平成15年4月から15年9月分山行報告
山行記録・例会議事録
(平成15年10月1日移動)
山行報告  9月30日受付分
尾瀬裏燧林道 報告   写真は山岳写真館U2をご覧下さい。

場所  裏燧林道
月日  平成15年9月28日
参加者  小林 充、岸 悦子、本間 俊一、本間 朝子、小林 弘美
コース
矢板4,00=御池6,0〜6,30沼山峠登山口6,50〜7,15長蔵小屋8,05〜8,25沼尻9,10〜
9,25見晴らし10,40〜11,06温泉小屋11,40〜12,30段吉新道分岐(三条の滝)13,07〜13,15
裏燧橋13,50〜14,02御池15,14〜15,30檜枝岐15,50〜16,30矢板18,30
御池の一番バスは午前5時30分だが、それでも6時30分のバスに乗車出来た、530円な
り。沼山の休憩所で軽く朝食 をすましてから出発。雲が多いが天気の回復を期待しよう、
身体がほぐれて来た頃、沼山峠着。すっかり道も整備され「松の廊下」を歩くがごとしで
ある。大江湿原に入ると草紅葉が出迎えてくれる。太陽が当たるともっと鮮やかな色にな
るのだろうが、残念である。日曜日の割には人も少なく木道も静かそのまま、
振り返ると燧ヶ岳の山頂は雲の中に隠れたままである。長蔵小屋でトイレ休憩をする。
売店の「大福」120円に心動くが我慢我慢。途中の堀に大きなイワナ?が泳いでいるのを
見つける。長英新道を右に見送り、沼尻への道を行く。
ゴゼンタチバタの真っ赤な実が現れると、紅葉の期待感が益々高まる。尾瀬沼の絶景ポイ
ントには、多数のカメラマンが木道を占領していて避けようともしないのには腹が立つ。
沼尻小屋には尾瀬財団のアンケート係が居て、記入を頼まれる。内容は尾瀬の人出を規制
しようとするもくろみが含まれていた。ここでいつの間に買い込んだのか、大好きな
大福をほおばる。ウマイ!  ナデッ窪の上に燧ヶ岳の山頂も眺めれ、尾瀬沼からの風も
涼しくて気持ちが良い。白砂湿原の地塘に映える紅葉は撮影ポイント、壁紙にしようと
シャッターを押す。白砂乗越を過ぎるとあとは、見晴らしの十字路までは下り一方の道で
のんびり行こう。燧ヶ岳の見晴新道が 合わさると間もなく、山小屋6軒が立つ見晴らし
に到着する。栃の大木の黄色が目にまぶしい、至仏山も眺められるが機嫌が悪く、山頂は
雲の中である。尾瀬ヶ原の草紅葉を眺めながら、温泉小屋に向かう。忘れのこりのリンド
ウの花がとても綺麗 此の赤い実は何だろうか?
温泉小屋で楽しいお昼 食べ物が豊富で又太りそうである。ここからが今日のメインルー
トの裏燧林道になる。小屋の裏手から三条の滝と御池の分岐となる。時間の関係上
三条の滝は割愛して、段吉新道に向かう。裏燧林道は燧ヶ岳の北面をトラバースして
御池に行くが、上り下りの少ない道で、紅葉時期には最高のコースだと私は思う。
木道一本が難点で、気の弱い人が先頭だと、いつも譲ってばかりとなってしまうかもしれ
ないです。所々の倒木にはブナハリタケの小さいのが幾つも眼についたが、今度くるまで
あるだろうか?左から登ってくる道は三条の滝からで、このすぐ下で渋沢温泉小屋の分岐
もある。こんな山の中に立派な吊り橋が現れるが、シボ沢の吊り橋で橋が無かったら難儀
のする場所である。橋の上から平が岳方面が眺められるが今日は雲のなかである。
渋沢小屋の分岐を過ぎると待望の横田代、上田代に着く。いつまでもたたずんで居たい気
持ちを振り切って歩くしかない。太陽がさんさん輝いていたら最高の場所になるだろう、
残念としか言いようがない。近い内に又来ようと自分に言い聞かせる。御池田代に出ると
駐車場は近い。右に燧ヶ岳登山口を分けると御池である。駐車料金千円を払い、一路
檜枝岐の温泉にまっしぐら、やっと人間様に戻り長い山旅が終わる。みんな有り難う!

山行報告  9月27日受付分
・日光・庚申山・皇海山   写真は山岳写真館U1をご覧下さい。
・吉野、梅原、薄井
・岳友会事務所4:30===5:55銀山平6:10---7:10一の鳥居7:15---8:15庚申山荘8:20---9:15庚申山9:20
  ---10:15薬師岳10:20---11:00鋸山11:05---12:10皇海山13:00---13:50鋸山13:55---14:30六林班峠14:35
  ---16:38庚申山荘16:45---17:25一の鳥居17:30---18:18銀山平(行動時間:12時間8分)
・日曜の予定が雨で流れてしまい、急遽三人で再チャレンジする。ここ数日は急に冷え込んで来ており
この日も寒い朝だった。矢板を出た頃は真っ暗だったが、日光に近ずくにつれて明るくなり、男体山が
くっきりと見え、今日の秋晴れを約束してるかの様だ。
  銀山平で車を停め、身支度を整え、暫くは林道を行く。一の鳥居までの登り4km、1時間は朝のス
タート時は何でもないが、コースタイムが意外としょっぱい事と、この林道歩きが最後には結構な負担
になる事を、この時は知る由もなかった。
  一の鳥居で一息入れ、庚申山荘までは沢沿いのゆるやかな登りを行く。登山道はしっかりと付けられ
ているが歩く人は少なく、自然の息吹を色濃く感じる。やがて沢を登り詰めると、ログハウス風のモダ
ンな山小屋が現れる。『なるほど、よさげな山小屋だ!』
  ここから先、本格的な登山道となる。庚申山までは、結構露岩帯が多く、要所要所には鉄ハシゴや丸
木橋などが掛けられているのでさほど苦になる箇所はなく、むしろその小さな変化が登りの疲れを忘れ
させてくれる。山荘から1時間程度で尾根筋に出るが庚申山山頂は木々が多く展望は余り良くない様だ。
  山頂から鋸山11峰の方へ暫く行くと展望台へ出る。ここからはこれから行く皇海山や白根山、男体
山を始めとする日光の山々、松木の渓谷などが手に取るように見える。天気も朝方はガスが掛かり、視
界も悪かったが、日差しが出始め、ガスもどんどんどんどん取れて青空が広がって行く。
  展望台から御岳、駒掛、渓雲、地蔵とアップダウンの続く鋸山十一峰に掛かる。薬師岳で一息入れ、
白山、蔵王、熊野岳、剣ノ山、鋸山へと続くこの後半はクサリ場やハシゴ場などもあり心地よい緊張感
で、楽しく歩ける。
  鋸山まで約5時間、ここまでは歩いている割には疲れを感じなかったが、皇海山の最後の登りは結構
応えた。また、鋸山と皇海山の鞍部で群馬県側から皇海山に登る登山道が交わるので、人が一気に増え
る。庚申山を出て以来誰一人として出会わなかったのに、周りが俄かに騒がしくなる。そんな中、12
時過ぎには皇海山頂上に立つ。日差しは強くなり、青空が広がり、笹っぱらで昼寝でもしていたくなる
気持ちになる。・・・でも、下りも長〜〜い。『あんまりゆっくりは出来ないな!』の一言で下山の準
備に取り掛かる。
  山頂から鞍部まで一気に下る。鋸山を登り返す。・・・この時、2人連れに出会ったのが最後だった。
この先はまた、静かな静かな山が戻ってくる。鋸山から六林班峠を目指す。途中の藪は結構濃い。熊除
けの笛を吹く。そんな中で、我々に寄ってきたもの・・・『鹿』だった。途中から、六林班まで付いて
くる。逃げる様子もない。ここにも鹿害は及んで来ているのだろう。
  峠から下りに掛かる。しかし、この道は中々下らない。何度も何度も沢を渡り、同じ様な所を繰り返
し歩く。しかも油断をすると傾斜した道と笹に足元を取られ、滑り落ちそうになる。歩きにくい事極ま
りなく、行っても行っても高度は下がらない。あれほど余裕のあった登りに対して、疲労が急速に蓄積
されて行くようだ。目の前に庚申山荘が見えた時は、本当に『やれやれ、ふう〜っ』という気持ちにな
ったものだった。
  『さあって、後は一の鳥居までの下り、と林道!』沢沿いの道を一気に下る、下る、下る。自分が何
か半ばやけ気味に歩いている様な錯覚さえ感じる。日もかなり暮れかかっている。林道へ出て、さあ後
4km、長いなあ・・・確かに長かった。途中からヘッデンを点けて歩いた。兎に角、ゴールだけを目
指して、何も考えず歩いた。『ゲートが見えたよ!』『着いた!』『灯りが見える!』その瞬間、終わ
った瞬間、体に熱いものが走った。『しんどかったなあ〜』って思っても、たぶん、また行くんだね!
  ご同行頂いた皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

平成15年9月 第2回例会報告   山行計画はこちら
参加者:小林、淺川、溜口、君島、岸、小川、田上、池田、植木

思ったよりも残暑がきびしいですね。とはいいながら山の上には秋が確実にやってきています。
「秋の日は釣瓶落とし」。早めの到着・下山を基本とし、いつもの通り安全登山を心がけましょう。

○山行報告

9/6 井戸沢 梅原、溜口、田上、岸、尾上、薄井、吉野、小林、植木
沢デビューの人が2人。「キンチョーしましたが楽しかったです。」

9/7 那須クリーンキャンペーン 君島、溜口、梅原、尾上、小林、東、淺川、本間×2、板山×2
ごみは少なくきれいな山でした。

8/20〜23 飯豊 川入〜飯豊山荘 浅川 
http://wing.zero.ad.jp/asakawa/sub2.htm
岩魚をゲット!!えさはさっき私にたかっていた「メジロ」でした。
詳しくは上記URLを見てください。

9/14 武尊山 君島
クサリ場はスリルがあり緊張しましたが、頂上からの展望は素晴らしかったです。

9/13〜15 北アルプス 槍ヶ岳〜北穂高岳〜涸沢槍〜奥穂高岳〜涸沢 梅原、薄井、溜口
台風の影響は少なく3000m空中散歩を楽しんできました。北穂小屋は思ったよりも混んでいました。
詳しくは別記しました。

9/9〜11 西吾妻山 天元台から 浅川
写真を撮ってきました。天元台から往復2200円でした。

9/15 那須 南月山 小川×2
雨に降られましたが新しいカッパのおかげで楽しく歩けました。もう一つ買う予定ことにしました。

9/13 栗駒山 岸
須川温泉から登りましたが、風が強くて困りました。小安峡のよい宿に泊まりました。

9/13〜15 恋の岐川 尾上、田上、植木
天候が思ったより悪くないので沢にしました。田上さんの沢泊デビューです。小さいながらも岩魚を
ゲットし楽しい夜になりました。夜は土砂降りでしたが素晴らしい天場が私たちを守ってくれました。
平が岳からの下山路はいつもの通りの田んぼでしたが、以前より木道が延び不快度は減りました。
現在も木道延長中です。今度はみんなで行っても楽しいと思いました。
この連休は合計36人が入渓したもようです。

山行報告  9月17日受付分   山行計画はこちら
山行報告:北アルプス・槍ヶ岳〜奥穂高岳縦走

9月13日(土)〜15日(月)           写真は山岳写真館T9をご覧下さい。
・北アルプス・槍ケ岳〜北穂高〜奥穂高岳縦走
・溜口、梅原、薄井
・9/13:上高地6:08−−−8:58横尾9:15−−−11:35大曲12:10−−−15:15槍ケ岳山荘・・・行動時間9時間07分
 9/14:槍ケ岳山荘6:10−−槍往復−−7:15槍ケ岳山荘7:30−−−9:55南岳小屋10:05−−大キレット−−
    12:48北穂高岳・・・行動時間6時間38分
  9/15:北穂高山荘5:50−−−7:50涸沢岳8:00−−−8:15穂高山荘8:20−−奥穂往復−−9:25穂高山荘9:50
    −−−10:50涸沢小屋11:10−−−12:50横尾14:00−−−16:50上高地・・・行動時間11時間
・前回に引き続き台風14号が接近して来ていたが、予定通り出発し、沢渡に1時前に到着し、仮眠する。
 明くる日、タクシーで上高地に入るが、大正池に良いモヤが出ていたので写真撮りに立ち寄る。バス
ターミナルで身支度を済ませ、いざ出発。周りのホテル、河童橋、小梨平のキャンプ場などどれを取っ
ても真新しい。明神で朝食を済ませ、徳沢を経由し横尾に入る。
 横尾を過ぎると段々と山道らしくなる。この日の天気は時折日差しの指す天気。台風の影響で稜線は
風が強いと思われるが、槍沢は周りを山に囲まれ、その影響は全くない。時折、パラっと小雨がパラつ
くが樹林帯に守られ、雨具も必要はなかった。
 大曲で昼食を取り、いよいよ槍の登りに掛かる。標高差は1000m近い。覚悟はして体力の温存は
してきたつもりでも荷物が肩に食込み、足取りが徐々に重くなる。高度が上がるにつれ急速に温度が低
下して来たので、雨具を着込む。それでも、台風の影響による風がないのが幸いした。後半はかなりよ
れながらも3時過ぎに目的地の槍ケ岳山荘に着く。穂先は明日にして、部屋に入り横になり疲れを取る。
 この日は一人一畳でゆったりとしている。夜半、台風の通過でうなりを上げる戸外も気にならないか
のように、ぐっすりと眠った。

 明くる日、風は収まったものの朝からガスがでており穂先は見えない。昨晩泊まった人で多少の混雑
はあったが、槍の穂先を空荷で往復する。
 槍ヶ岳山荘で身支度を整え直しいざ出発・・・。大喰岳、中岳、南岳と3000m越えの尾根歩きを
満喫する。朝からのガスは時間と共にどんどん回復し、周りの山々を眺められる様になってくる。
 南岳の小屋で一息入れ、いよいよ今回のメーンである大キレットに掛かる。いきなり、どーーんと下
り始める。岩場の下りが連続する。はしご場を通過する。あっと言う間に、大キレットの最低のコルを
通過する。ここまで順調に来たのは、この日は人が少なく通過待ちで停滞することがほとんどなかった
からだろう。いよいよ難所の長谷川ピークに掛かる。軽い緊張感の中、ナイフリッジを信州側から飛騨
側へ抜け、A沢のコルまで来た所で小休止とする。
 目の前には、威圧するかのような北穂高の岩壁が聳え立っている。いよいよ飛騨鳴きと呼ばれる最後
の難所に取り掛かる。体は相当疲れてきているのだろうが、緊張感が体を引っ張りあげる。やがて北穂
高山荘が見えてくる。『あと少し・・』気を抜かぬよう慎重に慎重に登る。
 1時少し前、北穂高山荘に到着する。予定通り今日はここで泊まりとする。一息入れた後、北穂高山
頂から周りの景色を楽しむ。夕食まで時間があったが、やはり相当疲れているのだろう。小屋で昼寝を
する。また、食後もみんなすぐに眠りに入った。

 最終日、溜さんの『今日は快晴の天気だよ!』でシャキッと目が覚める。外へ出ると真っ暗な中にも
槍ケ岳の姿が確認できる。常念方面が少しずつ明るくなってくる。昨日、『快晴なら涸沢岳へ行こう』
と話していた。朝食と身支度を済ませ、ご来光を待つ。蝶ケ岳の方向から太陽が顔を出す。その光で穂
高の山々が赤く赤く染まる。やがて、槍ケ岳の方までも赤くなり、暫くすると、日の出のショーが終わ
る。
 6時前、北穂高山荘を出発する。雲一つない快晴の天気の中、北穂高南峰に向かう。ここから、涸沢
岳最低のコル、涸沢岳へと続く岩稜帯を行く事になるが心地よい緊張感が体を包む。最低のコルで一息
入れる。
 ここから先が最後の難所となる。昨日、ここで落石事故があったらしい。気持ちを切り替え慎重に慎
重に一歩ずつ一歩ずつ登る。涸沢岳直下の鎖場で少し待たされたが、8時前に涸沢岳に立つ。振り返る
と北穂から槍へと続く尾根が目に飛び込む。『ここまで来たんだ!』という充実感がみんなの体中を包
む。
 この後、穂高山荘に向け下る。ここで荷物を置き、奥穂へ向かう。奥穂からはまさに360°の展望
が得られる。暫くの間、周りの景色を楽しむ。『さあって、そろそろ下ろうか!』の言葉で腰を上げる。
奥穂を下る。ザイテングラードを一気に下る。横尾に出る。ここから上高地まで・・・さすがに疲れも
出てきて、最後はバテバテで5時前に上高地へゴーーール。河童橋から穂高の山々を見上げ、『よく歩
いたよなあ・・・』と思う体全体に満足感がいっぱいにいっぱいに広がっていった。
 ご同行頂いた皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとう、ございました。m(__)m

山行報告  9月9日受付分   山行計画はこちら
山行報告:井戸沢     撮影は梅原      写真は山岳写真館T8をご覧下さい。
9月6日(土)
・那須・井戸沢・沢登り
・小林、吉野、植木、梅原、薄井、尾上、溜口、岸、田上
・事務所6:00===7:30林道終点7:50−−−8:40三斗小屋宿跡9:00−−井戸沢遡行−−12:52流石山
13:40−−−14:12大峠−−−15:35三斗小屋宿跡−−−16:40林道終点(行動時間8時間50分)

・先週末、井戸沢を予定していたが雨天の為中止となったので、今週再挑戦する事になった。朝方は晴
れ間が所々広がるまずまずの天気であったが、だんだんと雲が多くなってくるようだ。
 深山ダムで溜口さん、田上さんと合流し、林道終点から歩き始める。今日は人数が多い事もあり、ワ
イワイガヤガヤ話しながら、ルンルン気分で楽しく歩く。小一時間ほど歩き、三斗小屋宿跡で一息入れ、
ここで沢支度を整える。今回の沢山行には、岳友会最多の9人が参加し、岸さんと田上さんはこの日が
沢デビューとなる。
 宿跡の白湯山神社で今日の沢山行の安全をお祈りした後、間もなく入渓ポイントに差し掛かる。入渓
してから暫くは伏流水となるが、今年は水量が多く、6月には入渓ポイントから水流が見られ、この日
も直ぐに水流が現れる。小さな釜を横目に見ながら、尚もゴーロ帯を行き、最初の小滝を越え、間もな
くするとF1に差し掛かる。
 ここのトップは溜口さん、次いで確保の為に植木さんが続き、プルージクで田上、薄井、梅原、尾上
の順に登って行く。F1を越えた辺りで小雨がパラツく。とは言え、残暑がまだまだ残っており寒さは
あまり感じない。その小雨もすぐに止み、青空が顔を覗かせる。
 この後、小滝が続く中、各自思い思いの登りを楽しむ。井戸沢は明るく、何時きても楽しめる所だ。
また前回残っていた雪渓も完全に消え去り、シャワークライミングを楽しみながら、夏の沢登りを満喫
する。
 二股で小休止と軽めの腹ごしらえを済ませた後、詰めに掛かる。今年は雪渓が随分遅くまで残ってい
た影響だろう。斜面にはニッコウキスゲが咲いている。また稜線手前では、今が盛りと咲いているりん
どうの紫が実にあざやかだった。
 稜線からは沼原や深山ダム、頭を少し隠した茶臼を始めとする那須の山々が見渡せる。流石山頂上で
遅めの昼食を取った後は下山に掛かる。天気は少しずつ下り始め、ガスが周りを少しずつ少しずつ覆い
始める。3本目の沢を渡り切ると、間もなく入渓点に戻り、宿跡の神社に今日の山行の安全報告とお礼
を言う。宿跡で最後の休憩を取った後、登山口に戻る。
 この後は、沢で少し冷えた体を露天風呂で温めて、クリーンキャンペーン組は那須へ向かいました。
参加された皆様、ありがとうございました。また、本当にお疲れ様でした。m(__)m

平成15年9月 第1回例会報告   山行計画はこちら
9月に入り、山々では秋の花々が見られる様になりましたが、まだまだ残暑の日が続きそうです。残念
ながら8月は雨の日が多く、思った様な山行ができない方も多かった事と思いますが、その分秋山を楽
しみましょう。

【日時】9月3日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、斉藤、植木、梅原、尾上、溜口、君島、田上、小川(10人)

【山行報告】
(1)8月9日(土)〜10日(日)
・富士山
・田上他4人
・土曜日は台風10号の接近で停滞でしたが、翌日の日曜日は台風一過の晴天で富士登山を楽しめまし
た。しかし、やはり夏の富士山は人が多かった様です。

(2)8月22日(金)〜24日(日)
・北アルプス・白馬岳・全日本登山大会
・小林、岸、本間夫妻、板山夫妻
・22日の朝、矢板を出発し、全日本の登山大会で白馬岳に行って来ました。今年は、大雪渓の雪も多
く、また花も沢山咲いていました。(詳細報告済み)

(3)8月22日(金)〜24日(日)
・会津駒ケ岳・御神楽沢
・植木、尾上、鍵山
・いつものメンバーで御神楽沢へ行って来ました。ここは、2年越しの沢で何度計画書を作成したか、
知れません。その甲斐あって、今回は最高の天気の中、最高のメンバーに恵まれ、成功する事ができ、
ブルブルもの・・でした。入渓した頃から水が濁っており先行きが心配されましたが、これは雪渓に着
いた泥によるもので、上のほうまで濁っていました。しかし、1箇所どうしても泳がないと進めない滝
があり、ここも濁り水の中を行きましたが、泥水でもとってもきれいな滝でした。水が澄んでいたら、
どんなに素晴らしい事でしょう。今回はメジロアブも通常の何千分の一かしかいなく、とってもラッキ
ーでした。

(4)8月23日(土)
・会津駒ケ岳・桧枝岐川・下の沢
・吉野、斉藤、梅原、溜口
・入渓は7時、水がとったも冷たく、水量も普段より遥かに多い量です。竜門の滝も登るつもりでした
がいつの間にか巻いていたようです。シャワーというよりも、水流の中をずぶぬれになって行く所も出
て来ます。途中、単独行の方と行き会いましたが、大きな荷物もあってか、苦労されていたようです。
途中、巻きの滝もでてきますが、これの藪こぎがこれまたうるさく、苦労させられます。上部、二股を
ぬけてからは、右、右、右と枝沢を辿るのがよさそうです。最後は、やぶを少しこぎ、駒の小屋のやや
下方に、14時過ぎに出ました。遡行時間7時間余り、下山時間1時間30分、でした。

(5)8月24日(日)
・高原山・大入道
・池田
・ナタを持って(草刈ではありませんでした。)大入道を歩いてきました。剣が峰から釈迦ケ岳へと歩
く人は多い様ですが、大入道は人も少なく、静かな静かな山歩きを楽しむ事ができました。

(6)8月24日(日)
・日光・金精山〜五色山〜前白根〜奥白根
・君島
・日光を歩いてきました。金精山から入り、五色山から、前白根山、奥白根山へと登り、弥陀ケ池に下
り、再び五色山へ登り返す周回ルートを歩きました。さすがに奥白根山は人・人・人で一杯です。ゴン
ドラ駅から上がって来る人が多いのでしょう。

(7)8月29日(金)
・那須・南月山
・小林夫妻
・那須に行ってきましたが、那須はもう秋の装いです。リンドウの花が咲き始め、目を楽しませてくれ
ます。

(8)8月31日(日)
・木の俣川・小屋の沢
・溜口、黒磯山岳会(増渕、渡部、玉野さん)
・岳友会の井戸沢が中止になったので、黒磯の沢の方に行って来ました。登り、下り、各3時間ですが、
ヤブのルートファインディングには最適のコースでした。黒磯の皆様、お世話になりました。

(9)9月2日(火)
・日光・切り込湖・刈り込み湖
・小林、池上
・池上さんが、久しぶりに栃木に遊びに来られたので、日光を一緒に歩いて来ました。

山行報告  8月28日受付分   山行計画はこちら
第42回全日本登山体育大会 長野県白馬大会報告書

期日 平成15年8月22日〜8月24日   写真は「山岳写真館T7」をご覧下さい。
会場 後立山連峰(白馬岳)
参加者 小林 充、本間 俊一、板山 寿行、岸 悦子、本間 朝子、板山 操子

8/22 矢板(5時発)〓〓佐野インター〓〓伊勢崎インター〓〓長野インター〓〓(オリンピック道路)
〓〓白馬村神城「北斗荘」11時着
PM13,30 「白馬ウイング21」にて開会式  講演と映画が続き
17,00より歓迎レセプション   19,30明日の打ち合わせ 22,00消灯
8/23 北斗荘7,00発〓〓猿倉7,32〜白馬尻8,39〜9,00大雪渓末端9,45〜10,00葱平
11,35〜12,00避難小屋12,54〜13,15村営頂上宿舎14,10〜14,36白馬山荘14,28〜15,10
白馬岳山頂15,25〜白馬山荘16,00
暑くて寝苦しい夜が明け、5,30朝食、マイクロバスにて登山口に向かう。猿倉はもう!
登山者で一杯である。登山道は猿倉荘の左側から、ジクザクに登っていくと林道に出る。
間もなく左に白馬鑓温泉への道を分ける。小蓮華山の稜線が望まれ、あの高さまで登るの
かと思うと少しうんざりする。林道終点の御殿場には数台の車が駐車していた。
ここから本格的な登山道となる。湿り気の多い道なので滑りやすい。展望がひらけてくる
と白馬尻に着く。二軒の小屋が建ち、水場とトイレはここで済まして置こう。
残念ながらキヌガサソウの花は咲き終わっていたが、花の数は多い。小屋の壁には
今 盛りの花の名前が幾つも書いてある。白馬大雪渓は6月末に発生した土石流の為、
かなり荒れている。ベニガラとロープで道は確保されてはいるが、少し心配である。
大雪渓の末端でアイゼンを装着する、ここでリーダーから雪渓の歩き方についての
注意を受ける。立ち止まらない事、止まるときには落石のくる方向に身体を向けること。
雪渓の上は風もひんやりとして、気持ちが良い。心配した汗もかかず体調は良好である。
我が班には、83歳のご高齢の方がいるので、ペースがガクンと落ちた。それでも
何とか葱平の下部に到着。落石の落ちそうな斜面で昼食、心づくしのお弁当が特に美味し
い。大雪渓を上から眺めると登山者が一本の紐の様に延々とつながっている。久しぶりの
青空に山も花も人もうきうきしている感じがする。葱平から避難小屋までの上りは
今日最大の悪場だろうか?浮き石が多くて、河原の中を歩いているようなものである。
小雪渓も小さくなり、その下を登る。振り返ると杓子岳がすばらしい。シロウマアサツキ
を見つける。葱平の名前の由来の花だそうである。個人でくれば写真に忙しい場所で
あるのだろうが、パーティを組んでいるので、その時間が取れないのは非常に残念としか
言えようがない。避難小屋をすぎるとこのコース最大のお花畑に着く。クルマユリ、トリ
カブト、トウヤクリンドウなど花、花の連続である。最後の急斜面を登ると、村営頂上
宿舎である。一段下がった所には手の切れそうな冷たい水場がある。今宵の宿、白馬山荘
までは後ひと登りで着く。ここでザックを置き、身軽になって山頂に向かう。
西風が強く吹き、身体が飛ばされそうである。登頂の感激を味わう時間もなく、記念写真
を撮り早々に下山する。満杯の山小屋では布団一枚に二名割り当てとなり、後続班との
席取り合戦が延々と続いた。夕食後 ガイド大蔵喜福氏の談話が開かれた。
中高年の8.000メートルの登山方法について、なかなか面白かった。
8/24 白馬山荘6,00〜避難小屋7,02〜葱平末端7,50〜8,05白馬尻9,51〜10,30猿倉11,08
 夜中 風の音がひゅうひゅう聞こえたがぐっすり寝られたようである。
朝食 5,30からなので、5,00には起きて早めに並ぶことにする。収容人員1,500の山小屋
なので、何事も集合5分前に徹した方がその後の段取りが上手くいくようである。
我々A班は6,00出発 昨日眺められた剣岳は見えず西風は相変わらず  強い。
登山口の猿倉には、9時40分に下山予定なので、のんびりとしたことは出来ないが
葱平の道は悪い、落石注意の連続だが浮き石ばかりである。雪渓の下り口ではアイゼンを
付ける登山者で一杯である。リーダーが止まれ止まれと大声を張り上げている。
雪渓を下り始めてまもなく、一名 足にきているらしくストップ。荷物を分散しても
歩く気力がだんだん無くなってきた。経験した者しか判らないかも知れないが、本当に辛
いものだ。自分の足であって自分の足では無いのだから。無線で収容班を呼ぶことになり
我々は先に進むことになる。白馬尻で又時間調整 観光客がどんどん登ってくる。
目の保養になるような支度の人もいる。下り道は早い、飛ぶように歩く、猿倉ではリーダ
ーと堅い握手、これで登山行動は終了となる、予定には無かったお弁当が配られ、
お昼となる。迎えのマイクロバスに乗り北斗荘に、荷物を整理し、近くの十郎の湯で
登山の垢を落としさっぱりとした気持ちで、閉会式会場に  行く。大会の講評があり
最後に「故郷」の歌を全員で合唱して3日間の大会が終わる。皆さんお世話になりました。
来年は東京で逢いましょう。矢板には21,30無事帰着。

平成15年8月 第2回例会報告   山行計画はこちら
今年の夏は10年ぶりの冷夏で、梅雨明けの後も天気図上では梅雨前線が居座りぐずついた天気が続いて
います。夏も残り少なくなり、これから秋山のシーズンへと替わって行きますが、天候に注意し安全登山
でそれぞれの山行をお楽しみ下さい。

【日時】8月20日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、植木、梅原、薄井、溜口、君島、小川(8人)

【山行報告】
(1)7月26日(土)
・日光・前白根山〜非難小屋
・溜口
・湯元から外山尾根を経て前白根山、非難小屋付近へ写真撮りに行ってきました。外山尾根への登山道
は道が掘れに掘れてかなりの悪路になって来ています。このままだと尾根が沢になってしまう?ような
心配もあります。

(2)7月27日(日)
・那須・朝日岳〜三本槍岳
・君島
・大峠に行くつもりでしたが予定を変更して朝日から三本槍を歩いて来ました。

(3)8月2日(土)
・日光・前白根山〜五色山
・溜口
・写真を撮りに白根山に行ってきました。いつもの前白根山から五色沼、五色山、前白根山へと周るコ
ースを歩きましたが、目的としていた花の写真が撮れて満足して帰りました。

(4)8月9日(土)〜11日(月)
・北アルプス・蝶ケ岳・常念岳
・東、梅原、薄井
・台風一過の後、三股から蝶ケ岳、常念岳を歩きました。蝶ケ岳からは穂高連峰の山々と槍ケ岳を目の
前に見る事ができ、また北アルプスの山々の素晴らしい景色に感動しました。今度は是非、槍ヶ岳に行
ってみたいと思います。(詳細報告済み)

(5)8月10日(日)
・那須・隠居倉〜南月山
・小林夫妻
・台風一過の景色を楽しみに行きましたが、天気は今一だったようです。でも多くの花々を見る事がで
きました。駐車場で淺川さんの車を見かけ、山中ではその友人にも会いました。(詳細報告済み)

(6)8月10日(日)
・那須・茶臼岳・両部の滝
・淺川、溜口
・淺川さんと台風一過の景色を期待して、茶臼岳から両部の滝に行ってきました。(詳細は淺川写真館の
山行報告 http://wing.zero.ad.jp/asakawa/photorepo/PR03081001.htm を参照下さい。)

(7)8月10日(日)
・日光・小田代ケ原〜西ノ湖
・君島
・日光に行ってきましたが、前日の台風10号の影響で山々から水が流れ、登山道にあふれ出し冠水し
ていました。千手ケ浜の遊歩道は整備され良くなっていました。小田代ケ原は、あふれ出た水により、
小田代池に変し〜んしていました。

(8)8月10日(日)〜11日(月)
・尾瀬・前深沢〜至仏山〜狩小屋沢
・植木、弘田
・8月号の岳人にのっているコースです。ならまたダムから沢に取り付くまで2時間30分くらいの林
道歩きが待っています。沢には20m滝、50m滝などいずれも楽しんで?登れる滝が多くあります。
ここでは弘田さんと右、左に別れ、それぞれのルートで登りました。また至仏の登りでは車3台はあろ
うかと思われる大きな大きな岩が突然動き出し、ハイマツ帯をなぎたおして転がって行きました。(一
瞬ひやーーーっとしました。弘田さん、m(__)m)頂上に着いた頃にはガスが出て下山ルートを見つけ
るのに苦労しましたが、ガスが一瞬晴れた間に地形を確認し、6時前には下山しました。この後は、長
い長い林道をヘッデンを点けて歩き、車に戻ったのは8時頃になりました。

(9)8月13日(水)
・中央アルプス・御嶽山
・溜口
・田の原山荘から登りましたが、周りはガスッていて眺望はほとんどなく、御嶽山頂上へと続くゴンド
ラがちらりと見えた程度でした。この後、千畳敷から木曽駒ケ岳を予定していましたが、降り続く雨の
為に断念し、帰栃しました。

(10)8月16日(土)〜17日(日)
・奥秩父・小川山
・尾上  他9人
・渓嶺会の人達と一緒に小川山にクライミングに行きました。天候のせいか、キャンプ場には思ったよ
り人が少なかったです。天候その他の都合で半日・3本しか登れませんでしたがスラブのルートとキャ
ンプを楽しんできました。

(新人紹介)
今回、喜連川在住の小川修市さんが岳友会に入会されました。今後共、宜しくお願いします。

山行報告  8月15日受付分   山行計画はこちら
北アルプス・蝶ケ岳・常念岳  撮影は梅原  写真は「山岳写真館T6」をご覧下さい。

8月10日(日)〜11日(月)
・北アルプス・蝶ケ岳・常念岳
・東、梅原、薄井
・8/10:三股登山口7:20−−−9:25まめうちたいら−−−12:03蝶ケ岳(幕)・・・行動時間4時間43分
  8/11:蝶ケ岳テント場5:27−−−7:25鞍部7:30−−−8:52常念岳9:18−−−13:20三股登山口・・・行動
  時間7時間53分
・台風10号の接近で出発を8月9日の早朝とする。この頃、台風は兵庫県に再上陸する所まで来ていたが
走行にはほとんど影響もなく、10時前には豊科に着いた。10号は各地で大量の雨を降らせ、大きな被害
をもたらせたが、北アルプスの山々で防御されているこの安曇野では雨量も少なく、また夕方にはその
雨も上がった。この日は完全休養日とし、台風一過の晴天を期待し、早々に眠りに着く。
  明くる日、常念岳は雲に覆われて見えなかったが、三股から蝶ケ岳を目指す事とする。我々が駐車場
に着いた頃には、既に多くの車が停まっていた。登山口でカードを提出し、管理人の方に状況を聞くと
さすがに昨日の登山者は0、今日は台風一過の晴天を期待して、既に多くの登山者が入っている様だ。
  ここから暫くは沢沿いのゆるやかな道が続き、常念の登りを右に分け、尚も行くと『力水』の水場に
達する。まずは、ここで一息入れる。ここから登山道は沢と別れ、樹林帯の登りとなる。このコースは
水が少ないので、かなりの量を担いでいるがそれが少しずつ少しずつ肩への負担になってくる。やがて
登山道は蝶沢に沿った急坂となるが、思ったよりも早く、まめうちたいらに着いた。
  まめうちたいらを過ぎてから、上部の雲がとれ、夏の日差しがどんどん、どんどん強くなってくる。
蝶沢を越える頃には、向かい側に常念の姿が見られるようになる。山頂付近を覆っていたガスも急速に
とれ、その全貌が見られる様になる。この頃から、荷物が肩に食い込み、歩くスピードが徐々に落ちて
くる。夏の日差しと急坂の登りと重い荷物が更にその重さを増し、我々を苦しめる。ここを一頑張りし
大滝山への分岐で一息入れる。
  『後少しだ。頑張ろう!』という気持ちとは裏腹に足は益々重くなる。が、ゴールはすぐそこ、頭の
上には真青な夏空、太陽がギラギラ輝いている。やがて目の前にその空だけが見えるようになり、その
目に真っ先に飛び込んで来たのは『槍の穂先』だった。『槍が岳が見える!』目の前に堂々とした『穂
高連峰が見える!』、『頂上だ!』その素晴らしい景色に、今までの疲れが一瞬で吹き飛んでしまった。
  荷物を降ろし、しばらくは360度の展望を楽しむ。槍、穂高を始め、北アルプスの山々を飽きる共
なく眺める。今日は、ここどまりなので、昼食を済ませた後、テントを設営し、くつろぐ。この頃から
少しずつガスが出始め、夕方には周りの山々を覆い尽くしてしまう。今日の疲れもあり、早々に就寝す
る。
  明くる朝、暗い内から起床する。ご来光を期待したが、安曇野の空を赤く染めただけで、結局、その
姿は見られなかった。テントを撤収し、常念岳を目指す。時間と共にガスが出始め、それがやがて霧雨
へと替わって行く。蝶槍を越え、2〜3度アップダウンを繰り返した後、常念の登りに掛かる。標高差
は400m、今日の一番辛い所だ。相変わらずガスが周りを覆い、景色が見られないのが残念だ。途中
一息入れ、『さて後一踏ん張り!』・・・少し登ると、目の前に道標が現れる。『常念、山頂だ!』し
かし、山頂は狭い為記念写真をそそくさと済ませ、少し降りた所で小休止とする。
  『さあ後は下るだけ!』前常念からの長い、長い下りが待っている。昨日、管理人さんから『前常念
のゴーロ帯は注意しなさいよ』と言われたのを思い出す。コース的にも丁度疲れが出やすい頃だから、
尚更だ。急坂のゴーロ帯を慎重に慎重に下る。ここを越え、樹林帯に入ると後は、だらだらとした下り
が待っている。樹林帯に入ってから直ぐに昼食を摂り、温かい飲み物で体を温めてから、三股を目指し
て、下る、下る、下る。ガスの中を抜けて来たのだろう。登山口に着いた頃には、また夏の青空が広が
っていた。下山後、温泉の露天風呂で汗を流しながら、山行の余韻にいつまでもいつまでも浸っていた。
  ご同行頂いた皆様、本当にお疲れ様でした。m(__)m

山行報告  8月11日受付分   山行計画はこちら
【隠居倉と南月山】

月日   8月10日(日)
場所   那須
     小林 充
8/10  台風一過の天気を期待して、朝6時に家を出る。
料金所7時前に通過したが、360円は帰りに頂きますという張り紙に、密かな
楽しみが無惨にも水泡に消えてしまう。峠の茶屋の駐車場はもう!満杯に近い状態である。
例のごとく、浅川のキヤンピングカーを見つける。この山の何処かに良い被写体を
狙って潜んで居るのだろうか?強風の収まらない中、7時25分に歩き出す。
今日の予定は隠居倉の花畑を見ようと考えていたので、峰の茶屋でお茶を一服。
俺に似た肥満の男が隣に座るが気の毒になるくらい玉のような汗を流している。
強風も朝日岳の山頂に着く頃には、かなり収まってきた。然し台風の余波は未だ残って
居るのか県境から北側は雲も厚く、福島側の山並みを眺めることは出来ない。
熊見曽根を越して隠居倉に向かうが、茶臼岳を左に見て歩くこの尾根は隠れた穴場だと
思うのは、私一人では無いだろう。下りきった小さな広場が隠居倉のお花畑である。
風にあおられて花は無惨な姿となっていたが、色鮮やかなクルマユリが一本残っていた 。
花の写真を撮っていたら、一人登山者が来た。この花畑を目的に来たんですけどしかたが
無いからこれから南月山に行こうと思いますと隠居倉に登っていった。
私はこれから三本槍に行くつもりでいたが、花を見に南月山に急遽変更する。
日の出平から南月山の間は写真を撮るのにいとまがないほど、数多くの花が咲いていた。
南月山山頂近くでお昼にするが 、あっという間にガスが押し寄せてきた。
帰り道 あの登山者に逢う。話をしていて驚いた、彼の口から「浅川、溜口」の名前が
出てきたのだから・・・・・・「私は西那須野の沖です」と
そう言えばパソコンに出ていたし、高原山山開きでお会いしたと?失礼しました。
今日一日見た花の名前です。
クルマユリ、ホタルブクロ、シモツケソウ、トモエシオガマ、コバギボウシ、オニアザミ、
ミヤマシャジン、コキンレイカ、オトギリソウ、エゾシオガマ、マルバダケブキ、
ウスユキソウ、シラネニンジン、ネバリノギラン、ウラジロタデ、オオミズトンボ、
ヤマトリカブト、ツリガネニンジン、イワインチン、アキノキリンソウ、ウメバチソウ、
ヤマハハコ、ダイモンジソウ、ヤマホトトギス、イチャクソウ、ツルリンドウ。

平成15年8月 第1回例会報告   山行計画はこちら
長かった梅雨もようやく明け、夏本番、と行きたい所ですが、『今年は梅雨明け10日』も当てはまらず、
不安定な天気の日が多そうです。とはいえ、各々の夏山を安全登山でお楽しみ下さい。

【日時】8月6日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、吉野、池田、斉藤、植木、久保、梅原、尾上、岸、田上(10人)

【山行報告】
(1)7月6日(日)
・岩手山
・岸
・岩手山に行ってきました。馬返しから頂上を目指しましたが、寝不足気味でした。下りは焼走りコー
スを下山しましたが、コマクサが一杯咲いていました。

(2)7月19日(土)〜20日(日)
・北東北の山・岩手山・白神岳
・吉野、東、梅原、薄井、溜口
・岩手山のコマクサ、不老不死の夕焼け、白神岳リベンジ、三又温泉、蕎麦街道などなど北の山行を存
分に楽しみました。(詳細報告済み)

(3)7月19日(土)〜20日(日)
・秋田駒ケ岳・早池峰山
・小林、岸、君島
・秋田駒の花々、三又温泉、早池峰山のハヤチネウスユキソウなどなど思い出深い山行でした。(詳細
報告済み)

(4)7月27日(日)
・日光・大真名子・小真名子ボッカ登山
・梅原、薄井、溜口
・夏山のボッカ訓練で大真名子・小真名子を歩いて来ました。(詳細報告済み)

(5)7月29日(火)
・日光・男体山
・小林夫妻
・志津乗越から男体山に行ってきました。志津林道は舗装されて良くなっていましたが、志津から男体
山への登山道はやや荒れた感じでした。

(6)7月31日(木)〜8月2日(土)
・剣岳・チンネ・左稜線
・植木、稲龍
・最高の天気、最高のパートナーに恵まれて、剣岳、チンネ・左稜線に行って来ました。全部で13ピ
ッチ、結構厳しい所もありましたが、山は貸切状態、夜には最高の星空を眺め、大・大・大満足でした。

(7)8月2日(土)
・高原山・釈迦ケ岳〜鶏頂山
・田上
・夏の高原山を歩いてきました。大入道付近で登山道が荒れた所がありました。
  
(8)8月2日(土)〜3日(日)
・尾瀬・燧ケ岳
・薄井他13名
・職場の仲間、『尾瀬行こうかい!(会)』総勢14名で夏の尾瀬に行って来ました。初日は御池から裏
燧林道を歩き、三条の滝を経由し温泉小屋に泊まりました。明くる日は、裏燧林道から燧ケ岳を目指し
ます。今年は、梅雨明けが遅れたものの、この2日間は『本当の夏空』が広がりました。また、ワタス
ゲ、キンコウカ、タテヤマリンドウ、シラン、サワラン、ウバユリなどなど多くの花々を見る事ができ、
大満足の2日間でした。

(9)8月3日(日)
・鬼怒沼山
・尾上
・一人で鬼怒沼山へ行ってきました。ワタスゲやキンコウカが一面に咲き、とてもきれいでした。また
鬼怒沼山の山頂には、真新しい看板が立っていました。

(10)8月4日(月)
・高原山・大入道
・小林夫妻
・登山道に倒木があるとの情報を受け、大入道の登山道整備に行ってきました。いつもいつもご苦労様
です。m(__)m

(11)8月5日(火)
・今スポ・クライミング
・田上、中村
・中村さんもだいぶ上手くなった様です。

山行報告  7月29日受付分   山行計画はこちら
【日光・大真名子〜子真名子】  撮影;梅原    拡大写真は「山岳写真館T5」をご覧下さい。

7月27日(日)
・(ボッカ登山)
・梅原、薄井、溜口
・矢板5:00===6:50志津乗越7:10−−−8:52大真名子山9:10−−−10:35小真名子山12:17−−−13:43
馬立13:50−−−14:35志津乗越14:40===17:35矢板(行動時間7時間25分)
・この頃、荷物を担いでの山行がなかった為、夏山を前の『身体ならし』という事で、各自幕営の装備
+αの荷物を担いで日光、大真名子、小真名子を歩く事にする。
  矢板を出た頃には、西の空は青空が広がり始め、日光に入った頃は、男体山の頂上まで雲は切れてい
た。光徳から林道に入るが、志津乗越への林道は道路整備が進み峠まで舗装道路になっていた。乗越か
ら八海山神像まではササヤブを行く。露で濡れるのを避けるため、ここの区間は雨具を着けて歩く。途
中、きのこが出ているのを溜さんが目ざとく見つけるものの『食べるのには今一』、日光の山々(木々)
はどうもきのこには不向きの木々が多い様だ。
  この日は時折薄日が差すものの、曇り空。登るにつれて普段担ぎ慣れていない肩へ荷物が除々に重く
のしかかる。急傾斜になると特に、いつもより足腰への負担も大きくなるが、途中休憩を入れ乍、まず
まずのペースで大真名子に到着する。ここから360度の展望!を楽しみたかったが、周りはガスに覆
われ眺望はなし!それでも、『今日はボッカ訓練』と気持ちを切り替え、小真名子へ向かう。鷹巣まで
一気に下りそこから登り返す。さすがに気合が入っているせいか『鷹巣で休もう』とは誰も言わない。
しかし、さすがに最後の登りは応えた。最後は少しよれながらもほぼ予定通り、小真名子山頂に到着す
る。
  とりあえず、夏山訓練はここで終わりとし、ビールで乾杯!『さあ〜てっと』、薄井さんが担いで来
た大玉のスイカをどうして3人で完食しようか?考えている内に、電波塔の方から人の声が聞こえる。
その幸運な所に登って来られたのは、神奈川の藤沢山の会の9人・・・。偶然にもリーダーの池田さん
とサブリーダーの角田さんは栃木県のご出身との事・・・何やら、深い縁が??とにもかくにも、まず
は『スイカ、入刀!』昨日、霧降から女峰を越え、小真名子に登って来られた皆様にとっては、何より
のごちそう!えっちら、おっちら担ぎ上げた薄井さんにとっても、皆さんの嬉しそうな顔が、最高のご
褒美・・。最後は、全員で記念写真を撮る・・。
  この後、我々はラーメンで腹ごしらえした後、富士見峠に一気に下る。林道に出てから『三たて蕎麦』
に行こうと言う事になり、特に、馬立てを出てからは、飛ばしに飛ばす梅原・・・前回、日光清掃登山
では時間切れアウト、になった為4時までには何としてでも行くぞと言う気持ちが強い。おかげで志津
乗越までは45分で着いた。この後、やしおの湯で汗を流す余裕も出、今回は『三たて蕎麦』を食べ、
大満足で矢板に帰りました。ご同行頂いた皆様、お疲れ様でした。m(__)m

山行報告  7月23日受付分   山行計画はこちら
【北東北の山々・岩手山・白神岳】  撮影;梅原    「山岳写真館T4」をご覧下さい。

7月19日(土)〜20日(日)
・岩手山・白神岳
・吉野、東、梅原、薄井、溜口
・岩手山(7/19)登山口7:00−−−9:00五合目9:10−−−10:00八合目非難小屋10:10−−−10:55岩手山
山頂11:25−−−12:00八合目非難小屋12:40−−−14:20登山口(行動時間7時間20分)
・白神岳(7/20)登山口8:15−−−9:33最後の水場9:40−−−11:55白神岳山頂12:45−−−15:40登山口
(行動時間7時間25分)
・前日の午後8時30分過ぎ矢板を出発。西那須野で東号に乗り換え、西那須野インターから一路北を
目指す。滝沢ICで高速を降り、馬返し登山口に着いたのは夜中の2時前だった。今後の行程を考え、
早々に就寝する。
  明くる朝、前夜が遅かったので少し遅めの6時の起床とする。山を見上げると一面ガスが掛かってい
る。『さあ、行くぞ』と言う気持ちとは裏腹に身体が中々起きないが、それでも何とか7時には駐車場
を出発する。一合目で遅めの朝食を摂る。身体はまだ眠っている様だが、日がささない事が幸いしてい
る様だ。しかし、登るにつれてガスが切れ始め、樹林帯を抜けた頃には夏の日差しが戻ってくる。
  八合目まで来ると、視界がぱっと広がり、目の前に岩手山のなだらかな山容を見ることができる。八
合目の非難小屋は太陽電池も備えた、がっしりとした立派な建物だ。水量も豊富で、ここの冷たい水で
喉を潤し、頂上を目指す。頂上手前の登りは瓦礫のグサグサの道で極めて歩き難いが、ここを越えると、
360度展望の得られるいわゆるお鉢巡りのコースとなる。天気は完全に回復し、八幡平へと続く縦走
路(現在は登山禁止)も見渡す事ができる。また頂上直下の焼走りコースへ向かう砂利付近では、コマク
サの花々が丁度身頃を向かえており、その可憐な姿にしばし見入ってしまう。
  頂上で小休止した後、まわりの景色、コマクサの花々を見ながら下山に掛かる。八合目の非難小屋で
昼食を摂り、ここから一気に下る・下る・下る。この後は馬返しのテント場で汗を拭い、東北道を一路
北へ・・不老不死温泉を目指す。現地の天気は、曇り、で時々小雨がパラツき、『日本海に沈む夕陽』
は見れないかなあと思いながらも、6時30分過ぎに不老不死に到着する。
  チェックインを済ませた後は海沿いの露天風呂へ直行する。西の空は日本海と同じようにどんよりと
曇っている。湯船に浸かりながら『夕陽はあっちのほうだよね!』としゃべっていると、西の空が次第
に次第に赤く染まって行く。その夕陽がやがて海面まで赤く染める頃がクライマックス・・予期せぬ夕
焼けを露天風呂で見ることができ、大感激の一日だった。
  明くる朝、昨晩パラツイた雨も、出発する頃にはほとんど上がる。また、海岸線を南下するにつれ、
頂上とその麓付近を真っ白な霧のベールで包んだ白神岳を望む事ができる様になる。その姿が一層神々
しく感じられる。陸奥黒崎駅からは、東方向に林道を暫く登ると白神岳登山口に到着する。
  かなり広い駐車場だが、既に十数台の車が駐車しており、我々も身支度を済ませ出発する。ここから
尾根筋に出るまでは、ブナの原生林の中を行く。登り始めてから、小雨が木の葉を叩き、その音が次第
に次第に強くなって来る。登山道はぬかるみ、足元は滑りやすくなる。しかし、ブナの木々に守られて
身体はほとんど濡れる事がなく、結局、最後まで雨具を着ずに歩き通す事ができた。
  マテ山までは、小さな水場を何度も横切り、その急登を越えるとなだらかなアップダウンの続く尾根
道となる。しかし、向白神から白神岳への尾根道に出るまでは、ブナ林に囲まれ展望を得る事はできな
い。その尾根道への最後の登りを登り切ると、登山道はササ藪へと変わる。この辺りから花々が見られ
る様になり、白神山地にしか見られない『シラカミクワガタ』も見る事ができた。ゆるやかな登りを尚
も行くと目の前に立派な建物が・・ここが山頂直下のトイレで、この先に非難小屋、そしてその先が、
白神岳山頂となる。一年越しの『白神リベンジ』でついに頂上に立つ。何とも言えない気持ちが身体を
包む。その感激に浸りながら、ゆっくりとゆっくりとくつろぐ。
  頂上でたっぷりと時間をとった後、下りに掛かる。マテ山まで下って来ると夏の日差しが戻ってくる。
登山口に戻った頃には青空が広がり、夏の日本海を見ながら車を南に走らせていた。
ご同行頂いた皆様、本当にお疲れ様でした。m(__)m

山行報告  7月22日受付分   山行計画はこちら
【秋田駒ヶ岳、早池峰山】  撮影;小林    「山岳写真館T3」をご覧下さい。

月日  7月18日〜7月20日
メンバー 小林 充、君島 知男、岸 悦子
7/18 矢板21時30分出発、長者原SA休憩、先発白神組と10秒差遅れ?
  ルート46号に、夜間ガソリンスタンドの無いのに気づき、盛岡市まで引き返す
  ハプニングがあったが、秋田駒ヶ岳の登山基地カモシカ駐車場には4時頃到着
  バス始発 6時30分まで仮眠
7/19 始発バス、6時34分料金350円 霧の切れ間に山頂も眺められ、気分最高?
  八合目から比較的緩やかな道を、阿弥陀池に向かう。花の盛りと言うことで
  種類も多く頭の中は、もう!パニック状態 途中の片倉岳展望台からは、田沢湖も
  眺められ、壁紙用の写真を撮る。女目岳が大きく聳え点々と白く見えるのは
  満開のハクサンシヤクナゲだ。登山道を大きく回り込んで行くと、ニッコウキスゲの
  群落に出会う。道が平坦になってくると左右 花、花、花、の連続 阿弥陀池の畔
  には避難小屋が建ち、立派なトイレもある。女目岳が最高峰(1637M)だが、塹壕みた
  いに整備された登山道には興味半減する。池を一周して男岳に向かう。
  山頂からの展望も最高、田沢湖が眼下となり、大休止を取りたい所である。
  男岳分岐まで戻り、急斜面を下り「馬場の小路」に向かう。
  落石には充分に注意してと声を掛け合い下る。チングルマの群落が延々と続き
  エゾツツジの赤に心奪われ、私の桃源郷になりそう?駒池にはサンショウウオの卵?
  もあり、まずは一服。可憐なヒナザクラも現れ 写真に忙しい。ムシトリスミレが
  一輪見つかり、歓声が上がる。白い花の絨毯の上を歩いているような状態と想像して
  欲しいものだ。大焼砂にさしかかると待望のコマクサに出会う。横長根のコースを
  右に分けると、火山地帯特有の、ザレで三歩歩いて二歩下がる、あるきづらい道に
  なる。
  タカネスミレには少し早いが、見渡す限りコマクサの群落地。
  横岳山頂近くになると、遙か彼方に、岩手山が望まれる。八合目の待ち合わせが
  12時なので、焼森に下る。湯森分岐でランチタイム 持参のメロンを食べる。
  甘くて美味しかった? 12時に丁度八合目到着。感激の実り多い花の山でした。
  帰りは田沢湖を回り、角館で武家屋敷を見学、三つ又温泉に5時着。
  風呂に入り、デングリガイシを筆頭に腹一杯ご馳走を平らげ、長い一日が終わる。

 7/20   雨の中を早池峰山に向かって出発。花巻を過ぎる頃から、雨も上がってきた。
  岳部落からの、シャトルバス10時  に飛び乗る。往復1.000円
  小田越え下車。用を済ましてから、10時35分歩き出す。ツアー客が多くて渋滞
  森林限界を過ぎてからやっと渋滞から解放。蛇紋岩は滑りやすく慎重に慎重に?
  三合目付近から待望のハヤチネウスユキソウが姿を見せるようになる。少し遅めでは
  あるが、先が楽しみとなる。視界は霧の為、良いとは言えないが霧の中に浮かぶ
  ウスユキソウは綿毛に水滴をつけて  可愛らしい。
  龍ヶ馬場に出ると傾斜が緩くなる。小雨が降り出したので、雨具を着用する。
  左からの風が冷たい。梯子の所で40人ほどのツアー客が下ってきて、時間調整
  仕方なく岩場を登る。間もなく御田植え場に着く。ヨツバシオガマ、コバイケイソウ、
  など最高のお花畑となっている。霧の中に小屋が現れ早池峰山山頂に到着。
  ラーメンを造り熱いコーヒーで、身体を暖める。ツアー客が小田越えにぞろぞろ
  下り始めたので、帰りは河原坊に下りることにする。
  急坂が続くので落石には、注意しよう。下るのは我々だけらしく静かな道となる。
  登る人も少なく、ほんの一握りの登山者と出会っただけである。
  岩に張り付いたようなピンクの花を見つける。手で触ると「麝香」の匂いがした。
  これがイブキジャコウソウ?   沢音が近づき「頭垢離」に着く。コメガモリ沢の
  源流で、河原坊まで沢を何回も渡るので  大雨の時には危険かも知れない。
  小沢を飛び石伝いに渡ると河原坊のバス停に着く。運良くシャトルバスに間に合い
  岳部落に到着。花巻温泉でさっぱりと汗を流し、終電車に間に合うよう車を飛ばし、
  野崎駅21時着 御苦労様でした。万歳!

平成15年7月 第2回例会報告   山行計画はこちら
【日時】7月16日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、植木、久保、梅原、溜口、君島(7人)

【山行報告】
(1)6月21日(土)〜22日(日)
・ウメコバ沢・松木ジャンダルム
・植木、稲龍
・松木ジャンダルムはチョックストンルートを行きました。もろい所も多いですがフリクションが効き
やすく、楽しく登りました。またウメコバ沢はR6すべり台という所を行きました。クライミングシュ
ーズを変えてから登りやすくなり、2日間共多いに楽しみました。

(2)6月28日(土)
・那須・井戸沢
・植木、尾上
・井戸沢へ行ってきました。この日は水量がものすごく多く、入渓ポイントから水流が見られるほどで
した。登り始めてまもなく、上から3人が下ってきて『水量が多くてとても登れない』と言います。そ
れに怯むことなく登る事にしましたが、今年は残雪が多く、1ヶ所はスノーブリッジをくぐりました。
稜線に出た頃には、さすがに身体も冷え切って、チミチミの状態でした。

(3)7月3日(木)
・高原山・ミツモチ山
・小林
・矢板市でツツジの巨木をさがしており、矢板岳友会にも白ヤシオの探索依頼が来ました。矢板市内と
いう事で、この日はミツモチ山へ白ヤシオを探しに行きましたが、帰って来たら、登山者の方から『釈
迦ケ岳への登山道がなくなっている!』との連絡を受けました。これを元に翌日、現場に向かいました。
(続く・・・)

(4)7月4日(金)
・高原山・剣が峰〜釈迦ケ岳へ向かうルート
・小林夫妻
・前日の登山者からの連絡を受け、この日現場に向かいました。登山道が崩壊したのは、剣が峰を下り
釈迦ケ岳へ向かうルートで、最低のコルを過ぎ、登りに差し掛かった付近の南面でした。この為、新た
にこの北側に新しいルートを作りました。

(5)7月5日(土)
・高原山・ミツモチ山
・小林、久保
・先日の白ヤシオ探しで、ミツモチ山に行って来ました。一応、巨木と思われるものを探したので、そ
の写真と簡単な地図を書き、矢板市役所に提出しました。

(6)7月5日(土)
・松木ジャンダルム
・植木、稲龍
・この日は、11ピッチ登りました。少しは上達してきたかな?と思った一日、でした。

(7)7月5日(土)〜6日(日)
・日光清掃登山・奥白根山〜金精山
・蓮実、東、梅原、薄井、溜口
・恒例の日光清掃登山へ行って来ました。蓮実先生は別のGrで丸沼から白根山のコースを歩きました。
また、東、梅原、薄井、溜口の4人も始めてゴンドラに乗り、丸沼から奥白根〜金精峠のルートを清掃
しました。金精神社付近には、まだまだ古い空き缶が一杯、一杯埋まっています。(詳細報告済み)

(8)7月12日(土)
・雄国沼
・小林、岸、本間夫妻
・キスゲの時期には、1週間ほど遅く、期待していたキスゲを見る事はできませんでした。しかし、人
は一杯でした。

(9)7月12日(土)〜13日(日)
・吾妻・大滝沢           山岳写真館T2をご覧下さい
・吉野、淺川、斉藤、梅原、薄井、溜口、増渕(黒磯)
・先発の淺川、溜口の二人は9時に栃木を出発。下見を兼ねて一足先に大滝まで足を伸ばし後発隊が来
るのを待つ。後発は吉野、斉藤、梅原、薄井に、またまた黒磯から乱入?の増渕さんを加え、夕方の5
時過ぎに栃木を出発する。西那須野インターから高速に乗るや否や、後部座席は宴○の始まりか?正確
には、運転席の梅原を除いて、と言う事になるのだが・・・。
  途中寄り道をしながらも8時前にはテントサイトに到着。待ちわびた?先発の二人を加え、早速2次
会?、いや本番の始まり、始まり・・・例によって、静かな、静かな宴がおごそかに、いつ終わるとも
なく続く・・、のでした。
  明くる日、朝5時前には全員起床。青空も見え、絶好の沢登り日和だ。朝食を終えて沢登りの準備を
始めた頃、宇都宮渓嶺会の7人が到着。我々7人が先に出発するも、結局この日一日お付き合い頂く事
になった。
  橋の手前から入渓し、しばらく行くと小滝?(F1)が現れる。ここで渓嶺会とドッキングしこの後も
先々、彼らの楽しいパフォーマンスを見せて貰う事になる。ここから暫く、大滝までは滝らしい滝もな
く、きれいなナメを楽しく歩く。やがて、樹林の合間から大滝が見える様になり、滝下に飛び出る。今
日は水量も多めで素晴らしい景観だ!高度差100mはとても、とても登れそうにない。小休止の後、
右岸の樹林帯から大きく高巻く。直登後、滝上の草付きをトラバースし、滝の上部に出、滝下を見下ろ
すがここからの展望も中々のものだ。
  大滝上部で小休止した後、先を行く。ここからは登れる滝やナメ滝が連続し、沢歩きを満喫する事に
なる。また、途中では渓嶺会と岳友会(黒磯含)の14人全員で記念写真を・・。この頃から、ガスが少
しずつ出始める。そして、本日のハイライト・・ここは左右がヘツれそうにもないので、高巻くか泳ぐ
しかない所・・・滝そのものは登れるので意を決して全員水の中へ・・・『冷たい!』『思うように進
まない!』が、『何とも、楽しい!』・・・今年の初泳ぎを経験する。今日が沢デビューの薄井さんも
躊躇なく水の中へ・・。沢歩きも、シャワー気味の滝の登りも、気持ちよさげに楽しんでいる・・。
  ここから先、沢幅が少しずつ、少しずつ狭くなってくる。尚も進むと、ちょっと渡れない!様な吊橋
が出てくる。この吊橋の下をくぐり、少し登った所でランチタイムとする。何はなくともまずは、乾い
た喉をビ○ルで潤す。『いやあ、実に旨い!』・・・小〜休〜止!
  おなかも一杯になり、『さあ、後一歩きで稜線だ。』『もう一頑張り・・・』という事で先を目指す。
更に行くと、大きな石がゴロゴロ出てきて、硫黄の臭いがするようになると、沢登りもいよいよ終わり
に近ずく。しばらくして、登山道と沢が交差する地点で終わり、となる。ここで増渕さんが担ぎ上げた
『西瓜』をみんなで食べる。『甘〜い!』『ここで食べる西瓜は、また格別だ!』『さあ、後は温泉で
ぬっくぬく!』を楽しみに、でもキノコを探しながらキョロキョロ、キョロキョロ・・・まっしぐら?
に下る・下る・下る。
  最後は、みんなで秘湯・姥湯温泉の露天風呂に入り、まわりの素晴らしい景観を楽しみながら、いい
気持ちでいつまでもいつまでもお湯に浸っていた。ご一緒頂いた皆様、黒磯の増渕さん、宇都宮渓嶺会
の皆さん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。m(__)m

(10)7月13日(日)
・奥日光・湯の湖〜竜頭の滝
・久保他
・職場の仲間と奥日光を歩きました。

平成15年7月11日受付分   山行計画はこちら
【パラオ南西諸島でのスナップ】  山岳写真館T1をご覧下さい。
 
パラオに行っている高橋さんからの写真が届きました。

平成15年7月8日受付分    山行計画はこちら
【山行報告:日光清掃登山・奥白根山〜金精山】  山岳写真館S9をご覧下さい。
7月6日(日)
・丸沼〜奥白根山〜五色山〜金精山〜金精峠
・東、梅原、薄井、溜口
・5日の夜は前夜祭という事で、湯元のキャンプ場に栃木の山仲間達が集まり、山の話などを肴に楽し
い時間を過ごす。この後、テントに戻り、増渕さんを交えて、日光の夜は静かに静かーーに更けていく
のでありました。(おやすみなさい・・・zzz)
  あくる朝、8時前には大勢の人々がビジターセンター前に集合する。ここで開会式が行われた後、各
Gr毎に思い思いのコースを清掃する事になる。我々は、黒磯山岳会の方が丸沼まで送ってくれる、と
言うので、丸沼から奥白根、五色山を経て金精峠へ抜けるコースを取る。
  丸沼からゴンドラを経由し奥白根へと向かうコースは、今回のメイン?ルートとあってか多くの人が
入っている。しかしゴミよりもそれを拾う人の方が多い?くらいの為、先を急ぐ事とする。
  この日は時々青空が顔を出すまずまずの天気で遠望は利かないまでも今登って来たゴンドラ駅を眼下
に見下ろす事ができる。途中の岩場にはコメツガサクラやヒメシャジンなども見られる。『ゴミがない
と本当に気持ちが良い!』『入山される人々みんなが、自然を大切にして欲しいなあ』などと思いなが
ら頂上を目指す。出発してから1時間40分ほど掛け、11時には奥白根の山頂に立つ。ゴミは人が休
憩する場所、場所、特に土の中に一杯、一〜〜杯、埋まっている。同じ埋まっているものでももっと良
いもの?なら良いんだが・・・
  『頂上直下で、ビ○ル・ブレイク』という事にし、十分休息を取った後、弥陀ケ池へ下りる事にする。
ここでもやはり土の中に埋まっている、埋まっている。(大〜判、小判〜が・・そんな事、ナイ、ナイ!)
掘り起こすと幾らでも出てきそうなのでほどほどにし、五色山へ向かう。振り返ると、白根山の中腹に
は小さな雪のブロックが残っている。右手に五色沼を見ながらゆるやかな登山道を尚も進むと五色山に
到着する。この辺りまで来ると登山者も少なくなり、特に金精山へと続く道は、静かな静かな山歩きを
楽しむ事ができた。
  金精山から金精神社への登山道は急傾斜となり、崩壊を繰り返す登山道の整備の大変さを感じる。金
精神社から改めて振り返ると、そこには金精山の急峻な姿を見る事ができる。それよりもこの神社辺り
の古い、古〜〜いゴミ(空き缶)の山、・・・見ているだけで何だか悲しくなってくる。・・・とても
とても持ち帰れない。
  最後は、金精峠までの急坂を走るがごとく、飛ぶがごとく、駆け下りる。それでも16時頃には湯元
に戻り、『はるにれの湯』で汗を流し、最後は今市で『蕎麦』を食べて矢板へ帰りました。ご一緒して
頂いた皆様、本当にお疲れ様でした。m(__)m
今年の梅雨も折り返し点を過ぎた頃と思いますが、今年の特徴は局地的に集中して降る事が多いように
思われます。この為、崖くずれや登山道の崩壊なども各所で起こっていますので、入山される前に現地
の情報を十分に確認し、安全登山に心がけて下さい。
高原山でも、剣が峰を下って釈迦ケ岳へ向かう登山道で、最低のコルを過ぎた登り付近で登山道が崩壊
しました。(高原山情報を参照下さい。)

【日時】7月2日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、淺川、斉藤、久保、梅原、溜口、君島(7人)

【山行報告】
(1)6月8日(日)
・高原山・大入道
・久保他
・職場のメンバーと前週歩いた大間々から剣が峰、大入道、小間々と周回するコースを歩いて来ました。
 途中、大入道付近の大きなシロヤシオの木(数年前、縄文ヤシオと名付けた木)が折れて朽ちていまし
 た。

(2)6月22日(日)
・登山教室・湯の丸山〜烏帽子岳
・小林、池田、梅原、溜口、岸、君島、登山教室参加者22名
・梅雨の中休みに湯の丸山に行って来ました。ちょうどレンゲツツジの満開の時期とあって人も多かっ
 たですが、至る所、花・花・花で、素晴らしいレンゲツツジを見る事ができました。(写真詳細報告
 済み)

(3)6月29日(日)
・月山
・小林夫妻、岸
・月山へ行ってきました。この日の天気は悪く、小雨と強風の中、頂上付近は、這って歩きました。し
 かし、頂上付近でクロユリが咲いており感激しました。リフトからはずっと雪で、姥沢へ降りる道は
 雪で埋まっており下れませんでした。リフト下では黒磯山岳会の方々と出会いました。

(4)6月29日(日)
・燧ケ岳
・君島
・御池から田代を通り、燧ケ岳へ登り長英新道を下山し、大江湿原、沼山峠を経由して御池へ戻りまし
 た。大江湿原ではワタスゲがきれいでした。

(5)6月29日(日)
・熊鷹山〜根本山
・久保他
・この山はヤシオの咲く季節は多くの人が入る様ですが、この日出会ったのは3人だけの静かな、静か
 な山行でした。ただし、地元の人の話によればサルが一杯いる山だそうです。行かれる場合は、猿害
 にご注意下さい。

(6)6月29日(日)
・檜枝岐・ヤビツ沢
・吉野、斉藤、淺川、梅原、溜口
・前日の夕方、檜枝岐に入り、梅雨の合間を縫って、『これぞ(も?)、沢登り!』を堪能しました。
 (写真、詳細報告済み)

平成15年7月2日受付分   山行計画はこちら
【山行報告:檜枝岐・ヤビツ沢】  山岳写真館S8をご覧下さい。

6月29日(日)
・檜枝岐・実川・ヤビツ沢
・吉野、斉藤、淺川、梅原、溜口
・先発の淺川さんと檜枝岐で合流し、本日のテントサイトへ・・・。設営が終わった頃にはすっかり日
も暮れ、テントの中で恒例の宴会の始まり、始まり。今日のメインは何と言っても淺川さんが釣って来
たばかりの岩魚のテンプラ、これに山菜のテンプラなどなど舌鼓を打ちながらも次第にしだい〜に酔い
が回り、はやくも夢の中へ・・・。
  あくる日はゆっくりと決めていたが何故か目覚めが早く、7時前には出発する事になる。昨晩は小雨
が時々ぱらついたが、今朝は青空ものぞき期待に胸が膨らむ。
  ヤビツ橋のたもとから入渓し、いきなり絶好のポイントが・・・早速吉野さんがトライするも反応が
ない。という事で暫くは沢登りに専念する事にし、先を目指す。ヤビツ沢には余り大きな滝はなく、最
初から小滝の連続となるが沢登りはいつきても楽しい。水流を横切る所が多いが水はさほど冷たくはな
く、下界の蒸し暑さを考えると何と快適な山行なのだろう。木々はみずみずしいばかりの新緑をまとい、
鳥のさえずりと小滝の音を聞きながらしばらくは進む。その中を、尚も行くと右手の崖にほんの少し前
に登ったと思われる熊の足跡がテンテンと・・・ここはやはり普段は熊のテリトリーなのだろう。
  出発してから2時間は沢を詰めたが、魚止めの滝を過ぎると一気に沢幅が狭くなったので、ここから
先は釣りモードにチェンジする。まずは、吉野さん、溜口さん、そして斉藤さん、最後は私にまでヒッ
ト・・・『いやあ実に嬉しかった』。淺川さんは終始、餌取りなどをしてサポートしてくれた。しばら
くして、終点の湿原へ・・・。ここにはハクサンチドリやワタスゲ、ヒメシャクナゲ、レンゲツツジの
花々が我々を迎えてくれる。ここで昼食とし、ゆっくりとした時間を過ごした後、下山に掛かる。
  この沢は下山ルートは沢以外になく、元来た沢を下る事になる。何でもない様な所でも下りだと意外
と難しい所もあり、慎重に慎重に下り3時間余りで車に戻る。お土産も沢山ゲットし、燧の湯で冷えた
身体を温め帰栃しました。ご同行頂いた皆様、ありがとうございました。

平成15年6月24日受付分   山行計画はこちら
【山行報告:登山教室・湯の丸山】  山岳写真館S7をご覧下さい。
6月22日(日)
・湯の丸山〜烏帽子岳・登山教室
・小林、池田、梅原、溜口、岸、君島、他登山教室参加者22名
・週末に台風(熱低)が通過した為、土日は梅雨の中休みとなりました。つつじの開花は例年より少し
遅めとの事で、この日がどんぴしゃのお花見日和でした。
  そのおかげで地蔵峠に着いた頃には、大型バスやマイカーで訪れた人・人・人で一杯の状況でした。
しかし、その人にも増して、レンゲツツジが辺り一面に咲き競い、目を楽しませてくれます。
  湯の丸山の登りは、登り下りとも都会の歩行者天国の様な大混雑振りです。天気は花曇りで、残念
ながら遠望は効きませんが、水の搭、籠の搭や烏帽子岳などの浅間周辺の山々は見渡す事ができます。
『烏帽子に行けば少しは人が減るかな?』と思いながら下り始めたのが『大甘!』でした。
  湯の丸の下りは登りにも増して、人・人・人の大渋滞で動かない時間の方が多いくらいです。湯の
丸と烏帽子の間の峠も人で一杯の為、烏帽子の肩まで頑張り、ここでお楽しみのランチタイム!(ビア
タイム???)となります。ここもレンゲツツジが満開です。少し?いい気分になり、烏帽子岳まで一
登りし、元来た道を引き返します。
  どうやらこの日は、他の団体さんと時間帯がピッタリと合ってしまったのが敗因?だった様です。
再び湯の丸山に登り返し、一息入れた後は、角間峠を目指します。さすがにこちらの方まで来ると人
が減り、山本来の静けさの中に、鳥のさえずりが心地よく響き渡ります。
  また、角間峠付近もレンゲツツジが見事で、白樺の木々とクマザサにその朱色が映えます。最後は長
〜〜い車道歩きというおまけまで付きましたが、ひなびた温泉で汗を流し、風呂上りの一杯を美味しく
頂き、みんな元気に帰栃しました。参加された方、遅くまで本当にご苦労様でした。m(__)m

平成15年6月 第2回例会報告   山行計画はこちら
関東地方も梅雨入りし、雨の日や蒸し暑い日が多くなっています。特にこの頃の天気はあまり期待は
できませんが、安全登山でそれぞれの山行をお楽しみ下さい。

【日時】6月18日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、植木、梅原、溜口、岸、君島(7人)

(1)6月6日(金)
・那須・八幡原周辺・ボランティア登山
・小林夫妻、浅川、豊田他
・高原学園のボランティア登山で那須・八幡原周辺を散策してきました。当日はつつじが見頃で参加
 された方々も大変喜んでいました。

(2)6月7日(土)
・平ケ岳・夏山
・梅原、薄井
・天候にも恵まれ、最高のコンデションで山歩きを楽しめました。(詳細報告済み)

(3)6月7日(土)〜8日(日)
・北アルプス・針の木岳周辺・山スキー
・植木、他4人
・扇沢集合、で針の木岳に行ってきました。今年は例年よりも雪が多めで、すっごくいい斜面が無数
 にあります。当日はガスっており、途中雷がなり、ひょうが降って来ました。 来年は5月連休に
 ここへ来たいと思います。

(4)6月8日(日)
・サンカル・クライミング講習会
・尾上、梅原、薄井、稲葉
・朝9時から夕方の4時まで、クライミング講習会がサンカルで実施されました。講習会は高校生と
 一般の2班に分かれ、我々は片柳さん、尾上さんを講師に迎えクライミングの基礎から教わります。
 実技に入り、片柳さんや尾上さんがやっているのを見ると簡単そうですが、自分でやってみるとほ
 とんどうまくできません。
 結局、午前中でスタミナを使い果たし、午後からはほとんど力が入らず、後半はもっぱら見学・・・。
 でも大変有意義な一日でした。講師の皆様、ありがとうございました。

(5)6月9日(月)
・高原山・釈迦ケ岳〜西平岳
・小林夫妻
・西平登山口から前山を経て、釈迦ケ岳、西平岳を歩いて来ました。白ヤシオを期待していましたが、
 今年はダメの様です。

(6)6月14日(土)
・井戸沢・沢登り
・小林、吉野、浅川、斎藤、植木、梅原、溜口、鍵山(本田)、増渕(黒磯)
・岳友会7名に鍵山さん、増渕さんを加えた9名で、井戸沢に初登りに行って来ました。とっても楽
 しい一日でした。(詳細報告済み)

(7)6月15日(日)
・高原山・大入道〜釈迦ケ岳
・君島
・小間々台から大入道、剣が峰を経由して釈迦ケ岳に行って来ました。つつじももう終わりとなり、
 特に山中では誰一人にも出会わない静かな山行でした。

平成15年6月17日受付分             山行計画はこちら
【山行報告】
井戸沢        山岳写真館S6をご覧下さい。
6月14日(土)
・那須・井戸沢・沢登り
・小林、吉野、浅川、斎藤、植木、梅原、溜口、鍵山(本田)、増渕(黒磯)
・今年は例年より遅れて梅雨入りしたが、その合間を縫って今年の初沢登りに仲間達と井戸沢に行く
事にする。この日も、朝から梅雨空で非常に蒸し暑い天気となったが、なんとか持ちそうなので6人
が2台の車に分かれ事務所を出発する。
  深山ダムで淺川さん、溜口さんと黒磯の増渕さんと合流し、三斗小屋宿を経て、井戸沢を目指す。
梅雨空と言いながら、朝方は青空も顔を出し、稜線近くまではくっきりと見ることができた。入渓し
てから暫くは枯れ沢を行くが、水流が出てくると知らず知らずに気持ちが高揚してきているのが分か
る。F1からが本格的な沢登りとなるが、ここは左岸を各自思い思いに登る。ここから先は小滝の連
続となる。水量は意外と多い様だ。その中を行くとなるとさすがに雪解け水は冷たく、とても長い間
手を入れている事はできない。この日、宇都宮では30度を記録し、非常に蒸し暑かった様だが、こ
こはその蒸し暑さとは無縁の世界、別天地・・・だった。
  この後は、何箇所も雪渓が現れる。昨年に比べてかなり多くの雪が残っているようだった。そのス
ノーブリッジの下からは、ヒヤ〜〜っとした冷気が出ていてすっごく気持ちがい〜い。スノーブリッ
ジの下を迅速に、またその上を慎重〜に歩きながら、いつもはあまり味わえないような経験をする事
ができた。この為、あっと言う間に二股まで来たのでここで一息入れる。ここから先は残雪に埋まっ
た所が多く、雪の上を歩きながら稜線に出て、流石山の山頂でお昼とする。
  本来ならば後は帰るだけだが、今日はここからが核心部・・・大峠まで一気に駆け下り、その下の
笹薮に一斉に駆け込む。それから暫くして、みんなの手には『今日のお土産がどっさり・・・』その
嬉しそうな顔を見ているだけで自分自身も本当に幸せな気持ちになってくる。もちろんその夜は『採
れたばかりのタケノコ』を肴に、美味しいお酒をいっぱい、いっぱい頂きました。参加された皆様、
お世話になりました。また一緒に山に行きましょう。

平成15年6月17日受付分             山行計画はこちら
【山行報告】
6月7日(土)
・平ケ岳・夏山   山岳写真館S5をご覧下さい
・梅原、薄井
・鷹巣登山口4:18---6:02下台倉山6:10---6:55台倉山7:13---8:12白沢清水8:20---9:30池ノ岳9:40---10:10平ケ岳
 11:13---12:10白沢清水12:15---13:05台倉山13:10---13:52下台倉山14:00---15:18鷹巣登山口
 (登り5時間52分、下り4時間5分、行動時間11時間)
・土曜日にするか日曜日にするかさんざん迷ったが、この時期の平ケ岳に行くには天候が一番・・・
との事で、天気図とにらめっこしながら少しでも良いと思われる土曜日と決定。鷹巣登山口に着いた
頃には既に数台の車が停まっていた。登り開始の時間は4時と決めていたが、朝食やら準備やらで思
わぬ時間を費やしてしまい、出発する頃には周りはすっかり明るくなっていた。
  鷹巣登山口から、最初の15分はやや登り気味の林道を行く。小さな沢を渡ってまもなく登山道と
なる。傾斜は徐々にきつくなり、眼前には鷹巣山から続く尾根と前坂から下台倉山へと続く登山道が
見上げられる。朝早くの登山は空気が澄み渡り、実に清清しい。最初の頃は日差しもなく、山つつじ
や真っ白なモクレンに出迎えながら、軽快に登る。やがてやわらかな朝陽の歓迎と心地よい風に後押
しされながら、ヤセ尾根を越えた所で一息入れる。ここから先は岩場も多くなり、傾斜もきつくなっ
て来たが朝早いせいか非常に快調なペースで6時過ぎには下台倉山に着いた。
  ここからは、ゆるやかな登りの尾根歩きとなる。少し行くと残雪を被った池ノ岳から平ケ岳が遥か
彼方に眺められる様になる。その姿はどっしりとしており実に雄大な印象を与える。また、登山道の
そこかしこには、シャクナゲの花を見ることができ気持ちもウキウキしてくるが、『先は長い!』と
気を引き締め直す。台倉山の手前から、登山道に少しずつ残雪が見られる様になる。ここでスパッツ
を着け身支度を整え直し、平ケ岳を目指す。左手前方には双耳峰の燧ケ岳の雄姿が真近に迫る。
  台倉山から白沢清水までは、小ピークを2つほど越えるアップダウンの続く樹林帯となる。残雪の
樹林帯は大きな木々を迂回しながら歩く必要があり、遠望が利きにくく、良く似た景色が続くのでう
っかりするとトレースを外してしまう。もっともトレースと言っても、ところどころに足跡が少し残
っている程度で極めて不明瞭だ。特に、下りのトラバースになると、すぐにルートを外してしまう。
ルートファインディングの難しさを痛感する。時々立ち止まり地形図とコンパスを取り出し方向を確
認する。晴れて見通しの利く天気の中を赤ペンキの目印を頼りに、時には目印となる赤布を巻いた竹
を雪の上に指しながら進む。途中何箇所か迷いながらも、軽い緊張感を味わいながら歩く。
  池ノ岳の中腹まで来ると傾斜も増し、稜線も狭くなりルートも明確になってくる。しかし、最後の
急坂はさすがに応えた。出発してから既に5時間以上が経ち、白沢清水から一気に登ってきたのがか
なりきいて来ているようだ。頂上手前で一息入れ、眼前の平ケ岳方面に目をやる。『後少しだ!頑張
ろう!』
姫の池で一息いれて、平ケ岳の最後の登りに掛かる。見た目ほどの斜度はなく、なだらかななだらか
な頂上付近を一登りすれば、そこは頂上・・・。
登山口を出てから6時間弱、10時を少しまわった時間だった。ほぼ同時刻に3組、6人が到着する。
頂上で記念写真を撮った後は、木道に座り込み、まずはビールで乾杯〜!この後登って来たのは一組
だけ・・・頂上でのんびりと静かな静かな時間を過ごす・・・。
  1時間余りして、下山に掛かる。残雪の下りは実に軽快で速い。飛ぶように足が前へ前へと出る。
しかし、油断しているとあっという間にルートを外して
しまう。慎重にかつ大胆に下る・下る・下る。台倉山から先は尾根道となり残雪も消える。この頃か
ら遠くの方で雷鳴が聞こえる様になる。下台倉山の下りに掛かる。さすがに足も疲れてきているのが
分かる。途中、パラッと小雨が来たが、雷の音も次第に遠ざかった様だった。やせ尾根の手前で一息
入れ、後は登山口まで一気に掛け降りた。車に戻ったのは3時過ぎ、・・・出発してから11時間が
経過していた。この後は、お決まりのコースで檜枝岐の裁蕎麦を頂き、露天風呂で一日の汗を流す。
露天風呂から新緑の会津の山々を見ながら、今日一日歩いた満足感にいつまでもいつまでも浸ってい
た。お疲れ様でした。m(__)m

平成15年6月 第1回例会報告
   山行計画はこちら
6月となり天気の良い日は真夏日となることも多くなり、山々の雪もかなり融けて来ています。木々の
緑も一気に濃くなり、日差しも強さを増し、いよいよ沢登りが楽しめる季節となりました。しかしなが
ら、これから雨が降ることも多くなりますので、天候には十分注意し、安全登山を心がけて下さい。

【日時】6月4日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、久保、植木、梅原、尾上、溜口、君島(8人)

【山行報告】
(1)5月25日(日)
・袈裟丸山・夏山
・梅原、薄井、小林(弘)
・矢板5:00==6:35塔の沢登山口6:52−−7:42寝釈迦7:50−−8:35賽の河原8:45−−9:28新非難小屋9:35
 −−10:18前袈裟丸山10:35−−11:18後袈裟丸11:50−−12:53新非難小屋12:58−−14:00寝釈迦14:05
 −−14:45塔の沢登山口14:55==15:30やしおの湯16:30==17:30矢板(行動時間7時間53分)
・塔の沢登山口は弓の手登山口よりも距離が長い分、歩く人も少なく静かな山行が楽しめる。コースは
 沢沿いの緩やかな登りが続き、新緑の中を爽快に歩く。
 やがて、賽の河原で弓の手コースと合流すると、一挙に人が増えたちまち銀座通りとなる。しかし、
 今が盛りのムラサキヤシオやあちこちで咲き始めた真っ白いシロヤシオ、それに裸木にフワッとした
 花弁をつけたアカヤシオなどが我々を迎えてくれる。また、振り返ればミネサクラや崖の方にはムシ
 カリの白い花・・
 そして、前袈裟丸山から後袈裟丸山に掛けては色鮮やかなシャクナゲの花、花、花・・・。この日一
 日、私達の目を、心を、楽しませ、慰めてくれた。

(2)5月25日(日)
・鹿沼・岩山・クライミング
・植木、田上、稲龍、島崎他
・初めて岩山に行きましたが、難しいコースから様々で、自分にあった色んなコースを取ることができ、
 結構楽しめました。今度また、みんなで行きましょう。

(3)5月25日(日)
・古賀志山・クライミング
・尾上他沢山
・古賀志でクライミングの練習をしてきました。

(4)5月29日(木)
・高原山・大入道
・小林
・大入道の山開きの偵察を兼ねて、行ってきました。シロヤシオはまだ今ひとつでしたが、小間々付近
 は山つつじが満開でとてもきれいでした。

(5)6月1日(日)
・大入道・山開き
・小林夫妻、吉野、浅川、斎藤、久保、梅原、溜口、君島、尾上、本間、板山、青山、倉松(計14人)
・大入道に行くつもりでしたが、低気圧から伸びる前線の影響で朝から雨・・・。それでも参加予定の
 ほとんどのメンバーが岳友会事務所に集まります。
 せっかくだからと言う事で、小間々に行きましたが、ちょうど山つつじが満開で、雨に濡れた花々は
 水々しく、新緑の緑にそのオレンジ色がいっそう映えます。訪れる人も少なく、我々は小間々のあず
 まやで、静かーーーに山開きを祝います。この日は、ちょうど会長の○○回目(35回目???・・・
 岳友会と同じだ???)の誕生日で、本間さんが手造りのケーキを用意し、みんなでお祝いします。
 この雨の中、先発していた久保さんは、大間々から剣が峰、大入道と歩き、我々がテントキーピング
 していた?小間々に戻ってきます。この後は、みんなで山の話を肴にいっぱいいっぱいお神酒を頂き、
 ほんの少し?飲みすぎていい気持ちで矢板に帰りました。

(6)6月3日(火)
・尾瀬ケ原
・小林夫妻、岸
・尾瀬ヶ原へ行って来ました。水芭蕉はもう終わりかけていましたが、良かったです。自然保護の為、
 5月11日から6月30日まで、至仏コースは閉鎖されています。

(7)6月4日(水)
・那須・茶臼岳・ボランティア登山
・小林、浅川、尾上、増渕、他
・高原学園のボランティア登山と言う事で、那須に行って来ました。Aコースは茶臼岳から南月山、B
 コースは茶臼岳周辺を歩きました。お手伝いの皆さん、黒磯の増渕さん、お疲れ様でした。また、6
 日の日は八幡原付近を歩く予定です。

平成15年5月 第2回例会報告   山行計画はこちら
5月の初めから、掲示板が変更されて非常に使いやすくなりました。最近では、新しい人からの投稿も
多くなっています。山行の連絡やリアルタイムな山行報告など、使い方は様々ですが、今後も活発な投
稿を宜しくお願いします。

【日時】5月21日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、稲葉、佐藤(一)、植木、梅原、尾上、岸、君島(9人)

【山行報告】
(1)5月3日(土)
・吾妻連峰・山スキー
・佐藤(一)他(いつものメンバー)
・吾妻連峰のスキー縦走の予定で吾妻山へ行ってきました。浄土平に車を停め、一切経山から入りまし
 たが、姥が平付近で積雪がなくなり、笹薮が出てきたので縦走は諦め、前大巓付近でスキーをしてか
 ら帰栃しました。期待していただけに少しがっかりでした。

(2)5月4日(日)〜5日(月)
・燧ケ岳・春山
・浅川、斎藤
・好天のゴールデンウィーク後半、燧ケ岳に登って来ました。快晴の一日で、終始半袖で歩きました。
 (詳細は浅川写真館を確認して下さい。)

(3)5月9日(金)
・高原山・釈迦ケ岳・登山道整備
・小林夫妻
・明くる日からインターハイ予選が高原山周辺で実施されるとあり、倒木整理などの登山道整備に行っ
 て来ました。(いつもいつも、本当にご苦労様です。m(__)m  )

(4)5月10日(土)
・至仏山・山スキー
・植木、稲龍さん他2人
・至仏山のムジナ沢付近は雪が繋がっていない所があったので、ワル沢周辺を二本滑って来ました。
 他の3人はテレマーカーで、すっごくぶっとばしてすっごく面白かったです。帰りは、今市の行川庵
 で美味しいお蕎麦を食べて帰りました。

(5)5月10日(土)
・福島・二ツ箭山
・薄井、他1人
・会社の同僚と二ツ箭山に行って来ました。コースは短いものの、沢歩きや岩場など変化に富んでおり
 楽しく歩けました。男体山にも登りましたが、春霞の影響で海の方は霞んでいました。

(6)5月10日(土)〜12日(月)
・高原山周辺・高体連・インターハイ予選
・稲葉、小口他
・高原山周辺で高体連のインターハイ予選登山大会が実施されました。小間々のキャンプ場を拠点とし、
 大入道、剣が峰、釈迦ケ岳、県民の森付近を歩きました。役員も含めて、総勢で300人という大所
 帯でした。

(7)5月11日(日)
・高原山・釈迦ケ岳
・君島
・高原山の釈迦ケ岳に行って来ましたが、この日はちょうど高体連の登山大会と重なって、釈迦ケ岳頂
 上は身動きも出来ないくらいの一杯の人でした。登山道はきれいに整備がされていました。

(8)5月14日(水)
・高原山・釈迦ケ岳・登山道整備
・小林夫妻
・この日は、笹刈りに釈迦ケ岳へ行って来ました。トラロープの急坂の上部付近の笹が濃かった様です。
 (ご苦労様でした。m(__)m。)

(9)5月17日(土)
・今スポ・クライミング
・植木、尾上他5人
・片柳さん、大島さん親子に若林さん、それにめっちゃうまい男の子、総勢7人でクライミングを楽し
 みました。またみんなで行きましょう!

(10)5月17日(土)〜18(日)
・会津・蒲生岳・芝倉山
・吉野、梅原、薄井、溜口
・恒例の山菜会で只見に行って来ました。まずは蒲生岳周辺で山菜採りが始まりますが、良い天気だっ
 た事もあり始めに蒲生岳に登りました。頂上からは360度の展望が得られ、浅草岳を始めとする会
 津の山々を見る事が出来ます。この後は、全員で山菜採り全開モードに突入です。一息入れてから、
 水とお酒を一杯担いでその日のテン場に向いますが、荷物が重すぎてバテバテ、でした。それでも元
 気水を口にするとたちまち復活です。旬の山菜のおしたしを食べながら、『うんめー・・日本人に生
 まれて良かったなあ・・』が実感の一日でした。

(11)5月18日(日)
・高原山・山開き
・小林、斎藤、久保、君島、山友会3人、他大勢
・今年から、塩谷町だけの開催となり、岳友会からは4人が参加しました。西平登山口から入り、釈迦
 ケ岳山頂ではお神酒を頂き、また西平岳山頂では山友会の方からモツ煮をごちそうになります。お土
 産には『とうふ』と『尚仁沢の水』に会長は『イシイスポーツの袋』を貰い大・大・大満足の一日で
 した。

(12)5月18日(日)
・赤城山・覚満淵
・池田
・久し振りに赤城山へ行って来ました。覚満淵周辺にはトウゴクミツバツツジが咲いていましたが、上
 の方はまだ咲いていませんでした。

平成15年5月 第1回例会報告   山行計画はこちら
暦の上では立夏を過ぎ、晴れの日は汗ばむ様な暑い日が続きますが、山々にはまだまだかなりの残雪が
残っている所があります。天候に注意し、各々の山行をお楽しみ下さい。

【日時】5月7日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、稲葉、久保、植木、梅原、薄井、溜口、田上(9人)

【山行報告】
(1)4月26日(土)
・古賀志山・国体二次予選
・稲葉、小口他
・稲葉さん、小口さんともに高校山岳部の監督として、古賀志の国体二次予選に参加しました。稲葉さん
 の方は団体4位の成績でしたが、小口さんの中央高校では1人が2次予選を通過し、関東大会に進む事
 になりました。

(2)4月26日(土)〜27日(日)
・北アルプス・剣岳・山スキー
・植木、西村
・長次郎から北方稜線を登り、剣岳・本山頂上から源次郎尾根を滑降しました。剣沢小屋はまだ雪の下で
 3日の営業に合わせて掘り返されました。また、インディアンクロワールを滑りましたが、天候に恵ま
 れて最高でした。

(3)4月27日(日)
・椀名条山〜根本山
・小林夫妻、本間
・栃木県と群馬県の間にある山々です。天然のヒラタケが採れました。(詳細は報告済み)

(4)4月27日(日)
・那須・三本槍岳
・溜口
・この日は統一地方選の為、遠出はできませんでしたが、峠の茶屋から三本槍を歩いてきました。天気は
 バッチリ でした。

(5)4月29日(火)
・高原山・大入道〜ミツモチ山
・小林、岸、君島
・スッカン沢からの風の影響か、コース上に倒木が非常に多く、20〜30本の倒木整理をやってきまし
 た。

(6)4月29日(火)
・日光・鳴虫山
・久保他5名
・鳴虫山に行ってきましたが、やしおつつじがとてもきれいでした。

(7)4月29日(火)
・尾瀬・燧ケ岳・山スキー
・溜口
・御池まで入る事ができましたが、駐車場の除雪はまだ中程で、2m以上の雪がありました。山頂で黒磯
 の増淵さん、千葉の水戸部さんと出会いました。沢を一本滑ってから登り返し、一般ルートを滑って戻
 りました。締まっていて、いい雪でした。

(8)4月29日(火)
・高原山・東古屋湖付近
・吉野、齋藤、梅原、薄井
・萌黄色の木々に誘われて、高原山の麓を散策してきました。収穫は勿論、山菜でした。

(9)5月1日(木)
・高原山・明神岳
・梅原
・ハンターマウンテンの最終営業日、鳥海への自主トレの後、明神岳に行ってきました。

(10)5月3日(土)
・日光・小田代ケ原周辺
・小林夫妻、岸、君島、本間夫妻
・竜頭の滝から小田代ケ原、西ノ湖周辺を歩きました。

(11)5月3日(土)〜4日(日)
・鳥海山・山スキー  撮影:梅原     山岳写真館S4をご覧下さい。
・吉野、東、植木、梅原、薄井、溜口、尾上(以上岳友会)
 増淵(黒磯)、稲葉、伊藤、島崎(遠峰)、水戸部
・5月2日、那須塩原で尾上さんと増淵さんをピックアップし、酒田みなとで幕営。3日の日は雲一つ
ない快晴の天気で、植木、溜口、水戸部の3名は鉾立から千蛇谷を経て、新山からの北面800mを滑
降しました。ここ8年間で鳥海山は最も積雪があり、大・大・大満足の北面滑降でした。他のメンバー
も鉾立から千蛇谷コースを目指しますが、思いのほか時間が掛かった為、文珠岳手前で昼食とし、その
西面の蛇石流を滑降しました。雲一つない快晴の天気に加え、人がほとんどいない雪面に新たなシュプ
ールを描きます。この後も、笠ケ岳東面を滑降するなど、鳥海山西面の雄大な斜面を思う存分、楽しみ
ました。この後、温泉で汗を流し、夜は仁賀保で海の幸を戴きました。
 明くる4日も昨日以上の晴天となり、祓川から七高山を目指します。このコースは鳥海山のもっとも
ポピュラーなコースとあってか、多くの人々が頂上を目指します。七高山の直前は斜度も増し、苦しみ
ながらも全員が頂上に立ちます。この後、植木さん、増淵さん、水戸部さんは百宅コースを唐獅子平非
難小屋まで滑降します。我々も新山に登った後、百宅コースを途中まで滑降し、トラバースで祓川コー
スに戻ります。特に、百宅コースは滑る人も少なく、広大な斜面を思う存分楽しむ事ができました。
この後も、祓川コースを駐車場まで滑り降りましたが、山スキーの醍醐味を十二分に満喫できた一日で
した。また、この日の夜は、採って来たばかりの山菜を戴きました。
 最終日は、前の2日で滑りは堪能できたので、蕎麦街道を食べながら、飲みながら皆で楽しく帰郷し
ました。岳友会を始めとして、一緒に参加して下さった黒磯、遠峰の皆様方、本当にありがとうござい
ました。機会があれば、また是非ご同行下さい。

(12)5月3日(土)〜4日(日)
・北アルプス・鹿島槍ケ岳・爺岳
・稲葉、小口、田上
・2日の夜に出発し、3日は赤岩尾根を登って、清太岩にテントを張りました。明くる4日は鹿島槍岳
と爺岳を歩きましたが、稜線上は積雪もあまりありませんでした。2日間共に良い天気で春山を満喫す
る事が出来ました。

(13)5月4日(日)
・高原山・ミツモチ山
・小林、岸他2名
・大間々台の駐車場は車で一杯でした。今年はやしおつつじが一杯咲いて最高です。特に、大丸付近は
山一面がやしおつつじで真っ赤でした。

(14)5月5日(月)
・高原山・ミツモチ山
・小林夫妻、板山夫妻、柳田
・県民の森、育樹祭会場から南面を登る新しいルートから登って来ました。

平成15年4月29日受付分(5月7日掲載)       山行計画はこちら
【山行報告】  写真と文章は小林会長
椀名条山から根本山      山岳写真館S3をご覧下さい。
月日 4月27日
メンバー 小林 充、小林 弘美、本間 朝子
コース  矢板→足尾→沢入→黒坂石バンガロー村→椀名条山→氷室山→宝生山→
     十二山→根本山→黒坂石バンガロー村→沢入→足尾→矢板
記録
矢板(6時)出発、黒坂石バンガロー村近くの路肩に車を止める。身支度をして8時
歩き出す。山裾を10分ほど歩き、立木の赤テープを確認してから尾根に取り付く。
急斜面の電光型に作られた 道はあるきにくく汗がしたたり落ちる。
ちらほらとヤシオツツジの花が咲いている。ピーク884で一本立てる。
要所には赤テープがあり、雑木林の道は比較的歩きやすい。黒木の混じる北斜面には
コシアブラの木が多く丁度食べ頃のが 目に付いたので、失敬する。
椀名条山(9時51分)展望はあまり良くないが、周りに咲くヤシオツツジに慰められる。
幾つかコブがあるが、道がしっかりしているので安心して歩ける。
右下の方に新しく作られた林道が眺められ、エスケープルートに使いそうである。
県境の稜線がかなり間近になってきた。岩場の所にふた抱えも有りそうなコシアブラ
の木があって、小さな板に「コシアブラの木を切らないで」と書いてある。
周りを見ると沢山のコシアブラの木があって、山菜取りの人には天国に近い場所であ
る。まもなく数本のコシアブラの大木が伐採された所にでる。木札もかなり下がって
いる。
笹が現れると県境の稜線に出る。小さな石の祠が建ち、道は90度右に曲がる。
左に行くと葛生町に通ずる林道に出られる。話し声がして、今日初めての登山者に出
会う。「花はどうですか?と聞くと」「宝生山は見頃ですが、団体さんが居ますよ 」
と教えてくれた。地図を見るとこの付近が氷室山らしいが、標高点が無い。
稜線を巻くように行くと、団体さんがどやどやと下ってきた。道が広くなった所に
青いテントが張ってあり、その前に灯籠が建って有るのを見ると、ここが氷室山神社
らしい。少し行くと右手に下る道がある。小さく黒坂石と書いてある。
巻道が現れるが花が咲いているので、まっすぐ登る。
三角点1154M 地図には名前がないが、宝生山の山頂である。ヤシオツツジが満開で
三々五々昼食を取っているので我々も仲間に入る。太陽が隠れているので花の濃い色
はないが、最高の雰囲気を味わう。根本山神社付近までの道は県境稜線の直下に水平
歩道が造られており、とても歩きやすい。落ち葉のかさかさ音が特に良い。
黒坂石の下山道を右に分け、十二山の肩で、熊鷹山の道を左に分ける。
疲れた足には最後の登りは応えるが、登れば根本山山頂1199Mに着く。
一週間前は何も花は咲いてなかったが、今日はピンクの花が迎えてくれた。花の向こ
うに三境山がかすかに見える。ここから三境山への急な下りを行く。下りの途中で最
高の物を見つける。ブナの木の根本に見事なヒラタケがあった。ヤッホー
痩せ尾根の下り道 鎖などもあり注意しなければならないが、ヤシオツツジに励まさ
れやっと林道に降り立つ。黙々と一時間 黒坂石に到着 3時40分着

平成15年度(第35回)矢板岳友会総会  議事録   山行計画はこちら
【日時】4月23日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、蓮實、吉野、浅川、池田、斎藤、東、久保、稲葉、植木、佐藤(一)、梅原、薄井、野澤、
    溜口、岸、君島、中村、田上(計19人)
【第35回岳友会総会議事録】
第35回岳友会総会が4月23日(水)の午後8時から岳友会事務所にて、19名の出席者の元、実施さ
れました。小林会長の挨拶の後、議長に吉野さんを迎え、平成14年度の活動報告、会計報告、15年
度の活動計画審議、予算案審議、新役員など活発な意見交換がなされました。会員平均年齢の高齢化と
いう大きな悩みは抱えているものの、実際に行動しているほとんどの会員が総会に出席し、今までに無
い盛況な中で全ての議事を審議し、閉会となりました。

平成15年4月 第2回例会報告
【山行報告】
1)4月10日(木)
・鞍掛山(春山)
・蓮實
・篠井・富谷連峰の近くにある山だそうです。

2)4月13日(日)
・仙人ケ岳(春山)
・小林夫妻
・足利の最高峰の山です。

3)4月13日(日)
・高原山・ミツモチ山(春山)
・久保
・カタクリがちょうど満開でした。育樹祭会場からミツモチ山頂に向けて尾根通しの新道ができていま
 した。

4)4月13日(日)
・大戸沢岳(山スキー)
・植木、溜口
・植木さんにとって今期実に13回目の大戸沢岳山スキーでした。しかし、グズグズ雪でコンデション
 はいまいちでした。

5)4月13日(日)
・古賀志山(縦走)
・稲葉他
・国体予選の縦走トレーニングで古賀志に行って来ました。

6)4月19日(土)
・燧ケ岳(山スキー)
・植木
・一人で燧ケ岳に行ってきました。車は七入りまで入れました。積雪は多い様でしたが、グサグサのボ
 サボサの雪でした。

7)4月20日(日)
・根本山(春山)
・小林、岸、君島
・根本山に行って来ました。雨の天気でほとんど人に出会わない静かな静かな山行でした。やしおつつ
 じが沢山咲いていました。

8)4月20日(日)
・東武ハイキング大会(ハイキング)
・池田
・埼玉、小川町で行われた東武ハイキング大会に行って来ました。毎年、参加者が6000人を越える
 非常に盛大な大会です。

9)4月20日(日)
・古賀志山(春山)
・梅原、薄井
・雨空の中、不動の滝ルートから登りました。尾根筋に出ると、赤ヤシオがちょうど見頃を向えていま
 した。古賀志山の山頂では、国体に向けトレーニング中の小口さんと出会いました。だんだん雨脚が
 強くなり、岩場が滑りやすくなってきたので、正面コースを下山しました。

10)4月20日(日)
・古賀志山(トレーニング)
・小口他
・国体の2次予選に3名が出場するので、そのトレーニングに古賀志へ行きました。夏まで、この状況
 は続きそうです。

11)4月21日(月)、22日(火)
・二ツ箭山(春山)
・浅川
・赤ヤシオの写真を撮りに二ツ箭山に行ってきました。頂上付近はロッククライミングのゲレンデになっ
 ており、真新しいハーケンなども打たれていました。赤ヤシオは丁度今が満開で見頃を迎えていました。

12)4月11日(金)
・長峰公園・花見(番外編)
・小林、吉野、斎藤、植木、佐藤、梅原、薄井、浅川、溜口、君島
・桜が見頃を迎え、きれいでした。

平成15年4月 第1回例会報告   山行計画はこちら
【日時】4月9日(水)午後8時から  岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、斎藤、久保、植木、梅原、石岡、君島、中村(計9人)
【議事】4月に入り暖かい日が続いています。春の天気は変わりやすく、3〜4日で低気圧と
  高気圧が交互に日本列島を通過して行きます。山の天気も変りやすくまたなだれなども起
  きやすくなっていますので、充分注意し、安全登山に心がけて下さい。

【山行報告】
1)3月21日(金)〜22日(土)
・会津駒ケ岳〜大戸沢岳 (雪山)
・吉野、斎藤、浅川、東
・会津駒ケ岳へ行って来ました。今年は積雪はやや少な目で、肩の小屋は屋根が出ていまし
 た。また頂上の道標も頭を雪の上に出していました。天気は最高で、その夜は植木さん達
 とも合流し多いに盛り上がりました。明くる日は、大戸沢岳を経由して下山しましたが、
 大戸沢岳への尾根は非常に広く、ホワイトアウトになるとどこを歩いているか判らなくな
 り、注意が必要です。最高に楽しい山行でした。

2)3月21日(金)〜23日(日)
・会津駒ケ岳〜中門岳〜大戸沢岳 (山スキー)
・植木、溜口、水戸部
・天気は最高でした。今回の目的は中門岳の向こう側を滑るの事でしたが、予想にたがわず
 素晴らしい斜面で大満足でした。最後の下りは大きな荷物を背負った滑りで大変でした。

3)3月22日(土)
・高畑スノーシュー&かんじき作り
・久保 他
・天気は生憎のくもりでしたが、リフト終点から2時間余りのスノーシューハイクを楽しみ
 ました。(ガイド付きでした。)その後は、かんじき作りとソリ滑り(ゲツすべり?)をし
 て来ました。

4)3月23日(日)
・山王峠〜光徳〜涸沼 (スノーシュー)
・小林、岸
・スノーシューで歩いて来ました。雪が多く、涸沼の上も自由に歩きまわれて良かった。

5)3月30日(日)
・雄国沼 (スノーシュー)
・小林、岸、久保、君島
・スノーシューのはまり組みで雄国沼に行って来ました。沼の上も自由に歩きまわれて最高
 だった。猫魔スキー場からの山スキーのツアー客などが20〜30人いて盛況だった。

6)4月6日(日)
・会津駒ケ岳 (山スキー)
・稲葉、植木、水戸部
・森林限界まで行って滑ってきました。この日は前日の降雪の為、サラサラの深雪を存分に
 楽しむ事ができました。また登りは会津山岳会の人や郡山山岳会の人達と交替でラッセル
 しながら登り、来年は合同山スキーをやる事を約束しました。

7)4月6日(日)
・日留賀岳 (雪山)
・東、梅原、薄井
・日留賀岳に行って来ました。(報告は下記の「平成15年4月9日受付分」をご覧下さい。)

8)4月7日(月)
・雄国沼 (スノーシュー)
・小林夫妻
・今年17回目のスノーシューハイクでしたが、雪が腐って大変でした。ボーダーも滑って
 いました。

平成15年4月9日受付分             山行計画はこちら
【山行報告】

日留賀岳(1849M・・・春山) 撮影は東氏  山岳写真館S2をご覧下さい。
日時:4月6日(日)
メンバー:東、梅原、薄井
コースタイム:矢板5:35===6:00関谷6:10===6:30小山邸日留賀岳登山口6:50---10:20(1514ピーク)10:30
   ---12:55日留賀岳山頂13:00---14:20(1514ピーク)14:30---16:25小山邸日留賀岳登山口17:10===矢板
      (行動時間:9時間35分)

記録
  5時前に起床。回りはかなり明るくなっている。朝5時30分過ぎに矢板を出発する。6時に関谷で
東さんと待ち合わせ、登山口へと向う。昨日の低気圧は既に通過しているが、昨日一日でかなりの降雪
があった様だ。東さんが、日塩道路をハンターマウンテンに向っている小山さんに無線で、日留賀岳の
様子を聞く。それによると、ハンターでは昨日の降雪が30cmほどあり、そこから見る日留賀岳は中
腹から上が今も雪雲に覆われており、かなりの降雪が見られる様だ。
  行く先に多少の不安を感じつつ、間もなく一面雪野原の中を抜け、小山邸に到着する。ここで身支度
を整えるが、春とは思えない位寒く、木々をうならす強風が低気圧通過後の荒天を暗示させる。幸い、
青空が広がり始めたのと、西からの高気圧に好天の期待を込め出発する。
  小山邸の裏手にある神社の鳥居を越え、昨日降ったばかりのベタ雪の中を行く。最初は樹林帯の為に
積雪は気にならなかったが、林道に出ると20cm程度の積雪となる。やがて比津羅山を巻く様につけ
られた林道を歩き終えると本格的な登山道となる。ここから先、積雪が急に増えた為、すぐにワカンを
履く。しかし、昨日の湿った雪の為にワカンを履いていてもズボズボともぐってしまう。カラ松の林を
越えると最初の急登が始まる。夏道は大きくトラバースしているが、我々は上へ上へと一直線に進む。
やがて傾斜が次第に緩くなり、夏道と合流した所から、長い尾根道の登りとなる。相変わらず風は強く、
木々を揺らす音がゴーゴーと響き渡っているが、雲も急速に流れ、少しずつ少しずつ青空が広がって行
くようだ。
  ここから先は長い長い尾根歩きとなる。やがて傾斜もなだらかになり、この辺りから日留賀岳の全貌
をようやく見る事ができるが、頂上はまだまだ遥か彼方にある。尚も進むと、夏道は1514ピークを
トラバースするように付けられているが、我々は1514ピークを直登するコースをとる。この辺りま
でくると昨日の降雪が更に増えてくる。ここから少し下り、本来の鳥居付近に達するが、それも雪の下
に埋もれているのだろうか・・。全く見る事ができない。
  この先は日留賀岳の頂上へと続く長い尾根道となるが、風速が一気に増す。時折、よろけるような突
風も吹く。ラッセルを極力避ける為、風上のアイスバーンのルートを選びながら慎重に進む。しかし、
途中からは40〜50cmの昨日の湿雪のラッセルを強いられる。思った様に進めない。3人でトップ
を交替しながら一歩一歩進む。タイムリミットは13時と決めていた。やがて、傾斜が徐々に緩くなり、
眼前にパーーっと青空が広がる。
  『頂上だ。!』時計を見るとその針は、12時55分を指していた。登り始めてから6時間余り掛け、
タイムリミットギリギリで登頂した喜びが込み上げてくる。頂上からは鹿又山や大佐飛、行者岳などの
山々が眼前に眺められるが、気温も氷点下を示しており、まだまだ強風が吹いている事から、記念写真
を撮った後、すぐに下山に掛かる。
  それでも皆疲れもあり、頂上から少し下った木々の陰に入り風を避け休憩する。あらためて『ビール
で乾杯!』但し、皆が運び上げたビールのほとんどはそのまま持ち帰る事となった。一息入れてから、
下山に掛かる。下りのスピードは速い、速い、速い・・・ただ相変わらず風が吹きまくっており、
1514ピークまでは休める場所がないので、ただただ下る。ワカンを履いていてもズボズボと潜り難
儀する。コルまで下り、登りに掛かる場所まで来てようやく風が弱まる。1514ピークで休憩を取る。
考えて見ると、登りはここから1回の休憩のみ・・・下りはノンストップ・・・あらためてみんなの健
脚ぶりに驚かされる。しかし、口には出さないが、みんな相当疲れているようだ。
  後は、長い、長ーーーい尾根道をただただ下るだけ・・・下山後の『温泉』を楽しみに、下る、下る、
下る。樹林帯を抜け、林道に出ると朝の雪が融けて地面が顔を出していた。やはり、春・・・相当暖か
いのだろう。雪の下からふきのとうも顔を出している。林道で小休止した後は、登山口まで一気に駆け
下りた。
  小山さん宅までくると、ご主人が『お茶でも飲んでいきな!』と声を掛けてくれた。それから30分
余り、暖かいお茶と美味しいおしんこをごちそうになる。何でも、今年、日留賀岳山頂まで行ったのは、
我々で3組目だそうだ。
  積雪のある時期のこのコースの日帰りは少しハードだったかな(降雪があった事が大きいが・・・)
と反省しながら、露天風呂でぼんやりと空を見上げていた・・・。
ご一緒頂いた皆様、本当に、本当に、お疲れ様でした。