中を
覗いてみると、さすがは植木隊の作った雪洞である。教科書通りに作られていたこと
がうかがえた。潰れかかった雪洞の前に腰を下ろし休んでいると、植木隊の楽しい笑
い声が中から聞こえてくるようだ。たった一週間しかたってないのに、過ぎ去ってし
まった時間の空しさが胸にしみた。
 ・・・・・雪洞跡や植木隊が夢のあと??・・・・・
雪洞跡を後に、いそぎ宿に戻った。3時半であった。
 民宿「すぎのや」に泊まるのは始めてである。檜枝岐には30年も前から、岩魚釣
りに、山に、そして花の撮影にとよく通い続けてきたが、「すぎのや」とは無縁であ
った。撮影がエスカレートして、よく「駒の小屋」を利用するようになって現在の小
屋の管理人(すぎのやの主人)と知り合いになった。山のことは何でも知り尽くして
いるような態度を取る、よくある山小屋の主人とは違って、明るい性格の若者で、最
初から私と馬が合ったような気がする。しかし、「駒の小屋」に泊まっても「すぎの
や」に泊まる機会はなかった。「すぎのや」は昨年末に建て替えられたため、民宿と
してはこれ以上望むものがないくらい整備されていた。部屋、食事、風呂、トイレど
れをとっても、いつもの山行に較べ贅沢であった。また、今夜の客が私一人であった
せいもあろうが、心のこもったサービスがありがたかった。気分を良くして寝床に入
ったのは8時少し過ぎていた。外をみるとこうこうと月が輝き、とても明日の天気が
崩れると云う天気予報が信じられなかった。

・2月21日(日)小雪
 今日は、天気が良かったら、4時に出発したかった。しかし、3時に起きてみたが
小雪がちらついていた。やはり天気予報通りとなった。もう一度寝床にもぐり込み、
4時半に起床した。この時間では食欲はなかったが、少し食べないとすぐにシャリバ
テすると思い、昨日調達して置いたおにぎり一つを食べた。宿を出ようと玄関に下り
てみると、昨夜準備して置いた登山靴とスパッツがない。どうしたものかと辺りを見
回していると、おかみが登山靴とスパッツを持ってきた。昨夜、私は、朝早出するの
で勝手に出ていくと断っておいたのだが、私が出かけるこんな早い時間にわざわざ起
きてくれたのである。登山靴とスパッツはストーブで乾かして置いてくれたのである。
しかもくつを履いてみるとぽかぽかと暖かかった。そして又、下山してから風呂に入
るための無料の入浴券をくれた。こんなに朝早くからの心づくしには恐縮してしまっ
た。人の親切に弱い、単純な私はすっかりこの宿が気に入ってしまった。
 「すぎのや」を出発したのは5時20分となった。昨日下見をしておいたので、ヘ
ッドライトを付けての雪の夜道も気楽に歩くことができた。カンジキはヘリポート跡
までは不要と思われたが、滑り止めに少しは役に立つのではないかと思い、初めから
着けた。登山口の階段には6時少し過ぎに着いた。この時間になると夜も白み始めた。
12月末頃と比較して、随分夜明けが早くなったような感じがした。ここからヘリポ
ート跡までが山頂までのコースで一番の急登となる。昨日確認した雪洞跡を通り過ぎ
ヘリポート跡に着いた。宿からここまで昨日と同じく1時間半の登りとなった。ほん
のしばらくの間、東の山並みの上にぼんやりと朝日が昇るのが見えた。しかし直ぐに
太陽は雲に隠れ見えなくなった。ここで小休止をすることとした。リックに付けた寒
暖計を見ると−8℃を示していた。まずまずの冬山の気温である。出発する前におに
ぎり一つを食べただけなので、道中まだまだ長いので、ここで朝食として、もう一つ
おにぎりを食べようと、リックの中の行動食を入れた小袋を探した。小袋がない。何
のことはない、車のトランクに置き忘れてきてしまったのだ。一瞬、脳裏が真っ白に
なった。食料なしではとても山頂まで行くことはできない。いくら雪が締まっている
とは云え、2月の雪山である。下山するしかないと思いめぐらしていると、昼食は行
動食とは別にリックの中に入れて置いたことを思い出した。これで何とか引き返さな
くてすむか。ポシェットにはチョコレートが5粒、昨夜食べ残した莓が2粒、ステッ
ク入りのコーヒーが2本、それからリックにみかん3個、そしてポットにお湯が50
0ccあるだけである。おにぎり一個しか食べていないのである。たったこれだけの
行動食で山頂まで行けるだろうか。随分迷った結果、腹が減ってシャリバテしたらそ
こで昼食をとり下山すればいい。そう思い結局山頂に向かうことにした。
  ヘリポート跡からはブナの原生林帯となる。林床が深い雪に埋もれたブナの林の中
は何時来ても気分がいい。特に天気のいい日と、雪が激しく降っている時がいい。ま
た、風の強いときはブナの梢がごうごうと唸りを上げ、林床に雪煙が舞っている中に
一人いると、タイムスリップして太古の自然の中に迷い込んだようだ。ブナ林は何時
きても新たな感動を与えてくれる。雪面には、カモシカ、山ウサギ、キツネ、テン等
の足跡があちこちに点在していた。いかにブナ林が豊かな森であるかを物語っている
かのようだ。ブナはこの地で独り占めで生きているわけではないのだろう。
  カンジキおじさんは気分良くブナ林の中を進んだ。昨日のものなのか、うっすらと
スキー跡が続いていた。山スキーのために整備されたのか、樹林帯の中は、要所要所
にオレンジ色の標識が大木に付いていて、ルートを見失うことはない。尾根を忠実に
進んだ。しばらく行くとブナ、ヒメコマツやアオモリトドマツなどが混じる混合林帯
となった。標識は雪に埋もれ確認できなかったが、この辺りが水場と思われる。山頂
までのほぼ中間地点である。8時半であった。宿を出て既に3時間が経過していたが
あまり疲れを感じなかった。昨夜、しっかりと夕食を取り、十分な睡眠をとったから
だろうか。更に山頂に向け足を進めた。スキーのトレースもだんだん不鮮明となって
いた。固く締まった雪の上の新雪がクッションとなり、カンジキ歩行は楽であった。
 しばらく行くと、今度はアオモリトドマツの樹林帯となった。このコースを歩いて
いると、教科書に出てくる植生の垂直分布が手に取るように観察できるのが興味深い。
このアオモリトドマツの森は無雪期と積雪期とではまるで異なった様相を呈する。林
床のブッシュが雪で埋まり、シンプルな針葉樹と化すからだ。しかも所々にダケカン
バの大木が点在するので、南アルプスの森の様に昼なお暗い森とはならないのだ。こ
の森に雪が付くと巨大なクリスマスツリーが林立しているような風景となる。しかし
暖かい日か続いたためか、私の期待した幻想の森とはなっていなかった。
  アオモリトドマツの大木の間を縫うように、上へ上へと足を進めた。登った人が少
ないのか、昨夜の雪で消えてしまったのか、ここまで来るとスキーのトレースは全く
なくなっていた。
  更に足を進めると、いよいよ無雪期には湿原の雪原である。広大な雪の斜面が前方
に広がっていた。雪は止むことはなかったが、時折ガスが切れて薄日も差すことがあ
った。ガスが切れる度に駒ヶ岳の山頂がぼんやりと見えた。樹林帯を抜けると雪が深
くなり、膝位までのラッセルとなった。しかし、あまり疲れを感じなかった。朝、お
にぎり一つと、チョコレート4粒にみかん2個を食べ、そして小休止したときにコー
ヒーをポットの蓋で3杯呑んだだけである。朝の心配がまるで無意味のようだった。
  しばらくして、駒の小屋の避雷針がガスの中にぼんやりと確認できた。駒の小屋へ
の急登は何度も立ち止まっては呼吸を整え足を進めた。駒の小屋には11時20分に
着いた。宿を出てから6時間の行程である。途中一カ所だけ撮影のため道草をしただ
けであるから、無雪期の倍の時間を要したことになる。終始、それ程疲れを感じなか
ったが、やはり2月の雪山であった。カンジキおじさん特性のビタミン剤を呑んで休
憩とした。駒の小屋から南西に延びる大津岐峠への尾根を確認したが、ガスのため尾
根の手前が僅かに確認できる程度で何も見えなかった。ここからの積雪期の風景に魅
せられて、4度目の挑戦であったが今回も残念ながら撮影条件に恵まれなかった。し
かし、豪雪地帯の山岳風景は私を魅了してやまない。又次の機会に挑戦してみたい。
駒の小屋の東側は雪が吹き溜まって、屋根まで達していた。しばらくガスの晴れるの
を待ったが、ガスの切れる様子がなかったので山頂に行くことにした。ガスがかかっ
ているためか、雪原がどこまでも広がっているように見えた。 山頂には、駒の小屋
から30分程で着いた。12時20分であった。山頂の木で作られた大きな標識は雪
に埋もれ確認することができなかった。中門岳に延びる尾根も殆ど見ることができな
かった。駒ヶ岳山頂から下り切った所に巨大な雪屁ができているはずであるが何も見
えなかった。山頂には5分ほどとどまっただけで、すぐに駒の小屋に戻った。昼食の
ためである。小さな雪穴を掘り、コンロに火を付けカレーうどんを作った。ガスがだ
んだん濃くなってきて、周囲が見えなくなってきた。一昨年のようなホワイトアウト
状態になるのかと心細い気持ちになりながら、うどんをふうふう云いながら食べてい
ると、目の前にひょっこりと人が現れた。山スキーの女性一人を含む4人のグループ
だった。駒ヶ岳山頂と勘違いして、女性が歓声を上げた。私が、ここは、まだ山頂で
ないことを話すと急に疲れた様子となり、彼等は山頂に行くことを断念した様子であ
った。結局、今日は私一人だけが山頂を踏んだだけである。
  昼食を済ませ駒の小屋を1時20分に出発した。下りは昼食を十分取ったためか、
カメラ機材の重さも感ぜず快調だった。途中、3ヶ所でアオモリトドマツの風景を撮
った。アオモリトドマツの樹林帯の中程で2人のカップルが登ってくるのに出会った。
山頂までどのくらいかかるかを聞かれたので、まだかなり時間がかかることを話すと
そこで下ることに決めた様子であった。ブナ林帯に入ったばかりのところで、先ほど
の4人のグループが雪煙を上げながら樹林を軽々とかわしながら、時折「ヤッホー」
などと声を掛け合いながらいきよいよく滑り下りてきた。カンジキおじさんは羨まし
いばかりであった。しばらくして2人のカップルも私の脇を通り過ぎていった。撮影
に夢中になっていて、気が付いてみると既に3時がすぎていた。道草はやめて、急ぎ
下山することとした。快調にとばし、ヘリポート跡には3時40分に着いた。登山口
の階段に来ると、先ほどのカップルがいた。カンジキがスキーを追い越してしまった
のか? どうも、この2人は山スキーの初心者であったらしい。更に、彼等は林道を
道なりに下りたのに対し、つづら折りの道をショートカットしたため車道に私の方が
随分先に着いてしまった。4時10分だった。駒の小屋から2時間50分の行程とな
ったが、途中の道草を差し引けば2時間弱で、無雪期のコースタイムとあまり変わら
なかった。
  「すぎのや」に立ち寄り、挨拶しょうとしたが留守だった。帰路、尾頭峠付近まで
小雪がつらついていたが路面に雪が積もるほどのこともなく、楽な運転ができた。し
かし、塩原の町内でスキー帰りの車の渋滞に巻き込まれ、30分ほどの時間ロスをし
てしまった。自宅には7時40分に着いた。


[反省]
    行動食を忘れてもシヤリバテしなかったものゝ、非常食はザックに入れて置くべ
きである。
    通い慣れた、初級の冬山であっても今後十分注意することにする。

[記録]
  1.コースタイム(2月21日)
   すぎのや(5:20)→登山口(6:05)→ヘリポート跡(6:55)→水場(8:30)→駒の小屋
   (11:20〜11:50)→駒ヶ岳山頂(12:20)→駒の小屋(12:45〜1:20)→ヘリポート跡
   (3:40)→すぎのや(4:10)

  2.車走行距離
      往復 216q

  3.費用(ガソリン代含まず)
        ・民宿宿泊費(夕食のみ)   1     7,867
        ・昼食(2/20そば)         1     1,000
        ・入浴料(2/20)           1         500
        ・カン飲料                 2         240
        ・あんぱん                 1         100
        ・ミルクパン               2         180
        ・チョコレート             1         180
        ・おにぎり                 2         240
        ・ドリンクビタミン剤       2      1,200
        ・ホッカイロ               1            60
      ---------------------------------------------------
                                         11,567

平成11年2月(第2回)矢板岳友会 例会 議事録より
【日時】2月17日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、植木、柏木、久保、野沢、浅川(計6人)
【議事】
 ※今朝は霜が降り辺りも真っ白で、高原山もかなり積雪がありその雄大な姿を
  楽しませてくれます。今年も私の嫌いな花粉の季節がやってきましたが、関
  東地方は例年の半分程度との事で、私の体に現れる花粉症候群も今はまだな
  りを潜めています。但し、今年の花粉は『西高東低』という事で、関西方面
  は例年の数倍の花粉が飛散するようです。くれぐれもご注意下さい。
  (2月17日)

山行報告
1)2月6日(土)〜7日(日)
  ・日光白根山  写真あり
  ・浅川浩三他1名  撮影:浅川
  ・写真を撮りに友人と2人で日光白根山に行ってきました。夜の天気は良かっ
  たものの、日中は今一つで写真は思うように撮れなかった。非難小屋の中の
  気温は−13℃ととても寒かった。デポしておいた食糧はなんと全部ネズミ
  に食われてしまったが何故か砂糖と紅茶は残っていた。

2)2月7日(日)
  ・矢板登山教室  筑波山
  ・登山教室参加者23名と小林充、吉野勝男、池田公夫、斎藤常栄、梅原浩
  ・矢板市の登山教室で筑波山に行ってきました。当日は朝から快晴で気温もぐ
  んぐん上昇し、冬とは思えないくらいの暖かい一日でした。筑波山の登山道
  は本当によく整備されています。またこの時期はケーブルカーでの観光客も
  少なく御幸ケ原の喧騒が軽減され、空気も澄んで眺望もよくこの日も富士山
  の雄大な姿を見る事ができ楽しい山行ができました。昼食は日だまりで液体
  風邪薬を少し多めにいただき(早くも宴会か?)女体山から弁慶茶屋までの
  奇岩の中の下りを楽しみながら筑波山神社に戻りました。お疲れ様でした。

3)2月13日(土)〜14(日)
  ・会津駒ヶ岳  雪洞掘りと山スキー
  ・斎藤常栄、東和之、柏木宏行、有澤朱美、植木孝
  ・会津駒ケ岳へ雪洞掘り(泊り)と山スキーをする為に行ってきました。
  ・12日(金)PM10:00山口の斎藤さん宅へ全員が集合し、前祝?の宴
  会が始まりました。・・・
    13日(土)AM10:00登山口を出発する。しかし当日は吹雪の為、結
  局NHKのアンテナまでしか行けず(PM1:30)そこで雪洞を掘る。
  せっかくなので荷物を置きそこから一時間程のぼり山スキーを楽しむ。積雪
  は3m程度で雪質は最高!(たかし大満足!)
    14日(日)AM6:00起床。AM9:00行動開始。ここから水場まで
  (PM0:30)登る。そこで昼食をとった後、PM1:17山スキーを楽
  しみながら下る。帰りはアルザで風呂に入り二日間の疲れを癒し帰栃した。

4)2月14日(日)
  ・那須  大峠
  ・浅川浩三                   詳細報告参照
  ・会津下郷側から入り、観音山雨量観測所まで雪の林道歩きを行なった。積雪
  がかなりあり、地元のジッチャンからえらく心配されました。

5)詳細報告
その1)
  ・2月6日(土)〜7日(日)
  ・日光白根山
  ・浅川浩三・他1名        写真有り

  ・2月6日(土) 風雪のち晴れ(夜)
 ・・・ アプローチ ・・・
  予定通り西那須野の友人宅を6時30分に出発した。いつものことであるが、
 玉生のセブンイレブンで、おにぎり等の食料を調達した。3日程前、この冬一
 番の寒波が来て、日本海側は大雪となり、テレビのニュースを賑わしていたの
 で、こんどこそは日光にもまともな雪が降ったろうと期待していた。しかし、
 いろは坂に来てみると、路面は何処までも乾いていて、湯元に入る前まで雪ら
 しい雪はなかった。ここ数年、2月に入ってこれほど雪が少ない年があったろ
 うか。地球温暖化の傾向は本当なのだろうか。中禅寺湖の周囲の山肌にも、僅
 かに雪が確認できる程度である。更に、戦場ヶ原に来てみると、雪がほんとう
 に少ない。戦場ヶ原の入り口周辺のミズナラ林の林床のササは、雪に埋もれる
 どころか、ササの葉の下にやっと雪があるのが見える程度である。1月5日に
 小田代ヶ原に来た時以来、殆ど雪が降らなかったようだ。戦場ヶ原も、湿原の
 枯れ草が未だに露出した状態である。湯元に入って、どうにか路面も雪に覆わ
 れ、やっと冬の日光に来た思いがした。こんな状態なので、道路事情が良く、
 無雪期と同じくらいの時間で湯元に着くことができた。

 ・・・ 湯元 ・・・
  朝食は、おなじみの「はるにれの湯」の店で取ることゝした。朝食後、その
 場を借りて出発の身支度をした。身支度をしながら外を見ると、時折、雪煙が
 舞い上がり先が見えなくなった。風が随分強いらしい。これから出かける矢先
 いらぬ歓迎を受けた。身支度を整え、近くの県営の駐車場に車を置いた。スキ
 ー場にいそぎ向かったが、こんなに風が強いのでは、リフトが止まってしまう
 のではないかと心配になった。我々中高年2人は、計画の段階から、リフト利
 用を考えていた。リフトが止まれば、予定が大幅に狂ってしまう。しかし、安
 心したことにリフトは正常に動いていた。しかも第4リフトも動いているとい
 うことであった。第4リフトまでは、あまり混雑もせずにスムーズに着くこと
 ができた。しかし、第4リフトに着いてみると、まだリフトは動いていなかっ
 た。
 リフト終点の除雪がまだ終わっていないと云うことで、20分ほど待たされる
 ことゝなった。ところが、運の良いことに、リフトの管理人が親切な人で、寒
 かろうと、管理事務所の中で待たせてくれた。事務所の入り口の壁に掛かって
 いる寒暖計を見ると、−12℃を示していた。3日前の寒波の影響がまだ残っ
 ている様子であった。
 管理人の話によると、この冬は雪が少ないが寒いと云うことだ。しばらくして
 リフトが動き出し、やっと第4リフトの終点に着くことができた。中高年にと
 って、ここまでリフトで稼がせてもらえば、随分楽になる。
 アイゼンを着けて、出発できたのは10時を少し過ぎていた。

 ・・・ 急登の樹林帯 ・・・
  ここから、外山分岐点までは、何度登ってもきつい登りだ。今回もテント持
 参で、カメラ機材もあることなので20sを少々オーバーしてしまった。写真
 をやらない友人は、カメラ機材で、私より7sは軽いはずだ。自業自得のこと
 であるが、彼が恨めしく思われた。 一歩一歩ゆっくりと足を進めた。時折、
 強い風が栂の樹林帯の中を吹き抜け雪煙が舞った。何度も小休止を繰り返し、
 やっと外山分岐点に着くことができた。第4リフト終点から2時間弱の行程と
 なった。尾根の北側は、密度の高いシラビソの樹林帯となっているが、強い風
 が吹き抜けるのか、地肌が露出している部分があった。南側の斜面は、ササが
 すっかり雪に覆われ、冬山らしい景観を呈していた。
 風の当たらない南斜面を少し下りて、昼食とした。今日はガスがかかり、西の
 湖さえも見えない。昼食後、アイゼンの上からかんじきを着け、身支度を整え
 た。しばらくは、シラビソの密林となっているので歩きにくい。
 しかし、しばらくするとダケカンバの林となり、明るく歩きやすくなった。雪
 が思いのほか締まっていて、かんじが役に立ち、楽に歩くことができた。
  天狗平へのトラバース地点近くで、単独の下山途中の人に出会った。強い風
 が気になっていたので、前白根山頂近辺の様子を尋ねると、山頂は強風が吹き
 まくっていて長居ができず、さっさと下山して来たとのことであった。
 荷が大きいので、少々いやな気分になったが、更に足を進めた。天狗平に来る
 と、ダケカンバの梢が、ごうごうと大げさな唸りを上げていた。更に美しいダ
 ケカンバ林の中を進み、前白根山頂に着いた。荷が重い割には2時少し過ぎに
 着くことができた。 また、先ほど会った人の話ほど風は強くなくほっとした。
 単独の彼は、見通しもきかない、風の強い山頂で強いプレッシャーを感じたた
 め、我々が感じる以上に、風を強く感じたのであろう。      
  山頂付近は、例年のように、強い風のためか、殆ど雪が付いていなかった。
 時折、頭上に青空が見えたが、白根のドームを見ることはできなかった。山頂
 からの下りも、この近辺では風を一番強く受けるところであるが、通過に困難
 を来すほどのことはなかった。避難小屋への下降点で一休みするつもりであっ
 たが、冷たく強い風が、ダケカンバ林を通り抜け吹き上げていて、休憩どころ
 でなかった。休憩なしで、一気に避難小屋へ下りた。今年も、昨年に続き暖冬
 のようだが、今日は寒い一日だった。朝から日も殆ど射さず、気温が上がらず
 −10℃を上回ることはなかった。雪はサラサラの状態で、まさに厳冬の山で
 あった。

 ・・・ 避難小屋 ・・・
  避難小屋には3時少し前に着くことができた。荷の割には、我々中高年とし
 ては、まずまずのペースであった。
 避難小屋には、まだ正面の引き戸から入ることが出来た。例年ならこの時期に
 は、冬季用入り口を利用しなければならないのだが、雪が少ないのであろう。
 小屋に入ると、2人の先客がテントを張って、中で休んでいた。先行者は途中
 で出会った1人だけかと思ったが、意外であった。リックに付けた寒暖計を見
 ると、小屋の中でも−13℃を示していた。我々も、持ってきたテントを板の
 間に張った。テントの中でランタンを灯し、コンロで暖をとり、ワインで乾杯
 とした。これが今回の目的であったように、厳冬期の山での楽しい一時を過ご
 すことが出来た。風の音が、まだ小屋の中でも聞こえ、いっこうに風が弱まら
 ない様子であったが、日差しが時折小屋の窓に差し、天候の回復の兆しが感じ
 られた。しかし、今日は白根山頂の往復は断念せざろう得なかった。
  12月の末に使い残した、荷揚げ品を見ると、驚いたことに眼も当てられな
 い程荒らされていた。よく見ると人間の仕業出ないことが直ぐわかった。食料
 だけが食い荒らされていたのである。犯人はネズミである。
 2食分のアルハア米2袋、ウインナーソーセージ、ハム、さんまのみりん干の
 全てが食い尽くされていた。ところが不思議なことに、ステック入りの砂糖、
 紅茶、緑茶パック、凍った野菜、みかんは全く無傷であった。ネズミはこう云
 うものは嫌いなのだろうか。面白いことに1合の酒パックは、底に氷が少し残
 っているだけだった。ネズミの兄さん達、たらふくごちそうを食べ、酒まで飲
 んで大宴会でもしたのだろうか。一応、荷揚げ品は天井に針金で吊して置いた
 のだが、身軽なネズミ達にとっては、私の策など取るに足らないものだったら
 しい。それにしても、12月末には無傷だったのはどうしてだろうか。ネズミ
 にも仁義でもあると云うのだろうか。宇都宮の登山用具店「ブロッケン」の主
 人の注意を守って、ネズミのかじれないカンの箱に入れて置くべきであった。
 昨年の秋に、ここを利用した時、小さなネズミを見かけたことがある。しかし
 厳冬の避難小屋で、ネズミがこんなに活発に活動するとは思いもよらなかった。
 自然界の生命の営みの強さに、あらためて驚かされた。
  一休みして、時計を見ると4時半が過ぎていた。少し早めであったが夕食の
 準備とした。準備をしながらじっくりと飲もうと云うわけだ。スキヤキと漬け
 物をつまみにウイスキーのお湯割りとした。それほど疲れている感じでなかっ
 たが、いつもの半分ぐらいの量で、2人とも随分いい気分に酔ってしまった。
 我々が飲んで大声でお喋りをしていると、5時頃であったろうか、3人が小屋
 に入ってきた。こんなに遅くなっては、風と寒さで随分苦労したことであろう。
 これで、今夜は7人が泊まることゝなり、避難小屋は急に大所帯となった。
  寝袋にもぐり込む前、トイレのため外に出てみると、こうこうと月が輝いて
 いた。明日の好天が約束されたようで、すっかり気分が良くなってしまった。
 寝袋に入り、寝入ったのは6時半頃だったと思う。

 ・2月7日(日)晴れのち小雪
 ・・・ 白根山頂 ・・・
  3時半に起床し、パンとコーヒーの簡単な朝食としたのだが、身支度を整え
 出発したのは5時20分になってしまった。外に出てみると満点の星空だつた。
 −18℃位まで気温は下がっていたと思われる。当然、この時間では先行パー
 ティのトレースはないが、雪が締まっていたのでアイゼンだけ着けることにし
 た。月明かりだけで歩けないこともなかったが、ヘッドライトを付けた。一歩
 足を進める度に、靴底が雪鳴りした。冷え込んだ時の雪は小気味がよい。しか
 し、雪は締まっているとは云え、ツボ足では膝ぐらいまでもぐった。ラッセル
 が意外ときつい。だが、随分気温が低いのであろう、厚着をしているのに汗が
 出ない。ゆっくりと足を進めた。森林限界に出るのに随分時間がかかってしま
 った。森林限界からは、きついが実に楽しい登りとなる。時折、強風で舞え上
 がった雪煙が上部から降り注ぎ、厳冬の山を登っている実感を味わせてくれた。
 ドームを半分ぐらい登った所で、日の出を迎えることとなった。出発の遅れと
 ラッセルがたたってしまった。しかも、いつの間にか雲が広がり、まともな日
 の出を見ることができなくなってしまった。特に残念だったのは、この位置か
 ら見ると、今日は、ちょうど男体山の山頂からの日の出だったのである。記念
 すべき日の出を撮影できなかった。
  しばらくして、ドームを登り切った。この頃になると、いつの間にか風が弱
 まっていた。しかし、山頂はガスに隠れていた。山頂へは白根神社を経由せず
 火口を左回りで登った。冬季はこのルートの方が、景観も良く登山の実感が湧
 くからだ。白根山頂にはやつと8時に着いた。避難小屋から2時間40分も掛
 かってしまつた。着いたときはには、ガスで山頂からの視界はなかった。しか
 し、時折、頭上のガスが切れて青空が覗いていたので、しばらくガスの晴れる
 のを待った。北峰に行って、周辺を散策していると、ガスが切れ始め、周囲の
 山が見えてきた。
 30分ほどすると、ガスがすっかり晴れ上がり、富士山も確認できるほどにな
 った。谷川岳の白い山並みが眩しく輝き、至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳が次々
 と姿を現した。日の出のクライマックスは不調におわったが、まずまずの景観
 を楽しむことができた。しばらくすると、昨日、我々より先に避難小屋に着い
 ていた、夫婦連れの2人が登ってきた。我々のトレースを辿ることができて、
 随分楽して登ることができたとのことであった。風も殆どなくなり、日も差し
 てきたので、コーヒーを飲んで一休みし、下山することにした。
  下りはあっけなかった。昨日とはうって変わり、日が差して気温が上がり、
 快適となった。ところがドームのシリセードを楽しみにしていたのだが、雪が
 意外と柔らかく、あまり快適にすべり下りることができなかった。

 ・・・ 避難小屋 ・・・
  避難小屋に戻ったのは、10時少し過ぎていた。昨日、遅くなって来た3人
 は、山頂に登らず既に小屋を出た様子であった。テント、寝袋、エァマット等
 大方の荷物をパッキンして昼食とした。昼食の準備をしていると、先ほどの2
 人が山頂より下りてきた。昼食は、昨夜の残り物であったが、牛肉が残ってい
 たので昨夜に続いてスキヤキとした。少ない残りもので良かったらと云って、
 夫婦連れがワインをご馳走してくれたのには嬉しかった。太陽もだんだん高く
 なり、避難小屋に日が差してきた。昨日より随分暖かくなったとはいえ、小屋
 の中でもまだ−7℃を上回らなかった。昼食を済ませた後、ザックのパッキン
 をし、身支度を整えて部屋の掃除をした。最近は冬山に来る人でもあまり掃除
 をして行かないようだ。使った毛布などそのままにして帰ってしまうのだ。ご
 みも少しずつたまってくる。昨日も、小屋に入ったときは、小屋の中は散らか
 ったままであった。残念なことである。
 
 ・・・ 下山 ・・・
  避難小屋を出発したのは、ちょうど12時であった。私の荷は、荷揚げ品の
 残品やごみを詰め込んだので、食料が減っても、少しも軽くならなかった。回
 復した天気は、あまり長持ちがしなかった。何時のまにか雲が広がり、風が強
 くなってきた。避難小屋裏のダケカンバ林を通り抜け、尾根に出ると昨日と同
 じくらい強い風が吹き付けていた。しかし、日差しがあったので昨日の様には
 寒くはなく、楽に歩くことができた。昨年、ほぼ同じ時期に友人がこの尾根か
 ら携帯電話を試したところ、通話できたので、今回、私も携帯電話を持ってき
 たので試してみたが、通話できなかった。昨年末に来たときも、3度試してみ
 たが、1回しか通話できなかった。白根山周辺では、この時期には緊急用とし
 て、携帯電話は役に立たないようである。
  前白根山の通過は、昨日と同じくらいの強い風があったが、昨日と比べ随分
 暖かかったので楽であった。前白根山頂を少し下りたところで、小休止とした。
 空には何時の間にか雲が広がり、日差しが遮られ雪がちらつき始めていた。こ
 こからの下りは、先行パーティのしっかりとしたトレースを辿ることができ、
 楽な下りとなった。今日は日曜日のためか、1人も登ってくる人に会わなかっ
 た。外山分岐点で小休止し、樹林帯の急な坂を一気に下った。昨年末より積雪
 も増えているので、木の根に苦労することもなく、荷の重い割りにはハイペー
 スで下ることができた。外山分岐点から、第3リフトまで1時間ほどであった。

 ・・・ 湯元 ・・・
  スキー場の雪は人工降雪期で作られた雪が大半とみえ、アイスバーンの様に
 堅く締まっていた。ゲレンデの端を歩くと云っても、少々うしろめたい気がし
 たが、友人の提案でアイゼンのままゲレンデを歩くことにした。
 アイゼンの爪が雪(氷?)に食い込むだけで、靴底が雪にもぐることもなく、
 歩きやすいことこの上なかった。
 スキー場のゲレンデをこんなに楽に歩くことができたのは始めてのことであっ
 た。更にまた、スキー場を出てからも、道路の路面が氷結していたのでアイゼ
 ンを着けたまま、駐車場の自分の車まで戻ることができた。こんな経験は私の
 山行では始めてのことであった。
 最後に、友人の好みにもあり、清滝の「やしおの湯」でワインで今回の山行を
 締めくくった。
 《回想》今年も暖冬とのことであったが、運良く、この冬、これまでのところ
    一番の冷え込んだ日に巡り会え、厳冬の白根山を楽しむことができた。
 
 ・・・・・ 記録 ・・・・・
  1.コースタイム
   2月6日 西那須野(6:30)→湯元(8:15)→スキー場第4リフト終点(10:10)
        →外山分岐点(12:00)→前白根山(2:10)→避難小屋(2:50)
   2月7日 避難小屋(5:20)→白根山頂(8:00〜9:05)→避難小屋(9:45〜12:00)
        →前白根山(1:00)→天狗平(1:25)→外山分岐点(1:45)
        →スキー場第3リフト(2:45)→県営駐車場(3:20)
    2.荷重量
   22s(撮影機材7.5s)

その2)
  ・2月14日(日)
  ・那須  大峠林道
  ・浅川浩三(単独)
  ・2月14日(日) 雪
  今週も、寒波が週末に来て、条件に恵まれた登山ができなかったのは残念な
 ことである。
 自宅を出発するとき、外の寒暖計を見たら、−7℃を示していた。この冬一番
 の寒さとなった。少し風邪気味であったが、山に行くとなるとそれ程寒さを感
 じなかった。
  いくつになっても好きなことをしようとするときは胸が弾むものだ。関谷ま
 では天気の回復の兆しがあったが、尾頭峠を越えると雪が降っていた。ここか
 らは、道路が全面雪に覆われ、ところどころアイスバーンになっていて、雪道
 に慣れていない私には緊張の連続となった。山王峠を越えると、雪はますます
 強く降っていた。田島町を通り過ぎ、121号線を北上し、会津鉄道の養鱒公
 園駅の脇を通り、一路、野際新田に向かった。観音沼の少し手前で、朝の除雪
 が遅れ雪が深くなってきたのでチェーンを着けた。野際新田にはちょうど9時
 に着いた。無雪期なら2時間弱で来られるところ、2時間50分もかかってし
 まった。
  家の前で除雪している爺さんがいたので、雪の状況を聞いてみると、今回の
 寒波で50p位の積雪があったとのことだった。これから一人で大峠まで行く
 予定であることを話すと、彼は随分心配して過去の遭難話を始めた。ドカ雪が
 降った直後、しかもまだ雪が降り続く中、一人で山に入るなど、彼にしてみれ
 ばわざわざ遭難するために出かけるようなものなのかも知れない。それにして
 も彼の心温まる気遣いが身にしみた。
  道路脇の除雪された小さなスペースに車を置いて、9時20分に出発した。
 50mも行かないうちに道路の除雪は打ち止めとなっていたので、カンジキを
 着けた。ここから先は誰も入った様子がない雪の林道となった。
 雪は、降ったばかりなのでカンジキを着けても膝までもぐった。急いで歩くと
 疲れて汗が出るだけなので、自分に言い聞かせるように一歩一歩ゆっくりと歩
 いた。ゆっくりとしたペースでも、次第に人里から確実に離れていく。林道と
 は云え雪に覆われ、すっかり自然の状態に戻っていた。人間一人の存在など本
 当に小さいものである。
 こういう場所にいると人間もただの動物一匹にすぎない。どこからとも知れな
 い生物圧が五感に感じていたのか、あり得ないことと理性では分かっていても
 突然熊が襲いかかってくるのではないかと云う不安が胸によぎるのだ。しかし
 またこれが冒険好きなものの心を興奮させるのだから面白い。
  ラッセルはひたすら続いた。こんな雪の中をどこまで歩き続けることができ
 るのだろう。雪は少しずつ深くなってきた。しかし、雪が多くても道筋を見失
 うことはなかった。歩き始めは呼吸を整えるため、こまめに立ち止まった。次
 第に雪道に馴染んできたのか、立ち止まる間隔も長くなってきた。更に歩き続
 けると広河原沢橋に着いた。10時50分であった。出発して1時間半である。
 熱い紅茶で小休止とした。雪はなおも降り続き、天気の回復の兆しは見られな
 かった。周囲を見渡すと、谷間の山肌の樹林にできた霧氷がぼんやりと見えた。
 辺りには誰もいない、誰に会うこともない。風もなく静かに雪が降り続いてい
 た。
  小休止後、更に林道の奥に進んだ。積雪は少しずつ多くなり膝から股ぐらい
 までもぐるようになっていた。
 30分ほど行くと、日暮しの滝展望台に着いた。無雪期にはここから水量のあ
 る立派な滝が見える。しかし、今日は水音だけは聞こえるが滝が見えない。良
 くみると滝はすっかり氷結し、その上に雪が被っていたのだ。氷結した滝の下
 を流れる水音だけが聞こえた。何とも迫力のない日暮しの滝であった。
  ここから林道は、つづら折りとなって高度を稼いでいく。道なりに進むと距
 離が長くなり、ラッセルがきついので、つづら折りの道を2回ほどショートカ
 ットした。ショートカットは距離が短くなる反面急登となり、腰までのラッセ
 ルとなった。それでもショートカットの方が楽であった。
  更に林道を進み、右に折れてしばらく行くと観音山雨量測候所が意外に近く
 に見えた。ここまで来るとカンジキを着けていても平均腿ぐらいまでもぐった。
 それでもラッセルに慣れてきたためか、それ程足を重く感じなかった。観音山
 雨量測候所には12時半に着いた。帰りが遅くなってしまうので、もうこれ以
 上先には進むわけにはいかなかった。今日は、ここで引き返すこととした。雨
 量測候所の屋根に1m位の雪が積もっていたので、記念写真を撮った。小さな
 雪穴を堀り、浅川特性のコンロ用ベニヤ板を敷いて、コンロに火を付けラーメ
 ンを作った。ホッカイロを当て、タオルで包んで置いたおにぎりがほんのりと
 暖かく美味しかった。
  50分程の昼休みをとって、帰路についた。帰りはゆるい下りと相まって、
 自分で作ったトレースを辿ることができたので、楽なラッセルとなった。雪は
 休むことなく降り続いていたが、風がないため登ってきた踏み跡が消えること
 はなかった。日暮しの滝、広河原沢橋を通り過ぎ、野際新田に3時20分に戻
 ることができた。
 行きに3時間10分、帰りに2時間を要したことになる。
  車に戻り、登山支度を片づけていると朝の爺さんが来た。何事もなく、私が
 戻って来たので、安心したのだろう、わざわざ私の所まで来てあれこれと世間
 話をしていった。純朴で、人の良い爺さんの気持ちがありがたかった。雪はま
 だ降り続いていた。
  帰路、会津高原駅の近くにある「ゆめの湯」につかりラッセルの汗を流し落
 とした。

 [所感]
  ほぼ、大峠林道の3分の2を歩いてみたが、ドカ雪直後でない限り、一日で
  十分大峠まで行けることが確認できた。大峠の会津側樹林帯にベースを置け
  ば、吹雪かれなければ三倉大倉山を一日で楽に往復できると思われる。この
  コースの良いところは大峠まで強風の心配がないことである。反面三斗小屋
  からのコースに比べ林道歩きが長いので、原生林の中でのルートファィンデ
  ングの面白みに欠けると思われる。
 [記録]
  1.コースタイム
   自宅(野崎)(6:00)→野際新田(9:00〜9:20)→広河原沢(10:50)
   →日暮しの滝(11:20)→観音山雨量測候所(12:30〜1:20)→日暮しの滝(1:50)
   →広河原沢(2:00)→野際新田(3:20)
  2.車走行距離
   往復 172q
  3.林道の案内看板にあった記事
   会津中街道は天和3年(1683年)日光大地震により五十里湖が出現し、
   会津西街道が不通となり整備された。
     若松−面川−香塩−桑原−小出−野際−三斗小屋−板室−百村−
     高林・横林−上石上−山口−矢板−川崎−乙畑−氏家
    (文献等で再確認するつもりです。機会があれば地域研究もやってみた
     いものです)

平成11年2月(第1回)矢板岳友会 例会 議事録より
【日時】2月3日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、小口、植木、東、梅原、浅川(計7人)
【議事】
  ※今日は節分で、岳友会事務所でも豆まきを行いました。植木さんが大きな
   声で『おには外、ふくは内』と豆を撒きます。また参加の会員は『自分の
   年だけ食べるのか』(私はとても食べ切れません)などといいながら楽し
   んでいます。明日は立春。暦の上ではもう春という事ですが、西日本など
   では大雪が降ったりしている様です。関東地方は雪は少なめで、矢板市内
   でも雪らしい雪はまだ降りません。2週連続の例会という事で参加者も少
   な目でした。

山行報告
1)1月30日(土)〜31日(日)
・茶臼岳周辺         写真あり
・浅川浩三(単独)
・1月30日 曇りのち晴れ
    前日、那須に宿泊したが宴会があったので出発が遅れ、大丸を出たのは10
 時半を過ぎていた。出発の身支度をしていると、15人位の大勢のパーティが
 先発した。後で分かったことだが黒磯警察の冬山救助訓練とのことであった。
 ここに来るのは1月5日以来のことだが、既にスキー場はオープンし、沢山の
 人で賑わっているようであった。しかし、まだ例年より雪は少なく思われた。
  避難小屋で、快適な夜を楽しむため、テントを持参したので荷が少々重くな
 った。何時もの様に足場を安定するため、大丸からアイゼンを着けた。しかし
 茶臼岳周辺の散策が目的だったので、ピッケルは持たずに登山用のストックを
 持った。茶臼岳や朝日岳の山頂付近にかかっていた雲も切れ始め、時々日差し
 が雲に遮られる程度の登山日和となっていた。歩き始めると、冬山完全装備の
 ためか、汗が滲んできた。スローペースで歩くことを心がけて足を進めた。登
 山口にきて見ると、鳥居はまだ3分の1程度しか雪に埋もれていなく、石彫の
 狛犬もまだ頭を出していた。鳥居を過ぎ、尾根の登りになると、やっと積雪も
 増し、小灌木のブッシュが雪に埋もれ、歩きやすくなった。出発が遅れたため
 か、誰にも会うことがかった。いつものように樹林がなくなるあたりで、帽子
 を取り替え、厚手の手袋とオーバー手袋、それに目出帽を着けた。ガレバに入
 ると、石の間に雪がつまっていて、アイゼンがきいて快適に足を進めることが
 できた。先行した黒磯警察のパーティが遠くに見えた。
 風も意外なほど弱く、重い荷であったが、12時少し過ぎには峰の茶屋に着く
 ことができた。
  避難小屋の中は20人位の人がいたろうか。ほぼ満杯であった。外では寒く
 て休んでいられないので、混雑していても中に入ることにした。冬季用の入り
 口は小さいので、大きい荷を中に入れるのに、一人では苦労すると思っていた
 が、先行してきた黒磯警察の人が中から受け取ってくれたので、荷を簡単に中
 に入れることができた。今夜は奥の板の間に泊まる予定にしていたが、4人が
 昼食を取っていたので、広間でしばらく待つこととした。黒磯警察の人達は冬
 山救助訓練とのことで、登山の好き嫌いに関係なく、仕事として指示され、こ
 こに来たのだそうだ。登山をあまりしたことのない人にとっては、低山とはい
 え、厳寒の中では、さぞかし大変なことであろう。真剣な会話を聞いていると
 彼等の苦労が伝わってきた。
    しばらく休んでいると、奥の間の2人が昼食を済ませ外に出たので、荷を奥
 の間に入れた。まだ残りの2人は昼食を取りながら歓談していた。クラッシッ
 クな灯油のコンロを使用していたのだが、そのコンロが真新しいのだ。聞いて
 みると今でも製造されているとのこと、世の中には色々な好みの人がいるもの
 だと、感心させられた。今夜の宿泊の準備を済ませ、昼食とした。昼食を取り
 ながら、彼等と山の世間話をしているうちに、私がホッカイロを忘れて来たこ
 とを口に出すと、親切にもミニホッカイロを4個もくれた。おかげで、この夜
 は快適に過ごすことができた。年齢と共に、足の冷え性が気になるこの頃であ
 る。単独行をしていて、楽しいことの一つに、見ず知らずの人と知り合いにな
 ることだ。
   昼食を済ませた隣の二人が小屋を出たので、奥の間にテントを張り、宿泊の
 準備を完了させた。外を見ると雲も随分切れて、風もおとなしくなってきたの
 で、3時を少し過ぎていたが、茶臼岳山頂周辺を散策に出かけることにした。
 小屋の外に出てみると、気温が意外と低く、ザックに着けた寒暖計を見ると
 −7℃を示していた。
   避難小屋から茶臼岳山頂に向かって、200m位先に行ったところのガレバ
 の岩氷は、まだ私が期待しているほど大きく成長していなかった。登山道を外
 し、あちこち散策しながら山頂の北峰に着いた。まだ、三倉大倉山から雲が取
 れずに残っていた。山頂西側一帯の爆裂火口壁には、強い西風で水蒸気の噴煙
 が叩き付けられてできた、見事な岩氷が西日に輝いていた。しかし、この岩氷
 をじっくり見るには、冷たく、強い西風をまともに受ける場所に立たねばなら
 なかったので、楽なことではなかった。辛抱の甲斐あって、日没直前、夕日に
 染まった岩氷が寒さを忘れさせてくれた。日も沈んだので急ぎ下山し、避難小
 屋に戻った。小屋に入ると既にヘッドライトが必要なまで暗くなっていた。
  今夜は誰も泊まらないと思っていたが、2人の先客がいた。広間のテーブル
 に一人、奥の間の私のテントの隣に一人、夕食の準備をしていた。私の隣の人
 は、写真撮影が目的で、東京から車で来たとのことだった。夕食を済ませ寝袋
 にもぐり込んだのは8時頃だったと思う。この時、二人は既に寝入っていたよ
 うだ。昼食の時もらったホッカイロを靴下の中に入れて寝たので、快適な夜を
 過ごすことができた。

・1月31日(日)小雪のち晴れ
    夜中の12時頃トイレに起きた時は、空には殆ど雲もなく、月が凍てつく夜
 空に輝いていた。夜明けが待ちどおしい思いであったが、5時近くに起きてみ
 ると小雪がちらつき、風も昨夕より少し強くなっていた。朝日を望める状況で
 はなかった。仕方なく、明るくなるまで寝ていることとした。7時頃だったと
 思うが寝袋から抜け出し、朝食の準備に取りかかった。相部屋の一人も朝食の
 準備を始めた。彼と話しているうちに、山と山岳写真について意気投合し、話
 が弾んでしまった。山で出会った人と意気投合できたときは実に楽しい。彼は
 もう還暦を過ぎているとのことであったが、元気そのものだった。そんな訳で
 朝食を済ませ、下山の身支度をして避難小屋を後にしたのは9時半を過ぎてい
 た。この時間になると風も弱くなり、日も差してきて、重い荷であったが楽に
 歩くことができた。樹林帯に入る少し手前で、いつもの山中間の一人がとぼと
 ぼと登ってくるのに出会った。立ち話を済ませ急ぎ大丸に下山した。ほぼ1時
 間を要した。

 〈回想〉今回の散策で、当初の目的を半分位しか満たすことができなかったが、
    見知らぬ人と意気投合し、楽しい一時を過ごす事ができたのは、何より
    の収穫であった。今後とも人との出会いを大切にしていきたいものだ。

2)1月31日(日)
  ・古賀志山東稜
  ・小口貴文とその生徒達
  ・国体の1次予選会を間近に控えて、今週も古賀志にトレーニングに行って来
  ました。生徒達は13kgの荷物を背負って頂上まで44〜45分でした。
  (早い人は37〜38分だそうです。)私は自分のトレーニングを兼ねて駐
  車場から東稜を27分で登り(走り)ました。

3)1月31日(日)
  ・会津駒ヶ岳下、タカハタスキー場
  ・植木孝
  ・会津駒ケ岳山行の偵察を兼ねて桧枝岐へ行って来ました。積雪は1m程度で
  新雪が20cmくらい積もっていました。この後、タカハタスキー場へ行き
  深雪を滑って来ましたが、最高でした。また三つ岩や窓明などの眺めが非常
  に素晴らしかった。

平成11年1月(第2回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】1月27日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、稲葉、有沢、小口、植木、佐藤(一)、仲里、野沢
    梅原、浅川(計11人)
【議事】
 ※自宅の近くから眺める高原山もだいぶ白くなってきましたが、例年に比べて
  関東地方の山々の積雪はまだまだ少ない様です。(東北方面ではかなり雪が
  多めのようですが・・・)今回、浅川さんから年末年始に撮った写真を見せ
  て頂きましたが、私が今までスナップ程度に撮っていた写真とは比較になら
  ない素晴らしさです。これらをインターネットで全てお伝えできないかもし
  れませんが、今後の写真館に掲載していきますのでご期待下さい。

山行報告
1)12月29日(火)〜31日(木)
  ・八ケ岳  三又峰ルンゼ
  ・有沢朱美他3名
  ・国体メンバー(登攀競技で一緒に登った仲間達)4名で八ケ岳へ行って来ま
  した。年末は雪は少なめで赤岳鉱泉から入りました。テントサイトでは偶然
  にも福島の国体メンバーなどと出会い、久しぶりの再会で旧交を温めました。
  30日からは天気もくずれて来て、アプローチも雪が多くなり、ルートがわ
  かりにくかった。また同日は裏同心で滑落した人がいて、ヘリコプターも飛
  び、大変な騒ぎでした。

2)12月30日(水)〜31日(木)
  ・那須  朝日岳  東南稜
  ・仲里健一
  ・30日の夜、朝日岳の東南稜を一人で登ってきました。

3)1月14日(木)〜15日(金)
  ・松木沢  黒沢F1
  ・小口貴文、仲里健一
  ・松木沢の黒沢にアイスクライミングに行って来ました。天気はまあまあでし
  たが、今年も雪が少ない為、思ったほど氷っていなくて、登れるのは一番下
  のF1だけでした。何回か登り下りしました。

4)1月14日(木)
  ・筑波山  自転車登山
  ・柏木宏行、佐藤一博
  ・自転車で筑波山を登りました。コースは筑波神社からゴンドラ沿いを取りま
  したが、登りの所要時間は2時間程でした。(歩いて登るのと大差ない。)
  しかし下りは超早く、快適?な下山でした。

5)1月16日(土)
  ・古賀志山
  ・小口貴文とその生徒達
  ・国体予選を間近に控えて、練習に余念がありません。この日も生徒達を連れ
  て古賀志に行って来ましたが、この日は生徒とは別メニューで東稜を歩いて
  (走って?)来ました。

6)1月24日(日)
  ・赤面山、三本槍ヶ岳
  ・浅川浩三(単独)
  ・《コースタイム記録》
     リフト終点(11:20)→赤面山(12:30)→スダレ山東ピーク
  (2:20)→三本槍ヶ岳(2:55)スダレ山東ピーク(3:40)
   →赤面山(4:30)→リフト終点(5:05)→駐車場(5:30)
 ・高曇り
    1月15〜17日の3連休を、前々から楽しみにしていたのだが、ひどい
  風邪にかかってしまい4日も寝込む始末となった。今週末になってやっと体
  調が戻ってきたので山に入ることにした。
   しかし、23日(土)は随分暖かくなり、3月下旬並に気温が上昇すると云
  う天気予報であったので、少々がっかりしていた。仕方なしに、体調をもう
  少し整える意味もあって、23日はゴンベロの原稿作りに専念し、24日に
  山に入ることとした。
      朝空を見ると、どんよりと曇っていて、あまり山行意欲の起きない空模様
  であったので、つい出発が遅れてしまった。赤面山スキー場の駐車場に着い
  たのは10時半を過ぎていた。道路は昨日の気温上昇のためかスキー場近く
  までは雪が融け、路面が乾いていた。しかし、やはり冬である、スキー場近
  くまで来ると路面が氷結していて、緊張させられた。
    大きな駐車だが、7割程度は車で埋められていた。雪が少ないと云っても
  やはりスキーシーズンである。駐車場で身支度を整えて、2本のリフトを利
  用して一気に登山口に着く。スタートは11時半になってしまった。登山口
  からは、先行者の踏み跡は一切なかった。雪は例年に比べ随分少ないようで
  あったが、ブナの原生林の中は、ササがすっかり雪に埋もれて、かんじきを
  着けると殆どもぐることもなく、快適に足を進めることができた。これは、
  昨日の気温上昇のため、雪が随分締まったためと思われる。ブナの林を抜け
  ると、ドウダンツツジ等の小灌木帯に入り、少々ブッシュがうるさい感じで
  あったが、これもすぐ抜けることができた。赤面山頂近くのササ原帯は、雪
  が少なく完全に雪に埋もれていなく、ササが顔を出ている所に入ると、かん
  じきを着けていても膝ぐらいまで潜り、少々やっかいであった。更にガレバ
  を通り過ぎ、1時間10分程度で山頂に着いた。冬には珍しい、風の全くな
  い赤面山頂であった。高曇りで、薄日が時々差す程度の天気であったが、意
  外と遠くまで視界があった。目の前にはピラミダルな旭岳が白く聳えていた。
  厳冬期と秋の旭岳の姿に魅せられて時々ここに来てしまうが、今日もまた私
  が望む旭岳を見ることができなかった。遠くは安達太良山、磐梯山、吾妻連
  峰、そして飯豊連峰がひときわ白く見えた。
      病み上がりであったが、思ったより体調が良かったので、帰路はヘッドラ
  イトが必要となることを覚悟で、三本槍ヶ岳まで足を伸ばしてみることにし
  た。単独だと、ラッセルが身に応えるので、少しでもササやブッシュのない
  所を拾いながら足を進めた。前岳からは、スダレ山の東ピークに向かって直
  登した。中の大倉尾根へのトラバースは雪崩の危険があるからだ。スダレ山
  の東斜面は、雪がしっかりと着いていて急登であったが快適な登りができた。
  しかし、上部に近づくにつれて、雪が強風に吹き飛ばされてしまうのか、雪
  が少ない。ハイマツ、シャクナゲ、ドウダンツツジ等のブッシュ帯に入ると
  何とも歩きにくくなった。あと50cmも積雪があれば助かったのだが。ス
  ダレ山の東ピークに辿り着くのに、随分エネルギーを消耗してしまった。
    東ピークの岩塊には見事な岩氷ができていた。朝日に染まったこの岩氷を
  見たいものだ。清水平の登山道に出ると、何人かの踏み跡があった。しかし
  あたりには誰もいなかった。もうラッセルの必要がなくなったので気が楽に
  なった。急ぎ足を進め、三本槍ヶ岳の山頂に立った。既に3時近くになって
  いた。相変わらず、空は高曇りであった。視界は赤面山頂と変わらなかった。
  しかし、三倉大倉山が何時になく大きく迫って見えた。昨年とは違って、今
  年はまともな積雪がありそうだ。行きたくても、なかなか行けないのがこの
  山だ。
     山頂で小休止して、急ぎ下山の途につく。スダレ山のブッシュ帯は少々足
  がもぐっても、下りなので思いの外楽に通過する事ができた。おまけに雪の
  たっぷりある東斜面を一気にシリセードで下ることができた。赤面山に戻っ
  り振り返って見ると、夕日で西の空が不気味な色に染まっていた。スキー場
  に戻った時は、もうすっかり暗くなっていた。しかしぼんやりと月明かりが
  出てきてヘッドライトなしで辛うじて歩くことができた。暗くて誰もいない
  スキー場をとぼとぼと一人で歩くのは、何とも妙な気持ちがする。足下には
  白河の町明かりが眩しいくらいに明るく見えた。駐車場に戻ると、もうスキ
  ー客の車は一台もなかった。
      久々で雪の中を歩き回ったので、太股の筋肉が痛くなった。またスキー場
  を急ぎ下ったため膝も痛くなった。

 〈反省〉以後、いくら慣れた所でも、もう少し余裕をもって歩くことにしたい。
     低山でも吹雪かれるとアクシデントを起こさないとも限らないから。

7)1月24日(日)
  ・天元台  山スキー
  ・植木孝
  ・山スキーのトレーニングを兼ねて行って来ました。

平成11年1月(第1回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】1月13日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、稲葉、東、小口、植木、梅原、浅川(計8人)
【議事】
  ※新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
   いよいよ20世紀最後の年が始まりました。新年を迎え、新たな目標や抱負
   を持たれている事と思います。私も今年は、また新たな気持ちで山行したい
   と思っております。また矢板岳友会のホームページも昨年以上に色々な記録
   や報告を掲載して行きたいと思いますので、どしどしアクセス頂くようお願
   いします。

山行報告
1)12月29日(火)〜31日(木)     写真有り
  ・那須  朝日岳、流石山
  ・吉野勝男、斎藤常栄、柏木宏行、東和之、植木孝、梅原浩、佐々木宏
  ・12月29日(火)矢板6:50=8:30大丸温泉8:50−10:20峰の茶屋
  10:35−11:20朝日岳11:30−13:00三斗小屋13:30−
  15:10大丸温泉(日帰り組み)
  ・吉野、斎藤さんを除く5人が先発した。今シーズンも山は雪不足のようで峰の
  茶屋まではほとんど雪がない。
    天気は快晴で那須特有の強風もなく気温も暖かい。朝日岳に向かう途中も、風
  も弱く、積雪も少なく、極端に凍った場所もなく快適に通過する。朝日岳頂上
  からの展望は素晴らしく、近くは茶臼岳、三倉山、大倉山、甲子旭岳、遠くは
  日光連山、燧ケ岳、会津駒ケ岳、磐梯山方面などの眺望を楽しむ。隠居倉へ向
  かう稜線からはさすがに積雪も多くなってくる。1時過ぎに三斗小屋に着くと
  後発の吉野、斎藤さんが峰の茶屋を越えて先に到着していた。ここで少し遅め
  の昼食を摂り、梅原、佐々木さんの2名は皆と別れて大丸温泉への帰路につい
    た。また後発隊と合流した合宿組5名は峠沢で幕営となった。

  ・12月30日(水)
    この日から天気は下り坂となり、風も強くなり、この日の降雪量は20cm程
  であった。大峠まではトレースがついていたものの、ここから先はラッセル
  (深い所で1mくらいか)となり結局、流石山まで行った所で峠沢のベースに
  戻った。あくる日更に天候が悪化する事も考えられた為、テントを撤収し「延
  命水」付近まで戻った所でテントを張った。

  ・12月31日(木)
    この日も天気は悪かったが、それ程ひどくはならず降雪量も前日並みの20cm
  ほどであった。風はかなり強くなってきていたが、今回購入したエスパースは
  軽く、若干狭いものの非常に快適であった。

2)12月30日(水)〜31日(木)
  ・那須  朝日岳  東南稜
  ・仲里健一
  ・那須合宿組みが帰ろうとした日、峠の茶屋で一人テントを張っていた仲里さん
  と出会った。朝日岳の東南稜を一人で登って来たという事であった。

3)12月25日(金)〜27日(日)
  ・八ケ岳  赤岳
  ・小口貴文とその生徒達
  ・高校の生徒達と八ケ岳に入ったが、今年は昨年以上に雪が少なかった。また天
  気も非常によく南アルプスや中央アルプスなどの眺めが素晴らしかった。また
  特に小屋は整備されており、中年の登山者が多いようであった。

4)12月28日(月)〜30日(火)
  ・奥秩父  小楢山
  ・稲葉昌弘
  ・単独で恵山付近を散策していました。夜は車に寝泊まりしましたが、山行中の
  天気は非常に良かった。

5)12月27日(日)〜30日(火)
  ・日光  白根山
  ・浅川浩三
  ・12月27日 薄曇り
    一日中薄く雲がかかり日差しは殆どありませんでしたが、遠くまで見渡せ風も
  なく登山日和でした。天狗平を少し登った所のなだらかな尾根筋に大きなテン
  トが2張りありました。どこかの学生の合宿なのでしょう。登山道は夏道通り
  にきれいにトレースされ歩き易いでした。スキーのリフトが動いていたので、
  第二リフトまで利用しました。これでかなり楽したはずなのですが荷が重かっ
  たので疲れてしまい、白根避難小屋についてからどこにも出かけませんでした。
  デポしておいた生物の食料は面白いようにコチコチに凍っていましたが無事
    でした。他の登山者は誰もいなく快適な夜を過ごすことができました。小屋の
  すぐ近くには大きなテントが3張ありました。都立大学の冬山合宿とのことで
  した。15人位の中、女性2人とか。

 ・12月28日  晴れ
  天気が良かったので早朝、ヘッドライトを付けて白根山頂に行ってみました。
  ドームを登り切ったあたりで日の出となりました。風もないので山頂でのんび
  りしていたら、元気の良い高校生が先生に引率されて7〜8人登ってきました。
  どこも氷結した場所はなかったものゝ、アイゼンなしの彼等の登山には驚きま
  した。避難小屋に戻り、ゆっくり昼食を取り、白根隠山に行ってみました。避
  難小屋から南に少し行ったところにある火口壁で、隣のテントの学生とみられ
  る若者が盛んに滑落防止の雪上訓練をしているが見えました。雪の少ない白根
  隠山頂からは、南に走る縦走トレースがみえました。翌日尾根歩きの雪上訓練
  をしていると云う学生に聞いたら、それは彼らが袈裟丸山から縦走してきたト
  レースとのことでした。元気な若者と出会えてすがすがしい気持ちになりまし
  た。膝ぐらいまでの積雪でしたが、このところしばらく降雪がなく、表面だけ
  が凍って、何処も歩きにくいところばかりでした。しばらく白根隠山頂近辺を
  散策してから下山することにしました。雨量観測所の脇を通り、一般ルートに
  出て避難小屋へ戻りました。一般ルートはどこも高校や大学生の合宿で、まる
  でハイウエーのごとくきれいにトレースされていました。避難小屋には2人の
  登山者が、小屋の中にテントを張って、歓談していました。

  ・12月29日 晴れ夕方から小雪
    昨日立ち寄った雨量観測所の周辺のきれいなシュカブラを見に、今日もまた早
  朝、ヘッドライトをつけて出かけました。モルゲンロートに染まったシュカブ
  ラは小規模なものでしたが見事でした。それから前白根山から五色山ヘ行きま
  した。五色山からの、雪に覆われた白根のドームは何時見てもきれいなもので
  す。風の当たらぬ湯元よりの斜面でのんびり朝食をとりました。トレースに従
  い少し西側に足を進めると燧岳、会津駒ヶ岳、至仏山、平岳、荒沢岳、そし
  て越後や只見の山並みが真っ白に見えました。白い峰々に見とれてからしばら
    くして五色沼に降りてみました。五色沼の北岸は雪が風に吹き飛ばされ氷が露
  出している部分が多かったので、アイゼンがきいて氷結した沼の上はとても歩
  きやすいものでした。あまり天気が良いので沼の東岸で一服しました。誰もい
  ない五色沼は白一色の静かな世界でした。避難小屋に戻って少々遅い昼食を済
  ませ、再度白根山頂に向かいました。白根山頂からの美しい夕景が目当てでし
  た。またも出発が遅れ、ドームを登り切ったあたりで夕日が赤く染まり始めた
  ので、この近辺で夕景を楽しむことにしました。この時間になると雲が次第に
  多くなり、風も強くなり少々寒くなってきました。それでも日没まで下山しま
  せんでした。残念ながらあまり美しい夕景とはなりませんでした。避難小屋に
  着いた時には、もうすっかり暗くなりヘッドライトが必要でした。
    隣のテントからは楽しそうな笑え声がきこえました。この日は避難小屋に泊ま
  る登山者は誰もいませんでした。夕食を済ませた頃には、もうすっかり曇り空
  となり小雪がちらつき始めていました。

  ・12月30日 風雪
    ラジオの天気予報によると、2〜3日山は荒れ模様となることなので、躊躇な
  しに下山することに決めました。予定は31日下山でしたが、雪も少なく山に
  少々飽きてきたので良いタイミングで天気が崩れてくれたものです。避難小屋
  近くのテント組の学生はもう2時間も前に出発していたので、大きな荷で強い
  風雪の前白根越えは、一人だとちょっとめげた気持ちになりましたが、風がそ
  れ程でもなく助かりました。前白根山を通過する頃は雪は結構激しく降ってき
  ましたが、視界があったので気持ちが楽でした。風雪の中のダケカンバ林は美
  しい霧氷に覆われていました。青空の下の霧氷でしたら文句なかったのですが。
  天狗平から少し下ったところで一人の登山者に会いました。この日のたった一
  人の登山者でした。どのような山登りをするタイプの人か分かりませんが、大
  きな荷でテント泊まりとのことでした。口数の少ない人でしたが何かテレパシ
  ーを感じる人でした。私のお気に入りの前白根山頂直下の冬季テント場を教え
  てあげました。尾根下降分岐点からは、雪が少なく縦横にクロスする木の根の
  ため、やっかいな下山となりました。スキー場に着いて今回の山行は終わりま
    した。

6)1月3日(日)〜4日(月)
  ・日光  白根山
  ・佐々木宏
  ・当日は北部山域に風雪注意報が出ていたのも知らず湯元に着くと吹雪でした。
  スキー場から上がりましたが取り付きの急登は氷結しておらず新雪が踏み固め
  られており、その意味でよく滑ります。軽アイゼンくらいは必要でした。天狗
  平付近から前白根頂上までは深い所で胸まであるラッセルです。平均しても腰
  あたりのラッセルです。前白根頂上は暴風雪で両足だけで進むのは極めて困難
  でした。避難小屋は比較的綺麗でしたがもの凄く寒いです。初めてわかりまし
  たが寒すぎるとガスコンロのガスが気化しないんですね。最初は故障かと思い
    ました。宿泊者は私一人でしたが、悪天候の中、とても心細い思いをしました。
  翌朝も暴風雪で必死の思いで下山しました。
      
7)1月2日(土)〜3日(日)
  ・那須  三斗小屋
  ・浅川浩三  他3名
  ・1月2日 薄曇り
    年末から年始にかけて山は荒れ模様とのことでしたが、2日になると季節風も
  おさまり、友人を誘っての山行でしたのでほっとしました。風の強いときの冬
  の峰の茶屋越えはいやなものですから。この冬初めての雪山行きなのか、友人
  3人は皆うきうきしている様子でした。山が荒れた割には積雪が意外と少ない
  のには驚きました。大丸のスキー場はまだオープンできないでいるみたいでし
  た。なにせ中高年の山のビギナー4人組のことですから、持ってきた装備は
  「使わねば損」の論理で、大丸を出発して間もなく、ロープウェイ山麓駅でア
  イゼンを着けました。これで冬山に来た気分に全員がなったようです。大丸か
  ら峰の茶屋まで風も殆どなかったのに、2時間ほどかかってしまいました。避
  難小屋の正面のドアは既に凍り付いて開けることができませんでした。冬季用
  の入り口から中に入り、一休みしました、剣ヶ峰の東斜面には新雪が結構吹き
  溜まっているようなので、トラバースは避けて峰越えとしました。鎖場を通り
  熊見曽根に行きました。そこでは風も無くコンロが使えたので昼食としました。
  計画では三本槍ヶ岳を往復する予定でしたが、ビギナー4人組のこと、2時間
  も予定を過ぎていたので三斗小屋へ直行することにしました。熊見曽根分岐点
  から少し下ると急に雪が深くなりました。朝のアイゼンを着けた論理で、アイ
  ゼンの上にかんじきを着けました。これで少しは楽になったようです。隠居倉
  に近づくと、樹林に霧氷の花が美しく咲いていました。薄曇りで、すっきりと
  した青空にはなりませんでしたが、茶臼岳、三本槍ヶ岳、三倉大倉山がすっか
  り雪化粧をして何時になくきれいでした。遠くは会津駒ヶ岳がぼんやり見える
  ぐらいで、とても飯豊連峰は見ることはできませんでした。三斗小屋に着いた
  のは3時半頃だったと思います。泊まりは大黒屋に予約しておきました。友人
  に三斗小屋の食事は、極めて質素であると前宣伝をしておいたためか、友人た
  ちはあれこれと酒の肴を持ち寄ってくれたので、夕食は何時にない豪華な宴会
  となりました。三斗小屋の温泉は寒さが厳しく、雪が多いときほど満足度の高
  いものとなるのが私の感触です。最近は宿泊料金も値上げされたためか、だま
  っていても部屋にストーブを入れてくれるのは、中高年の登山者にはありがた
  いものです。それにしても、あの豆炭こたつはは30年前と少しも変わらず、
    少年の頃のノスタルジーを感じました。

 ・1月3日 風雪
      昨日とはうって変わって、外は風雪となっていました。このまま下山してし
  まうのでは、せっかくの温泉の効能がもったいないと言うので、深雪の雪訓を
  しようと言う話がまとまり、裏那須をちょっぴり覗いて見ることにしました。
  なんとビギナー4人は昨日の論理がまだ頭の片隅にあったのか、アイゼンとか
  んじきを着けてフル装備で赤岩沢を往復しました。積雪は平均股位までで、胸
  までの深みは一カ所もありませんでした。夏道は殆ど分からなくなり、ルート
  ファィンディングがいよいよ面白い季節に入ったようです。帰りがけに大黒屋
    に顔を出しましたら、宿の主人が熱いお茶を出してくれました。随分グレード
  の低いお茶みたいでしたが、あんなに美味しいお茶はこんな条件のときだけ味
  わえるのでしょう。大黒屋には昨夜、30人位泊まったとのことでしたが、三
  斗小屋を往復する客が大半で、殆どの人が既に何時間も前に下山したようでし
  た。雪が朝からずっと降り続き、風もあったので先行パーティのトレースは半
  分位消えていました。
      峰の茶屋下の避難小屋は、最近殆ど手入れをしていないらしく、遂に窓ガラ
  スも割れて雪が小屋の中に吹き込んで、痛々しい有様でした。壊れかかった避
  難小屋で一服し、峰の茶屋に向かいました。風雪となっていましたが、身構え
  ていたより風は強くなく、峰の茶屋の一番風当たりの強い所でも何とか立って
  いられる位でした。しかし、友人2人が風に煽られ転がってしまったので、心
  配で彼等を見に行きました。そこまでは良かったのですが、避難小屋へ引き返
  す時に今度は私が風に煽られバランスを崩し、横倒しにされてしまいました。
    幸い分厚い手袋をしていたので、右手に軽い打撲をしたたけで3日後には痛み
  もとれました。何とも格好の悪い不覚を取ってしまいました。全員避難小屋に
  転がり込んで昼食としました。屋根が吹き飛ばされんばかりの大げさな風の音
  を聞きながら、先ほどのアクシデントが話の肴となり、ウイスキーのお湯割り
  が格別なものとなりました。避難小屋からは、ビギナー4人組は強風訓練を楽
  しむ年齢でもないので、登山道を下らず強風をさけて直接ミヨバン沢に降りま
  した。少しガレバは歩きにくいでしたが、50mも下ると風は弱くなりました。
    しかしミヨバン沢に沿った林道は以外と雪が深く、膝から股位のラッセルとな
  り汗をかかされました。おまけに昨日の論理は全員忘れて、ツボ足歩きとなっ
  たのは一体どうした心境の変化だったのでしょう。大丸に着いて、いつもの大
  丸ガーデンでの風呂前の一杯は楽しいものでした。
     〈反省〉
    正統派登山家諸氏から見ると、随分堕落した山行をしていると思われるかも知
  れませんので、少々反省しています。これからは真面目な登山を御指導願いま
  す。スミマセン

8)1月5日(火)
  ・那須  茶臼岳  姥ヶ平
  ・浅川浩三(単独)
 ・晴れ、弱風
      朝起きたら、天気予報通り天気がよく風もあまりないようでしたので、那須
  の茶臼岳に行って来ました。夕日に映える岩氷を見るのが目的でした。大丸を
  出発したのは9時頃だったと思います。先行者のしっかりとしたトレースがあ
  ったので、楽に峰の茶に着くことができました。1月3日以来、少しは降雪が
  あったとみえ、いくぶん雪が増えているようでした。那須の積雪の目安を、登
  山口にある鳥居の雪の埋もれ具合で判断している私には、まだまだ例年より雪
  が少ない感じでした。
    峰の茶屋で小休止して、牛ヶ首に行きました。茶臼岳西峰の岩氷が紺碧の空
  に白く輝いていました。しかし岩峰下部のガレバには殆ど雪が付いてなく、迫
  力が足りませんでした。牛ヶ首から南月山へは、少人数のトレースがありまし
  た。このトレースを辿り少し先に行ってみると、この時期としては思いの外雪
  が堅くしまっていました。連日の強風のためだったのでしょうか。牛ヶ首から
  姥ヶ平に下って見ると、トレースは全くありませんでした。短い距離で、積雪
  もそれ程ではないと思い、かんじきを持ってこなかったのが悔やまれました。
    姥ヶ平のベンチ付近は強風のためか、まだ地肌が露出している部分もあり、歩
  きやすい部分も多少ありました。
    瓢箪池へは雪に埋もれた木道を探しながら進みました。木道を外すと腰までも
  ぐり、やっかいでした。瓢箪池の3分の1位はまだ雪に埋もれてなく、池の氷
  の上に辿り着いたときはほっとしました。姥平は私の好きな場所の一つです。
  好きなわけは、初夏から初秋にかけての花々、秋の紅葉、そして夕日に佇む雪
  の茶臼、それらは自然の織りなす空しさを、時折垣間見させてくれるからです。
  瓢箪池から先は、ハイマツが雪の重みで適度に沈み、ツボ足でも以外と歩きや
  すいものでした。あちこち噴煙の吹き出す、西に落ち込む尾根を辿り登山道に
  出ました。
     今日の最大の目当てである茶臼岳山頂への登山道沿いの岩氷は、まだあまり
  大きく成長していませんでした。
    成長していないばかりか雪混じりで、触るとすぐ崩れてしまうようなものでし
  た。あの堅くて巨大な岩氷に成長するにはもう少々時間がか かりそうでした。
  しかし、夕日に照らされた岩氷は何時見てもドラマがあり感動ものです。今回
  も規模が小さな岩氷でしたが、 夕日が西の山並みに沈む直前、岩氷はオレンジ
  色から赤く、そしてフィナーレはピンク色に染まり、何時とはなしに夕闇へと
  色褪せていきました。美しい岩氷に出会えるのは一年に一、二度のチャンスし
  かないのは残念です。
      日没後、峰の茶屋避難小屋で暖かいラーメンでも作って、ゆっくりと星空で
  も眺めながら下山したかったのですが、明日から仕事が始まるので急ぎ下山し
  ました。意外なほど近くに、白河の町明りがチカチカと見えました。急いで下
  ったためか、ロープウェイ山麓駅まではヘッドライトは不要でした。今回は、
  美しい夕景の代償として下山が遅くなり、大丸温泉に入ることができませんで
  した。
   〈自問自答〉
    今回の山行は酒を一滴も飲まず、真面目であったはず、でも少し夜遊びしてし
  まったかな。

9)1月10日(日)
  ・小田代ヶ原
  ・浅川浩三(単独)
 ・小雪
      ここ4、5日強い寒波で、裏日本海側は随分雪が降っているということなの
  で、小田代ヶ原もある程度の降雪があったろうと期待していました。しかし、
  以外と雪は少ないものでした。強い寒波が来ている時は標高が低いとは云え、
  那須も日光の山も登山には不向きなので、小田代ヶ原に行って来ました。山行
  ではなく、ハイキングかも知れませんが、取りあえず報告します。
   昨年の夏から秋にかけ随分雨がふったため、5年ぶりとかで小田代ヶ原の一
  部が沼と化し、随分メディアを賑わしました。栃木県人としては捨て置けない
  と思い、昨年11月に、沼が氷結する前に行って見ました。それ以来、気にし
  ていたのですが行かず終いになっていました。小田代ヶ原は尾瀬ヶ原と並んで
  人が多くても、あの朝の雰囲気に誘われて、つい人の多さを忘れ足を向けてし
  まうことがあります。今回は、何処にも行けないと云う理由はありましたが、
  雪煙が舞う中の、あの孤高な白樺を思い浮かべ、雪原を散策したくなり出かけ
    てみました。戦場ヶ原に着くと、思っていた通りそれ程の積雪はありませんで
  した。ササはまだ雪に埋もれていませんでした。赤沼茶屋前の駐車場に車を置
  いて出かけました。赤沼茶屋裏の駐車場は除雪をしていませんでしたが、まだ
  車が入れる程度の積雪でした。湯川沿いに下り、石楠花橋から車道を通って小
  田代ケ原に向かうことにしました。雪はそれ程強く降っていませんでしたが、
  終始止むことはありませんでした。車道を歩いて行くと、ミズナラの原生林の
  幹や枝に雪が付き、オブジェの空間がどこまでも広がっていました。また、林
    床に視線を変えると、ササの葉に結晶の形が壊れぬままそっと乗せた様な新雪
  が目に浸み入りました。原生林の中は何時でも気持ちが良いものです。小田代
  ヶ原に近づくに従い、積雪はどんどん深くなってきました。自然条件とは不思
  議なものです。たったこれだけの距離を移動しただけなのに、雪の量が全然違
  うのですから。
     小田代ヶ原西岸の休憩所で小休止しました。お茶を飲んで休んでいると若い
  カップルがやって来ました。
  私と同じく気ままなの散策とのことでした。若者と、こんな雪の日に出会えて
  嬉しくなりました。それから右回りで小田代ヶ原を一周しました。ササはほぼ
  雪に埋もれていました。しかし雪は降ったばかりで、ササの原に足を踏み入れ
  ると地面まで足底が着いているようでした。もうこの程度雪があれば、木道を
  少し外しても良いのではないかと思い、ササ原をショートカットしましたが雪
  が軽いためか、思いの外歩き易いものでした。唐松と白樺が点在した雪降る雪
  原は、何時来ても心惹かれるものがあります。ここに風があり雪煙が加われば、
    私の期待した満点の風景となったのですが、天はなかなか二物を与えてくれま
  せん。雪はいつまでも静かに降り続いていました。
      帰りは車道に戻らず、戦場ヶ原展望台経由で赤沼茶屋駐車場に戻りました。
  途中、大きなミズナラの倒木に腰を掛け、コーヒータイムとしました。あたり
  には誰もいませんでした。雪が静かに降りつづき、時がゆっくりと過ぎて行き
  ました。幾つまでこんなことができるのかと、ふと脳裏を過ぎりました。
   車のなで腕時計を見たら、三時半を過ぎていました。出発は11時半頃だっ
  たので、4時間程度の散策となりました。

10)1月10日(日)
  ・筑波山
  ・梅原浩とその奥さん
  ・矢板6:20=8:00鳥居下8:15−8:30筑波神社−10:05男体山
  10:30−10:45女体山10:55−12:10筑波神社−12:20
  鳥居下12:35=14:10矢板
  ・昨年に引き続き今年も初登りが筑波山となった。前日からの寒波が日本列島を
  覆い、典型的な冬型の気圧配置となり、筑波山にも積雪があるかなと期待?し
  ていたが、全くなく日だまりではぽかぽか気分の山行であった。
    一方、矢板では前日から高原山で雪が降り続いており同じ関東で天候の違いを
  感じさせられた。しかし、天気は非常に良かったので富士山がとてもきれいに
  見えたのが印象的であった。(新宿の高層ビル群もよく見えた。)

11)再入会
  ・今回から浅川浩三さんが岳友会に再入会されました。浅川さんは昭和44年5月
  8日に矢板岳友会が発会した時のメンバーです。これからもどうぞよろしくお願
  いします。

平成10年12月(第2回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】12月16日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、柏木、東、小口、仲里、佐藤(一)、植木、有沢、梅原、和久井
    松井、高橋(紀)、久保(計14人)
【議事】
  ※自宅の前の道路から表通りを左に回ると、冠雪した男体山と日光連山の堂々たる
   姿が朝日に映えます。朝晩の冷え込みも一段と厳しくなり霜が降りたり、水たま
   りに氷がはったりする事もしばしばです。又師走もいよいよ押し迫り何やかやと
   忙しい毎日ですが忘年会などでの飲み過ぎなどには充分気を付けて下さい。
   今年最後の報告です。・・・皆様よいお年をお迎え下さい。

山行報告
1)12月5日(日)  写真あり
  ・忘年会(小林会長宅)
  ・小林充、吉野勝男、池田公夫、齋藤常栄、渡辺貞行、富永哲夫、稲葉昌弘、柏木宏行
  小口貴文、佐藤一博、植木孝、有沢朱美、梅原浩、野沢豊、松井順和、和久井信孝、
  佐藤有紀、高橋紀子(計18名)
  ・撮影:植木孝
  ・今日は待ちに待った岳友会の忘年会です。今年は小林会長の自宅をお借りし、料理を
  各自1品持参という形で実施しました。例年通り小林会長のあいさつで開会し、乾杯
  の音頭はやはりベテランの吉野さんでした。
    宴会が始まってまもなく、小林会長と蓮実先生が「岳連の50周年記念式典」で表彰
  されたという喜ばしい報告がありました。(また有沢さんが優秀選手として表彰され
  ました。)今年もこのようにおめでた続きの中で、お酒はもちろん「富川酒造」の日
  本酒がメインでしたが、中にはビール党がいるという事で缶ビールもどっさり用意さ
  れていました。更に西表島からは岳友会の高橋さんが忘年会の為に「泡盛」を送って
  下さいました。とてもおいしく(本当はきつーーーい)頂きました。高橋さんどうも
  ありがとうございました。
    みんなが持ちよったごちそうを食べながら夜の更けるのも忘れ、飲みながら、語り合
  いながら、笑いながら楽しい一晩をすごせました。みなさまご苦労様でした。今度は
  新年会を楽しみにしています。また冬の間も本業(?)である山行を積極的に行ない
  ましょう。

2)12月12日(土)
  ・日光白根山  前白根山  奥白根山
  ・植木孝、稲葉昌弘、佐藤一博
  ・湯元5:30−スキー場−天狗平−前白根山−非難小屋−11:30奥白根山−
  前白根山−16:00湯元
  ・朝から非常にいい天気で風もなく、絶好の登山日和でした。この日はスキー場のオー
  プンの日でしたが雪は少なく、人工降雪機がフル稼動していました。積雪量は30
  cm位で深い所でも膝くらいでしたが思ったよりも時間は掛かりました。稜線にでる
  とさすがに風も強くなりましたが暖かい一日でした。奥白根山の登りは凍っていてア
  イゼンを着けましたが積雪はあまりありませんでした。奥白根山山頂からは遠くは北
  アルプスから富士山、南アルプス、八ケ岳から浅間山方面まで素晴らしい眺望を得る
  事ができました。長時間歩き最高の雪山訓練でした。
  
3)12月13日(日)
  ・那須朝日岳
  ・久保周二
  ・単独で久しぶりに那須の朝日岳にいきました。当日は天気は非常によかったが積雪は
  あまりありませんでした。登山道は鳥居の上方面がかなり整備され様変わりしていま
  した。峰の茶屋の非難小屋には非常に多くの人々が休息していましたが、風の強い那
  須においては本当に極楽です。

4)12月12日(土)〜13日(日)
  ・那須茶臼岳
  ・小口貴文とその生徒達
  ・冬山訓練(アイゼンをはいて歩くなど)を目的に、大丸温泉にテントを張り、茶臼岳
  に行きました。大丸温泉のテント場では風が強くてテントが吹き飛ばされそうになり
  本当に困りました。また峰の茶屋から上へは凍っていてアイゼンが必要で非常にいい
  訓練になりました。今年はみんな冬山に意欲を出しているのでこれからもどんどん行
  きましょう。

平成10年12月(第1回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】12月2日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、稲葉、柏木、東、小口、仲里、佐藤(一)、植木、有沢、梅原、野沢、松井
    高橋(紀)、佐藤(有)(計14人)
【議事】
   ※今日の夕方にみぞれまじりの白いモノが矢板でもちらつきました。朝晩の冷え込みも一
     と厳しくなり、時々高原山の山頂(釈迦ケ岳)も白く見える今日この頃です。暦の上で
     も師走に入り、今週は待ちに待った忘年会を実施します。例会の参加者もいつになく増
     えた一日でした。

山行報告

1)11月23日(祝)   写真あり

・那須 大白森山(1656m)小白森山(1563m)


  ・稲葉昌弘、柏木宏行、植木孝、有沢朱美、梅原浩
  ・コース:矢板(4:10)=(6:40)甲子峠下(7:00)−(7:20)甲子峠(7:25)
            −(8:20)大白森山(8:45)−(10:25)小白森山(11:10)−
           (12:30)分岐(12:45)−(13:05)甲子峠−(13:20)峠下(車の所)
  ・記録/報告:植木孝
  ・撮影:梅原浩
  ・植木@今シーズン初の雪の訓練、です。 
    11月23日朝4:00に集まった柏木・稲葉・梅原・有沢・植木の5人で雪山訓練に行ってきま
    した。柏木さんが「ポータブルのカーナビ」を買ったのでそれを見ながら移動しましたが
    案の上、道を間違えてしまいました。
    当初は大倉山と三倉山を大峠から行く予定でしたが、そんなわけで、甲子峠からの大白森
    山と小白森山に行くことになりました。
    歩きはじめの7:00ごろは気温が2℃ぐらいと寒かったんですが、大白森山の頂上についたと
    きには、体があったまっているからか寒さは感じませんでした。
    天気がよくて、風も弱く、とてもよいコンディションでした。えがったです。有沢さんが
    持ってきてくれた「とうふ揚げ」がとてもおいしかったです。それと、梅原さんが持って
    きてくれた「オールド小びん」もよかったです。
    はじめは近くの山しか見えませんでしたが、帰るころには北は猪苗代湖と磐梯山のスキー
    場が、西は会津駒や燧ケ岳、南は三本槍は大倉三倉、何といってもピラミダルな旭岳がよ
    く見えました。この旭岳には夏道は通っていないので、「雪稜を歩くのだ。」と稲葉さん
    に教えてもらい、「そうなのかぁ」と思った植木でありました。ひそかに「谷川岳の東尾
    根」をねらうのでありました。
    冬山は久しぶりなので少し緊張しましたが、深いところでも膝くらいの雪だったし何とい
    っても天気が良かったのでとてもよい山行になりました。またみんなで行きましょう。
    そして、冬山の技量を伸ばしましょう。

2)11月14日(土)
  ・高原山  釈迦ケ岳  鶏頂山  西平岳
  ・植木孝、野沢豊
  ・塩谷町の写真サークルの方が整備された、尚仁沢から南面を釈迦ケ岳へ登り西平岳を周回
    するコースを選びました。釈迦ケ岳から鶏頂山へ行きましたが、明神岳へ行くコースへ行
    こうと思いましたが時間の関係上、やめにしました。笹は刈られていて全く問題はなさそ
    うです。釈迦ケ岳に戻って西平岳へ行く周回コースは
    笹が幅広くしっかりと刈り込んでありよく整備されているようです。皆さんどんどん利用
    して下さい。

3)11月14日(土)〜16日(月)
  ・関東大会  奥多摩  三頭山〜御前山
  ・小口貴文
  ・高校山岳部の関東大会に引率者として参加しました。

4)11月22日(土)
  ・大平山チャレンジ登山競争
  ・小口貴文
  ・高校山岳部の監督として参加しました。

平成10年11月(第2回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】11月19日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、稲葉、柏木、久保、佐藤(一)、植木、有沢、梅原、野沢(計10人)
【議事】
  ※皆さんはしし座流星群を見られたでしょうか?あちこちでにわか天文家などもでて岳友会
   でも話題になりましたが、ちまたでは日一日と寒くなり栃木はもう冬の装いです。皆様風
   邪などをひかれませぬよう・・。

山行報告
1)10月24日(土)〜27日(火)  前回の続編です。
  ・神奈川ゆめ国体秋季大会   秦野市(丹沢周辺)
  ・選手:有沢朱美(登攀:6位、縦走:10位、踏査:3位・・・総合6位)
  ・前回の続きですが、有沢さんも国体が終わってやっと開放されたようです。以下は例会での
  本人の弁。

  『今回は賞状を1枚貰えればいい。と考えていたので、初日の登攀競技で6位に入った時は
  既に目標を達成し、みんなでおおはしゃぎ。ぐっときらくな気分になりました。2日目の縦
  走競技は10位でしたが、今年から競技方法が変わり、3種目に3人中2人が出場する方式
  になった為、縦走はまるでマラソンランナー、登攀はクライマーと専門家してしまい、ただ
  の競技(順位を競うだけ)になってしまった感じがあり寂しかった。いわゆる山屋さんとし
  てでたのは長野と栃木と・・・と数えるほどしかいなかった。3日目の踏査は有沢さんがこ
  れまでに何回も丹沢入りをして準備をしてきただけの成果があり、堂々の3位!但し本人に
  とっては受験をした頃のドキドキ気分で結果がでるまではものすごく緊張しました。』

    この後、手にした3枚の賞状をみんなに披露し、全員から祝福の拍手!拍手!  この後、来
  年の話がでましたが本人は『もう引退したい!』の思いが強い様です。『熊本(来年の開催
  地)まではちょっと応援には行けないなあ』『1枚の賞状を熊本国体に変えといたら・・・』
  とは周りの男性陣の声・・・。あらためて、本当に3日間ご苦労様でした。またおめでとう
  ございました!

2)11月7日(土)〜8日(日)
            写真はクリックすると拡大できます

・高原山の笹刈り   写真あり

  ・11月7日(土)齋藤常栄、東和之、稲葉昌弘、久保周二、梅原浩
  ・大間々台に8時30分に5人が集合し目的地を目指します。最低のコルを少し超えた当たり
  までは刈り払いが進んでおり、ここから草刈り機2台をフル稼動して刈り払いを行なってい
  きます。この日は大間々台より上は完全にガスの中でしたが、作業を始める頃には日も指し
  てきました。最も笹がひどい急登の手前まで刈り払いを済ませ、本日は作業終了。午後3時
  過ぎに大間々台に戻りました。
  ・11月7日(土)夜  小林充、池田公夫、吉野勝男、東和之、佐藤一博、佐々木宏、梅原浩
  ・明日、2日目の笹刈りのお天気祭りも兼ねて7人で飲み会・・・きのこの一杯入った煮込み
  うどんやつまみなどなどを食べて、飲んで就寝・・・・。
  ・11月8日(日)小林充、池田公夫、漆原君雄、植木孝、佐藤一博、野沢豊、梅原浩、佐々
  木宏
  ・小間々台に8時集合。今日は草刈り機は4台と昨日の2倍・・・。しかし目的地は昨日より
  遠い。天気は快晴・・・。急登の手前付近から草刈り機4台がフル稼動してどんどん笹を刈
  っていきます。笹の伸びが早い所は、広め(2mくらい)に刈込みました。今回は釈迦ケ岳
  の頂上まで笹刈りを済ませたので、大間々台に着いたのは夕方の5時前でかなり薄暗くなっ
  ていました。今までの中では一番ハードであったが満足でした。
    ご苦労様でした。


平成10年11月(第1回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】11月4日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、小口、稲葉、佐藤(一)、植木、梅原、野沢(計8人)
【議事】
   ※日一日と寒くなりますが、今年の紅葉は10月があったかかったせいか、今一のようでした。
山行報告
1)10月3日(土)
  ・那須  茶臼岳から姥平
  ・稲葉昌弘
  ・紅葉を求めて、那須に行きました。てっぺんの方は紅く成っていましたがまだ若干早いという
  感じでした。
    茶臼岳から姥平を歩きました。
    
2)10月3日(土)〜5日(月)
  ・福島  安達太良山
  ・小口貴文とその生徒達
  ・高体連の大会でした。

3)10月24日(土)〜27日(火)  

神奈川ゆめ国体秋季大会  写真有り

  ・神奈川ゆめ国体秋季大会   秦野市(丹沢周辺)
  ・選手:有沢朱美(登攀:6位、縦走:10位、踏査:3位・・・総合6位)
  ・応援団:東和之、柏木宏行、佐藤一博、高橋紀子(11月24日と25日)小林充、印南睦美、
      水上雅之
  ・有沢さんが出場する登攀競技の前日から東、柏木、佐藤、高橋さんの4名は矢板をでたが、土

  曜日は朝から生憎天気が悪かった為に、丹沢を歩くのはやめにし早々とキャンプインしました。

  あくる日曜日は絶好の登攀日和となり、当日早朝、矢板からは小林会長と印南さん(いつも応

  援にいっています。)が、静岡からは水上さんが応援に駆けつけ、矢板岳友会としては7名の

  大応援団(?)となりました。この日の登攀コースは完登者がたったの3名という超難しい設

  定で出だしで落下する人もいたが2人共健闘し、堂々6位に入賞した。また翌日の縦走競技で

  は10位と順位を下げたが、有沢さんがコース付けしたという最終日の踏査競技(栃木のお家

  芸)では堂々の3位に食い込み、総合成績でも6位入賞という立派な成績を収める事ができま

  した。(何だが有沢さんがどんどん別世界の人に成って行くようだとは会の男性陣の声・・・)

    本当に3日間ご苦労様でした。また数々の入賞!  おめでとうございます!

4)10月31日(土)
  ・那須  茶臼岳から朝日岳
  ・野沢豊
  ・紅葉前線も一軒茶屋付近まで降りてきて頂上はもうすぐ冬を迎える準備に入っていますが、そ

  んな中那須を茶臼から朝日まで歩きました。そんな中での一コマ(私は先週の土曜日(10/31で

  すよネ)、那須岳にいましたが、そこは人だらけで(100人位いたかな?特に峰の茶屋)私が

  知る限り那須でそんなに人を観た事は無いのですが、そんな時池上さんを発見!声を掛けよう

  と思った時には見失ってしまったのですが、あれって幻だったんですね。当日の那須岳(峰の

  茶屋〜朝日・茶臼)は風が強く、所々立っていられない程でしたが、なにが私に池上さんの姿

  を見せたのでしょう?・・・・)   何でしょう???

  【注:当日私は妻と妙義山に登っていて、岩場で悪戦苦闘をしていました。・・・池上】

5)10月31日(土)〜11月1日(日)
  ・今市クライミングボード
  ・小口貴文
  ・山岳C級指導員の資格をとる為に、今スポのクライミングボードに行っています。実は東さん

  も同じ資格をとりに行っているそうです。(後で聞いた話、東さんは仕事柄進められて行って

  いるようです。そういえば小口さんも仕事柄という事になりそうですね・・・)

平成10年10月(第2回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】10月21日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、東、佐藤(一)、植木、柏木、梅原、高橋(計8人)
【議事】
   ※日光の男体山で今日、初雪を観測しました。ここ数日間で急に冷え込みが厳しくなり、今回
     の例会でも今年初めて石油ストーブをつけました。雨も例年になく多く降り、台風や集中豪
     雨などの被害も多くでています。

@山行報告
1)9月6日(日)〜9月13日(日) ・韓国 自転車の旅  (写真あり)  

  ・柏木宏行
  ・9/6ソウル−−−9/7ピョンテク市−−−9/8インサン−−−9/9チョンジュ市−−−
    9/10ハドン−−−9/11マサン市−−−9/12プサン−−−9/13JPN(栃木・石橋)
  ・9/6に単身でソウル入りし、自転車で南下(宿泊地は上記の通り)。安宿を探して、文字通
    り地元の人と触れ合いながら9/12には最終目的地であるプサンに到着する事ができました。
    途中色々とつらいこともありましたが、今から思えば最高の『韓国自転車ツアー』でした。
    ちなみに往復の運賃が5.5万円と現地での宿泊費ほかの支出が2.5万円という事で、格安の
    旅行をする事ができました。
    
2)10月10日(土)
  ・福島の山  安達太良山
  ・小林充と奥さん
  ・紅葉をたずねて、福島県の安達太良山に行ってきました。紅葉にはまだ早く残念でしたが、天
    気は最高の秋晴れで『千恵子抄』にでてくる『東京には本当の空がないという・・・』、まさ
    に本当の空を見る事ができました。

3)10月10日(土)
  ・奥鬼怒沼  塩谷町民ハイク
  ・植木孝他32人
  ・当日は朝から天気がよく『飯豊に行っている奴等いいなあ』などと思いながらでかけた。歩き
    出しは夫婦淵8時で日光沢を10時、そこから登りはゆっくり2時間かけて鬼怒沼に到着した。
    景色は草紅葉が最高であった。またテレフォンカードを2枚ゲットできて合計が9枚になった。

4)10月10日(土)
  ・高原山  釈迦ケ岳
  ・梅原浩
  ・矢板6:20−−−7:05大間々台7:15−−−7:55八海山神社7:58−−−
  9:15釈迦ケ岳頂上9:40−−−11:25
  ・笹刈りの下見を兼ねて大間々台から釈迦ケ岳を歩きました。大間々台に着いた時は車1台もなく
  朝からの雨で文字通り露払いをしながら、胸まで露に濡れて歩きました。笹の伸びは剣ケ峰と釈
  迦ケ岳の中間点の急登の手前付近が最もひどかったが、急登部には小林さんがトラロープを張っ
  てくれたため非常に登りやすくなっていた。行きは1人だったが帰りに5人の単独行の人と出会
  い、剣ケ峰までは6組みの家族連れとすれ違った。大間々台に戻った時は車も20台程度に増え
  ており若干早めの紅葉ではありましたが、紅葉を求め、山に登る人が増えています。尚8月の大
  雨で泉からの道路は完全に閉鎖されていますが、長井から寺山ダム、県民の森を過ぎて八方ケ原
  に入る事ができます。(距離的には若干遠くなります。)

5)10月19日(月)
  ・会津駒ヶ岳
  ・佐藤一博
  ・3ケ月ぶりの山登り(この間に結婚しました。)で会津駒ヶ岳に行ってきました。当日は汗ばむ
  ような天気で半袖で充分でしたが、水場から下付近では紅葉を楽しめました。またそれから上で
  は草っ葉になっていました。下りは思わずムキになって、1時間で下山しましたが、その影響が
  でていまも筋肉痛(年をとりました。)で困っています。帰りには『カドヤ』で新ソバを食べ、
  久し振りの山行を満喫することができました。
 

平成10年10月(第1回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】10月7日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】池田、東、佐藤(一)、仲里、梅原、野沢(計6人)
【議事】
   ※今回の例会参加者は6人と、過去最低の人数になってしまいました。秋は皆さんいろいろと
   忙しいのでしょうが、 秋から冬への季節の移り変わりと同じく、 何だかさみしくなってくる
   今日この頃です。

山行報告
1)9月20日(日)
  ・北の山  栗駒山  市民登山教室  写真あり
  ・コース  いわかがみ平−−東栗駒山−−栗駒山−−昭和湖−−須川温泉(半分はこの逆コース)
  ・岳友会(池田公夫、吉野勝男、富永哲夫、斎藤常栄、東和之、稲葉昌弘、久保周二、佐藤祐司
    梅原浩、           花井利章、薄井眞左子、高橋紀子、佐藤有紀・・・13人)
    市民登山参加者・・・50人、  合計63人
  ・午前4時20分に矢板市役所前に集合し、バス2台に別れて乗車する。今回は須川方面からと
    いわかがみ平方面の2ヶ所に半々に別れて、別々に登りそれぞれ逆側に下りる方式をとった。
    従って短時間ながらも縦走の雰囲気を味わえ参加者からは非常に好評であった。
    いわかがみ平コースは、非難小屋から数10分は笹やぶと低木で眺望の聞かない樹林帯を登る。
    しばらくしてここを抜けると、沢筋にでる。ここから尾根道を東栗駒山へと登るが、目の前に
    は栗駒山からの裾野
    が大きく広がり、 山スキーですべり下りる楽しさなどを想像させてくれる。 当日は紅葉には
    少し早かったが10月上旬頃には素晴らしい景色が楽しめるものと思われる。
    栗駒山山頂でお昼を摂ったが、 当日は多くのハイカー達が登ってきており、 この山の人気の
    高さを感じた
    下りは色ずき始めた草紅葉を楽しみながら、 昭和湖、 地獄谷、浄土平を経て須川温泉に下山
    したが、天気にも恵まれ、変化ある景色を楽しみながら初秋の山歩きを堪能できた。
    (参加者談)
    
2)10月3日(土)
  ・尾瀬  燧ケ岳
  ・小林充
  ・紅葉をたずねて、尾瀬、燧ケ岳に行ってきました。この日は朝から快晴で、久し振りに秋晴れ
    の中の山登りを楽しみました。

3)10月3日(土)
  ・吾妻連峰  西吾妻山
  ・池田公夫他二人
  ・月山に行く予定で友人2人と朝早く出掛けたが、途中で予定を変更し、米沢から天元台のロー
    プウェイを使って西吾妻山に行く事にする。紅葉には少し早かったが、天気は快晴で他の2人
    も満足そうでした。来年の登山教室にはこのコースを取り入れたい。

4)10月3日(土)
  ・会津  蒲生岳 写真あり
  ・矢板6:00−9:00蒲生岳駐車場9:15−10:45蒲生岳頂上12:15−13:45蒲生
    岳駐車場
  ・吉野勝男、斎藤常栄、梅原浩、本間夫妻、板山夫妻(市民登山教室)
  ・会津のマッターホルンの名で知られる『蒲生岳』に岳友会の〇飲みトリオと市民登山教室の常
    連である本間、板山夫妻の計7名で登りました。標高こそ低いものの、近くから見る蒲生岳は
    かなり急峻な山容を見せています。  当日は朝から雲一つない晴天に恵まれ、頂上まで1時間
    30分と短時間ではありましたが、岩場なども有り結構楽しませてくれました。  頂上からは
    北方面に御神楽岳、西方面には守門岳、南方面には朝日岳、東方面には志津倉岳と360°の
    展望に恵まれ、 また本間さん特製の 『煮込みうどん』とビールなどなどを腹一杯食べ(飲み)
    のんびりとした時間を過ごす事ができました。秋山というよりも、残暑の山という感じもしま
    したが、温泉で汗を流しビールやお酒を頂いて気持ちよく帰路に着きました。

5)10月3日(土)
  ・今市クライミングボードフェスティバル
  ・有沢朱美
  ・女子Aクラスで有沢さんが見事優勝されました。(10月7日の下野新聞に写真も載っています。)
    また、 今月末(10月22日から25日)に開催される秋季国体 『かながわゆめ国体』に成年女子
    選手として出場される予定です。広島、大阪についで3年連続の出場となりますが、皆さん
   『丹沢』へ応援に行きましょう。

平成10年9月(第2回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】9月16日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、稲葉、東、仲里、花井、梅原、野沢、松井、和久井(計10人)
【議事】
山行報告
1)9月15日(祝)
  ・栗駒山  市民登山教室偵察 写真有り
  ・斎藤常栄、植木孝、高橋紀子、梅原浩
  ・午前4時に岳友会事務所に集合し、まだ真っ暗な矢板を後にした。台風5号の影響で西那須野は雨で
    あったが、福島県に入る頃には分厚い雨雲を突き抜け、宮城に入った頃には青空となった。東栗駒山
    から、栗駒山へ回るコースを選んだが、少しずつ草紅葉が色付き初めていた。今月末頃には、素晴ら
    しい紅葉を見せてくれるものと思われる。下山後は駒の湯で汗を流し久し振りに仙台の『魚しげ』に
    行き、うまい酒と海の幸に、満足度100%の山行であった。

2)9月13日(日)
  ・四阿山(あずまやさん)
  ・稲葉昌弘と奥さん
  ・日本100名山の一つ、あずまやさんに行ってきました。長野自動車道ができてからは便利になり、
    当日は快晴で、人手も多かった。

平成10年9月(第1回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】9月9日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、稲葉、植木、大谷、佐藤(一)、花井、高橋(紀)、佐藤(有)(計9人)
【議事】
山行報告
1)7月19日(土)
  ・新潟の山  末大ケ岳
  ・稲葉昌弘

2)7月25日(土)〜28日(火)
  ・北アルプス穂高岳
  ・涸沢−奥穂高岳−前穂高岳−岳沢
  ・稲葉昌弘
  ・涸沢から穂高に登ってきました。特に奥穂高岳の登りは子供達で数珠つなぎとなり大変でした。

3)8月15日(土)
  ・高原山
  ・稲葉昌弘
  ・大間々台から登りましたが、釈迦ケ岳の少し手前のロープを張った場所では、みやこザサがかなり
    深くなっていました。また釈迦ケ岳から西平岳へのルートもかなりはっきりとしていますが、中岳
    への登りのみは不鮮明だそうです。

【注意】8月下旬に那須に降った大雨で、八方ケ原にも900mm近い雨が降りその被害がでています。
        大間々台へ向かう道で、従来、泉地区から矢板カントリークラブ横を通る道はNHKの中継所
        付近で道路が崩壊し、通行できません。鳥羽の湯から県民の森に行く道も途中、不通となって
        います。現在、通れる道は、長井地区から寺山ダムを通り、県民の森を経て、大間々台に行く
        コースのみとなっていますのでご注意下さい。詳しくは、市の観光課などにお問い合わせ下さ
        い。

4)8月18日(火)〜20日(木)
  ・北海道  大雪山(旭岳、黒岳、白雲岳、赤岳)
  ・花井利彰

5)8月22日(土)〜23日(日)
  ・小遠見山
  ・池田公夫

6)9月6日(日)
  ・谷川岳(天神尾根−土樽)
  ・植木孝、高橋紀子
  ・8月下旬の集中豪雨で関東、東北の山々はかなりの影響を受けたようで、谷川岳も至る所で谷や崖が
    崩れている様です。事前に確認をしてから登るのがいいようです。

平成10年8月(第2回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】8月19日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】池田、柏木、小口、東、植木、佐藤(一)、梅原、和久井、高橋(紀)、佐藤(有)
   (計10人)

山行報告
1)8月12日(水)〜15日(土)

  ・飯豊連峰縦走   写真あり

  ・飯豊連峰縦走  川入−三国岳−飯豊本山−御西岳−烏帽子岳−梅花皮岳−北股岳−飯豊山荘
  ・植木孝、柏木宏行、東和之、高橋紀子、梅原浩
  ・前日の豪雨で林道が崩壊し、通行止めとなった13日朝、川入りを出発した。登り始めは雨が
    強まり、このまま登るのか躊躇した場面もあったが、稜線にでる頃には雨もやみ視界も開けて
    来た。2日目もややガスの中出発したが、飯豊本山を過ぎてからは夏空が戻り、山並みも見渡
    せるまでになった。3日目は朝から好天で下界のぐずついた天気とは逆に、青空に恵まれた。
    雪渓はほとんど消えてはいたものの、タカネマツムシソウを始めとし、トリカブト、タテヤマ
    リンドウなどのブルー系の花々の他、至る所で花々の群生が見られ素晴らしい夏山であった。

2)8月10日(月)
  ・出羽三山  月山
  ・植木孝
  ・一人で月山に行ってきました。本当は西吾妻の天元台に行くつもりでしたが、天候が悪かった
    為に思い切って足を伸ばして見ました。天気の方は見事当たって快晴でしたが、都合により、
    牛ケ首までで帰ってきました。

3)8月14日(金)〜15日(土)
  ・松木沢のルート開拓   
  ・小口貴文、仲里健一、和久井信孝、松井順和、沼野井
  ・本当ならば谷川岳へ行く予定でしたが、天候が悪く登攀は無理と考えて、松木沢のルート開拓
    に行ってきました。小雨の中でのルート作りで前回とはまた違ったルートを取りましたが午後
    からは雨も強くなったので中断しました。

4)7月29日(水)〜8月4日(火)
  ・北アルプス  新表銀座(槍ケ岳他)
  ・コース:三俣−蝶ケ岳−常念岳−大天井岳−東鎌尾根−槍ケ岳−槍沢−上高地
  ・小口貴文他6名
  ・安曇野の三俣方面から入山しました。常念岳の登り3時間は結構ハードだったが、前半は天候
    も良く快適な山行だった。槍ケ岳に近づくにつれ天候が悪くなり、槍の肩の小屋で一日停滞し
    たが完全に回復する見込みがなかったので、雨が小止みになった時を見計らい、槍ケ岳頂上に
    登り、槍沢を下って上高地に下山した。

5)8月6日(木)〜13日(木)
  ・中国  桂林(雲南省)
  ・小口貴文
  ・中国、桂林に行ってきました。お土産も一杯買ってきました。

6)8月17日(水)
  ・番外編
  ・山行報告が終わってから今日も、ソニーのPSの『蒼天の白き神の座』という山岳シミュレーシ
    ョンゲームの話題で花を咲かせています。人によっては実名の隊員などを登場させたりで結構
    楽しめるようです。

平成10年8月(第1回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】8月5日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、柏木、仲里、植木、佐藤(一)、梅原、花井、和久井、松井、沼野井、高橋(紀)
        佐藤(有)(計12人)
【議事】
山行報告
1)7月20日(月)
  ・出羽三山  月山(山行報告、写真有り)
  ・小林充、高橋紀子、梅原浩
  ・夏休みに入って初日の祭日、朝早く(4時)に矢板を発って、月山に行ってきました。今年は
    中々梅雨が開けず天気が心配されましたが、月山は快晴。三人共(?)真っ黒に日焼けをしま
    した。今年は例年よりも雪解けが早く、雪渓もほとんどなくなっていましたが、代わりにどこ
    へ行っても、花・花・花・・・。ニッコウキスゲを始めとして、タテヤマリンドウ、ハクサン
    イチゲ、ハクサンフウロ、チングルマ、ウサギギク、ヒナウスユキソウ、コバイケイソウなど
    など・・・。辺り一面に咲き乱れる沢山の花々に感動を覚えた一日でした。

2)7月19日(日)〜20(月)
  ・会津  守門岳(7月19日)
  ・斎藤常栄、印南睦美、飛島さん、水上さん
  ・会津  駒ヶ岳(7月20日)
  ・斎藤常栄、印南睦美、川島弘子、飛島さん、水上さん
  ・毎年この時期になるとOBの水上さんが栃木に来られ、岳友会のメンバーと山行を楽しんでいる。
    今回も19日に会津の守門岳に登り、岳友会事務所で1泊し、明くる20日は川島さんを加えて
    会津駒ヶ岳に登り、その日の夕方、帰省された。

3)7月24日(金)〜26日(日)
  ・国体  関東ブロック予選会  古賀志山他
  ・有沢朱美、植木孝
  ・今年も恒例の国体関東ブロック予選会成年女子の部に有沢朱美さんが栃木県代表として参加した。
    結果は、登攀、踏査、縦走共に2位、総合2位で有沢さんとしては広島、大阪についで3年連続
    の国体出場を決めた。\(^o^)/ 
    また今年は栃木で開かれた事もあり、大会役員として植木孝さんも参加された。当日はかなり暑く
    暑さで倒れ運び込まれる女子選手も数名いたとか・・・。また偶然にも後輩に出会い、向こうは
    監督として参加していたそうです。

4)8月1日(土)
  ・鹿沼の岩場   
  ・和久井信孝、松井順和、沼野井
  ・基本訓練をしに鹿沼の岩場へ岳友会の若手トリオで行きました。

5)8月5日(水)
  ・番外編
  ・ソニーのPSで『蒼天の白き神の座』という山岳シミュレーションゲームが発売になり、岳友会
    でも話題になっている。発売日当日に買ったという仲里さん、さすがに海外の経験もあってか(
    関係ないか?)数時間で一山をクリアしたとか。植木さんもこれに挑戦し、数日(?)掛かって
    一山を登頂した時は、非常に感動したとか・・・。現在は柏木さん、佐藤さんなどが挑戦中です。

平成10年7月(第2回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】7月15日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、小口、稲葉、柏木、仲里、植木、佐藤(一)、梅原、野沢、和久井、松井
        沼野井、高橋(紀)(計14人)
【議事】
山行報告
1)7月3日(金)〜5日(日)
  ・飯豊連峰  飯豊本山
  ・佐藤一博、野沢豊
  ・予定通り3日(金)の早朝、大日杉より入山、切合小屋から本山が良く眺望できましたが、
    本山に差し掛かると強風となりガスも発生してきた。結局その晩から次の日いっぱい雨も
    含めて荒れっぱなしだったので、4日(土)は本山小屋で一日停滞してしまいました。
    5日(日)は一転して好天に恵まれ、大日岳へは行けなかったものの、御西小屋までピストン
    し下山しました。
    爽快な気分に浸れる山でした。全体的には山には花がたくさん咲き綺麗でした。
    ヒメサユリ、ミヤマキンバイ、キヌガサソウ、シラネアオイ等など・・・・。全部佐藤さん
    に教えてもらいました。今年中にもう一回行きたい!!

2)7月11日(土)〜12(日)
  ・鹿沼  古賀志山   
  ・小口貴文、仲里健一、和久井信孝
  ・クライミング訓練でした。

3)7月5日(日)
  ・銀山湖  荒沢岳
  ・稲葉昌弘
  ・天気があまりよくない一日でしたが、一人で荒沢岳にいってきました。一般ルートですが途中
    何個所か鎖場などもあって、結構楽しめるコースでした。


平成10年7月(第1回)矢板岳友会 例会 議事録より 
【日時】7月1日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、小口、稲葉、柏木、仲里、植木、佐藤(一)、野沢、和久井、松井
   (計11人)
【議事】
山行報告
1)6月10日(水)〜12日(金)
  ・黒桧岳
  ・小口貴文他生徒数名

2)6月21日(日)
  ・鹿沼  古賀志山   刈払い
  ・小林充、池田公夫、斎藤常栄、蓮寛淳夫、吉野勝男、富川哲夫、東和之、植木孝、
  柏木宏行
  ・今年は国体の関東ブロック予選会が栃木で行われる事になり、電動草刈り機を担いで
  古賀志山に入りました。登山コースが整備され、好コンデションで競技会が行われる
  事を願っています。

3)6月27日(土)
  ・日光  太郎山
  ・野沢豊
  ・光徳駐車場からハガタテ薙、小太郎、太郎山、新薙、裏男体林道コースを執った。
  歩行時間は5時間程度だったが、ハガタテ薙は足場が悪く傾斜もきついので、結構しん
  どい思いをしました。山頂ではあいにくガスがかかり展望は今一つでしたが、一瞬ガス
  が切れた時に、男体、大真名子、小真名子、女峰の雄姿が目の前に広がり何とも言えな
  い雄大な気分に浸れました。裏男体林道では、朝のうちに薮に仕込んでおいた自転車に
  のって颯爽とダウンヒル!5キロ程の距離を気持ち良くサイクリングしました。

4)6月28日(日)
  ・鹿沼の岩場
  ・小口貴文

5)6月28日(日)
  ・日光  白根山清掃登山
  ・植木孝
  ・岳連主催の行事です。塩谷町のメンバーと参加しました。

6)7月1日(水)
  ・安達太良山
  ・小口貴文

平成10年6月(第2回)矢板岳友会 例会 議事録より
【日時】6月17日(水)午後8時から 岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、稲葉、東、植木、佐藤(一)、有沢、野沢、和久井、松井(計10人)
【議事】

山行報告
1)5月30日(土)〜31日(日)
  ・日光  黒桧
  ・和久井信孝、松井順和  他後輩5名
  ・菖蒲ケ浜より、中禅寺湖畔を経て黒桧へ行きました。千手ケ浜でキャンプをしましたが
    鹿が多数出没しました。新聞でも話題となりましたが、鹿が木の樹皮をかじる事により
    立ち枯れる樹木が増え、日光の自然が大きく変わる可能性もあります。木の根付近に防
    護ネットを張り対策していますが、充分でなく、関係者は頭を悩ませています。

2)6月7日(日)
  ・会津  志津倉山  写真有り
  ・小林充、蓮寛淳夫、川島弘子、印南睦美、植木孝、佐藤一博、野沢豊、高橋紀子、他
  ・志津倉山の山開きに岳友会のメンバー8人に竹本さんを加えた9人ででかけました。天気
    は生憎でしたが、全員が(といいたいのですが植木さん一人だけが貰えませんでした。)
    山開きの記念品(景品)を貰いました。写真その3はその時のみんなのうれしそうな顔と
    植木さんの残念そうな顔ですが実に対象的です。一言、『ついてないね』という事ですが
    今後、この何倍もの幸運に恵まれる事を・・・。(^o^)

3)6月7日(日)
  ・奥日光戦場ケ原
  ・斎藤常栄、梅原浩、他
  ・泉地区のチャレンジ教室で奥日光の戦場ケ原(赤沼から湯の湖)へ小学5、6年生とその
    父兄合わせて約50人を引率し、ハイキングしました。残念ながら曇り空で男体山を始め
    とする、日光の山々を望む事はできませんでしたが、ワタスゲが満開状態で多くのカメラ
    マンやハイカー達で終日賑わいました。また野生の鹿を見かけましたが、人が近ずいても
    逃げるそぶりすらしません。(思ったより鹿害は深刻なようです。)しかし、最後は雄大
    な湯滝を眺める事ができました。(子供達よりも親の方が疲れた様です・・・)

4)6月13日(土)
  ・会津  台鞍高山
  ・稲葉昌弘、植木孝
  ・会津、田代山から帝釈山の西側に有り、尾瀬まで行けるルートです。南に日光、西に尾瀬
    、北に会津駒ケ岳が見え、展望も良好でした。

5)6月13日(土)〜14日(日)
  ・信州  戸隠  高妻山
  ・印南睦美他
 

平成10年6月(第1回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】6月3日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、稲葉、東、柏木、植木、佐藤(一)、小口、梅原、野沢、佐藤(有)
        高橋(計12人)
【議事】
山行報告
1)5月23日(土)
  ・会津  三岩岳、窓明山、家向山
  ・稲葉昌弘、植木孝
  ・コースタイム  登山口6:00=14:30下山
  ・国体コースを白木の芽を取り取り歩きました。(天ぷらにしたりおしたしにしたりおいしか
    った。)天気は上々で、こぶし、シラネアオイ、つつじ、岩カガミ、イワウチワ、ショウジョ
    バカマなど多くの花が咲き、きれいだった。一日で歩くコースとしては少し長いので幕営の
    方がゆっくりできる。三岩と窓明の分岐に非難小屋があり、水もあるのでここで幕営できる。

2)5月25日(月)
  ・鳩待峠から尾瀬ケ原
  ・東和之他
  ・友人に誘われて尾瀬が原へ行きました。ミズバショウはもう終わりの時期を迎え、変わりに
    リュキンカやシラネアオイなどが咲いていた。また午後からは、皆さんの期待(?)通りに、
    雨が降ってきました。(雨男・・・)車の規制はありませんでしたが、鳩待峠の駐車料金は
    2000円。尾瀬林業の経営です。

3)5月30日(土)
  ・那須  朝日岳
  ・野沢豊
  ・朝7時から登りはじめたが、風が強く、うすら寒く、回りには人影もなかったので、熊見曾
    尾根まで行って帰ってきました。

平成10年5月(第2回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】5月20日(水)午後8時から 岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、稲葉、東、植木、佐藤(一)、小口、有沢、梅原(計9人)

山行報告
1)5月4日(月)
  ・会津  燧ケ岳  登山スキー
  ・有沢朱美他
  ・この日はとてもいい天気で頂上や、途中で何度も何度も、東さんや植木さんや佐藤さんと
    出会いました。しかし、雪が少なく満足の行く滑りが出来なかったのが残念でした。

2)5月8日(金) 写真有り

  ・月山  姥ケ岳
  ・植木孝
  ・鳥海山の下見で?姥ケ岳に行って滑ってきました。帰りには大井沢の民宿「さくお」の
    山菜料理を食べましたが、これがまた最高でした。

3)5月16日(土)
  ・高原山  ミツモチ山
  ・小口貴文他
  ・生徒達とボッカ訓練に行きました。天気は最高でした。6月13日から15日が関東大会
    の為、この頃毎週週末は、下見とか練習で個人山行ができない状態です。岩登りに行きたい
    のが自由にならない・・・毎日です。

4)5月17日(日)
  ・矢板市登山教室  赤城山  黒桧山(1827.6M)駒ヶ岳(1685M)
  ・一般参加者83名、岳友会11名(小林充、漆原君雄、池田公夫、斎藤常栄、稲葉昌弘
    柏木宏行、有沢朱美、梅原浩、野沢豊、薄井真左子、佐藤有紀)
  ・矢板5:25==8:30ビジターセンター8:50−9:10赤城神社9:20−9:30
    黒桧山北登山口9:40−11:10黒桧山頂上12:10−12:45駒ヶ岳12:55
    −13:40大洞13:50−覚満淵14:20−ビジタセンター15:00==15:40
    ふれあい館16:25==(佐野インター)==19:30矢板
  ・今回の登山教室参加者は80名を越え、岳友会会員と合わせると90名以上の大所帯でした。
    しかしこの日は夜中から降り続いた雨で、出発時刻になっても相変わらず強い雨で、今日は
    あきらめムード・・・。午後には回復という天気予報を信じ、佐野インターでの『西日本の
    雨はやんだ』という情報を一縷の望みとし、赤城山麓の霧雨の中をバスはひたすら登る・・。
    赤城山大沼付近に着いた頃は霧で周りはほとんど見えなかったが、西の空に一点の青空が覗く。
    ビジターセンターから歩き始め、赤城神社に参拝した頃には、黒桧山登山道付近の霧が徐々に
    晴れ、稜線の一部が顔を出す。その後はぐんぐん天気が回復し、黒桧山頂上に着いた頃には、
    赤城山一体は快晴・・・。その先は雲海また雲海・・・。その先に秩父の山々が、浅間の山々
    が、谷川連峰が、日光連山が・・・顔を出す。まるで我々のいる地点だけが快晴で、その近く
    は雲の下・・・。何と普段の行いの良い人々の集まりなのだろう!?いや、朝の参拝のご利益
    か!?などなど・・。大沼、小沼の展望は最高で、午後からは日差しが強すぎる感じさえ・・。
    矢板を出た頃の天気が悪すぎた為に、普段の山行の2倍得をした感じ・・・!素晴らしい山行
    でした。(参加者の声 ^o^)

平成10年5月(第1回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】5月13日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、柏木、稲葉、植木、佐藤(一)、仲里、梅原、野沢、薄井
       (計10人)
【議事】
@山行報告
1)4月29日(水)
  ・京都北山  愛宕山(924M)竜ヶ岳(921M)(詳細はゴンベロ5号掲載中)
  ・梅原浩
  ・綾部7:04==8:36保津峡8:45−9:10落合橋−9:40清滝−10:10
    空也の滝入口−10:50月輪寺11:00−11:30愛宕神社11:50−愛宕山
   12:05−12:45竜ヶ岳−13:55神明峠−14:55保津町−15:15亀岡
  ・20年振りに京都北山を歩きました。4月というのに30℃近い暑さにはまいりましたが、
    久しぶりのふるさとを堪能しました。また、ヤブ山のイメージが強かったのですが、登山
    道も整備され歩きやすくなっています。林道も昔よりも更にのびているのですが・・・。

2)5月3日(日)〜4日(月)
  ・足尾  松木沢  黒沢側壁のルート開拓
  ・小口貴文、仲里健一
  ・松木沢、黒沢の左側壁のルート開拓に二人ででかけました。真四角ののっぺりとした岩場
    で、全長(高)約30mくらいの人工ルートですが、ほぼ半分くらいはできました。もっ
    とも帰りにはゲートを締められ大変でしたが・・・。

3)5月3日(日)〜4日(月)
  ・会津  燧ケ岳  登山スキー 写真有り 
 ・東和之、植木孝、佐藤一博
  ・何処へ行こうかあれこれ迷った末に、スキー登山のつもりで燧ケ岳にでかけたのですが、
    今年は、春先の暖かさの影響か、雪がほとんどない。写真にもあるように、頂上直下に
    ちょこっとあるだけで、全部で一体何分滑れたのだろう?天気は最高で、色白?の植木
    さんも真っ黒・・・。また頂上では、何と有沢さんに出会い、その後も行く先々で一緒
    になりました。今年はどこも雪はないようです。

4)5月4日(月)
  ・高原山  釈迦ケ岳
  ・小林充
  ・昨年刈り払いをしたコースの確認をかねて、大間々台から剣が峰、釈迦ケ岳へと歩きまし
    た。森林コースから剣が峰を経て最低のコル付近までは、昨年より更に広く笹が刈り取ら
    れ、一段と整備が進んでいました。また今は、ピンクやしおがきれいに咲いています。白
    やしおも今月末頃には見頃になるでしょう。高原山の登山コースも徐々に整備され、尚仁
    沢から西平岳へ行くコースも二コースほど作られています。

5)5月4日(日)〜5日(月)
  ・美しが原  ハイキング
  ・稲葉昌弘、奥さん
  ・家族サービスでのんびりとハイキングを楽しみました。天気は最高でした。

6)5月5日(火)
  ・赤城山  黒桧山(1827.6M)駒ヶ岳(1685M) 写真有り

・吉野勝男、斎藤常栄、梅原浩、野沢豊
・矢板6:15==9:20黒桧山北登山口9:50−10:50黒桧山頂上12:00
−12:34駒ヶ岳12:43−13:07大洞13:30−覚満淵14:00==
14:50ふれあい館15:30==(足尾経由)==19:10矢板
・市民登山教室の偵察の目的で赤城山に行ってきました。黒桧山の北登山口から登りましたが
いきなり樹林帯の登りとなり、ぐんぐん高度を稼ぎます。しかし、大沼方面の展望がよく、
地蔵山も正面に見ることができます。ひとしきり登れば、ほどなく頂上につきますが、北側
には、谷川岳、至仏山、燧ケ岳が、そこから東方面には日光白根山、男体山などの日光連山
を一望できます。また少し南に下った黒桧大神石碑付近からは火口湖である小沼方面の展望
が素晴らしい。

7)5月9日(土)
・赤城山 登山教室偵察
・池田公夫
・来週の登山教室に備えて、細部の調査を目的とし、二回目の偵察に行ってきました。人数が
かなり多くなるので、極力分散させたコース取りが必要となる。

8)5月10日(日)
・谷川岳一ノ倉沢南稜
・稲葉昌弘他
・南稜には自分達だけしかはいっていなかった。やはり雪は少ない。


 平成10年4月(第2回)矢板岳友会 例会 議事録より
【日時】4月22日(水)午後8時から 岳友会事務所にて 【出席】小林、池田、東、稲葉、久保、小口、植木、佐藤(一)、松井、和久井、花井、乙川 (計12人) 【総会】矢板岳友会第30回総会 @平成9年度事業報告 ・山行記録(別紙・・・例会で報告された山行記録を後日、報告予定) ・登山教室 5月23日(日)晴れ 東吾妻山 参加者 会員12名 一般72名 7月14日(日)晴れ 蔵王屏風岳 会員11名 一般41名 8月31日(日)晴れ 白馬乗鞍岳 会員10名 一般67名 10月26日(日)小雨 泉ケ岳 会員12名 一般56名 ・第52回国民体育大会山岳競技成年女子総合3位(大阪府:平成9年10月25日から 29日) 岳友会派遣選手 有沢朱美 A平成9年度会計・監査報告 ・別紙(省略) B平成10年度事業計画 ・強化活動:若手を中心に強化合宿等を行なって行く。 ・普及活動:登山教室 5月17日(日)赤城山 7月 蓼科山 10月 栗駒山 12月 高尾山 ・30周年記念行事:記念式典、ごんべろ5号の発行、記念登山などを行なって行く。 ・国体関東ブロック予選:6月に古賀志の刈り払いを支援 C平成10年度予算案 ・承認(省略) D平成10年度役員 ・会長(小林) ・現役代表(C.L)(小口) ・S.L(柏木稲葉仲里) ・会計(池田) ・庶務(佐藤有、高橋)・記録(梅原) ・監査(久保) ・岳連理事(東) ・岳連評議員(小林) ・体協理事(吉野) ・体協山岳部長(斎藤)・海外委員(仲里) ・装備(松井和久井) ・自然保護(薄井眞) ・中高年登山(斎藤梅原) ・遭難対策(植木)・広報通信(佐藤一) ・運営委員長(蓮寛) ・運営委員(柏木小口仲里植木池田) ・30周年記念事業(小林 柏木小口仲里植木池田梅原) 【例会議事】 山行報告 1)3月25日(水)〜27日(金) ・那須連山 ・小口貴文 2)4月4日(土)〜5日(日) ・吾妻山 大沢下り ・月山 湯殿山 ・柏木宏行、植木孝 3)4月11日(土) ・燧ケ岳 山スキー・山登 ・稲葉昌弘、柏木宏行、植木孝、佐藤一博 4)4月12日(日) ・古賀志山RG ・小口貴文 5)4月12日(日) ・大平山、晃石山 ・梅原浩、秀代 ・矢板6:40−7:40大中寺7:55−8:25ぐみ峠8:30−8:55大平山神社 9:05−9:30ぐみ峠9:35−10:00晃石山10:20−10:50清水寺 10:55−11:20大中寺 ・晃石山は家族連れでにぎわうハイキングコースで、この日も多くのハイカー達が春を楽しみ に訪れていた。桜の花も散り始め、歩いていると汗がどっとあふれだす。晃石山は大平連山 の最高峰であり、一等三角点でもある。 低いながら、頂上は360度の展望とまではいか ないが、栃木市内や関東平野が一望できる眺めを持っている。この後、三毳山のカタクリ園 にいったが、既に時期を過ぎており、替わりにニリンソウやヒトリシズカなどの清楚な花が 静かに咲いていた。 6)4月19日(日) ・篭岩ボルダー ・小口貴文

平成10年4月(第1回)矢板岳友会 例会 議事録より

【日時】4月1日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、柏木、植木、梅原、松井、和久井、野沢、佐藤(有)、高橋
      (計10人)
【議事】山行報告

1)3月29日(日)
  ・那須  小川町  三輪(カタクリの里)写真有り
  ・小林充
  ・『春』を求めて、小川町の三輪へ散策に出かけました。ここ数日は春というより、初夏
    に近い暖かさであちらこちらで、可憐な花々がその愛らしい姿を見せてくれました。
    写真はショウジョバカマとカタクリの花です。中でもカタクリは矢板岳友会のシンボル
    マークにもなっており3月下旬から4月上旬にかけて、その可愛らしい花を見せてくれ
    ます。矢板では幸岡付近でその群生が見られ、また三毳山のカタクリ園の群生は有名で、
    今週辺り、きっと訪れる人々の目を楽しませてくれるでしょう。
2)3月21日(土)〜3月22日(日)
  ・秋田駒が岳  乳頭山  山スキー・山登
  ・稲葉昌弘、柏木宏行、植木孝、佐藤一博、高橋紀子
  ・初日は天候が崩れ、秋田駒ヶ岳に向かいましたが、風が強い上に、猛吹雪で視界が悪く
    大変でした。エスケープルートを執りましたが、雪の中へ突っ込んだりして、悪戦苦闘
    でした。期待された2日目も、前日程ではないにしろやはり天気が悪く、乳頭山頂上ま
    で往復しました。しかし、下りのブナの林の中でのスキーは最高でした。これからも
    ガンガン行きます。
     
3)3月31日(火)
  ・高畑スキー
  ・植木孝
  ・下のゲレンデには既に雪はなかったが、最終日の為、リフトがただで乗れたのが良かった。

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