平成14年4月から14年9月分山行報告
山行記録・例会議事録 (2002年10月1日移動)
平成14年9月26日受付 山行報告
小林さんからの山行報告です。 拡大写真は山岳写真館(Q5)ご覧下さい。
額取山 山行報告 (ひたいとりやま)
期日 H14年9月25日
参加者 小林 充 小林 弘美
コースタイム
矢板(7,20)御霊櫃峠(9,00〜9,15)大将旗山(10,03〜10,15)額取山(11,06〜12,09)
大将旗山(12,58)御霊櫃峠(1,44)
東北道郡山南ICから県道47号、29号と繋ぎ多田野交差点を過ぎてから左に折れる。
道標を頼りに一車線のヘヤピンカーブを登っていくと、御霊櫃峠に着く。
戊辰戦争では、戦場となった峠も、今はNTTの大きな鉄塔が建ち不似合いな風景となっ
ている。支度をしているとガサコソと藪の中から老人が現れた。
話を聞くと麓から登って来たけど 、藪がひどくて大変だったとこぼしていた。
空は今にも雨が降りそうな雲行きだけど、予報では晴れとなっているので出発する。
まずは目の前のピークを目指す。河原歩きをしているような道で歩きづらいが、
展望の良いピークに立つ。左に猪苗代湖 右に郡山 ツツジの木が多く、ガイドブックに
は春5月〜6月には全山真っ赤に火が燃える様だと紹介している。
肩の所に風神 雷神の石の祠があり、昔はここが 峠の頂となっていたらしい。
山頂に岩場を持つのが931Mの黒岩山で、その向こうが大将旗山らしい。
標高が無い割にピークが多くて、かなり疲れる。足下にはウメバチソウ マツムシソウ
トリカブトなどが咲いている。カヤトの斜面を登りきると二等三角点の大将旗山に着く。
この山塊では一番標高が高く(1056M)である。
額取山はまだまだ先である。相変わらず登ったり下ったりの道を行く。太陽が顔を
覗かせたので汗が噴き出てきた。安積平野の黄金の田圃を眺めながら歩く。蛇の日向ぼっ
こが多い、ここまで3匹も見た。最後のひと登りで額取山(1009M)の頂上に着く。
晴れてきたので眺めは最高! 北に安達太良山 磐梯山 その間に昨年登った川桁山
その下には磐越高速道 西には猪苗代湖 南に転ずれば那須連峰がかすかに望む事が
出来る。昼食をしていたら団体さんが登ってきた。静かだった山頂が急に賑やかになる。
風が強くなってきたので下山する。未知なる道ならある程度我慢が出来るが、
一度知って仕舞うとヤレヤレといった感情が全面に出て、帰り道の長いこと長いこと
それでもススキの穂が風になびく様に励まされ、恐竜の背中の様な道を峠に戻る。
帰りの温泉タイムは、長沼町藤沼湖自然公園内のやまゆり荘 を見つけて入る。
お湯も良く穴場にしたいと思うくらいである。
平成14年9月25日受付 山行報告
梅原さんからの山行報告です。 拡大写真は山岳写真館(Q4)ご覧下さい。
朝日連峰縦走
日時:9月21日(土)〜23日(月)
山行:日暮沢〜小朝日〜大朝日〜竜門〜寒江山〜狐穴〜天狗角力〜大井沢
メンバー:東、梅原、薄井、溜口
コース:
9/20(金)岳友会事務所20:35===0:30日暮沢小屋(幕)
9/21(土)日暮沢小屋6:45−−−10:20古寺山10:45−−−12:00昼食12:45−−−13:25銀玉水13:30
−−−14:25朝日小屋14:38−−−14:52大朝日岳15:15−−−15:30朝日小屋(幕)
9/22(日)朝日小屋6:20−−−7:47西朝日岳8:15−−−9:10竜門小屋9:20−−−11:25狐穴小屋12:15
−−−14:30二ツ石山14:35−−−16:30天狗角力小屋
9/23(月)天狗角力小屋6:50−−−9:10焼峰9:20−−−10:00大井沢林道出会い11:00===17:30矢板
記録
20日(金)、先週まで秋雨前線が日本列島に居座り、雨の日が続いていたが、今週中頃から秋晴れの
日が続き、久し振りに『秋晴れの山歩き』を楽しめそうだ。午後8時30分過ぎに、岳友会事務所に集
合し、東号で北へ向う。天気が良い分、夜になると気温が『ぐーーっと』下がり、北へ進むに連れて寒
さを感じる。 村田で山形道に乗り換え月山湖付近を0時頃通過し、日暮沢小屋に着いた時には、0時
30分を少し回っていた。小屋の近くには10数台の車が停まっており、我々は近くの空き地にテント
を張る。まずは『軽ーーーく』一杯戴き、明日に備えてほどほどにと、1時過ぎには就寝する。
21日(土)朝、5時20分頃、明るくなるのと同時に起床。テントを撤収し、朝食、荷物の分配と身
支度を済ませ、日暮沢の小屋を6時45分に出発する。暫くは林道を歩き、沢に掛かる橋を渡るが、眼
下の水は澄み切っており、冷たそう・・・空は雲一つない秋晴れの天気・・・夏休みに北・東北で雨に
降られ続けた三人衆にとってはまたとないリベンジとなった。林道終点からはブナ林を根子川沿いに行
くが、ブナの巨木が活力を与えてくれる様で清々しい。竜門滝を越えた辺りから、登山道は直角に向き
を変え、松林の根っこがむき出しの急坂となるが、道は良く踏まれ歩き易い。どんどん高度を稼いで一
息つく頃になると視界が開け『たおやかなる月山』の姿を見る事ができる。登りは尚も続き、ハナヌキ
峰の手前で一息入れる。ここから少し下り、古寺山の登りに差し掛かるが、今日はここが一番辛い所だ
った。色付き始めた葉っぱやナナカマドの赤い実に励まされながらも古寺山に着く。ここまで来ると、
視界がぱっと広がり、小朝日から大朝日、また中岳から竜門へと向う稜線などなど、朝日連峰の主脈を
見上げる事ができる。秋晴れの中、ここで『大休止』し体を休める。出発がやや遅めだった事と『重い
荷物』の為に思う様に進めなかった事もあり、小朝日を越えた辺りで『今日は大朝日まで』と決め、樹
林帯で少し早めの昼食を摂る。しかし、ちょこっと飲んだ『泡付きの麦茶』とここでの休憩でみんなは
体力を取り戻した様だ。ここから先、下山する人から『今日は十五夜でいいお月見ができますよ』など
と声を掛けられ、うきうき気分で『写真撮りモード』に入りながら朝日の小屋を目指す。銀王水で水を
補給した後、最後の急坂を登り切ると目の前に朝日小屋が飛び込んでくる。この小屋は数年前に改築さ
れ、また新たにテント場も用意されている。 先週は100人近い人が泊まったそうだが、今日は40人ほど
の宿泊者で意外と空いていた様だった。それでも我々はゆっくりしたいのでテントを張る事にし、空荷
で大朝日岳を往復する。山頂からは祝瓶の後方に飯豊連峰が雲上に浮かびあがり、北方には以東岳へと
続く朝日の主脈をくっきりと見渡す事ができた。また、『山頂で飲むビールの味は格別・・』だった。
ゆっくりと回りの景色を楽しんだ後、テント場に戻り宴会の始まり・・・今日のメニューはおでん・・・
ビールとワインと雷様ですっかりできあがり7時過ぎには就寝・・・残念ながら十五夜お月様は雲の中
でした・・・おやすみなさい。
22日(日)朝、4時20分頃、まだ暗い中を起床。今日は竜門までの分を余分に歩く事になるので6
時20分にはテント場を出発した。雲の多い天気ながらも以東岳までの山並みをはっきりと見渡す事が
でき、まずまずの天気となる。中岳を越え、振り替えると『ピラミダル』なる大朝日の雄姿が朝陽に映
える。ハイマツの緑と色付き始めた葉っぱ、草紅葉もきれいだ。素晴らしい景色に早くも『写真撮りモ
ード』に入る。所がここでちょっとしたアクシデントが発生した。我々は一足先に西朝日頂上に着いた
が、その後中々溜口さんが登って来ない。暫くして、足を引き摺って姿を現した溜口さん・・・草に隠
れていた岩に気が付かず膝を思いっきりぶつけて『流血』していた。西朝日山頂で応急処置と休憩を取
り様子を見る。暫くしてから出発・・・下りは膝に負担が掛かる為辛そうだ。溜口さんを気使いながら
も改築中の竜門小屋に到着したが、何とか歩ける様なので一息入れた後、狐穴を目指す事にする。竜門
小屋はちょうど改築が終わったばかりで、まだ外周りの工事を行っていた。竜門からは南寒江山、寒江
山、北寒江山と小さなピークを幾つも越え三方境に達するが、この頃から山の東面からガスが湧き始め、
狐穴小屋に着いた頃にはかなり濃くなって来た。ここで昼食とし、暖かいものを摂り気を引き締め直し、
天狗角力小屋を目指す事とする。三方境を過ぎ、天狗角力へ向う尾根は歩く人も少なく、ハイマツの緑、
紅葉し始めた赤や黄の木々、登山道の砂利の白、のコントラストが美しい。しばらく行くとやせ尾根と
なり尾根の右側は谷底まで真っ直ぐに切れ落ちており通過するのに緊張する。この頃から、梅原に疲れ
が見える様になる。『ちょっとバテてきたかな』と感じたが、皆が頑張っているのに弱音は吐けない。
がまんしながらもしばらく進むと登山道は樹林帯へと変る。この樹林帯に入ってからは落ち葉などが足
腰へのクッションとなり、木々の緑が爽やかさを与えてくれ、疲れた体が急速に回復して行く様に感じ
る。二ツ石山の登りにかかる頃には体調も完全に回復したかの様な気持ちになっていた。天狗角力山の
登り(標高差で約200m)が本日のラストピッチ・・・時間的にも午後4時近くなり、みんなも相当
に疲れているが誰一人弱音を吐く者はいない。周りはガスっており気温も相当下がって来ているが黙々
と歩く。 最後のピークを登り切り、視界の利かない頂上から小屋を探す・・・が、従走路を外れ
『どーーーんと下った所』に天狗角力の小屋があった。午後4時30分過ぎに小屋に着く。小屋の前で
出迎えてくれた管理人さんが『何か必要な事があったら何でも言ってください』とやさしい言葉を掛け
てくれた。・・・『今日は本当ーーに良く頑張りました。』・・・また、この小屋もかなり新しい小屋
で、今日の宿泊者は我々を入れて5組、15〜16人だった。ゆったりとしたスペースで疲れた体を休
めながらもそれからは宴会モード・・・ビール、ワイン、雷様だけでは足りず予備の『琥珀色の非常飲
料』も戴く事になる。消灯時間の7時30分になったので下に降りて行ったら、管理人さんと地元の山
岳会の方からお誘いを受けてしまった梅原・・・。どうやら飲み過ぎモードに入ってきたなと思ってい
たら、溜口さんが降りてきたのでめでたく『トレード』が成立・・・梅原以下3名は先に就寝するが、
溜口さんの夜は深ーーく、深ーーーーく、更けて行くのでありました。
23日(月)他の人が起き始める5時20分頃、我々も起床。外はガスってはいるものの雨は降ってい
ない。が、天気が悪いので『障子』は諦めて大井沢へ直接下山する。途中、雨具を着けたが対して強く
も降らなかった事と、ブナ林に守られて直接雨が掛かる事はないので雨具を脱ぐ。急坂はなく徐々に徐
々に下って行く。またそれに合せて天候はどんどん良くなって行く。振り替えると山の方は分厚い雲に
覆われており、ガスの中を突き抜けて来たのが良く判った。途中2回の休憩を取った後、3時間余りで
大井沢の林道に飛び出した。ここから先は日暮沢にデポした車を取りに行くのだが、地元の山岳会の方
が送ってくれるという。タクシーで戻ろうと思っていたので、『本当に助かった。』・・・『どうもあ
りがとうございました。m(__)m』・・・
この後はお決まりのコースで、大井沢の手打ち蕎麦屋『茂右衞門』でビールと板そばを戴き、『水沢温
泉』で汗を流し、『月山酒造資料館』で利き酒をして夕方の5時30分頃、帰栃しました。本当に楽し
い三日間でした。参加された皆様、お疲れ様でした。また一緒に行きましょう。
(参考)・・・携帯電話のテスト
※古寺山:Dは3本、会長と交信済み。Jは圏外。
※大朝日岳:D,J共に3本、会長と交信済み。
※狐穴小屋:圏外。 ※大井沢出会い:圏外。
※大井沢集落:会長と交信済み。
以上。
平成14年9月(第2回)矢板岳友会 例会議事録
【日時】9月18日(水)午後8時から 岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、斎藤、稲葉、植木、佐藤(一)、梅原、溜口(計8人)
【議事】秋雨前線の影響で雨の日が多く、週末は天気の悪い日が続いていましたが、今週半ばから、
久々の秋晴れの天気となっています。今週末も天気は良さそうですが、特に朝晩の気温が
下がって来ています。日が暮れるのも早くなっておりますので、時間には十分ゆとりを持
って、安全登山に心掛けて下さい。
【山行報告】
1)9月8日(日)
・那須・隠居倉〜三斗小屋
・溜口
・登り出しは天気が良かったが、峰の茶屋からはどしゃぶりの天気になった。ウメバチソウが終わり
かけだった。
2)9月13(金)〜14日(土) 拡大写真は山岳写真館(Q2)ご覧下さい。
・那須クリーンキャンペーン(2002年国際山岳年・・・全国一斉登山)
・峰の茶屋〜朝日岳〜三本槍岳
・小林、蓮實、東、梅原、薄井、溜口、中村、仙石
・コースタイム:9/14(土)峠の茶屋8:20−−−峰の茶屋−−−朝日岳−−−11:45三本槍12:30−−−
15:00峠の茶屋
・記録
9月13日(金)夕方、秋雨前線の影響でかなり強い雨が路面を叩く。今日は那須クリーンキャンペーン
の前夜祭だが、今晩も明日も天気は悪そう・・・。
少しは躊躇したが、その程度の事では意志は変らない。(あくまでも、登山に対してです。・・・念の為)
仕事を終えてから出発したので(当然ですね!)、現地に到着した時にはもう既にみんな『できあがって』
いた。小林会長、蓮實先生、溜口さん、それに目茶苦茶ハイテンションな中村さん・・・ここへ薄井さん、
梅原が加わる。駆け付け三杯・・一気に加速するが到底皆々様方のスピードにはついて行けず、『少しお
酒が入ってきたかな』と思った頃には、お開きになる。しかし、我々はこれからが本番・・。黒磯の増淵
さんを加えて、テントの中で2次会のスタート・・・。周りの迷惑も考えて、静かに、静か−−に宴会は
続く・・・のでした。
9月14日(土)朝、夜半から時々降る雨がテントを叩いていたが、思ったよりも大した事はなく、起
きてみると黒磯や白河の町並みが見渡せる程に天気は回復していた。峠の茶屋からは、茶臼岳や朝日岳の
雄姿をくっきりと見る事ができるが、その上の空は分厚い雲で覆われている。朝食を済ませた頃から人々
が集まり始め、開会式前には60〜70人も人数となったが、天候が不安定な事と、今年は『国際山岳年
の一斉登山』が古峰ケ原でも行われるとあってか、例年よりも参加者は少ない様だ。天候もあまり良くな
いので、予定時間よりも早めの開会式が厳粛に?進む。
式が終わり、各グループ、思い思いのコースを清掃する事になるが、我々は中村さんの『プレ新人歓迎
山行』も兼ねて『三本槍』を目指す事とする。
先発の小林会長、薄井さん、溜口さん、中村さん、梅原に、開会式の後片付けを終えた東さん、仙石さん
が加わり、ゴミを拾いながら峰の茶屋に向う。
既に多くの人が出発した後の為か、ほとんどゴミも落ちていない。(いつもこうだと本当に気持ちが良い
のですが・・・)また、今年はNHKのカメラマンが『清掃登山』の様子を取材に来ており、14日(土)
の夜6時45分からの『NHK首都圏ニュース』でその模様が紹介された。この映像の中に、我が岳友会
からも峰の茶屋の非難小屋に向う『東さんの後ろ姿』がド・アップで紹介されたのでした。
峰の茶屋から朝日岳を目指す頃になると天候も回復し、途中からは薄日の差す天候となる。朝日からは
甲子旭から甲子山、大白森、二岐へと連なる山々や猪苗代湖が、また飯豊連山、会津駒付近の会津の山々、
燧ケ岳などなど近隣の山々を見渡す事ができる。周りの景色を十分楽しんだ後は、『ゴミ拾い』をしなが
らも、熊見曽根、清水平を越えて三本槍まで歩き、ここで昼食とする。『ゴミ拾い』をして感じたのは、
『タバコのポイ捨て』による『フィルター類』と土中に埋められた『古い空缶類』が多い事。これらは中
々土には帰りません。登山者一人一人が注意して、次に訪れる人の為にも『きれいな山』にして、帰りた
いものです。
三本槍の頂上で昼食を摂った後、下山に掛かる。お昼を過ぎるとガスが出始め、眺望が利き難くなるが、
天候が崩れる事もなく、来た道をゆっくり戻る。
峠の茶屋に着いたのは午後3時頃だったが、この後、『オオタカ』さんのお風呂に入り一日の汗を流し、
帰宅した。
参加された皆様、お疲れ様でした。また、明日は『新人歓迎山行』の本番です。
3)9月15日(日) 拡大写真は山岳写真館(Q3)ご覧下さい。
・尾瀬・裏燧林道・三条の滝(新人歓迎山行)
・御池〜裏燧林道〜三条の滝
・小林、梅原、薄井、溜口、中村、本間夫妻
・コースタイム:9/15(土)御池8:10−−−11:45三条の滝12:30−−−15:15御池
・記録
午前5時、岳友会事務所に小林会長、梅原、薄井さん、本間さん夫妻が集まり、本間号で出発する。
途中、塩原の道の駅で今日の主賓である中村さんと溜口さんと合流し、2台の車で御池を目指す。ほとん
どが昨日のメンバーと同じだ。残念ながらこの連休は秋雨前線が日本列島を縦断しており、好天は見込め
ない。
御池に着いた頃は少しガスっている程度だったが、雨具を着けて歩く事にする。御池から上田代までは
ゆるやかな登りで、登山道は木道が完備され、楽々のハイキングモードだったが、雨に濡れた木道歩きが
意外と大変な事を後で知る事になった。注意はしていたもののまずは本間さんが雨に濡れた木道でスリッ
プし尻餅を着く。この後、中村さん、薄井さんも続けてスリップする。立て続けに転ぶ姿を見ると『こけ
ちゃいかん』と言う脅迫感が体中に走り変な所に力が入って歩いていた様だった。ただ天気のせいかいつ
も混雑する尾瀬にしては人も少ない様で、比較的自分達のペースで歩けた、のは幸いだった。それとやは
りなんといってももう一つの楽しみは、き・の・こ。浅川情報の通り、今年はきのこが豊作の様だ。お昼
のラーメン用と新人の中村さんへのお土産に『ブナハリタケ』を少し頂戴する事にする。お昼前に三条の
滝に到着。秋雨前線による雨の影響だろうか、水量が非常に多く、豪快な水飛沫を上げる滝はすごい迫力
だ。お昼には先程採ったきのこ入りラーメンを食べる。シコシコした歯ごたえと香りがたまらない。
一休みし、元来た道を帰る事とする。新人の中村さんも昨日、今日の『連チャン』で疲れは出てきてい
るが、そこは20代の若さ・・・帰り道は、本間さんとず−−っとお喋りしながら歩いていた。いや『実
に明るくて良い!』。上田代まで来ると雨もあがり、雨あがりの草紅葉や池糖が実にきれいだ。平ケ岳も
雲に隠れた頂上部分を残して姿を現し、青空も見える様になって来た。三時過ぎに御池に到着する・・・。
思った以上に足腰が痛む様だ。
この後は、いつものお決まりのコース。燧の湯で一日の汗を流し、桧枝岐の『裁ち蕎麦』と『はっとう』
を頂きました。特に『はっとう』は生まれて初めて戴きましたが、中々のお味でした。『新人歓迎山行』
に参加された皆様、本当にお疲れ様でした。また一緒に山に行きましょう。
4)9月15日(日)〜16日(月)
・西吾妻山
・浅川、斎藤
・浅川さんと写真を撮りに行く事になり、晴れ間を狙って北の方の山、西吾妻に行って来ました。リフト
代の節約も兼ねて、白布峠から西大巓を経由し、西吾妻を歩きました。1日目はまずまずの天気で、りん
どうの群生地などにも行きましたが、2日目は天気が悪く思う様に写真を撮る事ができませんでした。
帰りは猪苗代湖付近を散策して帰栃しました。
平成14年9月(第1回)矢板岳友会 例会議事録
【日時】9月4日(水)午後8時から 岳友会事務所にて
【出席】小林、蓮實、浅川、池田、斎藤、稲葉、植木、梅原、溜口、中村(計10人)
【議事】まだまだ暑い日が続きますが日に日に秋らしさを感じる今日この頃です。台風による風雨など
の影響で地形が大きく変っている所もありますので特に沢などに入られる場合は十分注意して下さい。
日が暮れるのも早くなりますので、ゆとりを持った行動に心がけ、安全な登山を行いましょう。
【山行報告】
1)7月25日(木)〜26日(金)
・北海道・ニセコアンヌプリ・後方羊蹄山・有珠山 拡大写真は山岳写真館(P9)ご覧下さい。
・蓮實
・25日にニセコアンヌプリ、26日に後方羊蹄山(シリベシヤマ)と有珠山に行ってきました。
有珠山は噴火した後に遊歩道などが付けられており、観光地化した感じがしました。
2)8月5日(月)〜9日(金)
・南アルプス・聖岳・上河内岳・茶臼岳・光岳 拡大写真は山岳写真館(Q1)ご覧下さい。
・アプローチに一日掛かりましたが、南アルプスの聖岳から光岳(テカリダケ)を縦走しました。
天気の方は連日晴天が続き、最終日の9日の日の下りから崩れましたが、天候にも恵まれ、山を満喫
する事ができました。(写真有り)
3)8月22日(木)
・那須・茶臼方面・ミニ山行2
・浅川
・那須・茶臼方面に写真を撮りに行ってきました。那須ミニ山行報告2(AS16)を参照下さい。
4)8月22日(木)〜25日(日)
・全日本登山大会・九州・久住山
・小林
・全日本登山大会が九州で行われるとの事で行って来ました。全国から約380人が集まり、私は久住
山の牧の戸コースを歩きました。歩き初めから雷様と雨が降り出し、最悪のコンデションでしたが、
頂上に着いた頃に数分だけガスが晴れ、近くを見渡す事ができました。下山してからは九州の焼酎を
飲み切れない量のお酒の接待を受け、大変でした。(飲める人にとってはこんなに良い事はないので
しょうが・・・)また26日の帰りには長崎の諫早山岳会に寄ってきましたが、ここでも過分な接待
を受けました。どうもありがとうございました。(好きな人は是非九州の山々へ)
5)8月25日(日)
・那須・大沢・左俣
・植木、佐藤(一)、溜口、石岡、鍵山
・那須の井戸沢へ行くつもりでしたが、大沢の方が良さそうなので左俣へ行って来ました。6月にも行
った沢ですが、この間、台風による大雨の影響もあってか、沢の形が大きく変っており、1m級の岩
が壁の様に堆積している所もありました。帰り道では大峠から三斗小屋宿に向う付近でチタケがびっ
しりと生えている所があり、例のごとく、お土産に一杯取って来ました。
6)8月26日(月)
・那須・剣が峰方面・ミニ山行3
・浅川
・那須・剣が峰方面に写真を撮りに行ってきました。詳細は那須ミニ山行報告3(AS17)を参照下さい。
7)8月26日(月)〜29日(木)
・信州・乗鞍岳・美しが原
・稲葉他
・乗鞍岳と美しが原に行って来ました。乗鞍はマイカーが乗り入れできるのは今年いっぱいで来年から
は途中までとなり、バス利用となる予定です。また、美しが原のビーナスラインは今年から無料とな
りました。
8)8月29日(木)〜30日(金)
・那須・下郷方面・ミニ山行4
・浅川
・那須・下郷のソバ畑に写真を撮りに行って来ました。詳細は那須ミニ山行報告4を参照下さい。
9)8月30日(金)〜31日(土)
・尾瀬・裏燧林道方面・ミニ山行
・浅川
・尾瀬・裏燧林道へ写真を撮りに行って来ました。詳細は尾瀬・ミニ山行報告(AS19)を参照下さい。
10)8月31日(土)〜9月1日(日)
・レスキュー講習会・加須
・植木
・加須にレスキュー講習会を受けに行って来ました。講師は谷川岳でレスキューをやっている町田さん
で、詳しく教えてくれました。特に、空中レスキューでは参考になった点が何点かあり、バッチリ覚
えてきましたので、機会があれば岳友会内でもレクチャーをやりたいと思っています。
11)9月2日(月)
・北海道・後方羊蹄山
・薄井
・後方羊蹄山(しりべしやま)に登って来ました。下の方の天気は良かったのですが、山の上部は雲に
覆われており、山頂ではかなり強い風が吹いていました。
12)9月3日(火)
・那須・隠居倉〜三斗小屋
・小林
・りんどうの花を見に、那須に行ってきましたが、ウメバチソウが見頃でとてもきれいでした。下山す
る頃に、峰の茶屋付近で転んで骨折しヘリコプターを要請するという、中年女性の事故がありました
が、怪我など無い様、一人一人が細心の注意で登山をするよう心がけましょう。
※)新人紹介
・今回、中村麻美さんが新しく入会されました。宜しくお願いします。
平成14年9月2日受付 山行報告 NEW
浅川さんからの山行報告です。 拡大写真付き報告は浅川写真館AS19にあります。
淺川です。
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8月30,31日、ひうち裏林道、尾瀬口山荘からのブナ林を散策してきましたので報告します。
まだまだ残暑が続いていますが、山は次第に秋に近づきつつあります。
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御池田代はトリカブトの花が見頃を迎えていた。湿原には季節ごとに入れ替わり花が咲く。トリカブト、
イワショウブ、ウメバチソウ、これから咲き始めるサラシナショウマ、終わりかけたサワギキョウ等の花が
咲いていた。御池田代に足を踏み入れると、夕日に透けて輝くトリカブトの花が咲いていた。
上田代からは平ヶ岳と荒沢岳を傾斜湿原越に見ることができる。写真中央奥の山並みが荒沢岳だ。
平ヶ岳は写真のもう少し左だが写っていない。
湿原から樹林帯に入ると登山道沿いにゴゼンタチバナの真っ赤な実が点在していた。
ここ、上田代はひうち裏林道中一番大きな傾斜湿原だ。湿原は早くも狐色になり始めていた。この湿
原には雪解け後、目立たないがヒメシャクナゲが一面に咲く。あまり派手な花はないが秋にはピカ一の
日本庭園のように衣替えして訪れた人の心を捉えてやまない。
ひうち裏林道を引き返し、車で尾瀬口山荘に移動する。ここから渋沢小屋へのブナ林の登山道を散策
する。この原生の森に入ると何故か心が和で来るような思いになる。素性の良いセンノキのふもとに立
って空を見上げていると、天からキラキラと森の命が降り注いで来るような思いにさせられた。
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ゴゼンタチバナとの出会い
この花を始めて見たのは、ここひうち裏林道だった。花といい、葉といい均整のとれた美しい花は初め
て見たときから強く印象に残った。更に初秋になって見た真っ赤な実は更に印象深いものだった。
その後、図鑑で調べたら、白く美しい花びらと思っていたのは総ほう片で中央に小さい花が頭状に集ま
っているとのこと。一つの花だった思ったのが、幾つもの花が集まったものだから実も幾つも結ぶのだと
納得した。それにしても花といい、実といい山の小さな女王ように気品がある。
ゴゼンタチバナ:ミズキ科、ゴゼンタチバナ属、常緑の多年草、漢字名→御前橘、御前は白山の最高
峰で白山に因んで命名されたとのこと。橘の花を見たことがないが、ミカンと同じよう
な白い花とのこと。この花にゴゼンタチバナの花は似ていたのだろう。
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平成14年9月2日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。 拡大写真付き報告は浅川写真館AS18にあります。
淺川です。
那須ミニ山行報告-第4回
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8月29、30日、下郷町のそば畑の撮影に行って来たので報告します。
そば畑の撮影後、30日、鏡沼に行きたかったのですが大峠林道が12月20日まで日暮滝より上は車
両通行止めとなっていたため、下郷町役場に確認したところ人の通行は禁止していないとのことでした
が、朝食を済ませたのが8時を過ぎていたので鏡沼行きは断念しました。
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そばの花は八部咲きで見頃だった。今年の蕎麦は、これまでのところ強い風や強い雨もなく、背丈も
あまり高くならなかったため倒れることもなかったとか。この写真は午後5時頃撮影したので太陽は随分
傾いていたが、まだ残暑のきびしい日差しが照り付けていた。
三倉山から左手方向には旭岳が少し遠く見える。三倉山と同じ画角で撮影すると旭岳が小さく写っ
てしまうので少しズームアップした。中央奥の最高峰が旭岳だ。すぐ左手前が観音山で、旭岳より右
鞍部にある小さな三角形の山が須立山だ。そして更に右の雲のかかっている山が三本槍ケ岳であろ
う。左奥の雲の下は大白森山方面と思われる。いつも見慣れた那須野が原からの那須山とは一味違
い、反対側から見る那須山が新鮮だった。
翌朝、雲一つない快晴となったが、そば畑に朝日の差し込むをまっていると何時の間にか霧が流れ
込んで来た。たちまちそば畑は幻想的な世界となりカメラマンたちの胸を高鳴らせた。
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ここ下郷町のそば畑は、最近ではすっかり有名になったらしく、土日には大勢のカメラマンで賑わうらし
い。昨年、斎藤さんに始めて連れて来てもらった時は感動したものだ。山を汗して登るのが登山愛好家の
本命かもしれないが、こうした美しい場所から山を静かに見るのもまた味わい深いものだ。
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平成14年8月28日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。 拡大写真付き報告は浅川写真館AS18にあります。。
淺川です。
8月26日、カリヤスモドキの撮影を目的に再度那須に行って来たので報告します。
前回山行から4日たったのですが、まだ白い穂の盛期にはなっていませんでした。
しかし、リンドウが随分咲き始めていました。秋は着実に近づいています。
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ローソク岩に久々にレンズを向けてみた。上空に雲の来るのを待ったが思うように
雲は流れて来なかった。この日、八時頃までは雲一つない晴天だった。
熊見曽根近くに来る頃になるとガスが周囲の山々を隠し始めた。ガスの切れ間から三本槍ケ岳が姿を
現した。シラネニンジンの花もそろそろ終わりに近づいていた。
小潅木帯に目をやると、クロマメノキの実が黒く色づいていた。摘んで食べてみるとすっかり熟していた。
帰路、剣が峰のトラバース登山道沿いのアカモノをやっと見つけた。春先の白い可憐な花は目に付き
やすいのだが、この時期は他の草木の葉に隠れ目に付き難い。それでも今年も真っ赤な実を付けていた。
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アカモノとの出会い
アカモノとの初めての出会いは吾妻山の姥ヶ原だった。青空の下の真っ赤な実があまりに印象的だった
ので、家に帰ってから図鑑で調べたら「アカモノ」という名だった。それまでに知っていた植物の名前と較べ
ると、そのものズバリの名前だったので滑稽にさえ思えた。しかし、翌年、釣鐘状の白くて小さな可憐な姿
を目にしたとき、更に強い印象を受けた。名前の由来は赤桃が転訛したらしい。
今回、撮影した写真を見て初めて知ったのだが、この実には産毛の様な毛が生えている。
アカモノ:別名/イワハゼ、ツツジ科、シラタマノキ属、常緑小低木、那須には剣が峰、大峠他にあるが、
私が見た範囲では少ない。実は食べられるということだが、まだ私は食していない。
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平成14年8月23日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。 拡大写真付き報告は浅川写真館AS17にあります。。
那須ミニ山行報告-第2回
8月22日、那須に行ってきましたので山の様子を報告します。
台風一過の晴天を期待して20日午後峠の茶屋駐車場に入った。平地は風が少々強かったが、那須に
来て見ると時々雨まじりの冷たい強風が吹きつけていた。翌日同じような状況が続き、風の収まるのを
今か今かと待って車に停滞するはめとなった。峠の茶屋で二日も停滞するのは始めてだ。
22日になって、山にかかった雲は取れなかったが、ようやく風が収まり出したので山に入った。
既にカリヤスモドモドキの穂が白くなり始めていた。季節の移ろいは肌で感じるより早い。つい3、4日
前までは、これまでにない猛暑に見舞われていたのがうそのようだ。今日は長袖のシャツはもちろんの
ことジャンバーまで着て歩いても汗が出ない。
オヤマリンドウも咲き始めていた。コケモモの実も赤くなり、クロマメノキの実も黒く熟し始めていた。
無限地獄の噴煙が逆光に光っていた。科学的知識のなかった古人はこのような場所に立ったとき、自
然への畏敬の念を込めて無限地獄と名付けたのであろう。しかし、このような場所に立っていると、現代
人の私は、地球創生のロマンを彷彿とさせる思いにかりたてられる。
牛ヶ首のお花畑にはヤマトリカブトが今は盛りと咲いていた。
きれいな蝶がアザミにとまっていた。この蝶の名はキアゲハ? キアゲハなら羽の尾部に細長い羽があ
るはずなのにない。何らかの理由で取れてしまったのか。それと、このアザミは何アザミか、山渓の図鑑
「日本の野草」で調べたが、ナンブアザミか否か判別できない。後日確認しよう。
牛首のカリヤスモドキは既に盛期を迎えていた。日出平のアキノキリンソウは盛期を過ぎていた。また
今年のトモエシオガマは不作だった。コキンレイカの花は既に散っていた。今回、残り花を確認しコキンレ
イカであることが確認できた。
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・・・・カリヤスモドキについて・・・・・
カリヤスモドキについては、前々から那須の初秋を飾る植物として気に止めていたが、図書館に行って
調べるほどの意欲もなかったため、なかなかこの名が分からなかった。また、手持ちの山渓の図鑑「日本
の野草」に載っていない。村上君と那須山に同行したとき彼にこの名を聞いたが半信半疑だった。
その後、山渓ハンディ図鑑2「山に咲く花」が発行されたので早速これを購入してみると最後のページに
カリヤスモドキが載っていた。その後、下野新聞社発行の「下野の自然をたずねて・那須」を購入してみる
と、これには明快な写真が載っていたので、ようやくこの名を確信するに至った。
イネ科ススキ属カリヤスモドキ、近種にカリス(刈安)がある。和名は刈りやすいことからきたという。
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平成14年8月(第2回)矢板岳友会 例会議事録
【日時】8月21日(水)午後8時から 岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、斎藤、植木、佐藤(一)、梅原、石岡、溜口、岸、中村(計10人)
【議事】関東地方は相変わらずの暑い日が続いていましたが、台風13号が去ってからは急に涼しくな
りました。お盆も過ぎ、これからは夏から秋へと季節が大きく移って行きます。秋晴れの空の
下、それぞれの山行を楽しんで下さい。また、一日ごとに日が暮れるのが早くなって行きます
ので、時間にゆとりを持って、安全登山に心掛けて下さい。
【山行報告】
1)7月26日(金)〜28日(土)
・東北の山々・焼石岳・岩手山・神室山
・佐藤(一)他
・東北の山々を歩いて来ました。特に最終日には地元の方に勧められ、3時間も寄り道をしてしまいま
したが楽しい山行となりました。(詳細報告済み)
2)8月9日(金)〜12日(月)
・北の山々・八甲田山・・・
・東、梅原、薄井
・八甲田山に行ってきました。青森地方は低気圧の影響で雨の日が続いており、予定をしていた白神岳
に登る事ができず、本当に残念でした。また、今度挑戦します。(詳細報告済み)
3)8月10日(土)
・吾妻連峰・一切経山
・小林夫妻、岸
・月山へ行く予定でしたが、お盆の帰省ラッシュ(事故渋滞)と重なってしまい大渋滞に巻き込まれてし
まった為に、予定を変更して一切経山へ行って来ました。
4)8月10日(土)〜11日(日)
・宮城・二口山塊・大行沢(おおなめさわ)・カスケ沢
・植木、弘田
・東北自動車道でいきなり事故渋滞にはまってしまったが、何とかこれをクリア・・。大行沢は大東岳
に突き上げる沢で名前の通り、ナメが多く、ゴルジュ、ナメは良かった。後半は巨岩帯となる。この日
のテン場はマキとチタケ?が用意してある素晴らしい?場所・・・。明くる日はカスケ沢にワクワクし
た思いで行く。自然にできた大きな石橋が2ヶ所あった。大変面白い沢であった。
5)8月11日(日)
・那須・井戸沢・二俣から左俣
・石岡
・井戸沢の左俣の方が難しい様に思い行ってきました。所が途中で木に登っている熊に出会いました。
向こうもこちらに気がつくと前足を下にして木から降りると一目散に逃げて行きました。
6)8月13日(火)〜15日(木)
・北アルプス・剣岳・八ツ峰Y峰・Cフェース剣稜会ルート
・稲葉、小口
・雨の影響もあってか1本しか登る事ができませんでした。(報告済み)
7)8月14日(水)〜17日(土)
・飯豊連峰・大日杉・飯豊本山・大日岳・梶川尾根
・吉野、斎藤、梅原、陽だまりの会4名
・大日杉から飯豊本山、梶川尾根を縦走しました。3日間共ガスに覆われた時間が多く、飯豊の雄大な
景色を望む事はできませんでしたが、沢山の花々を見る事ができました。(詳細報告済み)
8)8月15日(木)
・那須・大沢・左俣
・石岡
・那須の大沢へ一人で行って来ました。左俣は五葉の泉近くに突き上げます。右俣やや暗い沢ですが、
左俣は明るくていい沢です。しかし、前回の事もあり一人で心細く大変でした。
9)8月15日(木)〜16日(金)
・南アルプス・塩見岳
・溜口
・初日は塩川から三伏小屋までコースタイムで4時間30分の所を歩きました。11時に着きましたが、
天気が悪そうなのでこの日はここまでとし12時から明くる日の朝、3時30分までたっぷりと寝ま
した。おかげで?明くる日は快晴となり、頂上からは北アルプスの槍ヶ岳を始め、近隣の山々が良く
見えました。
10)8月17日(土)
・西吾妻山
・薄井
・天元台から西吾妻山に行って来ました。
平成14年8月21日受付 山行報告
梅原さんからの山行報告です。 写真あり
日時:8月14(水)〜17日(土)
山行:大日杉〜飯豊本山〜大日岳〜梶川尾根
メンバー:吉野、斎藤、梅原(岳友会)、酒井、酒井、吉川、白石(陽だまりの会)
コース:
8/14(水)矢板出発13:00===18:00大日杉テント場(泊)
8/15(木)大日杉テント場5:00−−−7:20だまし地蔵7:25−−−7:55地蔵岳8:15−−−9:00目洗清水9:23
−−−10:00御坪10:10−−−11:20切合小屋12:15−−−14:20本山テント場(泊)
8/16(金)本山テント場6:10−−−6:15本山小屋6:25−−−6:40飯豊本山6:50−−−7:55御西小屋8:20
−−−9:30大日岳9:35−−−10:50御西小屋11:15−−−11:45天狗の庭12:05
−−−14:00烏帽子岳14:10−−−14:45梅花皮小屋テント場(泊)
8/17(土)梅花皮小屋テント場5:55−−−6:20北俣岳6:25−−−7:05門内岳7:10−−−7:55扇の地紙8:10
−−−11:55飯豊山荘14:00===19:30矢板
記録
お昼過ぎに『陽だまりの会』のメンバー4人と岳友会事務所で合流し、斎藤号で出発する。関東地方
は相変わらずの猛暑でじっとしていても暑い。
東北自動車道を北進するも外気温は32℃の表示・・・但し、東北地方は余り天気は良くなく、北へ進
むに連れて雲が出始め、『飯豊は大雨』との情報もあり先行きが不安になる。米沢で食糧を買い込んだ
後、飯豊町への山越えの道で豪雨に出会った。『これは停滞か?』と思われたが、峠を越えると雨も止
み、飯豊方面は明るい空を見せてくれている。『単なる夕立で良かった』とほっとした気持ちになる。
夕方の6時前に大日杉小屋に到着し、管理人に山の様子を聞く。『午前中は少し降ったが、その後はこ
のような曇り空・・・』との事で、『明日から天気は回復傾向』との予報もあり明日からの天気に期待
をする。『雨が降るかも知れないので・・・』との配慮からの屋根付きテントサイトは快適そのものだ
った。
15日朝、3時30分起床。朝食と身支度を済ませる内に青空も広がり午前5時に『いざ出発・・・』。
登り始めてからすぐの『ザンゲ坂』の急坂に汗がどっと噴き出す。今日は『できれば本山小屋まで行き
たい』という気もあり、長丁場になるのでゆっくりゆっくり、また小刻みな休憩を取りながら上を目指
す。地蔵岳までの標高差約1000mの登りが一番苦しい所だが、曇り空で日差しもなく時々吹く風が
手助けをしてくれた様だった。地蔵岳から先は尾根歩きとなり負担はぐっと楽になる。目洗清水や切合
小屋手前の水場などで水分補給をし、11時30分前には切合小屋に到着した。今年は残雪が少なく、
雪渓の規模も小さいが逆に花の開花は早く、リンドウやマツムシソウ、トリカブトなど紫色の秋の花々
が今は盛りと咲いている。切合小屋で1時間近く昼食タイムとし、十二分に休養を取った後、御秘所か
ら飯豊本山へと続く最後の登りに掛かる。時々小雨がパラツく天気だが雨具を着込むほどの事はない。
しかし、『最後の登りはやはりきつかった』。急坂を一歩一歩、風にも後押しされながら登って行く。
やがて傾斜がなだらかになり、後少しとなっても同じペースで本山のテント場を目指す・・・。切合小
屋を出てから2時間余りで到着・・風は相当強いし、今晩の天気も気になるが意を決し、テントを張る
事にする。できるだけ風の防げる場所を選んだつもりであったが、テントを叩く風音が朝まで続いてい
た。
16日朝、5時30分一足先に川入へ下山する酒井さんを見送った後、6人で飯豊本山を目指す。
天候の回復に期待をしたが時々青空が見える程度でガスが全体を覆っている。風の動きが速く、ガスの
切れ方から良くなりそうな素振りは見せるものの、遠くの視界は遮られたままの一日だった。御西小屋
で管理人に話を聞くと『本当は、今日の天気は良くなり、素晴らしい展望が得られるはずなんですけれ
どね!楽しんできて下さい』との事。荷物をデポし大日岳を目指す。大日岳手前でガスが大きく切れ、
その雄姿と、大日を登る途中には飯豊本山の頭まで『ほんの少しの間』見渡す事ができたが、頂上に
着いた頃にはまた厚い雲に覆われた天気となってしまった。御西小屋に戻り、身支度を済ませ、本日の
テントサイトである梅花皮小屋を目指す。御西を出てから登山道は尾根沿いの新道になるが、木の根っ
こと笹の切り株が足元の邪魔をし歩き辛い。天狗の庭の迂回ルートとなっている為なのだろう。ここで
昼食を摂り、更に先を急ぐ。今日は空荷で歩いていた時間帯もあり、行動時間の割には『元気なはず』
だったが、烏帽子岳の登りはやはりこたえた。足だけでなく上半身にも疲れが回って来ている。普段、
荷物を担ぎ慣れていないのがここへ来て露見した様だった。ともあれ、梅花皮小屋までは後一歩、重い
体と足を無理矢理、前へ前へと進める・・・。
梅花皮でテントを張り終わって一息ついてから1本800円(350ml)のビールで乾杯・・・高か
ったけど、冷えていて、『美味しかった』。
17日朝、5時50分梅花皮小屋を出発する。昨日の夕方は青空が広がったので、天気の回復を期待
したが、今朝もガスが掛かった天気となってしまった。北俣岳から門内岳へと進む間も天候は一向に回
復する気配がない。梶川尾根に入り石転び沢が見える頃になり、やっと青空も見えて、遠望も利くよう
になった。
結局3日間、飯豊の稜線はガスに覆われた天気に終始した様だった。その替りに、梶川尾根に入ると吉
野さんと斎藤さんには別の楽しみが待っていた。今年も、『いいチタケ』があちこちに出ており、にこ
にこ顔でチタケ採りに忙しい・・・。ここの下りは結構きついのに改めて『余裕があるなあ・・』と感
心してしまった。山には色々な楽しみ方があるが、お二人のうれしそうな顔を見ていると『こういうの
もいいなあ』と思う・・・。ともあれ飯豊山荘まで下るしかない。今回も林道に出た頃には足がガクガ
ク、体中が痛み、気力だけで下ってしまった様だった。そして、温泉に浸かって、今下りてきた飯豊の
山をぼんやりと眺めていた・・・。『また、来よう・・』っと・・・。
平成14年8月18日受付 山行報告
稲葉さんからの山行報告です。
稲葉です。最近行った山について報告します。(岳友会以外の山行)
○7/23(火)夜〜27(土) 北アルプス・奥穂高岳
勤務校の学校行事として同僚とともに生徒24名を引率して、上高地〜涸沢〜奥穂
高岳 を往復しました。
○7/31(水)〜8/3(土) 南アルプス・白峰三山縦走
勤務校の山岳部の夏山合宿として部員6名を引率して、広河原〜北岳〜間ノ岳〜農
鳥岳〜奈良田と歩きました。
○8/5(月) 那須・白河高原スキー場〜スダレ山往復
一人の登山者にも会わない静かな登山でした。(単独)
○8/8(水)〜12(月) 国体関東ブロック大会に向けた強化合宿(生徒引率)
大会会場となる君津市(縦走競技)と習志野市(クライミング)の下見を兼ねた合
宿でした。
○8/13(火)夜〜17(土) 北アルプス・剣岳
栃木県高体連登山部の顧問4名で八ツ峰Y峰Cフェース剣稜会ルートを登ってきま
した。雨による停滞などもあって、一本しか登れませんでした。小口さんがリーダー
でした。
梅原さんからの山行報告です。 写真あり
山行報告
(1)北の山々・八甲田山 撮影:梅原
日 時 :8月9(金)〜12日(月)
山 行 :八甲田山・・・
メンバー:東、梅原、薄井
コース :
8/09(金)矢板出発21:00===1:40岩手SA2:30就寝
8/10(土)岩手SA5:10===6:40黒石コンビニ7:10===7:30酸ケ湯8:05−−−9:35仙人岱非難小屋9:50
−−−10:25八甲田山大岳山頂10:33−−−10:45大岳非難小屋11:38−−(上毛無岱/下毛無岱経由)
−−13:00酸ケ湯温泉14:15===16:55深浦町きへい荘(泊)
8/11(日)きへい荘6:00===6:30十二湖−−青沼−−十二湖7:30===秋田駒登山口===乳頭温泉(鶴の湯)
===16:50三ツ又温泉(泊)
8/12(月)三ツ又温泉8:00===銀山温泉===次年子(七兵衞蕎麦)===旧植木邸(寿荘)===20:20矢板着
記 録:
金曜日の夜9時矢板を出発し、一路青森を目指す。関東地方は毎日快晴の猛暑が続くが、北海道に低気圧
があり、その前線が日本海から南西方向に伸びており明日からの天候が心配される。深夜過ぎ岩手SAに
到着・・今夜はここまでとし、明日からの山行に備える。
土曜日朝、日の出と共に起床する。この辺りはまだ天気がよさそうだ。だが北へ向うにつれ小雨まじりの
天候となる。『やっぱり雨かな』と半ば諦め掛けていたが、青森に入ると青空が広がる。途中のコンビニ
(オレンジハート丹波商店・・手作りおにぎりが最高です)で朝食を取り、7時30分、酸ケ湯に到着。
ここからは八甲田山の最高峰、大岳が良く見える。
8時過ぎ、登山開始。しばらくは樹林帯の中を行き高度をかせぐと、ポンと視界が開けて地獄湯沢沿いの
斜面に出る。ここを登り切った所が小湿原のある仙人岱だ。ここは主峰の大岳、小岳、硫黄岳、などに囲
まれた湿原地帯で、小川はたっぷりとした水量を持ち、中ほどにある八甲田清水からは美味しい湧き水が
こんこんと湧き出ている。また、中でも素晴らしいと思ったのは、ここの仙人岱非難小屋と後で昼食を摂
った大岳非難小屋のきれいさ・・細かな所まで良く清掃がされており、ここを利用している登山者のモラ
ルの高さを実感した。後で使う人の為にも『使う前よりもきれいにして帰る』を実践したいものだ。また、
小屋自体の造りも立派なもので、『また是非ここを利用してみたい』と思った。
仙人岱から大岳を目指す頃からガスが出始めて瞬く間に山頂が見えなくなる。この中をゆっくり、ゆっく
り登る・・・頂上からの360度の展望を期待していたが残念ながらガスの為に景色を楽しむ事はできな
かった。ここから10分余り下った大岳非難小屋で昼食・・・三階の一角に陣取ってゆっくりとした時間
を過ごす。
『本当ーーにいい山小屋!』だった。
一休みしてから下山に掛かる頃になると、ガスが小雨に替り、雨具を着けて下山する事にする。下りは雨
模様の天気になってしまった為、余り景色を楽しむ事ができなかったが、上毛無岱から下毛無岱に掛けて
は広大な広大な湿原が続く。池糖が点在し、お花畑が広がり、特に上毛無岱の急な階段から見降ろす下毛
無岱の景色は素晴らしい。『またもう一度来てみたい』と思いながら午後1時、酸ケ湯温泉に到着。酸ケ
湯温泉にゆっくりとつかり一日の汗を流す・・・。
後は、岩木山の北側を大きく迂回し、日本海、深浦町の不老不死温泉近くの民宿へ向う。外は、雨・雨・
雨・・・。
日曜日朝5時、民宿のTVで天気予報を見る。朝はお弁当にしてあり、白神岳を目指すつもりは12分だ
ったが、『青森地方は極地的な大雨』との事・・・とても山に登れる状況にない。この為、十二湖の青池
付近を雨と風の中を1時間程歩いた後、雨の降っていない(とその時は思っていた)南の山へ向う事とする。
途中、陸奥黒崎の白神登山口を見てみるとやはり『通行止め』になっていた。この後、どんどん南下する
も一向に天気が良くならず、田沢湖、秋田駒登山口を経由し、乳頭温泉・鶴の湯へ・・・(ここもいい温
泉でした。)尚も角館を散策し、泊りは岳友会推薦の宿『三ツ又温泉』でした。
月曜日朝5時、昨日同様TVで天気予報を見る。前日、『鬼首から兜岳へ登ろう』と決めていたが、『東
北地方は全県共に、大雨並びに雷警報』との事・・・
外は強い雨が降っている。と言う事で、最後は北の山旅ならぬ『秘湯の旅』となってしまいました。
でも、全員『白神にリベンジ!』を誓い楽しく帰栃しました。
1500kmに亘るロングドライブ・・・お疲れ様でした・・・。
平成14年8月15日受付 山行報告
佐藤一博さんからの山行報告です。
=1=
場 所 :焼石岳
日 付 :07/26/2002 曇
同行者 :他1名
行 程 :855/922登山口(中沼コース)ー947/955中沼ー1050/1100銀明水ー山頂1203/1304ー1415/1425銀明水
−1510/1515中沼−1533/1545登山口(中沼コ−ス)
観察記録:野鳥:クロジ、アカハラ、ウグイス、ホシガラス
ノート :花は盛りを過ぎていたが、一通りは見られた。山自体は、ダラダラとした登りの連続で案外疲れる。
そのおかげで山までの水平距離は遠く、稜線が遙か遠くに見える。
単独規模としては、小さいが連峰形成しているためそれなりの規模となっているが、標高低く、高度
感が無いため高原と言った印象。
=2=
場 所 :岩手山
日 付 :07/27/2002 晴れ
同行者 :他1名
行 程 :450登山口駐車場−507馬返し−539/543一合目−627/630四合目−707/715六合目−743/800八合目避難
小屋−841/940山頂−1025八合目避難小屋−1210/1220馬返し−1224登山口駐車場
ノート :火山活動のため登山禁止となっていたが、昨年より登山解禁となった。解禁となったのは東からの
コース3本。
今回取ったのは最も一般的コース。富士山や男体山の様に合目表示に従って、汗を垂らしながら延々
と登る。山頂には、予定より早く着き、ゆっくり出来る。
山頂付近では、見頃は過ぎていたがコマクサ,イワブクロの群生が見られた。
=3=
場 所 :神室山
日 付 :07/28/2002 快晴
同行者 :他1名
行 程 :500駐車場−515西の又−634/640不動明王−森林限界723/740−820/910神室山頂−915/940避難小屋
−945神室山頂−1038/1050前神室山頂−1230/1255駐車場
観察記録:野鳥:オオルリ、クロジ、モズ、ミソサザイ、ウグイス、ホシガラス、メボソムシクイ、ウソ、
ヤマガラ
植 物 :ニッコウキスゲ、ミツガシワ、ショウジョバカマ、ハクサンフウロ、センジュガンピ、キヌガサソウ
(群生、ただし花は終わり)
ノート :栗駒を予定していたが、いつでも来れる山という事で、高速走行中に急遽、神室山に変更。
古川ICを降り、鳴子、鬼首を越え秋田へ入る。急なことで、地図の準備が悪く、登山口がわからず、
外にキャンプ用テーブルを出して酒盛りをしている地元の3人組に道を尋ねる。
これが運のツキ、ウーロン茶の焼酎割を馳走になり談笑? 地元の人の人柄に触れ、いい気分で3時
間後、高橋家を後にし、登山口へ向かう。昨夜の岩手山登山口駐車場と違って、車のエンジン音無く
沢とヌエの声を聞きながら、眠りについた。
沢伝いに1時間半程ゆっくりと登り、そこから急登40分で稜線が望めた。
標高こそ今回の山行で最も低いが、豪雪の影響で急峻な見応えのある山稜を形成している。
飯豊と比べると、若々しい印象。天気は良く、稜線からは、残雪の鳥海,月山が望めた。
平成14年8月9日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。 拡大写真付き報告は山岳写真館P2にあります。
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8月6〜8日、あんまり暑いので奥日光に避暑(?)にいってきました。例会も欠席し失礼しました。避暑
とは云っても、何時ものカーホームレスのミニ山行です。一日目は高徳牧場手前の高級水洗トイレ付きの駐
車場、二日目は寝具付きの白根山避難小屋です。三日間、下界の猛暑を忘れるほどの涼しさでした。
ついでに黄色い花を見に日光白根山に行ってきました。黄色い花と云っても、どちらかというとあまり見栄
えのしないハンゴンソウとマルバダケブキです。しかし、大きな群落となると目を見張るものがあります。
あと一週間位は、まだ見頃と思われますので参考までに写真を掲載します。
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8月7日晴れ
菅沼登山口から弥陀ヶ池に出る。今朝は快晴、朝のうちは半袖では寒いくらいだ。弥陀ヶ池までは樹林帯で
日差しが避けられ汗もあまり出さずにすんだ。弥陀ヶ池の水は、私が高校生のとき初めて訪れたときと同じ
ように澄んでいた。変わってしまったのは池の座禅山側に作られた木道と鹿害対策の電線、そして多くのハ
イカーだ。もう40年以上も過ぎてしまったが、ここに来ると、きまって初めて訪れた時の感動が蘇る。
阿弥陀様の住む庭園の池とは、よく名付けたものだ。
弥陀ヶ池から五色山、前白根山を経て白錫尾根に入る。五色山周辺から白根山と五色沼の写真を何枚も撮
ったが、あまり変わり映えがしないので割愛する。白根隠山あたりまで、東斜面はハンゴンソウの群落が続
く。ハンゴンソウの群落に混じってマルバダケブキもあるが、何と行ってもハンゴンソウが多い。この一帯
は四季を通じて私のお気に入りの撮影ポイントの一つだ。お花畑の奥に見えるのが男体山、その右隣に中禅
寺湖が見える。
白錫尾根の撮影を済ませ、前白根山の取り付きまで戻り、ここから水場に立ち寄って五色沼に下りること
にした。雨が降らず暑い日が続いたので、水が涸れているのではないかと心配したが冷たい水が流れていた。
五色沼に下りてみると、沼の東岸沿いにハンゴンソウが咲き競っていた。
この日、白根山避難小屋に泊まるのは私を含め二人だけだった。薮蚊がいるかと蚊取り線香を準備してき
たが必要なかった。この夜は良く晴れて満天の星空となり、久々に天の川が良く見えた。下界の暑さが嘘の
ようで寒いくらいだった。
8月8日、快晴
3時10分起床、3時半小屋を出発した。目的の撮影ポイントに4時に着いた。日の出まで長袖のシャツ一
枚では寒く、日の出が待ち遠しかった。天気は申し分なかったが風が強く花が激しく揺れて撮影に難儀した。
それでも朝日がお花畑に差し込む瞬間は何度経験しても感動するものだ。山岳写真を続けていて生き甲斐を
実感するのもこの瞬間である。この時間帯、山小屋やテントの中で食事をしている登山者には、山が最も美
しく輝く姿を知る機会が少ないのではなかろうか。
太陽が高くなると紺碧の空となった。今日は、日本の夏特有の湿度が少ないためか空は透き通るように青
かった。オレンジ色がかったマルバダケブキの花が異様なほど青空の中に冴えて見えた。
朝の撮影を済ませ避難小屋に戻り朝食とした。このまま下山してしまうにはもったいないほど良い天気だ
ったので、白根山頂を経由して下山することにした。山頂からは富士山もはっきりと確認でき、夏山として
はこの山から見えるであろう殆どの山が確認できた。
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白根山一帯は鹿が増え、鹿の別天地になって久しい。鹿にとってハンゴンソウとマルバダケブキは不味いら
しく、鹿害からまぬがれ大繁殖している。雪解けの頃を除き、美しく可憐な高山植物たちは見る影もない。
その代表例がシラネアオイだろう。ハクサンフウロウもこの池の周りや山頂一帯に可憐なピンクの花を一杯
咲かせていた。それが今では、まばらに確認できる程度だ。シラネニンジンは、かっては一面白くなるほど
あったものだ。しかもその名は、白根山の名に因んで命名されそうだが、これも今はおしるし程度しか確認
でない。鹿が大繁殖したのは地球温暖化が原因なのか、その原因を辿れば人害なのかは知らないが、その自
然のダイナミズムには驚かされる。何とか美しい花たちが戻ってきてほしいものだ。
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平成14年8月(第1回)矢板岳友会 例会議事録
【日時】8月7日(水)午後8時から 岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、久保、斎藤、植木、梅原、溜口(計7人)
【議事】今年の夏は例年になく暑い日が続いています。また、午後からは雷雨となる日も頻繁にある
様です。夏山に行かれる際は、日差しに十分注意しまた、早立ち、早めの下山に心がけ、安全
な登山をお楽しみ下さい。
【山行報告】
1)7月14日(日)〜15日(月)
・尾瀬ケ原・尾瀬沼
・薄井他
・鳩待峠から尾瀬ケ原、尾瀬沼、大清水を歩きました。ニッコウキスゲが満開でした。
2)7月19日(金)
・尾瀬・大江湿原
・浅川
・ニッコウキスゲを見に大江湿原に行って来ました。(詳細、写真報告済み)
3)7月20日(土)
・日光・高山・レデオベリイ清掃登山
・久保他
・FM栃木主催の清掃登山に行って来ました。高山から千手ケ浜周辺を歩きました。
4)7月20日(土)〜21日(日)
・秋田駒ケ岳
・小林、本間夫妻、板山夫妻、青山、井上
・秋田駒ケ岳に行って来ました。前が見えない位の天気でしたが、人は一杯でした。バスでは一番乗
りでした。仕上げは三ツ又温泉のお決まりのコースでした。(詳細は報告済み)
5)7月20日(土)
・尾瀬・大江湿原
・薄井他
・先週のニッコウキスゲがあまりに見事だったので、今週もニッコウキスゲを見に大江湿原へ行って
来ました。
6)7月21日(日)
・那須・三倉山の山開き
・吉野、斎藤、稲葉、東、植木、梅原、溜口、岸、石岡夫妻
・三倉山の山開きに行って来ました。大峠から流石山、大倉山、三倉山を歩きました。山頂での抽選
会は、雷雨が来た為に早々に下山したので残念ながら参加できませんでした。音金への下山道はドロ
ドロの道で大変でしたけれど、降りた後の蕎麦とトン汁の接待は嬉しかったです。
(詳細、写真報告済み)
7)7月22日(月)〜25日(木)
・北アルプス・朝日岳〜白馬岳
・浅川
・北アルプスの花の山旅です。22日は蓮華温泉から五輪尾根、朝日岳、朝日小屋。23日は朝日小
屋から朝日岳、長栂山、アヤメ平、黒岩平(往復)。
24日は朝日小屋から水平道、雪倉岳、白馬岳、白馬山荘。25日は白馬山荘から白馬岳、小蓮華山、
です。(詳細、写真は報告中ですのでご期待下さい。)
8)7月25日(木)〜26日(金)
・奥鬼怒・黒沼田代・赤岩沢・魚沢
・植木、鍵山
・奥鬼怒の赤岩沢へ一泊で行って来ました。(詳細、写真報告済み)
9)7月28日(日)
・南会津・七兵衛田代・山伏田代・大丈田代めぐり
・石岡、斎藤、稲葉、植木
・実川付近の沢登り&ヤブコギ&湿原めぐりでした。沢のやぶこぎではとんでもない方向に出てしま
いましたが、石岡さんのGPSが威力を発揮し、現在位置をピタピタと出す事が出来ました。イワナ
もいて良い所でしたが、MWVの看板で自然が汚されているのが残念でした。(詳細、写真報告済み)
10)7月28日(日)
・日光・男体山
・梅原、薄井
・夏山の足慣らしも兼ねて男体山に登って来ました。二荒山神社に参拝してから神社の裏の林を登り
ます。今年の夏は特に暑く、この中を標高差1200m以上を登るのは結構きつかったです。登って
も登っても中禅寺湖は眼下にありましたが、登山者もまばらな中ゆっくりと頂上を目指しました。
この日は朝からガスり気味だったので頂上からの遠望は利きませんでしたが、午後2時過ぎには下山
しました。この後はお決まりのコースで、清滝の『やしおの湯』で汗を流した後、小百の近くの『原
宿小町』と言うお蕎麦屋さんに行きました。ここの主人はとってもいいおばさんで、蕎麦の事を色々
と話してくれました。蕎麦も美味しかったです。
日光方面に行かれた時は是非一度寄ってみて下さい。
11)7月30日(火)
・那須連山・南月山・姥ケ平
・浅川
・那須に花の写真を撮りに行きました。(詳細、写真報告済み)
12)8月3日(土)〜4日(日)
・奥秩父・滝川・古礼沢
・植木、弘田
・奥秩父の滝川・古礼沢に行ってきました。荒川の源流で泳ぐコースも多く思ったより大変でした。
遡行コースタイムは2日で9時間のところ、14時間もかかってしまい、しかも大雷に巻き込まれ、
それはそれは大変でした。沢自体はとても暗く泳ぎが多く、夏にしか行けない感じでした。
13)8月3日(土)
・岳友会暑気払い(岳友会事務所)
・小林、吉野、斎藤、東、佐藤(一)、梅原、薄井、岸、板山、本間夫妻
・岳友会事務所で酒飲みでした。板山さん、本間さんに鮎の差し入れを頂き、尾上さんから貰ったお
酒、池田さんの飛び入りの差し入れ、小林会長、吉野さん、薄井さん、岸さんなどなど飲みきれない
くらいの差し入れを頂き、大・大・大満足の一日でした。
14)8月4日(日)・・・特別出演です!
・カナダ一のインドアルート・30mチムニー
・尾上
・カナダ一のインドア垂直人工ルート30mチムニー(本物のチムニーです)を制覇しました。気持ち
良く登れました。また、天辺から見渡すオンタリオ湖や景色も気持ちよかったです。
今月半ばにはロッキーに遊びに行ってきます。
15)8月6日(火)
・高原山・大入道笹刈り
・小林
・恒例の笹刈りに行って来ました。思ったよりも笹の伸びもひどくなく、釈迦ケ岳方面はトラロ−プ
の急斜面手前まで、大入道は剣が峰からの急坂の下りを中心に笹刈りをしました。どんどん歩いて下
さい。また、いつもいつもご苦労様です。
平成14年8月3日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。 拡大写真付き報告は山岳写真館P1にあります。
淺川です。
花の山旅報告-その5(最終回)を報告します。
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7月25日、いよいよ梅雨もすっかり明けて安定した夏空がやって来た。しかしこの日は、夜明け近く
まで雲一つない好天だったのに白馬山頂周辺だけが、朝の最も良い撮影時間帯にガスに見舞われてしま
った。朝焼けに輝く周辺の山々の撮影は諦め、山小屋をのんびり出発することにした。
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皮肉にも白馬岳山荘を出発する時にはガスは晴れていた。山頂からすこし下ると、これから向かう小
蓮華山の稜線が気持ちよく伸びていた。小蓮華山の後方には妙高高原の山々が幾重にも連なっていた。
昨日、真夏の太陽の下、美しい花求めて、夢中になって探しながら、あえぎあえぎ辿って来た山々が
今となっは懐かしい。写真は、手前左から鉢ヶ岳、雪倉岳、朝日岳だ。左奥の尾根のピークが前朝日だ。
前朝日からほんの少し右に行った所が朝日平で、かすかに朝日小屋が確認できる。この報告ではなるべ
く多くの花を掲載したかったが、今回辿った道筋の概要を理解して頂くためこの写真を掲載する。
小蓮華山を少し下ったところにハクサンイチゲの花咲くお花畑があった。お花畑の後方に連なる山は、
右から白馬岳、杓子岳、白馬鑓ケ岳、そして八方尾根までは確認できるものの、後方に連なる五竜岳、
鹿島槍ケ岳等は山が幾重にも重なり合い識別が難しい。
小蓮華山を越えると白馬大池が見えてくる。高いところから見るとこの池が、火口湖であることが良
く分かる。池に近づくに従い、雪渓とお花畑、そして紺碧の湖の組み合わせによって山上湖の雰囲気が
漂っていた。ロマンチックな旅心をくすぐり、女性を引き付けてやまない人気の秘密が分かるような気
がする。
湖面に降り立ってみると更に山上湖の雰囲気が伝わってきた。水は澄んで青い空をそのまま映しこん
でいた。また一層雰囲気を盛り上げていたのは、池沿いの湿地に咲くハクサンコザクラと、蓮華温泉へ
の下山道入り口近くの草地に花咲くハクサンイチゲだ。ここはウィークディや連休のときには、多くの
登山者で賑わうのであろう。しかし、今日は平日、高校生の70名の団体が休憩していたが、那須の峰の
茶屋の賑わいに較べれば静かなものだ。ここでのんびりと昼食をとり蓮華温泉に下山した。
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山に入って4日間、ほぼ予定通りのコースを歩くことが出来た。そして出会いたい花たちにほぼ会う
ことができた。天候にも恵まれ、満足の行かないことは、何時ものことだが満足のいく撮影ができなか
ったことである。これは写真を目的に山歩きをする者にとっての永遠の課題なのかも知れない。しかし、
満足した撮影ができなくとも、山に美しい花があり、感動する風景との出会いがあるかぎり、また山旅
に出かけることになるだろう。
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以上で、5回に渡って報告した「花の山旅報告」を終了します。
平成14年8月3日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。 拡大写真付き報告は山岳写真館O9にあります。
淺川です。
花の山旅報告-その4 を報告します。
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その4では白馬岳に近づくに従い山容がアルペン的になり、且つ花も少なくなり、花の山旅と云っ
ても私好みの山岳写真が主体となってしまいました。
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7月24日、朝日小屋から水平道を通って雪倉岳に向かうことにした。水平道とは名ばかりの道で、
沢を幾つも越えるアップダウンの多いルートだ。しかし、チングルマやハクサンコザクラの花咲くい
くつかの湿原を通ることになり楽しいルートだった。チングルマやハクサンコザクラの花の写真は前
回も報告しているのでここでは割愛する。水平道も終わっていよいよ雪倉岳の登りとなる。この山は
見た目以上にきつい登りが続く。最後の雪渓の雪解け水を水筒に入れ替え、ほっとして最初に目に入
ったのが、このタカネバラだった。真夏の強烈な日差しを直接浴びるには気の毒に思えるようにしお
らしく咲いていた。
花は、雪倉岳避難小屋辺りまでが多く、次第に少なくなって行く。ミヤママツムシソウも咲き始め
ていたが、写真の対象となるほどには咲いていなかった。苦しい登りが続いて三国境に来ると西斜面
にコマクサの群落があった。人が立ち入らぬようロープが設置されていて、若い監視員が見張りをし
ていた。コマクサは結構咲いていたが、花は登山道近くには殆どなく写真など撮れる条件ではなかっ
た。暑さでバテていたので撮影を諦め一気に山頂に登ることにした。
白馬山頂はさすがは有名観光地?なのだろうか、多くの登山客で賑わっていた。山頂の東側はすっ
ぱりと切れ落ち胸のすくような高度感がある。腹ばいになって何枚かシャッターを切ってみた。
バテてしまったこともあってか眠くなってしまった。山頂の人ごみを避け、のんびり出来るところ
で、しばらく横になってうたた寝をしてしまった。高い山での昼寝は、何と気持ちの良いことか。ふ
と目を覚ましてみると、何時の間にかガスが晴れて白馬鑓が姿を現していた。さすがは北アルプスの
名峰である。展望にはことかかなかった。
白馬山荘で素泊まりの受付を済ませて夕景を待った。今日は平日のためか割り当てられた部屋には
定員の3分の1ほどしか登山客はいなかった。心配していた混雑がうそのようだ。自炊場のドアを開
けて外に出てみれば、そこがベスト撮影ポイントであった。晩酌をやりながら窓越しに夕日の変化を
読みながらシャッターを切った。夕日は、期待を裏切らず杓子岳と白馬鑓ケ岳を赤く染めてくれた。
写真の白馬鑓ヶ岳の右奥に、槍ヶ岳も小さく見えた。
レンズを南西に向ければ、そこには剣・立山連峰があった。更に夕焼けが赤くなるのを待ったがこ
れが限度であった。剣岳の写真は剣御前や五竜岳などから何度か撮影してみたが、満足のいく写真を
いまだ撮れていない。剣岳への憧れが高すぎるためかえって幸運に恵まれないのかも知れない。
しかし、剣岳は穂高連峰と並んで何度レンズを向けても胸に高鳴りを覚えるは不思議だ。
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白馬山荘に泊まるのは35年ぶりのことだった。当然小屋は作り変えられ立派な山小屋となってい
た。あの時は秋で泊り客は5、6人だけだったと思う。しかし、以前から白馬岳は人気が高く混雑す
ることが知られていたので、つい足が遠のいた。しかし、日取りをうまく計画すれば、ここ白馬岳で
ものんびりとした山行が楽しめるようだ。特に素泊まりの自炊客は少ないみたいだ。この日の自炊客
は私1人だったらしい。私のように写真撮影を目的にした場合は、自炊だと朝食、夕食時の最も良い
撮影時間帯を誰にも気兼ねすることなしに自由出来るのは有難い。朝日小屋でもそうであったが自炊
客に親切だ。しかし、少々の重荷と粗食には我慢せざろう得ない。
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次回は、最終回「花の山旅報告-その5」 を報告します。
平成14年8月2日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。 拡大写真付き報告は山岳写真館O8にあります。
淺川です。
那須ミニ山行報告-第1回
黒岩平山行で少々膝を痛めため、リハビリ(?)にと、7月30日那須に行ってきました。
季節の移ろいは早く、予想していた通りコキンレイカとヒメシャジンが花盛りとなっていました。残念ながら
ヒメシャジンは上手く撮影できませんでした。真夏の太陽はきびしいでしたが花たちは季節を忘れることな
く正確に花を咲かせていました。
南月山の少し手前の尾根筋に今年も変わらずにコキンレイカの黄色い花が一杯咲いていた。
まだ私にはコキンレイカとキンレイカの判別が出来ない。後で図鑑で知ったのだが、キンレイカの場合、花
の基部に3_程度の細い筒状の距があるということだが、現場で確認を忘れてしまった。とりあえず今回
はコキンレイカということにしておこう。
姥ヶ平の瓢箪池近くにホツツジが咲き始めていた。真夏に咲く花には、夏の強烈な日差しからはとても
想像もできないような淡い色の花が多い。このホツツジも薄いビンク色で何とも愛らしかった。
剣が峰の巻き道で、逆光に浮かび上がったクロヅルの白い花に出会った。この花は真夏の那須を代表
するかのように到る所で咲いている。しかし、この花を写真の対象にする人は少ないことと思う。ノリウツギ
などと同じくあまりに地味な花である。しかし昆虫たちには人気があるらしく、ここには写っていないがハナ
アブやハナバチが一杯群がっていた。
平成14年8月2日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。 拡大写真付き報告は山岳写真館O7にあります。
淺川です。
花の山旅報告-その3を報告します。
黒岩平は森に囲まれた湿原だった。起伏にとんだ草原がつづき、林縁には雪田が残り、池塘が点在し、
小川が縦横に流れる何とも心安らぐ空間だった。花も決して派手に咲いているわけではい。ニッコウキスゲ
が林縁に色を添え、ハクサンコザクラや小さなミズバショウが池塘の回りに咲いていた。そして何気なく足
元に目をやると写真のヨツバシオガマが咲いていた。ヨツバシオガマにしては、この風景にとけこむかのよ
うな淡い色合いだった。
林縁に足を止めると色鮮やかな花があった。これまで図鑑でしか見たことがなかったが、これがオオサク
ラソウであることがすぐわかった。いくつになっても初めて出会う花には感動するものだ。
撮影に夢中になり、少々疲れてしまったので黒岩平という標識のある小さな広場で昼食とした。誰もいない
別天地での昼食は、粗末なものであっても何にもかえがたいご馳走となった。昼食の後、黒岩平を引き返す
ことにした。
帰路、長栂山の礫地でイブキジャコウソウを再度撮影した。この花や葉を摘んで揉んで匂いを嗅いでみる
と確かに香水の香りがする。しかし、この香りより花の美しさの方が格段に勝るように思う。
それからここでチシマギキョウの花も撮りなおした。この花は朝日岳の西斜面にもウルップソウやミヤマ
ムラサキと供に多く咲いていた。ただし、ウルップソウは花期が過ぎていた。
朝日小屋から黒岩平の往復は、朝日小屋と朝日岳の標高差270m、朝日岳と黒岩平の標高差750m、
合計約1000mとなり、昨日の蓮華温泉からの登りの疲れも取れない身体には少々きつかった。
日も西に傾きかける頃、ようやくガスが晴れてきて白馬岳が姿を現した。写真左から、半分しか写っていな
いが雪倉岳、白馬岳そして旭岳だ。手前の白い点々はチンク゛ルマだが、惜しいことに既に盛期は過ぎて
いた。小屋周辺はまるで山のオアシスのように、樹林に囲まれたチンク゛ルマの草原となっていた。
この風景にどっぷりととけこんで飲んだビールの味は格別だった。
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朝日岳から栂海新道に向かう人は少ない。少ないといってもここ3,4年、北アルプスから海抜ゼロメートル
の日本海の親知らず子知らずに抜けるのが人気急上昇とか。確かに魅力のコースかも知れない。この2日
間で2パーティが日本海に向かい、2パーティが日本海から槍ヶ岳まで縦走するというパーティに出会った。
どこの山でも中高年登山者に独占されている昨今、体力の限界に挑戦するかのような元気なパーティに出
会うとつい嬉しくなった。
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次回は花の山旅報告-その4を報告します。
平成14年7月30日受付 山行報告
植木さんからの山行報告です。 写真あり
1)7月21日 三倉山 山開き
参加者 吉野、斎藤、東、溜口、石岡×2、梅原、稲葉、岸、植木
去年、溜口さんに聞いていた「三倉山の山開き」。1000円出しても楽しみです。
神事と地元有力者のありがたいあいさつの後、バスに分乗して大峠に向かいました。
そしてこのバスは宇都宮ハイキング倶楽部のご好意に甘えました。ありがとうございま
した。
バスを降りて大峠まで新しい登山道が一部出来ていました。流石山の登りと大倉山ま
ではニッコウキスゲがまだ残っておりきれいでした。
三倉山山頂での抽選会を楽しみにしていましたが、雷が近づいてきたので下山しまし
た(頂上にはまだ200人以上の人が残っていましたが)。新道が出来たとのことでした
が、すんごい泥の道で苦労しました。期待していたそばをごちそうになりましたが・・・。
弥五島の温泉に入って帰ってきました。
2)7月25〜26日 赤岩沢・魚沢
参加者 鍵山、植木
朝の雨も上がり晴天の中を行きました。赤岩沢出合の堰堤は右から行きましたが左か
らがよさそうでした(今回の核心?)。大ナメ滝は水流右をやっと植木は直登出来まし
た。次の2段の大滝は左のルンゼを詰めて巻きました。落ち口には懸垂に使ったらしい
ビレイポイントがありました(この沢を下るには40mザイルがあったほうがいいでし
ょう)。
少し登りすぎてしまいながらも黒沼湿原に出ました。そこから少し下って泊としまし
た。熊のたけのこの食い跡がありちょっと心配しました。雨が降り、焚き火は出来なく
て残念でした。
翌日は晴天。朝は寒く水に入りたくないのでゆっくりしました。下りだすとたいした
ことないと思っていた魚沢に結構大きな滝がかかっており合計4回の懸垂。ナメ滝も多
く結構楽しめました。
本流に出たところで体を洗い下山としました。
3)7月28日 七兵衛田代・山伏田代・大丈田代めぐり
参加者 石岡、斎藤、稲葉、植木
石岡さんの発案で湿原めぐりに出かけました。
林道終点から実川に降りたところ、ナメと釜が連続し思ったより気持ちいい。左の沢
に入り七兵衛田代を目指しましたが、ずいぶんと登りすぎてしまい石岡さんのGPSをた
よりにヤブ漕ぎおよそ1時間。やっとたどり着きました。花はそんなに咲いてはいない
ものの静かな湿原に満足しました。あとはコンパスを頼りに山伏田代・大丈田代とまわ
り矢櫃沢を下りました。
ところで、「M.V.W」のトタンが3つのすべての湿原の見晴らしの良いところに
10枚以上(合計30枚以上)もあり、とてもがっかりしました。この「M.V.W」
とはM大学ワンダーフォーゲルのことだろうか????自己満足のプレートはやめて
欲しいと思いました。いずれなくなる布のようなものならまだましとは思いますが。
平成14年7月29日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。 拡大写真付き報告は山岳写真館O5にあります。
淺川です。
花の山旅報告−その2 を報告します。その2、その3は湿原の中の花が主体となりますので風景写真と花
の組み合わせは少なくなります。
7月23日、曇り時々晴れ
夜明けの立山、剣連峰の撮影を期待して3時半に起床したが、昨夕からのガスは晴れなかった。それでも
期待をこめて5時小屋を出発し、朝日岳山頂でガスの晴れるのを30分ほど待ったが、ついにガスはすっき
りと晴れなかった。山頂から五輪尾根分岐点に下る頃になってガスも晴れ、青空も見え始めた。
分岐点のお花畑を過ぎるとシラビソの樹林帯となる。樹林帯をしばらく行くとコバイケソウの咲く湿原に出
て、更に行くと照葉ノ池に出る。池の西側はチングルマの点在する大きな湿原となっていた。しかし、チン
グルマの花の盛りは過ぎていた。写真は花の多く残っているいる部分を切り取って撮影した。後方の山は左
から小蓮華山の稜線、雪倉岳、白馬岳、そして旭岳である。
湿原を過ぎるとまた樹林帯に入る。ダラダラ上りをしばらく行くと樹林が開け、小石の散らばる風衝地帯
となる。この石ころだらけの原っぱの一段盛り上がったところに長栂山の山頂標識があった。この石ころの
原っぱを何と表現したらよいのだろう。私のこれまで抱いていたお花畑とは随分違った不思議な世界だつた。
写真に写っているタカネシオガマのほか、タカネバラ、イブキジャコウソウ、ミヤマムラサキ、シロウマア
サツキ、背丈の極端に低いクルマユリ等々が決して密生せず点在していた。
長栂山を少し下るとまた樹林帯に入る。樹林帯の急な坂道は、ぬかるみとゴロタ石が多く歩きにくかった。
標高差にして250mは下ろうか、樹林が急に開けてアヤメ平に着いた。ここが今回の山行目的の一つである。
お花畑は決して大きなものではなかったが、樹林帯から抜け出した瞬間、雪田と草原とお花畑の織り成す風
景がいきなり目に飛び込み思わず足をとめた。どこか知らない日本庭園にでも迷い込んだかのようだった。
写真のお花畑上部は雪田となっている。モミジカラマツ、クルマユリ、ヒヨウギアヤメ、ハクサンフウロ、
シモツケソウ、ユキクラトウチソウ、エゾシオガマ、ニッコウキスゲ等々数え上げたらきりがない。
百花繚乱とはこのような様をいうのだろうか。
アヤメ平を過ぎると樹林帯と小さな湿原が交互し、どんどん高度を下げて行く。しかし、この一帯は北ア
ルプスでも最も積雪量の多いとろだそうで、標高が1800mを下回っても湿原の片隅には豊富な雪田が残って
いた。こうした雪田の解けたあとには様々な花が咲いていた。この写真のシラネアオイも雪田の消えた林縁
にひっそりと咲いていた。
キヌガサソウは標高2000mを越えたところでも随分見かけたが、どれもが盛りを過ぎていた。
それが、標高1700mを割った黒岩平近くの湿原の林縁に見事に咲いていた。ここも雪田が解けたばかりの場
所だったのだろう。
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白馬岳周辺は、人が多すぎて山慣れた人は近づきたがらないようだが、五輪尾根分岐点からは、さびしいく
らい人が少なく、この日出会った人はたったの3人だけだった。比較できる程の経験もないが、昨日の蓮華
温泉からの五輪尾根コースも想像していたより静かで、東北の有名な山よりずっと人が少ないように思えた。
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次回は、「花の山旅報告-その3」を報告します。
平成14年7月28日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。 拡大写真付き報告は山岳写真館O4にあります。
花の山旅報告-その1 7月22日 蓮華温泉〜五輪尾根〜朝日岳〜朝日小屋
7月22日 曇り一時雨
蓮華温泉を出て、標高差200mほど下ったところに、ブナをはじめとした広葉樹の原生林囲まれた
「兵馬の平」いう湿原がある。ここは標高1300m位だろうか、既にコバイケソウの花は終わってい
たが、盛夏の花であるオオバギボウシ、クルマユリ、シモツケソウ等が今は盛りと咲いていた。
湿原の後方に見えるのは小蓮華山だろうか。
「兵馬の平」を過ぎ、瀬戸川、白高地沢を越えて、いよいよ五輪尾根に取り付く。しばらく樹林帯の
急登がつづくが、傾斜湿原の花園三角点に着く。ここはギボウシとキンコウカの咲く草原だった。汗し
た身体に草原の爽やかな風が有難かった。ガスが切れると雪倉岳と小蓮華山の稜線が姿を現した。
湿原を過ぎるとダケカンバを主体とした樹林帯となる。地図上には、この樹林帯を五輪の森と記され
ている。樹林帯に入る少し前に、突然の風雨に襲われた。30分程度の短時間であったが、立っていら
れるのがやっとで台風並のものだった。樹林帯を抜ける頃にはすっかり風雨も収まっていた。樹林帯を
抜け、朝日岳のへの稜線までを白高地というのだろうか。沢がいく筋も流れる傾斜湿原が点在する別天
地だ。ハクサンコザクラ、アオノツガザクラ、イワカガミ等が転々と咲いていた。
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この傾斜湿原で、木道に足を滑らし、骨折して救援を待っている中高年の婦人が木道にうずくまって
いた。ご主人が付き添い、既に私の先を行った登山者に救援連絡を依頼したとの事であった。1時間ほ
ど後には無事、富山県警のヘリに救出された。花の楽園も事故に遭遇してしまえば地獄となりかねない。
他人事とは思えず気の引き締まる思いであった。
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五輪の尾根の突き上げが「千代の吹き上げ」という朝日岳への稜線である。この稜線一帯はウルップ
ソウ、チシマギキョウ、ミヤマムラサキ等のお花畑だ。ただし、ウルップソウの花は既に終わっていた。
「千代の吹き上げ」から更にしばらく朝日岳山頂に向かって進むと白馬岳と旭岳がコバイケソウの花咲
く草原の後方にあった。
更に眼を別のお花畑に移してみるとハクサンイチゲの花越しに青空が広がっていた。明日はきっと良
い天気になってくれるに違いない。事故に遭遇された方には申し訳ないと思ったが、爽やかな風と戯れ
て、蒸し暑い下界を忘れて、心行くまで山の花に親しむことができた。
平成14年7月25日受付 山行報告
小林会長からの山行報告です。
秋田駒ヶ岳山行報告
H14年7月20〜21日
参加者 小林 充
山友会 (本間夫妻 板山夫妻 井上 青山)
コースタイム
7/20 登山口駐車場6.40=八合目小屋7.05〜7.26阿弥陀が池小屋8.35〜8.50
横岳9.10大焼砂9.25横岳9.35焼森9.43八合目小屋10.25〜10.40=駐車場11.03
矢板を深夜12時に出発、一路東北道を盛岡まで飛ばす。梅雨開けしてないので、あまり
天候は期待出来ない。途中から雨 前途多難の状態となる。
マイカー規制の為、登山口の大きな駐車場に車を止める。支度をしていたら一番バスが
登ってきた。様子がおかしい、どうも駐車場はこの上らしい、バスはお客を乗せて
下ってきた。この雨で車内はガラガラ、料金350円を払う。
八合目小屋は団体の登山者で一杯、どのグループもカラフルな雨具を着けるのに大忙し。
一休みしてから出発する、雨と風で視界は ゼロだが足下に咲く高山植物に励まされる。
水たまりの登山道は歩きづらい、それもしばらくで木道に出る。
阿弥陀が池は水量が多く、テーブルが水没寸前になっている。濃霧で小屋が見えない、
ぶつかるほど 近ずいてから新設の小屋に到着。ここまで咲いていた花を記してみよう。
マルバシモツケ、ハクサンシャクナゲ、ミヤマダイコンソウ、トウゲブキ、ミヤマシシ
ウド、オトギリソウ、ミヤマハンショウツル、エゾツツジ、ニッコウキスゲ、チングルマ、
ハクサンシャジン、ウサギギク、ヤマハハコ、モミジカラマツ、コバイケイソウ、
今日の目的はコマクサを見たいなので、この先横岳まで足をのばすことにする。
ひと登りで稜線にでる。急に風が強くなる、注意しないと飛ばされそうな風速で
雨具が音を立てる。横岳の山頂から国見温泉に向かう。ますます風が強くなる、そんな
所で団体さんが休んでいる。凍死するのではと少し心配になる。
砂礫になると大焼砂 この斜面一帯がコマクサの群落であるが、残念ながら今日は
お休みらしい、それでもそこかしこに可憐な花が強風に揺れている。
横岳まで登り返し焼森を経由して、八合目小屋に向かう。砂礫にロープが張られた
焼森まで来ると、ここにもコマクサが咲いている。湯森山 乳頭山方面の縦走路を右に
分けロープ伝いに砂礫の滑りやすい道を慎重に下る。沢を渡り尾根に登る、後はどんどん
下れば小屋のすぐ上の所に飛び出す。すぐバスが発車するので飛び乗る。
尚 バスは上りは6.35から最終16.30まで 下りは7.05から最終17.00まで30分間隔で
運行している。羽後交通 0187-43-1511
この後は角館を散策してから 三つ又温泉に向かう。
三つ又温泉の内容には想像してください。デングリガエシはうまいなー
平成14年7月24日受付 山行報告
梅原さんからの山行報告です。
三倉山山開き
日 時 :7月21(日)
山 行 :三倉山・大倉山山開き
メンバー:吉野、斉藤、東、稲葉、植木、梅原、溜口、岸、石岡夫妻
コース :岳友会事務所出発4:40===6:30音金公民館8:10===8:35大峠林道終点8:40---
12:25三倉山頂上13:00---15:15登山口16:10--(温泉)--19:00岳友会事務所
記録
岳友会事務所前に4時30分に集合。今日は10人の大所帯なので、東さんと斉藤さんの
車に分かれて出発する。関谷のコンビニで溜口さんと合流し、集合場所である会津、音金
を目指す。
塩原の町を抜ける頃は青空が広がり暑くなりそうな天気だったが、尾頭トンネルを抜ける
と一転曇り空。音金の公民館に着いた時には天気はどんよりとしていた。三倉山の山開き
は今年で5回目との事。7時過ぎから神事が始まり、主催者挨拶などなどプログラムは厳
かに?進む。最後はお神酒を戴き(誰かな?何杯もお替りしていたの?)神楽を見た後、
バスで大峠まで送って貰う。
林道終点でバスを降り、登山を開始する。が、参加者が多い為か、所々で渋滞し思うよう
に進めない。やっとの思いで大峠に到着したが、ここも人・人・人で休む場所がなく、や
むなく流石を少し登り、途中の空きスペースで休憩する。天気は朝からガスり気味で眺望
は利かないが日差しを遮ってくれている分暑さでの負担が少なく、また稜線に出ると心地
よい風が後押しをしてくれる。周りにはニッコウキスゲやハクサンフウロの花々が咲き、
目を楽しませてくれる。尾瀬のニッコウキスゲの大群落も素晴らしいが、登る人々に静か
に声援を送るように咲いている『ここのキスゲが一番好きだ・・・』と誰かが話していた。
大峠から1時間余りも登ると、流石山から大倉山、三倉山へと続く尾根歩きとなる。
相変わらずガスっており、展望はないが途中で燃料補給(麦酒)をする。但し、この燃料
補給で加速するタイプ(吉野さん)と減速するタイプ(石岡さん)がある様だ。
三倉山まで石岡さんにしては珍しく辛そうな展開だった。
三倉山での『大抽選会』は12時30分・・・最初は楽々に着くかな?と思っていたが、
結果的にはギリギリだった。その為か、頂上は人・人・人で10人がまとまって座るスペ
ースもない。思い思いにスペースを見つけ、昼食を摂りながら、抽選を待つが、どうやら
肝心の幹事さんがまだ着いていない様だ。その頃、遠くで雷鳴を聞く。
結果的に抽選会が始まる頃には呼んでもいない『雷様』が来てしまったようだった。『雷
様の恐怖に身をさらしながら、豪華賞品を取るか?はたまた御身安泰で脱出するか?』大
きな大きな選択だったが、即、『下山しよう!』と言う事で意見が一致する。先発は稲葉、
岸、梅原、東、後発は植木、溜口、吉野、斉藤、石岡夫妻・・・結果的に2班に分かれて
下山を開始する。下山を開始してから少しして大粒の雨が降り出した為、全員雨具を着け
る。相変わらず、遠くでは雷鳴が聞えるがそれが近ずいてくる気配はない様だ。暫くして
から樹林帯に入るが足元は悪い。唐沢山まで下る頃になると降り続いた雨もやんできたの
で雨具を脱ぐが、音金の公民館までまだ標高差で1000m以上もある。滑って転びそう
な急坂を駆けるように下りに下る。最後は、沢筋に新たに付けられた新道を行くがドロ道
でぬかるんでおりとても登山道と言える状況ではなかった。それでも下山開始から2時間
余りで林道に出、後は思い思いに音金の神社を目指す。その林道で岸さんに声を掛けてき
た年配の男性の一言、『学生さんですか?』(この人は良い人でした。)
また、神社ではお蕎麦とけんちん汁を戴き、温泉で汗を流し、一路矢板へ・・・。7時前
には到着したので、そのまま吉野家で反省会、でした。お付き合い下さいました皆様、お
疲れ様でした。また、一緒に行きましょう。
平成14年7月19日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。 写真あり 山岳写真館O3を開いて下さい。
淺川です。
7月19日(金)、尾瀬大江湿原に行ってきました。ニッコウキスゲが満開でした。日も殆ど差さず小雨
が降り、風もあったので撮影条件はあまり良くありませんでしたが、花は見頃でした。撮影が思うよう
にできなかったかわりに、そのぶん、久々に尾瀬を満喫しました。平日のせいか、木道で三脚を立てい
ても他人に迷惑がかかるようなこともありません
でした。長蔵小屋で、紙パック入りのワインを飲んでほろ酔い機嫌で一人ニッコウキスゲの花道を行く
のはたまりませんね。私にとって、男の美学の花道の方は無縁のことですが。それから、帰り道の沼山
峠、今日もまた鬱蒼としたアオモリトドマツの原生林に駒鳥の鳴声が透き通るように響き渡っていまし
たよ。
何枚もニッコウキスゲの花の写真をデジカメで撮ってしまいました。この中から三枚掲載しますので
見て下さい。
平成14年7月(第2回)矢板岳友会 例会議事録
【日時】7月17日(水)午後8時から 岳友会事務所にて
【出席】小林、浅川、斎藤、稲葉、植木、梅原、溜口、岸(計8人)
【議事】
今年は台風の当り年か毎週の様に日本列島を直撃します。場所によっては、台風によ
る大雨で地盤が緩んだり、また雨をたっぷり含んでいると思われますのでその後のち
ょっとした雨などでも崖崩れなどが起き易くなっていると思われます。気象状況には
十分注意し、安全登山に心掛けて下さい。
【山行報告】
1)6月21日(金)〜22日(土)
・奥鬼怒・夫婦淵〜鬼怒沼
・岸
・夫婦淵から鬼怒沼に行ってきました。天気はまあまあでしたが、花の時期には少
し早かった様です。金曜日に鬼怒沼を周り、加仁湯に泊まって一日の汗を流しました。
2)6月25日(火)〜30日(日)
・北海道・利尻山・黒岳・ニペソツ山
・浅川
・25日と26日に利尻山、28日に黒岳、30日にニペソツ山に行ってきました
。(詳細は別途報告)
3)7月6日(土)
・雄国沼
・小林夫妻、山友会
・日光キスゲが一杯咲いていました。(詳細は報告済み)
4)7月7日(日)
・日光・清掃登山
・蓮實、斉藤、東、植木、薄井、石岡、溜口
・斉藤さんは、自然セミナーの引率で切り込み湖、刈り込み湖付近を歩きました。
蓮實さんは、同じく自然セミナーの引率で丸沼からゴンドラを利用して奥白根山を歩
きました。尚、この日の清掃登山メンバーはゴンドラは無料でした。また岳友会本隊
の東、植木、薄井、溜口、石岡の5名は金精峠から湯泉岳を経て、念仏小屋まで歩き
ました。湯泉岳は意外と展望が良く、昼寝をしたりして2時間近くのんびりと過ごし
ました。毎年の事ですが、非難小屋近くのゴミの状況はひどかった様です。皆さん、
ゴミは持ち帰りましょう!
5)7月12日(金)
・高原山・釈迦ケ岳
・小林夫妻
・釈迦ケ岳山頂には数万匹と思われる赤トンボがいました。こんなに多くの赤トン
ボを見たのは始めてでした。帰りは大入道経由で下山しました。
6)7月14日(日)
・玉原湿原・鹿俣山登山教室 写真あり
・小林、浅川、池田、斉藤、久保、梅原、石岡、溜口、岸、以上岳友会、登山教室
参加者20名
・朝から曇り空で心配された天気も金精峠を越える頃から晴れ間が見え出し目的地
に着いた頃にはすっかり夏空に変っていた。むしろ心配されたのはバスの方でエンジ
ン音を響かせ、何とか煙りを吐き吐きしながらも無事玉原湿原へ到着・・・(回りの
皆様、ごめんなさい)。
センターハウスで身支度を済ませ、いざ玉原湿原に向かうが何と人の多い事・・・大
型バスが何台も詰め掛け、玉原湿原からブナ林への遊歩道は年配の人・人・人・・・
で一杯でした。でも玉原湿原ではキンコウカの群落に出会い、ホット一息。またブナ
林に入ると、前の斉藤さんのGr全員が笹ヤブでうごめいている。何をしているのか
と思えば、平タケ採り・・・それにしてもずいぶん目が良い物だ。我々もその後を追
ってヤブに入る。木を見上げるとかなり上にもびっしりと生えている。下は全て採り
尽くされている。そこを池田さん、靴と靴下を脱ぎ捨てると、するするとまるで猿の
様にブナの木を3〜4mも登り、平タケをゲット・・・さすがと感心するみなさん(
池田さんも高い所に登りたいんだ・・・と思うリーダー)・・・これを気に、溜口さ
んは別の所で平タケ採り・・・登山教室がキノコ採り教室に変し−−ん。おかげで我
々のGrはずいぶん遅れてしまいました。
ブナ林を抜けスキー場へ出た所でみんな先に昼食を摂っている。斉藤さんは早速採っ
たばかりのヒラタケで味噌汁を作り、これにタケノコも入れる。私も一口戴きました
が、おいしかった。たっぷり一時間ほど時間を摂った後は、鹿俣山山頂へ一気に登り
ます。頂上が狭いので草々に引き上げ、今日のメインであるラベンダーを見に下山し
ました。今年は花が早いのでラベンダーも早く咲いていて見頃かなと期待していまし
たが、早咲きの品種が咲いている段階で満開にはちょっと早かった様です。この後は
、池田さんがサービス精神を発揮し、迦葉山と吹割の滝の見学が追加されました。ま
た望郷の湯で汗を流し、おいしいビールを戴き、バスの中、吹割の滝でも戴き、こち
らの方も大満足の一日でした。
●登山教室報告はこちらにもあります。(浅川さん報告&写真分です)(山岳写真館O1)
平成14年7月16日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。
北海道山行報告-その4(最終回)を報告します。 山岳写真館N9に拡大された写真で報告があります。
先にお知らせしたように、最終回の写真が多くなってしまいデータ量が大変大きくなってしまいまし。
一般回線で受信される方にはご迷惑をおかけしています。これが最終回となりますのでご辛抱下さい。
以後の報告では写真は最大5枚を超えることのないよう心掛けますので今後とも宜しくお願いします。
稚内から大雪山に移動途中、オホークツ街道沿で、放置された牧草畑にミヤマキンポウゲの大群落が
あった。
この地は、平地でも関東周辺にしてみれば標高1000mに相当する気象条件らしい。コバイケソウも平
地の湿 地のそこかしこで咲いていた。このお花畑に入って写真を撮っていると、雪原の真っ只中にい
るときのように眼がしょぼしょぼと眩しかった。
6月30日、二ペソツ山登山
昨日は、この旅でたった一度の旅館宿泊をした。国道273号線より1kmほど入ったところにホロカ温
泉と云うひなびた一軒宿がある。泊まる予定はなかったが、ニペソツ山登山口に近くて、一泊二食付き
で5,900円という料金の安さに引かれ、つい泊まってしまった。しかし、この温泉宿が今回の旅のいい
思い出の一つとなった。 3時起床、4時丁度、十六の沢のコース登山口を出発した。昨日、地元の登山
者に熊の心配はないと聞いていたが、鬱蒼としたエゾマツの中を一人で歩くには心細かったので熊除け
の鈴をつけた。天狗のコル(写真右下の一番低いところ)のテン場あたりから樹林も小潅木帯になり登山
者も何人か見かけられるようになったので鈴は外した。前天狗岳の手前で振り返って見ると、石狩岳が
北海道の山らしくゆったりと横たわっていた。このあたりからナキウサギがいると聞いていが鳴声さえ
確認できなかった。
登山道沿いにエゾノキンバイが咲きはじめていた。
前天狗岳一帯は大きな石がゴロゴロしていた。そしてこれらの石に苔のようにへばり付き、白い花を
咲かせているのがイワウメである。イワウメは盛りを少し過ぎていたが、ゴロタ石にへばり付いて咲く
姿には感動を覚える。このイワウメの群落の大きさは、本州の山では見ることが出来ないであろう。
中央奥はニペソツ山である。
エゾノツガサクラもまだ咲き始めたばかりだった。
イワウメの咲く前天狗岳を越えるとトムラウシ山があった。残雪はニペソツ山より多いようだ。今回
トムラウシ山に登るかニペソツ山に登るか迷ったが、地元の登山者の進めもあってここに来てしまった。
やっとのことでウラシマツツジの花を見つけることができた。これもまだ咲き始め
たばかりなのであろう。赤く染まったウラシマツツジを何度か見たことがあるが、
花を見たのは今回初めてである。
天狗岳の山頂を右手に回り込んで越えると、眼前にニペソツ山の本峰があった。北海道の山で唯一
アルペン的風貌の山だそうだが、空が薄曇りのためか、山の迫力にいま一つ物足りなかった。登高意欲
に胸が高鳴るのを感じることが出来なかったのは残念である。
登山道沿いにエゾノアズマキクを見つけた。岩陰にひっそりと咲いていた。
アズマギクより淡い青色をしていた。
ニペソツ山頂より天狗岳を俯瞰する。こうしてみるとニペソツ山も火山の山なのだろうか。山頂では
風もなく、風除けもなくコンロが使えた。早めの昼食を1時間以上もかけのんびりとした。登山者は思
いの他多かった。この山は独立峰なのだろう、展望は極めて良かった。十勝連峰、トムラウシ山、旭岳
周辺の山々、石狩連峰等、北海道の名峰を幾つも確認できた。しかし、残念なことにこの日は大気の透
明度が悪く、もやっとしていて鮮明な写真を撮ることができず、この報告でこれらの山々の写真を掲載
することはできない。山頂からほんの少し下がったところでナキウサギの声をはじめて耳にした。ジュ
ッ、ジュッという結構大きな鳴声だった。
しかし、ついに姿を見ることはできなかった。今日は登山者が多く警戒して姿を現さないのだとか。
山頂には9時に着いた。途中30分以上も写真撮りをしていたので、登頂には実質4時間半はかから
なかったこと にる。昭文社の地図のコースタイムでは6時間半となっているが、私はそれほど健脚で
もないのでこれは少々多めのような気がする。下山は、山頂を10時に出発して、写真を撮りながら
登山口に1時45分に着いた。
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北海道の山のについて
たった3座だけ登って北海道の山について語るつもりはないが、感想を一言残しておこう。
北海道の山に北アルプスのようなアルペン的要素を求めるとしたら失望するかも知れない。山全体が
深い森に覆われ原始性の多く残され山々には、ひきつけられてやまないものを感じた。山頂から俯瞰
する裾野は鬱蒼と した樹林に覆われ、人工物を見ることは殆どなかった。そしてなによりも、花の
多さには驚かされた。残念なことに、まだ花の開花には早かった。できれば花の咲き乱れる時期に再
度この地を訪れてみたいものだ。
平成14年7月12日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。
淺川です。
北海道山行報告-その3 を送ります。 写真ありこちらで【写真N8】北海道報告3をクリックして下さい。
6月29日 黒岳
黒岳は、北海道の山で旭岳と並んで観光地化が進んだ山で、5合目までロープウェイが延びている。
標高1984m、このかいわいの山としては2000mを越えずあまり高い山ではない。しかし、こ山の人気
は山頂から雲ノ平にかけてのお花畑にあるらしい。残念ながらこの時季では高山植物の花には早かった。
見頃を迎えているのはイワウメだけだった。しかも4、5日前の降雪で咲き始めたばかりのキバナシャク
ナゲの花は無残にも枯葉のごとくしぼんでいた。
5合目ロープウェイ駅に8時近くに着いたが、駅周辺は、こんな朝早い時間から観光客で賑わっていた。
しかし、リフトに乗り換えると観光客は姿を消し、僅かな登山客だけとなった。登山経験の殆どないカ
ミサンを何とか黒岳山頂まで登らせることができた。振り返って見ると雲の切れ間からニセイカウシュ
ッペ山が姿を現した。観光地化された黒岳だが、周囲の山々は北海道にふさわしく奥深さを感じた。
黒岳山頂は何の変哲もなく石ころだらけで広々としていた。雲がどんよりと広がり周辺の山の頂きを
時折覆い隠した。写真右手山頂に雲がかかっているのが北鎮岳(2244m)だ。ここ旭岳をはじめとした、
いわゆる大雪山は特徴のない山ばかりだ。この山に、山容を日本アルプスのようなものを求めたら失望
するだろう。写真に写っている登山道を進むと黒岳石室があり、さらに行くと雲の平だ。
山頂から雲の平へ向かって少し下った広い斜面は、冬、風が強く雪が積もらぬかわりに寒さがきびしい
場所なのであろう、イワウメが点在していた。
ミネズオウがやっと咲き出していた。見つけた花に感動し思わずシャッターを切ってしまった。
しかし、この花の群落はそう多くはなさそうだ。
まともなイワウメを見るのは初めてで、白い妖精にでも出会った思いだ。この花は早い時期に咲き出
すので、梅雨が明けてからではまともな花は見られない。あちこちに沢山咲いていたが、なにせ2〜3
cmと背丈が低く岩に貼りつくように咲くので風景と組み合わせての撮影は難しい。
黒岳から下山途中、ダケカンバ林の林床にエゾルリソウを見つけた。ルリソウより瑠璃色の鮮やかさ
が淡いものの、初めての出会いのためか胸が高鳴った。
その他、キバナシャクナゲ、エゾノツガザクラ、エゾノキンバイ、エゾツツジ、ヒメイソツツジ、ク
ロユリ等も撮影したがこれ以上の写真提示は無理なので割愛する。ただし、どれもがまだ咲き始めたば
かりだった。
お花畑としては、イワウメは黒岳山頂から黒岳岩室近くまで、そして雲ノ平一帯はキバナシャクナゲ
とエゾノツガサクラの大群落が見事だ。そしてその合間にミネズオウ等の花が点在しているみたいだ。
花の多さは北アルプスの比ではない。満開のときにぜひとももう一度きて見たいものだ。
この山の周辺は、穂高連峰のようなアルペン的山容を期待したら失望するかも知れない。しかし高山
植物の多さには圧倒される。美しい花たちに囲まれ、時間がゆったりと流れ、競争とはほど遠い世界に
憧れる人には、たまらない魅力の別天地であるにちがいない。
次は北海道山行報告-その4 を作成次第報告します。
平成14年7月10日受付 山行報告
稲葉さんからの山行報告です。
稲葉です。
今年度になってほとんど例会に参加できません。最近は月に1〜2日休めるかどうかという状況です。
週末はほとんど高体連関係です。こんな状態が少なくともお盆前までは続きます。最近の山関係の報
告をします。
6/ 8(土)那須・大沢(久しぶりの岳友会山行でした)
6/ 9(日)所属する山岳部の創立50周年記念誌の作成作業
6/15(土)関東大会県予選会の下見・生徒引率(日光・太郎山と山王帽子山)
6/16(日)職場の親睦登山(日光・白根山)
6/21(金)〜23(日)関東大会県予選会(日光・太郎山〜山王帽子山〜戦場ヶ原)
21日は私の記念すべき40回目の誕生日でした。
我が校は女子の部で優勝し、11月の関東大会(箱根)の出場権を獲得しました。
6/30(日)栃木県高体連主催「池嶋元教育長の叙勲を祝う会」(宇都宮市)
7/ 4(木)〜5(金)文部科学省主催「全国遭難対策協議会」(宇都宮市)
7/ 6(土)クライミング強化練習会・生徒引率(今市青少年スポーツセンター)
7/ 7(日)栃木県高体連主催「リーダー講習会」生徒引率(県立体育館)
皆さんも健康に気をつけ、仕事に、山に頑張ってください。
平成14年7月8日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。 写真あり(ファイルサイズが約430KBあります。)
前回に続き北海道での山行を報告します。
6月26日快晴 利尻山沓形コース
遠くからはるばる来たのだから明日天気が良かったらもう一度利尻山に登ろうと思っていたら、ほん
とうに今日は快晴になった。念願叶えて4時50分、沓形コース登山口を出発する。
登山口には何人かの登山者はいるだろうと思っていたが、誰もいなかった。沓形コースは、鴛泊コース
に比べ標高差は200mほど少ないが、アップダウンがあり登山道も荒れていてきびしいということで登る
人が少ないと聞いていたが、これほど少ないとは思ってもみなかった。この日、このコースで出会った
のは下山者2人だけだった。利尻山に来る登山者は効率的な100名山を目指す中高年ばかりなのであろう
か。
コースの前半は雨でえぐられたゴロタ石のダラダラ勾配の歩き難い登山道が続いた。粗末な避難小屋
を過ぎるあたりからはダケカンバ林となり普通どこの山でも見られる山道となる。いつしか森林限界を
抜けるとハイマツと小潅木帯となる。
7時50分三眺山に着く。礼文島が青い海に横たわっていた。雲は一つもなかったが、サハリンを確認で
きるほどには空気は済んでいなかった。
三眺山からの利尻山は眼前に大きく聳えていた。広角28mmのレンズでも全貌を収めることが出来なか
った。仙法志稜は谷川岳を思わせるように荒々しく岩が切り立っていた。
しかし、ローソク岩は山頂から見るような迫力はなかった。山頂には9時10分に着いた。
山頂北方には鴛泊港が足元にくっきりと見え、稚内と行き来するフェリーも確認できた。
下方右下の沼は姫沼で、左下の小高い山は鴛泊コース登山口近くのポン山である。
10時半、快晴の山頂を後にする。下山途中、三眺山少し手前で咲き始めたばかりのボタンキンバイを
見つけた。この花はシナノキンバイより大きく八重咲きで豪華な感じだった。斜面一面に咲いたらさぞ
かし見事なことであろう。高山植物はハクサンイチゲを除いてまだ咲き始めたばかりであった。
1時50分、登山口に下山する。登山口にはカミサンに迎えに来てもらった。この日の宿泊地沓形岬公園
キャンプ場へ向かう途中、少し足を伸ばして利尻空港近くのエゾカンゾウの咲く原野から利尻山を撮影
した。ニッコウキスゲとエゾカンゾウの違いは私には判別できなかった。
利尻島には4日間滞在した。前半2日間は雨風が強く低温注意予報が出るほど寒く島内観光もあまり出
来なかったが、することもなく島は周囲約52kmと小さいので2周もしてしまった。しかし、私好み
の風景があちこちあって、写真を撮ったり魚釣りをしたり植物観察などをしてあと一週間位のんびりし
て見たかった。
2日目の午後やっと雨が上がったので、雄忠志内漁港の防波堤で竿を出したらいきなり1kgもあるア
イナメが釣れたのには驚いた。その晩は、半身は刺身に、あと半分は煮付けにとカーホームレスの旅と
しては豪華な夕食となった。
利尻島の感想は、一口でいえばもう一度行きたい島である。利尻山をのぞいて島全体が観光地化され
ているものの、日本最北の島らしく旅情味あふれるものを感じた。でもガソリン代は高かった。リッタ
ー135円也。また登山道や避難小屋の整備は、麓の観光地やキャンプ場に較べかなりお粗末だ。
以上で利尻山の山行報告は終わります。次は黒岳の山行報告を作成次第送ります。
平成14年7月8日受付 山行報告
小林会長からの山行報告です。
雄国沼(ニッコウキスゲ)
期日 H14,7,6
メンバー 小林 充 小林 弘美
本間夫妻 板山夫妻 青山 (山友会)
コースタイム 雄子沢登山口7,40 雄国山分岐8,37 雄国沼休憩舎8,42〜9,00
雄国沼9,20〜10,00雄国沼休憩舎10,30〜11,38登山口12,43
矢板を朝5時過ぎに出発する。何時来ても駐車場が満杯なので早めに出たが、駐車場が
工事中で道路添えに沢山の車があった。工期が2月〜11月 は長すぎるのではないか?
一番人出のある時期に使用出来ない駐車場、お役所も考えて欲しいものだ。
心配していた天気も、なんとなくもちそうだが、湿度が100%で汗が噴き出す。
道はブナ林のゆったりとしたところだが、雨が降ったら苦労するだろうと思いながら
歩く。鳥の鳴き声も多く、板山があれは何々と説明してくれる。
雄国山分岐を過ぎて水場の小沢を渡ると、新築された雄国沼休憩舎に到着する。
ログハウス造りの立派な建物で、登山者で一杯だ。雄国沼の対岸は黄色の絨毯を敷き詰め
たような風景で、期待で胸が膨らむ。砂利道は歩きずらいがそれも、それも湿原分岐まで
で、そこから整備された道となる。湖岸にあるブナの木は、毛虫に食べられたらしく、
丸坊主の状態がかなり見受けられる。湿原は一方通行の木道が敷かれてあり、所々にある
ベンチも人が群がっている。曇り空で風がすこしあるので、写真にはちょっと条件が、
悪いがカメラを取り出す。ニッコウキスゲ見頃は過ぎた感じがするが、この広い湿原
黄色で埋まる様は本当に素晴らしい。足下にある小さな花はトキソウ やサワランでか
なり群生している。 ヒオウギアヤメもあり、のんびりと時間を取りたい。
この湿原は休憩する場所が少ないのが 玉に瑕 あとからあとから人が来て、立ち止まっ
ていられない。休憩舎に戻りここでお昼タイムとする。湖岸に陣を取りキムチうどんで
腹一杯になる。胸にバッチを付けた登山者がぞろぞろと登って来て、かなり大賑わい。
蒸し暑さと人出に参った雄国沼の一日でした。
平成14年7月6日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。 写真あり(ファイルサイズが約400KBあります。)
リタイヤ記念にかみさんと北海道旅行に行って来ましたが、ついでに山を3座登ってきましたので
報告します。登った山は利尻山、黒岳、二ペソツ山の3座です。写真を入れての報告なので、データ
量が多くなりますので4回に分けて報告しますのでご承知願います。
その1・・・6月25日利尻山(鴛泊コース)
その2・・・6月26日利尻山(沓形コース)
その3・・・6月29日黒岳
その4・・・6月30日ニペソツ山
報告・・・その1
6月19日、利尻島を目指し、最初に訪れたのが稚内であった。翌日は10時ごろまでは晴れて、目
指す利尻山もノシャップ岬から良く見えた。しかし、この後天候が崩れ利尻島に渡るのに悪天の回復
2日間稚内で停滞することになった。雨風が酷いだけでなく北海道地方は低温注意予報が出ていた。
冬支度をして来なかったため急遽稚内のデパートでももしき、下着の長袖シャツとジャンバーを購入
した。この買い物が北海道滞在期間中終始役にたち、計画の甘さを思い知らされた。
6月20日、ノシャップ岬からの利尻山
日本最北の海の彼方に浮かぶ利尻山は旅情漂うものだった。
できるなら近景にハマナス、或いはエゾカンゾウを入れ青い海の彼方に佇む利尻山を撮影したかった
が、チャンスを掴めず思うようにならないものである。
6月24日
利尻島に渡っても2日間雨に見舞われた。様子を見に鴛泊コースの登山口に行ってみたら、ツァー
登山者グループが下山してきた。上部は雪で9合目で引き返したとか、この悪天時に山に登るとは、
ツァー登山は随分無理をするものだ。
6月25日、鴛泊コースから利尻山
登山口駐車場で車に泊まる。朝、目を覚まして見ると雨はあがっていた。時々雲の切れ間は見える
ものの曇空だった。滞在予定が少ないので今日こそは登ることにした。4時30分にスタートする。
登山道は初めエゾマツを主体としたぬかるみの森の中を行く。針葉樹林を抜けるとミズナラやハンノ
キの多い落葉樹林が続き、丈は低くなるものの、山頂近くまでつづく。
長官山からの利尻山
山頂の雲は完全に晴れなかったがすっかり天気は回復した。右下の赤い屋根は非難小屋である。
この時点では、北側の海はまだ雲海に覆われ海岸線は見えなかった。
利尻山頂よりローソク岩
山頂には10時に着いた。しかし、途中で写真撮影を30分以上楽しんだので、この山は普通の人
なら4時間半で登れるであろう。標高差1500m登るにしては比較的楽な山であった。
山頂からは雲の合間から海岸線見え、海の良く見える山に登る長年の念願が叶えられた。
山頂北東斜面の樹氷
昨日の強い風と霙で山頂の北東面に樹氷ができたらしい。10時頃には気温も上昇し殆ど解けてい
たがハクサンイチゲの咲く山肌が樹氷に覆われるとは昨日はよほどの悪天だったのだろう。それにし
ても高山植物の逞しさには驚かされる。これだけの寒さに襲われても殆ど痛んでいない様子であった。
中央上部の雲間に鴛泊港が確認できる。
山頂西斜面のお花畑
西斜面はやませの影響も少なく、ハクサンイチゲがちょうど見頃となっていた。今年は花が早いと
言われているが、この山頂周辺ではボタンキンバイがやっと咲き始めたばかりだった。利尻山には固
有種の高山植物が多いと聞くが一時には咲かないのであろう。
山頂で1時間ほどくつろぎ、下山途中も道々撮影を楽しんだ。長官山では三角点のあるところでの
んびり昼食とした。長官山の三角点は登山道から少し離れ、藪越しにあるので訪れる人も殆どなく静
かで眺めの良い場所であった。しかし、鴛泊コースは人気のコースらしく、久々の好天に恵まれたこ
ともあってか多くの登山者で賑わい、ツァー登山者等予想をはるかに越える多くの登山者には驚かさ
れた。
利尻山は100名山の1つであるためか全国各地から遠征しているようで、特に年輩登山者が多く、まだ
夏休みに入ってないためか若者の姿は少なかった。
平成14年7月(第1回)矢板岳友会 例会議事録
【日時】7月3日(水)午後8時から 岳友会事務所にて
【出席】小林、蓮實、久保、斎藤、植木、溜口 (計6人)
【議事】
梅雨の中休みでしょうか、今朝は関東一円で晴れ間が広がっています。
これからは晴れる日も多くなる事を期待して、各々の山行を楽しみましょう。
【山行報告】
1)6月22日(土)
・庚申山
・久保他
・朝は雷でした。
2)6月22日(土)
・那須・南月山
・溜口
・沼原から入りました。シロヤシオが少し残っていました。
3)6月23日(日)
・玉原湿原・登山教室下見
・小林、斉藤、梅原
・7月14日の登山教室の下見でした。ブナ林が良いです。(詳細報告済み)
4)6月23日(日)
・奥白根山
・溜口
・菅沼から入りました。コマクサ、シラネオアイが咲いていました。
5)6月23日(日)
・那須・茶臼岳
・蓮實
・サラサドウダン、ウラジオヨーラク、ナナカマドの花などが咲いていました。
6)6月29日(土)
・那須・スダレ山
・小林夫妻
・人が凄く多かった。
平成14年6月25日受付 山行報告
梅原さんからの山行報告です。
2002年6月23日(日) 玉原湿原・鹿俣山登山教室偵察 撮影:梅原 写真あり
6月23日(日)
山行:玉原湿原・鹿俣山登山教室偵察
メンバー:小林会長、斎藤、梅原
コース:岳友会事務所5:05==8:30玉原リゾートセンター8:52---10:27鹿俣山頂上(1636.7M)10:33---
10:45鹿俣山分岐(お昼)11:33---12:40長沢三角点---13:03玉原湿原13:25---
13:40センターハウス---13:55玉原リゾートセンター14:05---
森林キャンプ場経由鹿俣山ルート偵察---15:00玉原リゾートセンター15:15==
15:54望郷の湯(沼田)17:06==19:47岳友会事務所
岳友会事務所に5時に集合。朝から生憎の霧雨の天気で気温も低い。小林会長と斎藤さんと梅原の
3人で玉原に向かう。日光から金精峠を越え、沼田インターからは一般道を北へと走る。
迦葉山付近から霧の中をグングン高度を上げ、標高1200mの玉原湖に着いた頃は霧もすっかり
晴れていた。リゾートセンター前の大駐車場に車を停め、身支度を済ませ、たんばらラベンダーパ
ークを見学する。ここには5万株のラベンダー畑があり、花が見頃となる7月中旬から8月に掛け
ては有料となるが、今は花も少なく、無料で見学できる。園内を鹿俣山に向って北に歩く。ラベン
ダー畑の間を通って山道へと入るが歩く人も少なく笹薮がかなり伸びて来ている。スキー場のすぐ
横を30分程歩くと尾根道にでる。ここからは玉原湖を始め赤城山や小持山など近くの山々が一望
できる。
尚もここから尾根道を20分余り歩くと鹿俣山山頂に着く。頂上は狭いが南面の展望は良い。
昼食を摂るにはちょっと狭いので来た道を戻りスキー場の分岐付近でお昼にする。ビールとラーメ
ンで腹ごしらえした後、本間さんに差し入れて貰った手作りのプリンを戴く。(ごちそう様でした)
50分近く休憩した後、下山に掛かるがブナの林に入った途端、平タケの群生に出会う。
今回のお土産はキノコか・・・(思わずにっこり)。この後、雨が降り出したが傘をさしながら、
ブナ林を歩く。歩いていると気分が落ち着き自然のパワーが身体中に吸い込まれてくる様な気持ち
になる。長沢三角点を越えて下山に掛かる頃からは雨も止み、玉原湿原に着く頃には青空も見える
様になっていた。ここまで来るとハイカーもどっと増え少し騒々しくなる。ブナの湧き水で喉を潤
し、センターハウスを経由してリゾートセンターに戻る。
一応池田さんから指示されたコース通り歩いたが、ラベンダー畑からスキー場横の登山道が笹薮で
あまり良くないので、空荷でペンションビレッジから森林キャンプ場、鹿俣山へと続く道を再度歩
く事にする。結果は、こちらの方が道も広く良く踏まれておりおすすめである事が分かる。
斎藤さんの提案で周回して下る事にしたがここでもプリプリとしたなめこが群生しており、お土産
にお持ち帰り下さいと言わんばかり・・・斎藤さんと顔を見交わしにっこにこ・・・
3時にリゾートセンターに戻ったがここでラベンダーソフトクリームを戴き、帰栃する事にする。
沼田では温泉偵察という事で望郷の湯へ行くがここも広くきれいでしかもこった作りで最高の温泉
だった。 ここで食事も済ませ一路矢板へ・・・8時前には事務所に到着したが、今日もきのこの
お土産付き・・・でした。
平成14年6月(第2回)矢板岳友会 例会議事録
【日時】6月19日(水)午後8時から 岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、久保、斎藤、植木、梅原、石岡、溜口、岸(新人)(計9人)
【議事】
日本中を興奮と歓喜の渦に巻き込んでいる2002年W杯で、昨日残念ながら日本は負けてしまいま
した。今朝は梅雨の中休みで、朝からJapan Blueの青空が広がり、まるで選手達の健闘を
称えているかの様です。また明日からは梅雨空に戻りそうですが、晴れ間を狙ってそれぞれの山行を
お楽しみ下さい。
【山行報告】
1)5月3日(金)〜5日(日)
・会津・丸山岳
・石岡他
・窓明山から丸山岳を縦走しました。
2)6月8日(土)
・那須・大沢・右俣
・植木、浅川、溜口、鍵山他
・20mくらいの滝が2つくらいありました。ここはザイルを出して難なく越えました。昨年は左俣
へ行きましたが、こちらの方がやさしかったようです。岩がぬるぬるしていました。
3)6月9日(日)
・那須・井戸沢(詳細報告済み)
・小林、斎藤、植木、浅川、梅原、溜口
・沢登り講習会&沢登り楽しみ&タケノコ採りお土産でした。
4)6月9日(日)
・生瀬富士(塩原町トレッキング教室)
・蓮實、久保
・滝は結構高さがありますが、水があまりありませんでした。20人弱の引率でした。
5)6月15日(土)
・足利行動山
・梅原夫妻
・雨上がりで誰にも出会う事のない静かな静かな山行でした。雨に打たれた葉っぱの緑が鮮やかでし
た。
6)6月19日(水)
・那須・沼原〜三斗小屋宿
・小林
・那須を歩くつもりでしたが、強風の為、沼原から三斗小屋宿を歩いて来ました。レンゲツツジが見
頃でした。
※新人紹介
・岸悦子さんが本日岳友会に入会されました。上三川にお住まいです。登山教室に参加される予定です。
今後共宜しくお願いします。
平成14年6月12日受付 山行報告
梅原さんからの山行報告です。
2002年6月9日(日) 那須・井戸沢・沢登り 撮影:梅原
・小林会長、斎藤、植木、浅川、溜口、梅原 写真あり
・岳友会事務所6:00==7:00深山ダム==林道終点7:38--8:25三斗小屋宿8:30--8:35井戸沢入渓(ザイル講
習会など)--11:45スラブ上部(お昼)--13:54稜線--14:25稜線で合流--下山開始14:55--(流石・大峠を
経て)--17:40林道終点==19:10岳友会事務所
・事務所に6時に会長、斎藤さん、植木さん、梅原が集合し深山ダムを目指します。7時過ぎに深山
ダムにて浅川さん、溜口さんと合流し、林道を詰めます。
植木さん、浅川さん、溜口さんは前日も沢登り(大沢)で連チャンです。昨日は非常に天気が良かっ
た 様ですが、今朝は風も強く、気温もかなり下がっている様です。
林道終点に車をデポし身支度を済ませ、井戸沢を目指しました。スタートして1時間程で井戸沢に
入渓・・暫くは枯沢を歩きますが、途中から水流が現れ、水量も豊かになります。ここで再度身支
度を整え、最初の15mの滝でザイルの講習会を行う事になりました。講師は植木さんで生徒は浅
川さん、溜口さん、梅原の3人です。小林さんは監督、斎藤さんはコーチ役です。3時間位でしょ
うか、ザイルの結び方からザイルを使った登攀、セルフビレイ、懸垂下降と基礎を一通り教わりま
した。この間に心配された天気も回復し、スラブの上部でお昼にしました。午後からは沢歩きを楽
しみます。水はまださすがに冷たい様ですが、井戸沢は明るくとても良い沢でした。沢の詰めの部
分に小さな雪渓が残っていましたが、最後は急斜面を膝した位のやぶ漕ぎをしながら登り、2時前
に稜線にでました。
溜口さんと梅原は最後を右に詰めたので、会長達とは稜線に出てから合流しました。朝からの天気
もすっかり回復し、青空に白い雲、また荒々しい茶臼岳の岩峰から続く那須連山の山並みがはっき
りと見渡せます。会長からの差し入れのビ−ルで乾杯し、しばしの休息ですが、講習会でかなり時
間を割いた為にあまりのんびりとはしていられません。
流石山から大峠へは飛ぶように下ります。しかし三斗小屋宿へ向かう笹薮にはタケノコがいっぱい
出てきており、まるで童心に返った様にタケノコ採りに熱中しました。三斗小屋宿に戻ってからは
今採ってきたばかりのタケノコを見せ合って皆満足そうです。今回もお土産付きで丸一日楽しく遊
びました。
また、皆で行きましょう。他の方の参加もお待ちしています。
平成14年6月(第1回)矢板岳友会 例会議事録
【日時】6月5日(水)午後8時から 岳友会事務所にて
【出席】小林、蓮實、池田、久保、浅川、植木、溜口、平山(計8人)
【議事】例年ですとそろそろ入梅時期になりますが、この所天気の良い日が続いている様です。個人的には、余
り雨が降らないほうが良いのですが晴れ間を見つけてそれぞれの山行をお楽しみ下さい。
1)5月25日(土)〜26日(日)
・会津・蒲生岳・鷲ケ倉周辺 写真あり
・吉野、斎藤、浅川、溜口、梅原
・25日午前7時、今日は山菜会山行という事で吉野さん、浅川さん、梅原の3名が事務所前に集合
する。先発隊の使命は今晩のおかずを採ってくる事で責任は重大だ。矢板を出た頃は晴れ・・・所が
尾頭トンネルを抜けた所で小雨交じりの天気となり、青空が隠れてしまう。『今日はカッパを来て山
菜採りか?』と思われたが只見に近づくに連れて天気が回復し、青空が見える様になった。まだ頂上
付近に残雪を抱いたままの浅草岳といつ見ても特徴のある新緑の蒲生岳(会津のマッターホルン)が我
々を歓迎してくれる。只見のスーパーで調味料や天ぷらを作る備品を購入するが、メインディシュは
何としても自家調達・・・山菜採りと岩魚釣り(これは時間切れアウト)・・・に期待(○○○の皮算用)
する反面、ちょっぴり不安も押し隠し、いざ出発。
まずは蒲生岳に登る・・・その結果はタラボ、シロキ、ヤマウド、シオデ、サンショ、彩りにフジ、
ミズナ、フキ、ワラビ(お土産)、後でイラクサなどなど今晩5人で食べるには十分な種類と量の山菜
をゲット・・・お昼はミックスラーメンと豆腐で乾杯・・・暖かくお昼寝でもしたくなりそうな天気
になったが、山菜採りに熱心な吉野さん・・・色々と教えて貰い参考になりました。山菜採りの後は、
岩魚釣りを予定していたが、余りに熱心に採った為、タイムオーバー・・・という事で、後発隊の斎
藤さん、溜口さんを待つ準備をする為に、鷲ケ倉に登る事にする。
林道終点に車をデポし、暫くは沢沿いの緩やかな小道を進むが、この回りにはコゴミとフキの大群落
・・・どうしても、どうしても、ついつい手が出る面々・・・後ろ髪を挽かれる思いで先に進む。急
坂になり、樹林帯を登り切った所で、ヒメサユリの群落に出会った。沢沿いにはタニウツギ、また稜
線ではイワカガミ、ウラジオヨーラクなども咲いている。
急坂の途中から右にトラバースし、暫く行くと今夜の幕営地に到着する。まずはビールで乾杯・・・
適度な疲れと軽い酔い?もあり、後発隊が到着するのをウトウトしながら待つ・・・暫くして溜口さ
んから携帯に電話が入る。以外にも到着は早かった様だ。さてこれからが本番・・・昼間に採った山
菜を手つき良く揚げて行く斎藤さん・・・後のメンバーは食べ役、飲み役に徹する。空には大きな月
が出ている。また眼下には只見の町の夜景が美しく浮かび上がっている。ビール、日本酒、ワイン、
ウィスキー、ウオッカ・・・うーーーん。飲み切れない!
しかし、疲れに酔いも手伝ってか10時過ぎには自然と眠りモードに入ってしまう・・・。おやすみ
なさい・・・。
明くる朝は良い天気・・・どこへ行くともなく下るだけなので、のんびりと起き朝食を摂る。時間も
あるので昨日の続き、山菜採りをしようという事になり、いざ下山。
結局、フキ、イラクサ、シオデ、ワラビなどをほんの少し?お土産に採り、みんなニコニコ顔で帰栃
しました。(^_^)/
2)5月26日(日)
・高原山・大入道
・小林
・登山道整備でした。
3)5月26日(日)
・高原山・大入道
・久保
・シロヤシオが咲いていました。
4)5月26日(日)
・いわき・瀬戸峨廊
・蓮實
・塩原町のハイキング教室でした。
5)5月28日(火)
・那須・中の大倉尾根
・蓮實
・シロヤシオを見に行きました。そこで偶然にも斎藤さんに出会いました。
6)5月29日(水)
・那須・姥が平
・蓮實
7)5月29日(水)
・那須・茶臼岳・南月山
・小林他2人
・高原学園の支援登山で那須に行って来ました。当日は輪になろう会の増淵さん、豊田さんと共に那
須の山を歩きました。
8)5月30日(木)
・奥日光・湯の湖一周
・蓮實
・シャクナゲやトウゴクミツバツツジが咲いており、とてもきれいでした。
9)6月1日(土)
・奥久慈・生瀬富士
・蓮實
・来週の塩谷町の登山教室の下見でした。非常に展望が良く、また袋田の滝を眼下に見る事ができま
す。
10)6月1日(土)
・石裂山
・梅原夫妻
・鹿沼の石裂山へ行って来ました。土曜日の為か朝9時というのに加蘇山神社下の駐車場には1台の
車も停まっていません。誰もいない静かな山歩きです。
千本桂から中の宮を経て行者返しの岩から岩場が続きます。しかし最近事故が多いせいなのでしょ
うか、石裂岩には真新しい梯子が掛かっていました。この後もひげそり岩東剣ノ峰、西剣ノ峰、石
裂山へと梯子場が続きます。色んな所でご苦労されている事を感じると共に、山の安全と事故、自
然と人工・・・をつくづく考えさせられた山行でした。
11)6月2日(日)
・高原山・釈迦ケ岳〜西平岳
・小林、本間
・シロヤシオを見に西平岳に行って来ましたが、期待した花を見る事ができませんでした。(詳細報
告済み)
12)6月2日(日)
・いわき・瀬戸峨廊
・蓮實、斎藤、梅原他36名
・自然セミナーでいわきの瀬戸峨廊へ行って来ました。この日は雲一つない良い天気です。草野心平
が名づけたと言う瀬戸峨廊には多くの滝が掛かっており沢歩きを楽しめるコースですが至る所に鎖
や梯子が整備されており歩き易くなっています。新緑に映える滝を撮る為かカメラをどっしりと据
えている人を多く見かけました。落葉樹も多く紅葉の時期も良い様に思われます。天気は良かった
のですが、沢筋には心地良い風が吹いており余り汗をかく事なく快適な沢歩きが楽しめました。帰
りは小野小町・生誕の地と言われる、小野町の小町温泉で汗を流し、いい気持ちで帰栃しました。
13)6月4日(火)
・那須・茶臼岳他
・小林、池田、浅川
・高原学園の支援登山のパート2です。110人乗りの大ゴンドラに乗り茶臼岳を目指しました。人
が結構沢山いました。
平成14年6月4日受付 山行報告
稲葉さんからの山行報告です。
5月の山行報告をします。相変わらず高体連中心の日々です。
5月 4日(土)日光・赤薙山(インターハイ栃木県予選会の下見・生徒引率)
5日(日)〜6日(月)南会津の低山ハイク(木賊温泉近くの長卸山など・単独)
10日(金)〜12日(土)日光・赤薙山〜高原歩道(インターハイ栃木県予選会・生徒引率)
26日(日)〜27日(月)宮城県・笹谷峠から最上神室・仙台神室岳(家族ハイク)
6月 1日(土)〜2日(日)鹿沼・岩山ほか(岩登り基礎技術講習会・生徒引率)
平成14年6月3日受付 山行報告
小林さんからの山行報告です。
期待はずれの西平岳
期日 H,14年6月2日
参加者 小林 充、 本間 朝子
コースタイム
釈迦ヶ岳林道西平岳登山口(8,06)釈迦ヶ岳登山口(8,20)前山(9,22〜9,30)トリドの池
(9,47)釈迦ヶ岳山頂(10,50〜11,05)中岳(11,25)西平岳(11,52〜12,45)
西平岳登山口(1,47)
昨年の山手帳には(H13,6,3 シロヤシオ最高)と記録されていたので、今年もそれを期待
して計画した。 塩谷町の尚仁沢の水汲み場を過ぎてから、釈迦ヶ岳林道に入る。
車の轍が無いところを見ると我々が一番乗りだ。西平岳登山口の広場に駐車する。
今日は釈迦ヶ岳を登ってから西平岳に 回るコースなので、西平岳登山口を左に見て
林道終点まで行く。先日の高原山の山開きには、沢山の人で賑わったこのコースも、今日
は静かである。前山の途中までは一直線に登る道なので、汗を覚悟して歩く。トラバース
してから、山ツツジの真っ赤に咲いた花が現れると前山の広場に出る。前山から右に下る
道は、昔は鳥羽の湯に下るコースだったが、今は整備して釈迦ヶ岳登山口に結んでいる。
木々の間から北に見える尾根は、八方ヶ原から剣が峰、八海山神社前にはもう、登山者が
たむろしている。前山の標高は1435M まだまだ先は長い、あせらず行こう。
足下ばかり見ていると、気がつかないで通り過ぎて仕舞うかも知れないが、左手にある
湿地帯がトリドの池と呼ばれ、小さな水たまりのなかに、白いサンショウウオの卵が
幾つも並んでいる。釈迦ヶ岳の山頂がだんだん大きくなってきた。三角形の中岳も
吃驚するほど大きい感じがする。寅ロープの張られた最後の急斜面を頑張ると、西平岳の
道に合わさる。一投足で1794Mの釈迦ヶ岳山頂。山頂は登山者で大賑わい、360度の展望
を楽しんだら、西平岳に出発。中岳の斜面に白い花が咲いているのを見て、あれはゴヨウ
躑躅だと思った。急斜面を駈け下るとああああ!残念 オオカメノキの花
疲れが急に出た。中岳をやっと越えザレ場を登ると、待望の西平岳の山頂到着。
昨年の花はどこに行ったのだろうか?ぽつりぽつりと咲いているだけ、ガッカリ
躑躅の木の下でお昼にする。豪勢な山菜ラーメンを作る。山は青空だが南の空に
大きな積乱雲が現れたので、雷3日 早々に下山開始 下って直ぐに道標が現れたが
これは間違いではないのだろうか?地図で見る限りザレ場の上が山頂だろう。
ゴヨウ躑躅や山躑躅の下り道は長い。期待したほどの花が咲いてないので余計長く感じる
アオダイショウを2匹見る。それでも1時間ほどで登山口に着いた、車が4台止まってい
たが、静かな山でした。
平成14年5月(第2回)矢板岳友会 例会議事録
【日時】5月22日(水)午後8時から 岳友会事務所にて
【出席】小林、池田、梅原、溜口、平山(計5人)
【議事】
先日の高原山山開きではムラサキヤシオに加え、シロヤシオも咲き始めており剣が峰から大入道へと向
かう登山道は沢山のシロヤシオを見る事ができます。何かと天候が不順なこの頃ですが雨上がりの山々
もいいものです。先日は雷も鳴りましたので天候には十分注意して安全登山で山行をお楽しみ下さい。
【山行報告】
1)5月9日(木)
・高原山・釈迦ケ岳
・小林
・登山道整備でした。
2)5月12日(日)
・高原山・大入道
・小林
・登山道整備でした。
3)5月14日(火)
・高原山・大入道
・小林
・登山道整備でした。
4)5月18日(土)
・高原山チャレンジ登山 詳細報告と写真あり
・梅原
・朝からの雨でしたが、矢板からミツモチ山、剣が峰、釈迦ケ岳の高原山を歩きました。浅川さん、
東さん、自信がなかったので前もっての連絡をせずごめんなさい。(詳細は報告済み)
5)5月19日(日)
・第4回高原山山開き 写真あり
・小林夫妻、弟さん、吉野、浅川、池田、斎藤、東、久保、柏木、植木、梅原、溜口、石岡、平山
(以上岳友会)、本間夫妻、板山夫妻、寺嶋(以上山友会)他多数
・朝6時、事務所前には会員他15〜16人のメンバーが集まりました。前日の雨空とは打って変っ
ての晴天となり、大間々台の駐車場に着く頃には雲一つありませんでした。7時前に大間々台に着
きましたが既に何人かの登山者が準備をしています。我々は頂上にお神酒を担ぎ上げ、接待をする
為に早々に出発しますが、鳥海を取りやめた植木さんは3本もの一升瓶を担ぎ釈迦ケ岳頂上を目指
します。八海山神社までは雲一つない天気でしたが、朝からの日差しの為かガスがどんどん湧き出
してきます。
最後の急登の頃は頂上も見えない状況でしたが、釈迦ケ岳頂上からは日光や尾瀬・燧、会津駒ケ岳
方面などの眺望を十分に楽しむ事ができました。9時20分頃からは頂上でお神酒の接待です。
またこの後、大間々台方面からは東さん、池田さんが、更に塩原町方面からは斎藤さんがパトロー
ル隊として登って来ました。お昼からは池田さんは西平岳を往復しましたが雨に降られてしまった
様です。大間々コース組も大半が大入道の周回コースを周りましたが雨に降られる直前に駐車場に
着く事ができました。
この後は、城の湯で汗を流し、岳友会事務所で軽く一杯・・・という事になりました。参加、お手
伝い戴いた皆さん・・・本当にお疲れ様でした。
6)5月21日(火)
・高原山・大入道
・小林
・登山道整備でした。
7)5月22日(水)
・会津中街道 面川〜会津若松
・小林
・今回で会津中街道は完結しました。
平成14年5月(第1回)矢板岳友会 例会議事録
【日時】5月8日(水)午後8時から 岳友会事務所にて
【出席】小林、蓮實、池田、斎藤、植木、梅原、溜口、平山(計8人)
【議事】
GWの天気はまずまずでしたが、この所、春雨前線の影響でぐずついた天気が続いています。生憎、
今週末も好天は望めそうもありませんが、山々ではやしおつつじが咲き、木々が一斉に芽吹き始め、
新緑がまばゆいばかりです。雨の合間を狙って、新緑の山々に出掛けましょう。
【山行報告】
1)4月27日(土)〜28日(日)
・越後・巻機山
・吉野、斎藤、浅川、梅原
・天気はまずまずでした。また、タラボやフキノトウ、コゴミなどの山菜が沢山取れ最高でした。
(詳細は報告済み/写真有り)
2)4月27日(土)〜29日(月)
・北アルプス・立山・剣周辺・山スキー
・植木、溜口
・27日は雄山から山崎カールを滑り、雷鳥沢を経て、剣沢小屋で泊まりました。(一泊食事付き
8400円/とんかつが旨い!)明くる28日は別山沢から別山頂下まで登り、剣沢を滑りました。
標高差約800mの下りは斜度もいい案配で最高でした。
この後、長次郎谷(熊の岩付近)を滑りました。最終日は池の平から小黒部沢を滑った後、大窓を
越えました。3日間共最高の天気で、植木さんは約5年前の山岳警備隊の人達ともご対面でき、
大・大満足の3日間でした。
3)4月28日(日)
・高原山・大入道
・小林夫妻
・この日も登山道整備でのこぎり片手に倒木の片付けを行いました。
4)4月28日(日)
・生瀬富士 写真あり
・蓮實夫妻
・袋田の滝の上の方の山です。稜線に出るまでの登りは若干のヤブ漕ぎを強いられますが、尾根道
ははっきりしています。帰りは月折山方面の町営の温泉に入り満足でした。
5)4月29日(月)
・高原山・ミツモチ山
・小林夫妻
・この日は、ヤシオツツジを見に行きましたが、ちょうどいい案配で最高の花見でした。
6)4月30日(火)
・荒船山
・蓮實夫妻
・ハシリドコロ(ナス科の猛毒植物:根っこを食べるとその毒で走り回るところから付いたとか?)
が沢筋にビッシリと咲いていました。この後、不老温泉の町営温泉に泊まりましたが、1泊2食で
6500円と割安にして中々いい食事でした。
7)5月2日(木)
・乾徳山 写真あり
・蓮實夫妻
・中央沿線では展望の良い山として有名な山です。この日は天気も良く、最高の展望を得る事がで
きました。
8)5月2日(木)
・高原山・釈迦ケ岳
・小林夫妻
・この日は恒例の登山道整備でした。古くなったトラロープを新しく張り替えたりしました。(本当
にいつもいつもありがとうございます。m(__)m )
9)5月3日(金)
・燧ケ岳・山スキー
・溜口親子、植木
・溜口さんの息子さんが初登場です。車は御池まで入れますが積雪は1mちょっとと昨年よりもか
なり少な目な感じです。植木さんは眠くて眠くて、登りながら眠り、滑りながら眠って山の中でた
っぷり2時間は寝たとの事・・・いねむり運転?には注意しましょう。
10)5月5日(日)
・流石山
・小林、本間夫妻、板山夫妻、寺島、柳田
・会津から流石を登って来ました。雪は林道にはほとんどなく、終点まで入る事も可能ですが、新
車だったので、雪が出てきた所で停め、林道を1時間ゆっくりと歩きました。(詳細は報告済み)
11)5月5日(日)〜6日(月)
・北アルプス・白馬乗鞍・山スキー
・池田夫妻、他
・恒例(もう8年位行っている?)のへリスキーです。天狗原まで7人乗りのヘリで行き、ここから
頂上まで1時間位を登りますが、今年はやはり雪が少ない「のか頂上付近は融けていました。それ
でも春山スキーを存分に楽しみました。明くる6日は非常に天気も良く。鹿島槍や五竜が最高でし
た。
12)5月5日(日)
・鳥海山
・溜口
・登り出しは天気が良かったが晴れそうにもないので降りてきました。帰りにフキノトウを少し取
りました。
13)5月6日(月)
・燧ケ岳・山スキー
・溜口
・前回と全く変らないコースを登って滑って来ました。頂上の方は良かったのですが、熊沢田代か
ら下はかなりぐちゃぐちゃになって悪くなっていました。天気が良く飯豊が最高に見えました。
でも下の方は雪が少なそうです。
平成14年5月6日受付 山行報告
小林さんからの山行報告です。
流石山山行報告
期日 H14,5,5
メンバー 小林 充
(山友会) 本間夫妻、板山夫妻、柳田 喜美子、寺島 イミ子、
コースタイム 車(9,00)鏡沼入り口(9,36)大峠(10,08〜1030)流石山(11,40〜12,10)
大峠(12,38〜12,53)車(1,50)
尾頭トンネルを抜けると、小雨が降っていた。今日の天候は「男の腕まくり」?
の予想なのでなんの心配もない。野際新田から一車線の山道に入る。日暮の滝から
かなり奥まで舗装道路。鎧沢を渡った所に残雪があったので、手前の広場に駐車。
お昼は山菜の天麩羅なので期待したが、蕗の薹は伸びきった物ばかり。
鏡沼入り口を左に分け、歩きづらい石畳の道を歩く。此の石畳は「会津若松と栃木県
氏家町」を結ぶ会津中街道(福島県では松川街道)の名残である。
雲の流れは速いが日も差してきた。所々に残雪があるが、傍に咲くショウジョウバカマ
の色が鮮やかでとても綺麗だ。短い登りで1468Mの大峠に着く。戊辰戦争の時に
戦場になったとは思い無いほどの峠だが、地蔵様の首の無いのが哀れである。
ここから流石山は笹の急斜面を一気に登る。7月になると一面お花畑となるが、
今日は展望を楽しみにゆっくり登ろう。振り返ると、茶臼岳、三本槍岳、旭岳、朝日岳
がだんだん大きくなる。道が緩やかになると分水嶺の山だけに展望は、最高
アップダウンの尾根を行くと流石山(1812M)山頂。軽く昼食してから下山。
観音沼のほとりで摘んできた山菜を天麩羅にして昼食。けんちんうどんを作り
腹を満腹にして満足の山でした。
平成14年5月3日受付 山行報告
稲葉さんからの山行報告です。
稲葉です。4月から新しい職場(県立高校)に転勤し、山岳部の顧問となりました。
そのため、休日は部活動が中心となり、例会にもなかなか行けないので、4月中の山行報告をします。
4/6(土)青春18切符の旅(目的地:福島市・信夫山)単独
4/13(土)国体登山競技県予選会(少年縦走競技)の下見のための生徒引率(目的地:古賀志山)
4/21(土)同上(目的地:同上)
4/27(土)国体登山競技県予選会(少年縦走競技)生徒引率(目的地:同上)
4/28(日)国体登山競技県予選会(少年クライミング競技)生徒引率(目的地:宇都宮市内)
平成14年5月1日受付 山行報告
梅原さんからの山行報告です。
日時:4月27日(土)〜28日(日)
山域:越後・巻機山(1967M) 写真あり
メンバー:吉野、斎藤、浅川、梅原
コース:4/27:桜坂駐車場−−焼松(五合目)−−展望台−−井戸尾根−−1564M付近(幕営)
4/28:幕営地−−前巻機山−−巻機本峰(1967M)−−前巻機山−−井戸尾根−−
焼松−−登山口
記録:
岳友会事務所に午前5時集合。天気はやや曇気味ながら新潟地方の天気は良くなるとの浅川予報を信
じて、斎藤号でいざ出発・・・若干体調に不安の梅原・・。
日光街道を西にとり、今市からは豪勢にも日光有料道路を通りいろは坂を登る。山々には咲き始めた
山桜や芽吹き出した新緑がまばゆいばかりの輝きを放っている。しばらくして中禅寺湖から金精峠の
山越え道路に差し掛かるがここは先日やっと開通したばかりでまだ雪に閉ざされた冬の世界・・・
丸沼のスキー場にはまだまだたっぷりの雪が残っている。
矢板を出発してから約4時間で越後・塩沢町の清水に到着する。駐車場には10台余りの車が停まっ
ていたが案外空いているようだ。天気は完全に回復し時々晴れ間も見える天気となった。
10時5分登山開始。林道を数分歩いた後、井戸尾根登山口の道標に導かれて登山道に入るが、いき
なり残雪が出てくる。夏道は雪解け水で溢れているのでしばらくは残雪の後を快適に歩く事にする。
右手に米子沢を見ながら尚も先へ進んだが、残雪を歩き過ぎた為に最後は焼松への急登を直登する破
目になった。五合目からは展望が一気に開け、米子沢の核心部の滝が眼下に見られるがまだその多く
は雪の下で静かに眠っている。
この辺りから積雪がぐっと増え、樹木間のなだらかな登りをゆっくりと行く。当初は非難小屋まで行
くつもりであったが途中のんびりし過ぎた事もあり、六合目の展望台を過ぎ井戸尾根の1564M付
近の平らな所にテントを張る事とする。
午後2時30分頃にテント設営を始めてからはテントの中でいつものお決まりのコースとなるが朝か
らの体調不良の為に全く杯が動かない梅原・・・対照的に吉野さんは絶好調・・・夕飯はスキヤキで
豪勢に・・・それでも8時には就寝・・。
夜半は幾らか風も吹き、気温も氷点下まで下がった様だが、朝方には風も止み五時に起床。もち入り
の特製ラーメンで腹ごしらえした後、荷物をデポし軽荷で頂上を目指す。八合目の道標はその頭を残
雪の上にちょこっと出し前巻機山は完全に土の上・・・時折、雲が切れ青空が覗く天気だが前巻機本
峰は絶えずガスに見え隠れしている。雪の上に屋根だけ顔を出した非難小屋を左手に見過ごし最後の
登りに掛かる。尾根まででるとまたガスが出始め視界も効きにくくなったので早々に下山に掛かる。
非難小屋手前まで来ると青空がどんどん広がり始め気温もどんどん上がって来る。ちょっと早めの昼
食に焼肉を戴いた後、一気に下る・下る・下る。テント場で荷作りをし直してからは残雪の切れる五
合目下まで一気に駆け下りた。後はゆっくりと夏道を下山し12時30分過ぎには駐車場へ戻った。
下山すると完全な青空・・・フキノトウ、コゴミ、タラボなどの山菜がそこらじゅうに顔を出してい
ます。それを見てがまんできるはずのない面々・・・それからは山菜採り&そのてんぷら&飲み会と
なってしまいました。若干一名は体調不良に加え、体力を使い果たし参戦できず車でダウン・・・
しかし皆さん、本当に一日、いや二日間良く遊びました。
また、楽しみましょう。
平成14年4月24日受付 山行報告
浅川さんからの山行報告です。
編者注:山岳写真館(写真M6)に浅川さんからの内容をそのまま載せてあります。
4月23日、月山(栗山村)に村上、淺川で行きました。
アカヤシオが満開で見事でした。平日にもかかわらずカメラマンやハイカーが多いのには驚きました。
以下、アカヤシオ満喫の写真を送りますので見て下さい。
1)バーベキュー広場からの景観は、アカヤシオが満開になると相変わらず見事だった。
2)月山山頂からの高原山は優美な佇まいで物静かであった。
3)夫婦山は栗山ダムの対岸の山だが、アカヤシオが殆ど確認できないのは不思議だ。
自然のなせる業か、人間の破壊の結果なのだろうか。
4)女峰山はまだ残雪が多い。六方沢橋付近もまだ残雪が確認された。ここのアカヤシオは
もう少し先になることだろう。
5)帰路、日塩道路経由塩原回りとした。ひさびさに「不動の湯」につかった。
新緑の下での露天風呂は格別なものだ。
平成14年4月(第2回)矢板岳友会 例会議事録
【日時】4月24日(水)午後8時から 岳友会事務所にて
【出席】小林、蓮實、吉野、浅川、池田、斎藤、東、小口、植木、梅原、野澤、石岡、溜口(計13人)
【議事】
あっという間に桜の季節が終わり、あちこちでつつじが満開となっています。山に入ればやしおつつ
じなども咲き始め、残雪の白さと日増しに深まる木々の緑がまばゆいばかりの季節となりました。
まだまだ北の山々では残雪も多く、なだれなどの危険もありますので十分注意し安全登山に心掛けて
下さい。
【矢板岳友会第34回総会】
・矢板岳友会の第34回総会が4月24日(水)の例会の前に、出席者13人、議長吉野さんで実施さ
れました。議事は平成13年度事業報告及び決算報告の後平成14年度事業計画、予算案、役員改選
などで、平成14年度役員として会長に小林さん、現役代表に植木さん、会計に池田さんなどが選出
されました。
また、どこの会でも同じでしょうが、若い人の入会が皆無で新人の入会がほとんどない事が大きな悩
みです。近隣の方で長く続けられる方の入会をお待ちしています。
【4月度第2回例会】
【山行報告】
1)3月36日(火)
・赤雪山
・蓮實夫妻
・足利の山です。ダムの方から登りました。
2)4月4日(木)
・熊鷹山/丸岩岳
・蓮實夫妻
・田沼の山です。自称、日本のへそ(本州最北端と最南端の中間)だそうです。
3)4月13日(土)
・石裂山
・小林、本間夫妻、板山夫妻
・頂上付近のやしおつつじがちょうどよかった。(山行記録参照)
4)4月13日(土)
・三岩沢山スキー
・植木
・思ったよりもなだらかな斜面でしたが、十分滑れました。
5)4月13日(土)
・月山山スキー
・溜口
・思ったよりも天気が良かったので清川小屋から頂上へ登ってきました。
6)4月14日(日)
・大戸沢岳山スキー
・植木
・1300mくらいを登りました。頂上からは東斜面を滑りましたが結構広い斜面でした。
7)4月16日(火)
・高原山・ミツモチ山
・小林夫妻
・やしおつつじが咲いているかなと思いましたが、まだまだでした。(山行記録参照)
8)4月18日(木)
・根本山
・小林夫妻、本間朝子
・山頂付近はやしおつつじが満開でした。(山行記録参照)
9)4月23日(火)
・高原山・釈迦ケ岳登山道整備
・小林夫妻
・高原山、釈迦ケ岳の登山道の整備に行ってきました。まだ所々に残雪が見られます。
今回はトラロープのある急斜面の巻き道付近を重点的に整備しました。
平成14年4月21日受付 山行報告
小林さんからの山行報告です。
ミツモチ(1248M)山行報告
期日 H14,4,16
メンバー 小林 充 小林 弘美
コース 大間々駐車場(8,30)大丸(9,14)ミツモチ(9,48)大間々駐車場(11,4)
県民の森のヤシオ躑躅が咲き出したので、ミツモチの様子を見に行って来ました。
午後予定があったので、お昼までに帰ることにしました。
大間々からヤシオコースに入りました。のんびりと下る道は落ち葉と、土の感触が足に
馴染みとても歩きやすい道だと思います。残念なのは途中の木の階段が、とても歩きず
らいことです。作ればいいんだと言う設計はやめて欲しいです。
所々にカタクリの花が咲いていました。大丸はヤシオ躑躅の群落があるところですが蕾
はかたくまだまだ先の状態です。沢にはまだ残雪があり、平地は春でも山は冬を、感じ
させてくれます。ミツモチの展望台の下に、小さなショウジョウバカマが、一輪咲いて
いました。ここに来てやっと待望のヤシオ躑躅が現れました。
日溜まりの暖かさに蕾が膨らんでいました。後4〜5日すれば咲き出すと思います。
帰りは砂利道の林道歩きです。静かだった山も、団体登山者に会ってから、急に賑やか
になりました。これも公害かな?
根本山山行報告
期日 H14,4,18
メンバー 小林 充 、小林 弘美 、本間 朝子
コース 林道金山線分岐(9,00)登山口(9,30)稜線(10,02)根本神社分岐(10,35〜10,45)
根本山(10,55〜11,15)峰の平(11,28)お昼(11,50〜12,30)登山口(1,35)車(2,24)
今回の目的はヤシオ躑躅である。黒坂石キャンプ場から林道椀名条線に入り、金山線分岐
の先の広場に車を置く。ヤシオ躑躅やトウゴク三つ葉躑躅が咲いているのを見て期待で胸が
一杯になる。きんごろう橋手前を右に折れ急な林道を歩く。
登山口からつづら折りの道だが一汗かく頃、三境山の分岐に出る。根本山は左に曲がる。
雑木林の稜線は足尾や日光の山々が眺められる。コシアブラの木が多くて、楽しみな山にな
りそう?ヤシオ躑躅の花が現れだした。向こうの尾根にも、こちらの尾根にもピンクの花で
ある。根本山山頂付近はヤシオ躑躅は少ないが、満開の花に疲れを忘れさせてくれる。登山
者にどこがいいかと聞くと、下の方も良いところがあると聞き、峰の平まで、行くことにす
る。花が多いと下手な写真取りも大変である。登ったり下ったりかなり疲れる。お昼は花見
を出来る場所を見つけて早速、コンロに火をつける。
途中摘んできたタラボを入れて特製ラーメンを作る。幸せ一杯である。
平成14年4月14日受付 山行報告
小林さんからの山行報告です。
赤ヤシオ咲く石裂山
期日 H14,4,13
参加者 小林 充、本間夫妻、板山夫妻
コースタイム
加蘇山神社(8,10)竜ガ滝休憩所(8,29)中の宮(8,54)東剣が峰(9,41)西剣が峰(9,50)
展望台(9,56)石裂山(10,25)月山(10,43〜11,30)竜ガ滝休憩所(12,22)神社(12,52)
昨夜の天気予報では、午後から雷雨とのこと、岩場の多いこの山は滑りやすいので慎重に行
こうと気合いを入れて出発する。汗が出始めたので竜ガ滝で一服。
歩き始めるとすぐに月山の分岐となる。真っ直ぐ進と栃木県の天然記念物(千本かつら)
が現れる。急登になると中の宮の休憩所に着く。これから登る奥の宮への鎖場は滑りそうで
嫌な感じがする。鎖場を過ぎると奥の宮の一枚スラブ、ここはカットする。
ここから髭スリ岩を越えるまでは気の抜けない難所、木の根、岩かどに注意して登る。
要所、要所には、はしご、鎖が整備されているので、安心して登れる。
カタクリの花も咲き出し、頭上には赤ヤシオの花が綺麗だ。
東剣が峰の下りは昔から最大の難所と言われていたが、今はアルミ製のはしごで、快適その
もの。登り返すと西剣が峰、赤ヤシオが丁度満開、太陽があれば顔も真っ赤に染まりそうに
咲いている。展望台で休憩、あいにくの曇りで遠くの山は見えない。
はしごを下り登り返すとすぐに、三角点のある石裂山の山頂に着く。展望はあまり良くない
がこれから登る月山は目の前だ。月山山頂でお昼タイム。満開のヤシオ躑躅の下でのお昼は
最高。朝子嬢の作る餅入りラーメンが美味しい。向こうの横根山から古峰ヶ原の稜線が霞ん
で見える。ここに来てやっと太陽が顔を覗かせる。登山者が多くなって来たので腰を上げる。
鳥居をくぐって下山開始。相変わらず下り道も悪い。ゆっくりゆっくり慎重に下る。沢を渡
ると竜ガ滝の休憩所の上の分岐に飛び出す。後は登山道を下れば神社前の駐車場に到着。
ストレッチして今日の山にさよならとする。
平成14年4月(第1回)矢板岳友会 例会議事録
例会4月10日
参加者 小林、溜口、斎藤、植木
めっきり春になってきました。矢板の桜は散ってしまい、高原山の雪がわずかになってきました。
この暖かさで全層雪崩が起きるかもしれません。皆さん安全登山で行きましょう。
山行報告
4/2 釈迦が岳 小林、本間
トラロープから上は雪がベッタリでした。
4/4 塩原新道 小林、浅川
詳細は報告済み
3/24 明神が岳 稲葉、浅川、斎藤、吉野
一つ石から。最初は急登。日帰りが可能なよい山でした。高原山が見えました。
3/21 谷川岳〜万太郎山〜土樽 溜口、植木
詳細は報告済み
3/31 岳連 山スキー講習会 大戸沢岳 溜口、植木 他
下大戸沢スノーシェッドからの往復、いつものコースでした。
平成14年4月8日受付 山行報告
小林さんからの山行報告です。
塩原新道を訪ねて
期日 H14,4,4
参加者 小林 充 浅川 浩三
矢板(6,00)善知鳥沢遮断機前(7,07)善知鳥沢橋(7,40)塩原新道(8,23)
石垣(9,34)桃の木峠(11,05〜11,50)新道下降(1,17)善知鳥沢橋(1,44)
車(2,19)
数年前から歩いてみたい「道」があった。図書館で見つけた古い文献の中に
「塩原新道」の名前が出ていた。この道は明治17年に工事が始まり現在の西那須野町
三島から山王峠まで、総延長32km 動員された人夫は36万人と言われるほどの、
大工事であった。当時の県令は「三島 通庸」で栃木市から宇都宮に県庁を持ってきたの
もこの人である。新道は馬車が交換出来るほどの広さにしたため、かなりの難工事で
あった。善知鳥沢に架けた橋が、老朽化したとき架け換えが出来ず、結局、廃道に
追い込まれた曰く付きの街道であった。昨年「日光森林管理署」の磯尾氏から
詳細な地図を頂いたので、早速歩くことにした。藪こぎを覚悟していたので、少しでも
雪のあるうちにということした。木の葉化石園の前から善知鳥沢林道に向かい、
日留賀岳登山口を過ぎてから、頭上に送電線が見える頃、通行禁止のゲート前になる。
今日の予定は前半を割愛して、後半の桃の木峠往復を計画してきた。水量の多い善知鳥沢
を渡渉したくなかったからである。強風が吹き荒れて送電線のケーブルがもの凄い音を
出して鳴っている中を歩き出す。シラン沢林道分岐を過ぎると、対岸の若見山の中腹に
道型が見える。多分あれが新道だろうと話し合う。善知鳥沢橋を渡ると林道の終点となる。
檜の林を過ぎると小さな飯場跡に出る。ここから巡視路の細い道があるので行くと
沢に出た。新道はこの上150mほどの所らしいので沢を登る。残雪があり歩きづらい。
左手に道型が見えてきた。登り切ると100年前の道に出た。よう作った物だと吃驚する
ような驚きである。海抜1000mだから桃の木峠まで220mの登り、とにかく頑張ろ
う。
道の真ん中に、いくつもの炭焼きがまの跡がある。道の幅は3m以上あり、塩原新道が
開通したときは人力車が何十台も走ったというから壮観だったろう。
それだけに歩くのは大変楽である。平地を歩くのと同じで傾斜がない。巡視路のためか
笹の刈り払いがしてありこのまま埋もれてしまうのは、もったいない気がした。
岩がくずれてやっと通るところもあるが新緑、紅葉と歩くにはいいだろう。
街道をあるくと道標とか石仏とか歴史を感じさせるものが、多いがここには何もない。
ただひとつあったのは、苦労して作ったであろう苔むした石垣が緩いカーブをして
残っている。写真の好きな浅川が何枚もシャッターを押した。欅の大木が多いのも
珍しい。峠に近くなってくると、沢がだんだん迫ってきた。対岸にこれから歩く道が
長々と見える、張り出した尾根をぐるりと回わると、前黒山、明神岳等が眺められる。
雄鹿が一頭、我々に驚いて逃げ出した。山毛欅の原生林が現れると峠も近い。
念願の桃の木峠にやっと到着。浅川と堅い握手を交わす。切りどうしの峠は、雪一面 で
建造物らしき物は なにもない。
小さなブリキ板に(H5,MWV新人養成 )があった。
風をよけて山毛欅の倒木をテーブルにして昼食。秋の紅葉も良いがキノコ採りも
最高の場所。吉野なら酒持参でくるかも知れないな?
秋に来るときは横川から登ろうと話し合いながら帰途につく。日留賀岳の頂上付近は
霧氷で真っ白。この道を利用して日留賀岳に登ってもいいし、白倉山にもコースが取れそ
うな気がする。下りはさすがに早い、あっという間に駐車場に着いた。
相変わらず強風が吹き荒れていた。次回は割愛した部分を歩くことにしよう。
平成14年4月5日受付 山行報告
小林さんからの山行報告です。
釈迦ヶ岳山行報告
期日 H14,4,2
参加者 小林 充 本間夫妻(山友会)
大間々駐車場(8,00)登山カード(8,15)八海山神社(9,04)釈迦ヶ岳(11,50〜11,59)
1600m付近昼食(12,38〜1,20)大入道分岐(2,10)大間々駐車場(3,30)
大間々に入るのに積雪を心配したが、雪解けが早く難なく入れた。
登山カードのボックスに、登山カードとノートを補充する。
予想以上に積雪があり足を取られる。天気は快晴だが、風が強い。
稜線に上がると釈迦ヶ岳、中岳、西平岳がすっきりと姿を現し、山に来て良かったと
いつも思ってしまう。今日は大入道の予定で来たのだが、あまりにも天気が良いので
釈迦ヶ岳を目指す。所々に雪の消えた夏道が姿を現すが、昨年秋のコース整備の状況が
非常に良い。寅ロープのある急斜面は、完全に雪の下である。登り切ってから南斜面の
コースに変更する。風も弱く休憩には最高の場所である。山頂まで雪の斜面が続くが
今の時期しか登れないコースである。単独の登山者が下ってきた。ほおかぶりしている
のを見ると、山頂は強風かもしれない。鶏頂山分岐にある大木を跨いで越す。
山頂は雪も消えて、道標と地蔵様が我々を待っててくれた。風が強いので早々に下山。
腐り始めた雪に難渋しながら、風のない所まで下る。昼食は本間夫妻の作ってくれた
ラーメンを食べる。釈迦ヶ岳の上空を飛行機が二条の雲を作りながら飛ぶのを見て
慌ててカメラを取り出す。紺碧の空を二つに割るような風景だった。
朝子姫は雪道にあまり慣れてないので、どうしても雪に足を取られる。大入道へは
無理と判断して来た道を戻ることにした。八海山で最後の休憩をする。
大入道は雪が消えたら、草刈機を持って来たいと思いながら大間々へ下る。